2012年の公開以来、フリーホラーゲームの金字塔として語り継がれてきた「魔女の家」。
リメイク版のMVやスマホ版が次々とリリースされる中で、「続編や新作はいつ出るのか」と期待を寄せるファンの声は年々大きくなっています。
しかし2026年現在、公式からの明確なアナウンスはなく、情報が錯綜している状況です。
この記事では、続編に関する噂や公式見解、前日譚である小説やExtraモードの位置づけ、さらには同ジャンル作品との比較まで、最新の情報を網羅的に整理しています。
「魔女の家」の今後を追いかけるうえで、知っておくべき情報がここにまとまっています。
魔女の家とは?作品の基本情報を振り返る
「魔女の家」は、個人開発者であるふみー氏が2012年10月3日に公開したRPGツクールVX製のフリーホラーアドベンチャーゲームです。
少女ヴィオラが森の奥にある不気味な洋館からの脱出を目指すという内容で、プレイ時間は2〜3時間ほどのコンパクトな作品ながら、随所に仕掛けられた即死トラップと衝撃的なストーリー展開がプレイヤーに強い印象を残しました。
公開先である「ふりーむ!」では累計ダウンロードランキング1位を獲得し、ニコニコ動画でのゲーム実況を通じて爆発的な人気を得ています。
「Ib」や「青鬼」と並び、2010年代のRPGツクール製ホラーゲームを代表する作品として広く認知されています。
エンディングは2種類あり、特に真エンドで明かされる「どんでん返し」は、物語の意味を根底から覆すものとして高く評価されてきました。
ゲームメディアの記事においても、「かわいい」と「怖い」の融合や、死に方ごとに専用グラフィックが用意されている点など、細部へのこだわりが繰り返し称賛されています。
魔女の家MVとスマホ版のリリース経緯
魔女の家MVの特徴と対応プラットフォーム
2018年10月31日、RPGツクールMVで全グラフィックを作り直したリマスター版「魔女の家MV」がSteamで発売されました。
発売元はDANGEN Entertainmentで、ふみー氏本人が開発を担当しています。
キャラクターやマップを含むすべてのグラフィックが一新されており、開発期間はフリー版の5倍以上を費やしたとされています。
2022年10月13日にはNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One版も発売されました。
価格は1,650円(税込)で、対応言語は日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語、トルコ語、スペイン語の計10言語です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 魔女の家MV |
| 開発 | ふみー |
| 発売元 | DANGEN Entertainment |
| Steam発売日 | 2018年10月31日 |
| コンソール発売日 | 2022年10月13日 |
| 対応機種 | PC / Switch / PS4 / Xbox One |
| 価格(コンソール版) | 1,650円(税込) |
| 年齢区分 | IARC 16+ |
Steamでの評価は「非常に好評」で、直近のレビューでも91%が好評を示しています。
スマホ版の配信と独自要素「死の記憶」
2020年6月16日には、GOODROID社とふみー氏の共同開発による原作リメイクのスマートフォン版が配信されました。
iOS・Android対応で、基本プレイは無料です。
スマホ版にはオリジナル要素として「死の記憶」というコンテンツが搭載されており、ゲーム中のさまざまな死亡シーンを収集する楽しみが加わっています。
この「死の記憶」をすべてコンプリートすると、隠しメッセージが表示される仕組みになっていました。
この隠しメッセージこそが、後に「続編制作決定か」と話題になる情報の出どころです。
魔女の家の続編に関する公式見解
続編がいつ発売されるのかという疑問に対して、公式サイトは明確な回答を掲示しています。
「魔女の家」の公式サイト(majonoie.karou.jp)にはFAQページが設けられており、「続編、次回作の予定は?」という質問に対し、「未定です」と記載されています。
この回答は2026年2月時点でも変更されておらず、続編の正式な発表がなされた事実はありません。
一方で、2020年のスマホ版の隠しメッセージでは「新作が制作決定」とする記述が含まれていたことから、ファンの間で大きな話題となりました。
しかし公式プレスリリースやゲームメディア向けの正式発表としてこの情報が出されたわけではなく、ゲーム内の隠し要素としてのみ確認されたものです。
つまり、公式FAQの「未定」という回答と、スマホ版の隠しメッセージの「制作決定」が矛盾した状態のまま、約6年が経過していることになります。
海外のゲーム情報Wikiでも「2020年に続編の制作が決定していると言われているが、2026年現在も音沙汰がなくファンから不満の声が上がっている」と記載されており、現時点で続編の確度を断言することは困難です。
スマホ版の隠しメッセージは信頼できるのか
スマホ版に隠された新作情報の信頼性は、慎重に判断する必要があります。
この情報はあくまで「死の記憶」を全収集した際のゲーム内演出として登場したものであり、正式なニュースリリースではありません。
通常、ゲームの続編や新作の発表は、公式サイトでの告知やゲームメディアへのプレスリリースという形で行われます。
スマホ版の隠しメッセージがそうした正式なチャネルとは異なる経路で出たものである以上、「発表」と呼べるかは判断が分かれるところです。
加えて、公式FAQが2026年現在も「未定」のままであるという事実は重要です。
もし制作が正式に進行していれば、FAQの回答を更新する余地があるにもかかわらず、据え置かれたままとなっています。
したがって、この隠しメッセージについては「制作の構想や意欲が示唆された」程度にとどめ、正式な続編発表とは区別して受け止めるのが妥当でしょう。
前日譚の小説「魔女の家 エレンの日記」の位置づけ
続編を待つファンが見落としがちなのが、前日譚として発売された小説の存在です。
「魔女の家 エレンの日記」は2013年10月31日にエンターブレイン(KADOKAWA)から刊行されました。
著者はゲームの原作者であるふみー氏本人で、イラストはおぐち氏が担当しています。
フリーホラーゲームの原作者が自ら書き下ろした小説は、当時としては極めて異例のことでした。
内容はゲーム本編の前日譚であり、悪魔と出会い魔女となった少女エレンの過去が描かれています。
ゲーム開始直前までのストーリーが綴られているため、プレイ後に読むことでゲームの理解がより深まる構成となっています。
累計10万部を突破する人気を博し、中国語訳版も刊行されました。
電子書籍版には紙版にはなかった掌編「黒猫のモノローグ」や、原作者書き下ろしのイラスト36点が収録されています。
さらに2017年からは影崎由那氏による漫画版が「月刊ドラゴンエイジ」で連載され、全2巻の単行本として刊行されています。
ただし注意すべきなのは、この小説も漫画も「前日譚」であって「続編」ではないという点です。
ゲーム本編終了後のエレンの行方やヴィオラの運命について描かれた公式作品は、2026年2月時点で存在していません。
MV版Extraモードは続編的な要素を持つのか
Extraモードの解放条件と変更点
魔女の家MVを一度クリアすると、高難易度の「Extraモード」が解放されます。
Extraモードでは、フリー版にはなかった死亡箇所が追加され、謎解きの内容も一部変更されているため、既にオリジナル版をプレイ済みのユーザーでも新鮮な体験ができるよう設計されています。
特に注目すべきは、日記の内容が変更されている点です。
フリー版とは異なる記述が含まれており、エレンやヴィオラの背景に関する補足情報を得ることができます。
新イベントや新会話も追加されており、多くのプレイヤーがMV版を購入する最大の動機としてExtraモードを挙げています。
続編との違い
Extraモードは既存のストーリーを補完・拡張するコンテンツであり、物語の結末を変えたり、新たな展開を描いたりするものではありません。
エレンとヴィオラの入れ替わりという核心部分は変わらず、あくまで同じ物語をより深く味わうための追加要素にとどまります。
したがって、「魔女の家2」や「続編」と呼べるものとは本質的に異なります。
ただし、ゲーム本編の世界観をより深く掘り下げたいファンにとっては、現時点で最も充実した追加体験と言えるでしょう。
エレンのその後を描く公式作品は存在するか
ゲーム終了後のエレンがどうなったのか、多くのファンが気にしている問題です。
2026年2月時点で、ゲーム本編終了後のストーリーを描いた公式作品は一切確認されていません。
Q&Aサイトでも「小説はゲームが始まる直前までの描写なので、その後についての具体的な描写はない」という回答が確認できます。
ファンコミュニティでは「エレンはヴィオラの父親と去った後どうなるのか」「悪魔との契約の行方はどうなるのか」といった考察が活発に行われています。
続編の伏線として「ヴィオラが新たなキャラクターを恐怖に陥れる展開」や「エレン自身の過去を掘り下げる後日譚」を期待する声もありますが、いずれも現時点ではファンの推測の域を出ません。
原作者のふみー氏が公式にストーリーの続きについて言及した記録は確認されておらず、エレンのその後は今なお謎のままです。
二次創作ガイドラインとハッピーエンド禁止の論点
続編の議論と密接に関わるのが、原作者が定めた二次創作のガイドラインです。
「魔女の家」およびMV版の利用規約では、二次創作に関していくつかの禁止事項が設けられています。
中でも議論を呼んでいるのが「本編の別エンディングを創作するなど、本編を改変する創作」が禁止されている点です。
この規定により、ヴィオラが救われるハッピーエンドの二次創作は事実上禁止されていると広く解釈されています。
ファンコミュニティでは長年にわたり賛否が分かれてきました。
「ヴィオラが報われる物語を描けないのは厳しい」という批判がある一方で、「原作の結末の完全性を保つための措置として理解できる」という擁護の声も根強く存在します。
この姿勢は続編の方向性を考えるうえでも重要な手がかりです。
仮に続編が制作されるとしても、原作者が物語のバッドエンドとしての一貫性を強く守る意向を持っていることから、「救済ルート」が公式に用意される可能性は低いと多くのファンの間で考えられています。
ファンメイド「魔女の家3D」プロジェクトの現況
公式の続編とは異なりますが、ファンによる3D化プロジェクトも存在します。
原作者ふみー氏の許可を得たうえで、ファンが「魔女の家3D」としてUnityベースの3Dリメイクを制作中です。
専用のSNSアカウントが運営されており、進捗が随時報告されています。
ただし、2026年2月時点で完成やリリースには至っておらず、完成時期も未定です。
あくまでファンメイドのプロジェクトであり、公式の続編や新作とは一切関係がありません。
もし3D化された「魔女の家」を体験したいという場合でも、このプロジェクトの動向は公式の新作情報とは別物として認識する必要があります。
同ジャンルのツクール系ホラーゲームとの比較
「魔女の家」の続編状況を理解するうえで、同時期に人気を博した他のツクール系ホラーゲームの動向と比較してみましょう。
| 作品名 | オリジナル公開年 | リメイク・続編の動向 |
|---|---|---|
| 魔女の家 | 2012年 | MV版(2018年)、スマホ版(2020年)。続編は「未定」 |
| Ib | 2012年 | Steam向けリメイク版が2022年発売。ストーリー続編なし |
| 青鬼 | 2008年 | 複数の派生作品。2025年にSwitch向け最新作が発売 |
| 殺戮の天使 | 2015年 | TVアニメ化(2018年)。ゲーム続編の発表なし |
この中で継続的に新作が制作されているのは「青鬼」シリーズのみです。
「Ib」と「魔女の家」はリメイクにとどまり、完全新作のストーリー続編は出ていません。
個人制作のフリーホラーゲームで「続編」が世に出る例はそもそも珍しく、原作者が一人で開発を行っている場合はなおさらハードルが高くなります。
魔女の家MVの開発期間がフリー版の5倍以上であったことを考えると、仮に続編が制作されるとしても、完成までには相当な時間を要する可能性があるでしょう。
配信・実況の許諾状況と現在の盛り上がり
「魔女の家」は2026年現在も活発に実況配信が行われている作品です。
フリー版・MV版ともに、利用規約の禁止事項に抵触しない限り動画投稿や生放送は自由に行うことができ、収益化も認められています。
2021年11月にはカバー株式会社(ホロライブ運営)がふみー氏とコンテンツ利用許諾契約を締結し、VTuberによる配信も正式に許可されました。
これにより大手VTuber事務所のタレントによる実況配信が行われ、新たなプレイヤー層への認知拡大につながっています。
2025年から2026年にかけても新規プレイヤーの実況やレビュー投稿が継続的に確認されており、公開から10年以上が経過した現在も根強い人気を保持していることがわかります。
この持続的な人気こそが、続編への期待が途切れない理由の一つと言えるでしょう。
続編を待つファンが今できること
現時点で公式の続編発表がない以上、ファンができることは限られていますが、いくつかの選択肢があります。
まず最も確実な情報源は公式サイト(majonoie.karou.jp)です。
FAQの内容が更新されるかどうかをチェックすることで、公式な動向をいち早くつかむことができます。
未プレイの方であれば、フリー版で原作を体験した後にMV版のExtraモードに挑戦するという流れがおすすめです。
Extraモードではフリー版にはない日記内容や新イベントを楽しめるため、続編がなくても物語をより深く味わうことが可能です。
また、小説「魔女の家 エレンの日記」を読むことで、前日譚としてエレンの過去を知り、ゲーム本編の理解を一段と深めることができます。
電子書籍版には特典コンテンツも収録されているため、紙版を読了済みの方にも新たな発見があるでしょう。
ただし、SNSや掲示板での未確認情報に振り回されないよう注意が必要です。
これまでの経緯が示す通り、公式FAQと矛盾する情報が長期間放置される例もあるため、情報の出どころを常に確認する姿勢が大切です。
まとめ:魔女の家の続編に関する全情報を総括
- 公式サイトのFAQでは2026年2月現在も続編の予定は「未定」と記載されている
- 2020年のスマホ版に隠しメッセージで「新作制作決定」の示唆があったが、正式な発表ではない
- 公式FAQの「未定」と隠しメッセージの「制作決定」が矛盾したまま約6年が経過している
- 小説「魔女の家 エレンの日記」はゲームの前日譚であり、ストーリーの続編ではない
- MV版Extraモードは既存ストーリーの拡張であり、新たな物語を描いた続編ではない
- ゲーム本編終了後のエレンやヴィオラの行方を描いた公式作品は存在しない
- 二次創作ガイドラインで別エンディングの創作が禁止されており、公式での救済ルート追加の可能性は低いと見られている
- ファンメイドの「魔女の家3D」は公式とは無関係のプロジェクトである
- 同ジャンルの個人制作ホラーゲームで完全新作の続編が出た例はごく少ない
- 最も信頼できる情報源は公式サイトであり、SNS上の未確認情報との区別が重要である

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