メタルギア ストレンジラブ博士のすべて|ヒューイとの関係から死の真相まで徹底解説

メタルギアシリーズに登場する魅力的でありながらも謎多き科学者、ストレンジラブ博士。

彼女の生き様、特にヒューイとの複雑な関係や悲劇的な死の真相について、詳しく知りたいと思っていませんか?

ザ・ボスへの異常な愛情、息子オタコンを授かった理由、そしてなぜ彼女はAIポッドの中で命を落とさねばならなかったのか。

この記事では、ストレンジラブ博士の基本プロフィールから、物語の核心に触れるザ・ボスとの関係、そして彼女の死に至るまでの経緯を、公式情報を基に徹底的に解説します。

この記事を読めば、ストレンジラブというキャラクターのすべてがわかります。

目次

メタルギアのストレンジラブ博士とは?【基本プロフィール】

登場作品は?『ピースウォーカー』と『V』で活躍

ストレンジラブ博士が主に登場するのは、『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER(メタルギアソリッド ピースウォーカー)』です。

物語の核心を握る重要人物として登場し、主人公スネーク(ビッグ・ボス)と深く関わります。

その後、『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN(メタルギアソリッドV ファントムペイン)』では、本人はすでに故人ですが、彼女が遺したAIポッドや音声記録が物語の重要な鍵を握る形で登場します。

担当声優は菊地由美さん

ストレンジラブ博士の日本語版ボイスを担当しているのは、声優の菊地由美さんです。

知的で冷静ながらも、内に秘めた情熱や狂気を感じさせる繊細な演技が、ストレンジラブという複雑なキャラクターに深みを与えています。

名前の由来は映画『博士の異常な愛情』

「ストレンジラブ」という名前は、スタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』に登場する同名の人物が由来です。

これは彼女の本名ではなく、DARPA(国防高等研究計画局)在籍時に、異性への関心を示さず、デスクに女性であるザ・ボスの写真を飾っていたことから、同僚につけられた「異常な愛情(Strange Love)を持つ者」という意味のあだ名でした。

AIと宇宙工学の天才科学者としての経歴

彼女は元々NASAの宇宙工学技術者であり、AI(人工知能)の専門家でもあります。

英国マンチェスターで育ち、幼い頃から数学に才能を発揮しました。

その後、米国へ留学し、NASAのマーキュリー計画に参加。

宇宙開発の最前線でコンピュータエンジニアとして活躍しました。

ザ・ボスとの一件の後、AI研究に没頭し、DARPAを経てCIAのホット・コールドマンが主導する「平和歩行計画(ピースウォーカー計画)」に参加することになります。

なぜザ・ボスに心酔する同性愛者(レズビアン)なのか?

ストレンジラブは、ザ・ボスに対して恋愛感情に近い強い思慕を抱いており、作中でも同性愛者(レズビアン)であることが示唆されています。

前述のあだ名の由来からも分かる通り、彼女の関心は一途にザ・ボスにのみ向けられていました。

彼女がザ・ボスに惹かれたのは、その美しさだけでなく、誰よりも合理的で聡明、そして予測不能な思考を持つ人間性に心酔したためです。

ストレンジラブ博士の原点|ザ・ボスとの出会いと別れ

NASAのマーキュリー計画で運命的に邂逅

ストレンジラブとザ・ボスの出会いは、1961年のNASAマーキュリー計画にまで遡ります。

当時、ストレンジラブはコンピュータエンジニアとして、ザ・ボスは有人宇宙飛行計画のパイロット候補兼アドバイザーとして参加していました。

ソ連との宇宙開発競争の最中、無茶な計画変更に揺れる現場で、ザ・ボスの的確かつ合理的な判断力と人間性を目の当たりにし、ストレンジラブは強く惹かれていきました。

なぜ彼女はザ・ボスに心酔したのか?その聡明さと合理性

ストレンジラブがザ・ボスに心酔した最大の理由は、その「聡明さ」と「合理性」にありました。

彼女にとって、周囲の人間、特に男性の思考は非合理的で単純なものでした。

しかし、ザ・ボスだけは違いました。

彼女の思考はどこまでも合理的でありながら、その判断はストレンジラブの予測を常に超えていました。

ストレンジラブは、ザ・ボスの内面にまるで「もう一つの星空」のような無限の広がりと輝きを見出し、絶対的な存在として崇拝するようになります。

ザ・ボスの人格をAIで再現しようとした理由

ピースウォーカー計画で彼女が開発したAI「ママル・ポッド」は、ザ・ボスの思考パターンを再現したものでした。

その目的は、1964年のスネークイーター作戦でザ・ボスがなぜ祖国を裏切り、かつての弟子であるスネークに殺されなければならなかったのか、その「真意」と「最後の意志」を知るためです。

伝説の英雄の汚名をすすぎたいという、彼女なりの純粋な愛情と探求心が、このAI開発の原動力でした。

ザ・ボスを殺したスネークへの憎悪と後の和解

当初、ストレンジラブはザ・ボスをその手で殺めたスネーク(ビッグ・ボス)に対して、強い憎悪と嫉妬の感情を抱いていました。

ピースウォーカー事件の序盤では、スネークを捕らえ、ザ・ボスの真意を問いただすために拷問まで行います。

しかし、事件の終盤、ザ・ボスのAIが自己犠牲的な行動を示したことで、彼女の真意を悟ります。

これによりスネークと和解し、彼の率いる国境なき軍隊(MSF)に協力することとなりました。

ストレンジラブとヒューイの歪んだ関係【愛憎から破滅へ】

二人の出会いとヒューイの一方的な好意

ストレンジラブとヒューイ・エメリッヒは、NASA時代からの同僚でした。

ヒューイは早い段階からストレンジラブに好意を寄せていましたが、彼女の気の強さと、自身の消極的な性格から、なかなか思いを打ち明けられずにいました。

ストレンジラブはヒューイの好意に気づきつつも、当初は彼の優柔不断な態度を嫌っていました。

ストレンジラブはヒューイをどう思っていた?

当初、ストレンジラブはヒューイの奥手な性格を好ましく思っておらず、冷たい態度で接していました。

しかし、MSFで共に過ごす中で、彼の科学者としての才能を認め、少しずつ歩み寄る姿勢を見せ始めます。

完全に恋愛感情があったとは断定できませんが、一部ではツンデレのような態度と見られており、内心では憎からず思っていたことが示唆されています。

なぜ二人は子供(オタコン)を授かったのか?

二人の関係は進展し、後に息子ハル・エメリッヒ(オタコン)を授かります。

しかし、ストレンジラブが子供を望んだ背景には、歪んだ動機がありました。

それは、自分の血(GENE)と敬愛するザ・ボスの意志(MEME)を繋げれば、それは実質的に「ザ・ボスと自分の子供」になるという特異な思想によるものです。

彼女にとって、ヒューイはあくまでそのための手段に過ぎなかった可能性があります。

サヘラントロプス開発で生まれた決定的な確執

二人の関係が完全に破綻するきっかけとなったのが、メタルギア・サヘラントロプスの開発です。

ヒューイが開発中のサヘラントロプスの搭乗実験に、幼い息子ハルを利用しようとしたことにストレンジラブは猛反発。

我が子を守るためにハルをヒューイから引き離したことで、二人の間には修復不可能な溝が生まれ、後の悲劇へと繋がっていきます。

ストレンジラブの死の真相は?ヒューイによる殺害か、自殺か

公式の死因はAIポッド内での酸欠死

ストレンジラブの直接の死因は、彼女自身が開発に携わったAIポッドの中で酸欠により死亡した、というものです。

しかし、なぜ彼女がAIポッドの中で死ななければならなかったのかについては、複数の説が存在し、真相は謎に包まれています。

【ヒューイ犯人説】息子を実験台にされ逆上したヒューイが閉じ込めたという疑惑

カズヒラ・ミラーらが主張する説です。

息子ハルを隠されたことに逆上したヒューイが、報復としてストレンジラブをAIポッドの中に閉じ込め、殺害したというものです。

これは『MGSV』の作中で、ヒューイの裏切りを追及する中で語られる最も有力な疑惑の一つです。

【ヒューイの主張】スカルフェイスに殺された、あるいは自殺したと証言

一方、当事者であるヒューイの証言は二転三転し、一貫性がありません。

最初は「AIに否定的だったスカルフェイスに殺され、遺体を自分がポッドに保存した」と主張。

しかし、後にAIポッドの音声記録が発見されると、「彼女は自分からポッドに入って自殺した」と主張を変えています。

この矛盾した証言が、彼への疑惑をさらに深めることになりました。

【ストレンジラブの遺言】自ら死を選んだ可能性を示唆する音声記録

AIポッドに残されていた彼女の最後の音声記録には、「出ようと思えば出られたのかもしれない」「もう ここを出ないことにした」という言葉が遺されていました。

これは、彼女が自らの意志でポッドの中に留まり、死を受け入れた可能性を示唆しています。

自分がゼロの計画に加担してしまったことへの贖罪として、自ら死を選んだのではないか、という解釈も成り立ちます。

死後、彼女の遺体はどうなった?

彼女の遺体は、死後数年間にわたってAIポッドの中にありました。

その後、1984年にAIポッドがダイアモンド・ドッグズによって回収された際に発見され、カズヒラ・ミラーたちによって葬られました。

ストレンジラブと息子オタコン(ハル・エメリッヒ)の関係性

息子を産んだ本当の理由:「ザ・ボスとの子供」という思想

前述の通り、ストレンジラブが息子ハル(オタコン)を産んだのは、自身の血とザ・ボスの意志を融合させ、「ザ・ボスと自分の子供」を創り出すという歪んだ願望からでした。

この思想は、後のオタコンの人生にも大きな影響を与えることになります。

母親としての愛情はあったのか?遺言に込められた想い

直接息子と過ごした時間は短かったものの、AIポッドに残された遺言からは、息子ハルへの深い愛情がうかがえます。

彼女は息を引き取る最後の瞬間まで息子の身を案じ、彼が強く生きてくれることを心から望んでいました。

歪んだ動機から始まった親子関係でしたが、そこには確かに母親としての愛が存在していました。

「呪われたエメリッヒ家」としてオタコンの人生に与えた影響

ストレンジラブとヒューイという天才科学者夫婦が生み出した技術は、皮肉にも息子のオタコンの人生に重くのしかかります。

彼女のAI技術は後の「愛国者達のAI」の雛形となり、ヒューイが開発したメタルギアは世界を幾度も核戦争の危機に陥れました。

オタコン自身が「核に呪われた家系」と自嘲するように、両親の遺した負の遺産は、彼の生涯をかけた戦いのテーマとなっていきます。

作中での活躍と彼女が開発したAI兵器

『MGSPW』での役割:ピースウォーカーとママルポッドの開発

『メタルギアソリッド ピースウォーカー』において、ストレンジラブは物語の中心人物です。

CIAの「平和歩行計画」に参加し、核搭載自動報復兵器「ピースウォーカー」に搭載されるAI「ママル・ポッド」の開発を担当しました。

このママル・ポッドにザ・ボスの人格を再現しようとしたことが、物語を大きく動かすことになります。

なぜスネークを拷問した?「電磁くすぐり棒」とは

彼女はザ・ボスの死の真相を知るため、捕らえたスネークを拷問します。

その際に使用されたのが「電磁くすぐり棒」というユニークな尋問器具です。

これは強力な電気で相手をくすぐり、情報を引き出すというもの。

シリーズ中でもスネークが大爆笑するという非常にシュールなシーンとして、多くのプレイヤーの記憶に残っています。

『MGSV』での役割:物語の鍵を握るAIポッドの音声記録

『メタルギアソリッドV』では、彼女はすでに故人となっていますが、その存在は物語に大きな影響を与えます。

彼女が最期に残したAIポッドの音声記録が、ヒューイの裏切り疑惑を巡る裁判で決定的な証拠として提示されます。

彼女の死の真相そのものが、ダイヤモンド・ドッグズの運命を左右する重要な要素となるのです。

彼女の研究が後の「愛国者達のAI」に与えた影響とは

ストレンジラブが開発したAIポッドの技術は、彼女の意図とは別に、後の世界に最も暗い影響を及ぼすことになります。

この技術が流出し、発展したものが、世界を裏から支配する「愛国者達」の管理AI、通称「らりるれろ」の雛形となったのです。

ザ・ボスの意志を再現しようとした研究が、結果的に世界を管理・統制する巨大なシステムを生み出してしまったことは、メタルギアシリーズの大きな皮肉と言えるでしょう。

まとめ:ストレンジラブ博士とメタルギアの物語

  • ストレンジラブ博士は『MGSPW』と『MGSV』に登場するAI科学者である
  • ザ・ボスに心酔しており、彼女の死の真相を追い求めていた
  • 名前の由来は映画『博士の異常な愛情』から取られたあだ名である
  • 担当声優は菊地由美さん
  • 同僚のヒューイ・エメリッヒとの間に息子ハル(オタコン)を授かった
  • 死因はAIポッド内での酸欠死だが、その経緯には多くの謎が残る
  • ヒューイによる殺害説、自殺説、事故説などが存在する
  • 息子オタコンを産んだ動機は、ザ・ボスの意志を継がせるためであった
  • 彼女のAI技術は、後の「愛国者達」の管理AIの雛形となった
  • 知的で複雑、そして悲劇的な運命を辿ったメタルギアシリーズを象徴するキャラクターの一人である
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