2012年の公開以来、フリーホラーゲームの金字塔として愛され続ける「魔女の家」。
ゲームそのものの人気はもちろんのこと、かわいいキャラクターデザインとダークな世界観を併せ持つ独特のビジュアルが、多くのクリエイターやファンの創作意欲を刺激し続けています。
pixivでは1,500件を超えるファンアートが投稿され、TikTokでもイラストメイキング動画が定期的に話題になるなど、ビジュアル面での盛り上がりは衰えを知りません。
この記事では、公式イラストの担当者や作品の詳細情報から、小説版・漫画版の比較、ファンアートを楽しむ際のプラットフォーム別ガイド、そして二次創作に必要な公式ガイドラインの注意点まで、「魔女の家」のイラストに関するあらゆる情報を網羅的にお届けします。
魔女の家とは|イラスト人気を支える作品の基本情報
「魔女の家」は、ふみー氏が制作し2012年10月3日に公開されたRPGツクールVX製のフリーホラーアドベンチャーゲームです。
主人公の少女ヴィオラが、森の奥に佇む不気味な館から脱出を目指すというストーリーで、プレイ時間は2〜3時間、エンディングは2種類が用意されています。
公開プラットフォーム「ふりーむ!」の累計ダウンロードランキングでは1位を記録した実績があり、フリーゲームとしては異例の人気を誇ります。
作品の大きな特徴は、いたいけな少女や愛らしい動物が登場するかわいいビジュアルと、容赦のないホラー描写が共存している点です。
この「かわいい」と「怖い」の奇跡的な融合が、見た目のギャップとして多くのプレイヤーの心を掴み、イラストとして描きたいという衝動を呼び起こしてきました。
また、終盤で明かされる衝撃的な真相がプレイ体験全体の意味を覆すという構成も、考察系のファンアートや漫画形式の二次創作を生む大きな原動力となっています。
同時期に公開された「Ib」「青鬼」「ゆめにっき」と並び、2010年代のRPGツクール製ホラーゲームを代表する作品として、ジャンル全体の隆盛に貢献した重要タイトルです。
魔女の家の公式イラスト担当者は誰?3人のクリエイターを紹介
「魔女の家」の公式イラストには、作品の媒体ごとに異なる3人のクリエイターが関わっています。
それぞれの経歴や担当範囲、画風の特徴を把握しておくと、関連グッズや書籍を選ぶ際にも役立ちます。
ふみー氏|ゲーム原作者によるドット絵とLINEスタンプ
ふみー氏は「魔女の家」の原作者であり、ゲーム内のドット絵グラフィックを手がけた人物です。
2012年10月の初公開以降、ゲーム本体の開発だけでなく、イラスト面でも多方面で活動を続けています。
公式LINEスタンプは全種ふみー氏の描き下ろしで制作されており、通常版「魔女の家」(24個・250円)とアニメーション版「うごく!魔女の家」、さらに中国語版「魔女之家」の3種が発売中です。
デフォルメされたキャラクターがかわいいと評判のスタンプは、小説10万部突破の記念として企画されました。
さらに、電子書籍版『魔女の家 エレンの日記』には、ふみー氏が描き下ろした表紙1点と挿絵35点が特典として収録されています。
原作者ならではのキャラクター解釈が反映された貴重なイラスト群で、紙書籍版には含まれていない要素です。
おぐち氏|小説版の表紙と挿絵を担当したイラストレーター
小説『魔女の家 エレンの日記』の表紙および挿絵を担当したのは、イラストレーターのおぐち氏です。
1991年8月生まれで、東京藝術大学美術学部油画科を卒業した経歴を持っています。
代表的な仕事としては、「艦隊これくしょん -艦これ-」の深海棲艦デザイン、「カリギュラ」シリーズのキャラクターデザイン、「レーシングミク 2014ver.」の公式イラストなどがあります。
村上隆率いるカイカイキキのグループ展への参加経験もあり、アートとコマーシャルの両領域で活躍する人物です。
ダークで洗練された画風が「魔女の家」の世界観と高い親和性を示し、読書メーターなどでは「表紙に一目惚れして手に取った」という声も見られます。
影崎由那氏|漫画版のコミカライズを担当
漫画版『魔女の家 エレンの日記』の作画を担当したのは、影崎由那氏です。
「ひぐらしのなく頃に」シリーズのコミカライズでも知られており、かわいらしさと残酷な描写が同居する作風に定評があります。
キャラクターの表情の変遷を丁寧に描写するスタイルが、エレンという複雑なキャラクターの内面表現として高い評価を得ています。
魔女の家のイラスト関連作品を比較|小説・漫画・電子書籍
「魔女の家」のイラストを楽しめる公式作品は複数ありますが、それぞれ収録内容やイラスト担当者が異なります。
目的に応じて最適な一冊を選ぶために、各作品の違いを整理しておきましょう。
小説版『エレンの日記』紙書籍とKindle版の違い
小説『魔女の家 エレンの日記』は、ゲーム原作者のふみー氏自身が執筆した前日譚小説です。
2013年10月31日にエンターブレイン(現KADOKAWA)から発売され、344ページという読み応えのあるボリュームを持ちます。
紙書籍版のイラストはおぐち氏が担当しており、ゴシックな雰囲気の表紙と本文挿絵が収録されています。
一方、Kindle版(電子書籍版 特典付き)には、紙書籍版のおぐち氏イラストに加えて、ふみー氏が描き下ろした表紙1点と挿絵35点が追加されています。
さらに、執筆当時にお蔵入りとなっていた掌編「黒猫のモノローグ」も電子版限定の特典として収録されました。
テキスト自体はほぼ同一ですが、一部の加筆修正が加えられています。
おぐち氏の商業イラストを堪能したい場合は紙書籍版で十分ですが、原作者の描き下ろしイラスト36点と追加ストーリーの両方を手に入れたい場合はKindle版が必須の選択肢となります。
Amazonでは5つ星中4.5(レビュー数277件)という高評価を獲得しており、「内容と絵の両方が素晴らしい」「ゲームプレイ後に読むと新たな発見がある」という傾向の感想が多く寄せられています。
漫画版『エレンの日記』全2巻の概要と評価
漫画版は影崎由那氏の作画で『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA)にて2017年7月号から連載され、ドラゴンコミックスエイジから全2巻で完結しています。
1巻は2017年12月10日、2巻(最終巻)は2018年5月9日に発売されました。
内容は小説版の前日譚をコミカライズしたもので、魔女エレンの過去とヴィオラとの出会いが描かれています。
注意点として、漫画版が描いているのは小説版の範囲までであり、ゲーム本編そのもののコミカライズは存在しません。
ゲーム本編の展開を漫画で読みたいという期待には応えられないため、購入前に把握しておく必要があります。
一般的に、表情描写の緻密さやホラー場面の迫力について高い評価を得ている作品です。
紙書籍・Kindle・漫画版のイラスト比較表
| 項目 | 紙書籍版(小説) | Kindle版(小説) | 漫画版(全2巻) |
|---|---|---|---|
| イラスト担当 | おぐち氏 | おぐち氏+ふみー氏 | 影崎由那氏 |
| イラスト点数 | 表紙+本文挿絵 | 上記+ふみー氏36点 | 全ページ漫画形式 |
| 追加特典 | なし | 掌編「黒猫のモノローグ」 | なし |
| 価格 | 1,540円(税込) | 電子書籍価格 | 各巻個別購入 |
| 出版社 | KADOKAWA | KADOKAWA | KADOKAWA |
| 内容 | ゲーム前日譚小説 | 同上(一部加筆修正) | 小説のコミカライズ |
魔女の家MVのグラフィック進化|フリー版との比較
2018年10月31日にSteam版がリリースされた「魔女の家MV」は、フリー版のグラフィックを全面的に刷新したリマスター作品です。
イラスト・グラフィック面でどのような変化があったのかは、ファンの間でも大きな関心事となっています。
フリー版とMV版のグラフィック面の主な違い
MV版では、開発ツールがRPGツクールVXからRPGツクールMVに変更されています。
原作者のふみー氏はキャラクター・マップを含むすべてのグラフィックを一から作り直しており、開発期間はフリー版の5倍以上を費やしたと公式サイトで明言されています。
高解像度化により、2Dならではの美しさや「魔女の家」らしい雰囲気作りに注力された結果、館内の装飾や光の表現が格段に向上しました。
また、各場面に用意された「死に方グラフィック」もリメイクされ、ホラー演出としての完成度が高まっています。
一方で、フリー版のドット絵が持つ素朴な味わいに強い愛着を持つファンも一定数おり、どちらの表現が好みかは分かれるところです。
MV版の追加要素と各プラットフォームの展開
MV版ではグラフィック刷新に加え、Easy・Normal・Extraの3段階の難易度選択が新たに実装されました。
Easyモードではゲームオーバー後に直前からやり直しが可能で、Normalモードはフリー版と同様にタイトル画面に戻される仕様です。
特に注目すべきはExtraモードで、謎解きの攻略方法が変更されたほか、日記の内容や新規イベントが追加されています。
フリー版を既にプレイ済みのファンにとっては、まったく新しい体験が得られる内容です。
対応プラットフォームはSteam、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox Oneで、コンソール版は2022年10月13日にDANGEN Entertainmentから発売されました。
価格は1,650円(税込)で、対応言語は日本語を含む11言語と幅広い展開がなされています。
Steamでの評価は「非常に好評」のステータスを維持しており、多くのユーザーがグラフィックの向上と新要素を肯定的に評価しています。
魔女の家のファンイラストが楽しめるプラットフォーム一覧
「魔女の家」のファンアートは複数のプラットフォームで活発に投稿されています。
それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合った場所でイラストを探してみてください。
pixivでの投稿状況とおすすめの検索タグ
日本最大級のイラスト投稿サイトpixivは、魔女の家のファンイラストが最も集約されているプラットフォームです。
「#魔女の家」タグでは1,500件を超えるイラストやマンガが投稿されており、小説・SSも172件が公開されています。
特定のキャラクターを探したい場合は「#ヴィオラ(魔女の家)」タグ(イラスト183件・小説15件)が便利です。
クオリティの高い作品を効率よく見つけるには、「#魔女の家1000users入り」(18件)や「#魔女の家100users入り」(54件)といったブックマーク数に連動したタグを活用するとよいでしょう。
併用されることの多いタグには「#Ib」「#ゆめにっき」「#青鬼」「#殺戮の天使」などがあり、同時期のフリーホラーゲーム作品をまとめて楽しみたい場合にも参考になります。
TikTokでのイラストメイキング動画の人気
TikTokでは「魔女の家 イラスト」や「魔女の家 エレン 描いてみた」といったキーワードで、ファンアートの制作過程を収録したタイムラプス動画が多数投稿されています。
2025年から2026年にかけても新規の投稿が継続的に確認でき、エレンやヴィオラのイラストメイキング動画は安定した再生数を獲得しています。
VTuberや実況者がゲームを配信するたびに新規ファンが生まれ、それがイラスト投稿の波として各プラットフォームに波及するという好循環が生まれている状況です。
PinterestやニコニコMV関連のまとめ
Pinterestでは「魔女の家」をテーマにしたボードが複数作成されており、260件以上のピンをまとめた大型コレクションも存在します。
海外ファンによる英語圏の投稿も多いため、グローバルな視点でファンアートの潮流を把握したい場合に適しています。
ニコニコ静画にも「魔女の家」タグでイラストが投稿されており、ニコニコ動画の実況動画文化と密接に連動した作品が多い点が特徴的です。
ゲーム実況を視聴した後にファンアートを探すという動線が根強く残っているプラットフォームといえるでしょう。
また、3Dモデリングの分野でもファンによる創作活動が見られ、MMDを活用した「魔女の家」関連のモデルや動画がニコニコ動画を中心に公開されています。
「魔女の家3D」と題したファンプロジェクトがX(旧Twitter)上で展開された実績もあり、2Dのイラストにとどまらない立体的な表現への広がりもこの作品の特色です。
魔女の家の公式グッズ情報|イラスト使用アイテム一覧
公式イラストを使用したグッズは、ファンにとって見逃せないコレクターズアイテムです。
入手方法や現在の状況についても把握しておきましょう。
缶バッジ・アクリルスタンド・オーデコロンなど全6種
2020年11月28日に、株式会社A3(エースリー)から公式グッズ全6種が発売されました。
ドット絵やイメージイラストを使用した缶バッジ、アクリルぷちスタンドに加え、ゲーム内アイテム「可愛い小瓶」をモチーフにしたオーデコロンなどユニークな商品も含まれています。
販売はeeo Store(イーオストア)を通じて行われました。
また、2018年にはキャラアクリルバッジ(表紙イラスト使用・53×53mm)がA3から発売されています。
グッズはLINEスタンプ3種と合わせて、「魔女の家」の公式ビジュアル商品の全体像を構成しています。
グッズ入手時の注意点
公式グッズの多くは2018〜2020年に発売されたもので、現在は正規ルートでの在庫が残っていない可能性があります。
入手を希望する場合は、メルカリやヤフオクなどの中古市場を利用する必要が出てくるでしょう。
ただし、中古品の場合は価格が定価を上回っていたり、状態にばらつきがあったりするため、購入前に出品情報をよく確認してください。
今後の新規グッズ展開については公式サイトやX(旧Twitter)での告知を随時チェックすることをおすすめします。
魔女の家の二次創作イラスト|公式ガイドラインの注意点
「魔女の家」のファンアートを制作・公開する際には、公式の利用規約を必ず確認する必要があります。
一般的に「二次創作ルールが厳しい作品」として知られており、他のフリーゲームと比べて明確な禁止事項が定められています。
公式サイトに明記された禁止事項の全容
公式サイト(majonoie.karou.jp/guideline.html、最終改定日:2019年3月22日)に掲載されている二次創作の主な禁止事項は以下の通りです。
まず、作品の同一性が保持されない創作は禁止されています。
具体的には、他の作品のキャラクターとクロスオーバーさせたり、現代的な舞台に置き換えたりして世界観を損なう創作が該当します。
次に、本編の別エンディングを創作するなど、ストーリーを改変する内容も認められていません。
著作者の許可なく翻訳を行うこと、ゲーム素材を使った二次ゲームを制作すること、営利目的で創作物を頒布することも禁止対象です。
同人誌の即売会での販売なども、事前に許可を得る必要がある点に注意してください。
中傷目的や公序良俗に反する内容、そして著作者の意向に反する創作もすべて禁止となっています。
ファンイラストを描く際に気をつけるべきポイント
上記の禁止事項に違反しない限り、二次創作は自由に行ってよいと規約には明記されています。
つまり、「魔女の家」の世界観を尊重し、キャラクターのみを描いたファンアートや、原作の雰囲気に沿ったイラストであれば基本的に問題ありません。
ただし、他作品とのコラボイラストは世界観の混在として禁止事項に抵触する可能性があるため、慎重な判断が求められます。
pixivでの投稿タグについても、ピクシブ百科事典に二次創作の注意点が詳しく記載されています。
投稿前に一読しておくことで、意図せずルールに違反するリスクを回避できるでしょう。
動画投稿に関しては、タイトルに「魔女の家」と明記することが必須であり、エンディングのみや日記の文章のみなどゲーム内容の一部だけを切り抜いて公開することも禁止されています。
イラストを使った動画コンテンツを制作する際にも、これらのルールが適用される点を忘れないでください。
魔女の家のイラストが人気を保ち続ける理由
公開から10年以上が経過しているにもかかわらず、「魔女の家」のイラスト人気は現在も衰えていません。
この長寿命な人気の背景には、いくつかの構造的な要因が存在します。
VTuber実況がもたらす新規ファン層の流入
にじさんじをはじめとするVTuberの実況配信は、「魔女の家」に定期的な新規ファンを送り込む大きな導線となっています。
にじさんじWikiには「魔女の家まとめ」の専用ページが存在し、複数のライバーによる配信履歴が2026年1月時点でも更新されています。
2025年に入っても「名作ホラーゲームの初見プレイ」として取り上げる配信者は多く、実況を見たファンがそのままイラストを描いてpixivやTikTokに投稿するという循環が安定して機能している状態です。
描きたくなるキャラクターデザインの魅力
ヴィオラのメイド風ワンピースや翳のある目元、エレンの複雑な内面を感じさせる表情など、キャラクターデザインそのものが「描きたい」と思わせる強い引力を持っています。
可愛らしさとダークさが同居するビジュアルは、一枚のイラストの中にギャップや物語性を込めやすく、創作者にとって表現の幅が広い題材です。
フリーホラーゲームのファンアートとして根強い人気を維持しているのは、この「描きがいのある」キャラクター設計に負うところが大きいでしょう。
衝撃的なストーリーが生む考察系イラストの需要
「魔女の家」の真エンディングは、それまでのプレイ体験の意味を根底から覆す衝撃的な内容で知られています。
この仕掛けにより、「あのシーンを本当はどちらの視点で見ていたのか」という考察がファンの間で繰り返し議論され、それを可視化したイラストや漫画が絶え間なく生み出されてきました。
ストーリーの解釈に深みがある作品だからこそ、単なるキャラクターイラストにとどまらない表現が成立し続けているのです。
まとめ:魔女の家のイラストを楽しむための完全ガイド
- 「魔女の家」は2012年公開のフリーホラーゲームで、ふりーむ!累計ダウンロード1位を記録した名作である
- 公式イラストの担当者はふみー氏(ゲーム・LINEスタンプ・Kindle挿絵)、おぐち氏(小説版挿絵)、影崎由那氏(漫画版作画)の3名である
- 小説版のKindle版にはふみー氏描き下ろし36点と掌編が追加収録されており、紙書籍版との内容が異なる
- 漫画版は全2巻完結で小説の範囲のみを描いており、ゲーム本編のコミカライズは存在しない
- MV版はフリー版から全グラフィックを作り直した高解像度リマスターで、Steamでは「非常に好評」を維持している
- pixivには1,500件超のファンアートが投稿されており、1000users入りタグで高評価作品を効率よく探せる
- TikTokではイラストメイキング動画が2025〜2026年も継続的に投稿されている
- 二次創作には公式ガイドラインが存在し、クロスオーバーや本編改変、無許可の営利目的利用は明確に禁止されている
- 公式グッズは2018〜2020年発売のものが中心で、現在は中古市場での入手が主な手段となる
- VTuber実況による新規ファン流入とキャラクターの描きやすさが、10年以上にわたるイラスト人気を下支えしている

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