リトルナイトメアシリーズの中でも、とりわけ不気味な存在として記憶に残るのが病院チャプターに登場する医者、通称「ドクター」ではないでしょうか。
天井を這い回る巨体、マネキンのパーツで改造された患者たち、そして薄暗い病棟に響く不穏な笑い声。
このチャプターには多くの謎が散りばめられており、考察の余地が尽きません。
ドクターとは一体何者なのか、患者たちはなぜマネキンに変えられたのか、病院という舞台に込められた意味とは何か。
この記事では、ゲーム内の描写や公式情報、コミック版の内容、さらには開発段階のコンセプトアートまで幅広く取り上げながら、リトルナイトメアの病院にまつわる考察を徹底的に掘り下げていきます。
攻略のコツやよくある疑問への回答もまとめていますので、初見プレイの方から周回勢の方まで参考にしていただける内容です。
リトルナイトメアのドクターとは何者か?基本プロフィール
リトルナイトメアIIに登場するドクターは、シリーズ屈指の異質さを持つ敵キャラクターです。
病院を支配する医者でありながら、常識を逸脱した外見と能力を備え、多くのプレイヤーに強烈な印象を残しました。
ここではまず、登場作品や外見的特徴、性格に至るまで基本情報を整理していきます。
ドクターが登場する作品とチャプターの概要
ドクターは、2021年2月11日に発売された「リトルナイトメアII」のチャプター3「病院(The Hospital)」に登場するメインボスです。
開発はスウェーデンのTarsier Studios、発売元はバンダイナムコエンターテインメントが担当しています。
ゲーム全体を通じて3番目に遭遇する敵であり、チャプター1のハンター、チャプター2のティーチャーに続く形でプレイヤーの前に立ちはだかります。
病院という閉鎖的な空間で繰り広げられるステルスと追走のゲームプレイは、シリーズの中でも特に緊張感が高いと多くのプレイヤーから評価されています。
なお、IMDbのクレジットによると、ドクターの音声はTobias Liljaが担当しました。
同氏はリトルナイトメアIIのサウンドトラック全体の作曲者でもあり、ゲームの音楽面を一貫して手がけた人物です。
膨張した身体と天井移動という異様な外見と能力
ドクターの外見は、シリーズに登場する敵の中でもひときわ異様です。
まず目を引くのが、膨張した死体のように蒼白く膨れ上がった巨体でしょう。
歯茎が完全に剥き出しになり、大きな歯が常に露出しています。
後退した生え際や額に刻まれた深いしわ、眼窩に落ち込んだ目からは中年以上の年齢がうかがえます。
服装は汚れたボタン留めのオーバーコートに青いネクタイ、黒いズボンと黒い靴という出で立ちです。
最大の特徴は天井を逆さまに這い回って移動する能力にあります。
病院内の各部屋の天井には移動用と思われる穴が多数開いており、ドクターが日常的にこの移動方法を用いていることが示唆されています。
巨体にもかかわらず天井上を高速で移動でき、片手でベッドやテーブルを持ち上げるほどの怪力も備えています。
さらに棚を丸ごと押し倒す場面もあり、ステルス中の緊張感を一層高める存在です。
声なき医者が見せる性格と行動パターン
リトルナイトメアシリーズの大半のキャラクターと同様に、ドクターは言葉を一切発しません。
荒い呼吸音やうめき声、叫び声、そしてくすくすとした不気味な笑い声だけで感情を表現しています。
公式サイトの説明には「完璧であることを最優先する」と記されており、自身の治療行為に対して極めて強いこだわりを持つ完璧主義者として描かれています。
興味深いのは、患者に対する一定の愛着が見て取れる点です。
後述する霊安室のシーンでは、生命維持装置が停止した患者に対してパニック状態で駆け寄り、必死に蘇生を試みる姿が確認できます。
また、作業後に手を洗う描写があり、衛生意識を持つ一面もうかがえます。
ただし、実際には水道が水源に接続されていないという不気味なディテールが添えられており、正常な医療行為とは言い難い狂気がにじみ出ています。
病院チャプターのストーリーを時系列で解説
チャプター3の病院は、複数の段階に分かれた構成となっています。
ドクターとの遭遇は段階的にエスカレートし、最後には直接的な追跡劇に発展します。
ここでは各場面を時系列に沿って振り返り、ストーリーの全容を明らかにしていきます。
診察室での初遭遇とモノ・シックスの潜入経路
主人公のモノとシックスがドクターに初めて出会うのは、壁にマスクが吊り下げられた部屋の隣にある診察室です。
ドクターは天井に張り付いた状態で作業しており、包帯やマネキンパーツが並ぶ棚を物色しながら患者の身体に取り付ける頭部を選んでいます。
モノとシックスが部屋に入る音に反応して天井から顔をのぞかせますが、二人が木箱の陰に身を潜めたことで発見を免れます。
ドクターが作業に戻った隙に、二人は木箱を盾にしながら部屋を横断し、壁の小さな通気口から次の部屋へと進んでいきます。
この最初の遭遇は、天井から逆さまにこちらを覗き込むドクターの異様さをプレイヤーに強烈に印象づける場面として設計されています。
病棟のベッド下を這って進む緊迫のステルスパート
次に二人が足を踏み入れるのは、患者のベッドが並ぶ病棟です。
ドクターが巡回のために部屋に入ってくるため、モノとシックスはベッドの下に身を隠しながら少しずつ前進しなければなりません。
部屋の奥にはゲートがありますが、手の届かない位置にあるボタンを押さなければ開きません。
モノは部屋に落ちているおもちゃを拾い、ボタンに向かって投げつけることでゲートを開放します。
しかし、この物音がドクターの注意を引いてしまいます。
二人はすかさずゲート脇のベッド下に滑り込み、不審に思って近づいてくるドクターをやり過ごします。
ドクターは原因を特定できないまま、天井の棚の上にある穴を通って別の部屋へと去っていきます。
その後、モノとシックスは天井裏を移動する場面に差し掛かりますが、真下の天井をドクターが這い回っている姿が見え、息を潜めて通過する緊迫の場面が続きます。
生命維持装置を止めて注意を逸らす霊安室の攻略
ドクターとの最も重要な攻防が繰り広げられるのが、病院の霊安室(モルグ)です。
ドクターは遺体を保管庫から引き出し、ノコギリで切断してマネキンパーツを取り付ける準備をしています。
この部屋の上部にある保管庫にはヒューズが入っており、脱出用のゲートを開くために必要な鍵となります。
モノはシックスの協力を得て奥の部屋に潜入し、そこで生命維持装置につながれた患者を発見します。
この装置を停止させるとモニターがフラットライン(心停止)を示し、異変に気づいたドクターが慌てて駆けつけます。
荒い呼吸とともにパニック状態で患者を蘇生させようとするドクターの姿は、狂気の中にも患者への執着を感じさせる印象的な場面です。
この隙にモノはヒューズを回収し、シックスとともにゲートを開放します。
しかし、ゲートの開く音がドクターに伝わり、ここから本格的な追跡が始まります。
火葬炉への追い込みとプレイヤーが選べる二つの結末
怒り狂ったドクターは、廊下を通じてモノとシックスを猛追します。
棚を丸ごと押し倒し、ベッドの下に隠れたモノを体重で押しつぶそうとするなど、それまでのステルス場面とは一変した激しいチェイスが展開されます。
逃走の末にたどり着くのが火葬場です。
モノは焼却炉の中に飛び込んでドクターをおびき寄せ、炉内に手を伸ばしてきたドクターの隙をついて底部の格子から脱出します。
シックスが炉の扉を閉め、ドクターは炉の中に閉じ込められます。
ここでプレイヤーには選択肢が与えられます。
焼却炉を起動してドクターを焼き殺すか、あるいはそのまま放置して立ち去るかの二択です。
ドクターはシリーズのボスキャラクターの中で唯一、プレイヤーの選択によって結末が変わる存在です。
焼却炉を起動しない場合には「生かしておく方が残酷だ(It’s crueller to let him live)」という実績が解除され、閉じ込められたまま餓死や脱水で死に至る可能性が暗示されています。
どちらを選んでもドクターは以降のストーリーに登場せず、モノとシックスはエレベーターに乗って病院を後にします。
ドクターの患者たちは何者なのか?マネキン化の謎を考察
病院を徘徊する患者たちは、ドクターと並んでこのチャプターの核心を成す存在です。
なぜ人間がマネキンのような姿に変えられているのか、その背景にはリトルナイトメアの世界観を理解するうえで重要な手がかりが隠されています。
退屈に苦しむ住人が自ら病院を訪れた背景とは
公式のPlayStation Blogに掲載された開発者コメントによれば、患者たちはドクターに無理やり連れてこられたわけではありません。
「退屈(boredom)」に蝕まれた住人たちが、自らの意志でドクターのもとを訪れたとされています。
青白い街の住人たちは電波塔から発信されるシグナルの影響を受け、テレビに依存する「視聴者(Viewers)」と化していきます。
病院の患者たちは、そうした退廃的な日常から逃れるため、あるいは自身の身体に対する不満を解消するために、ドクターの治療を求めたと考えられています。
つまり、患者たちは被害者であると同時に、ある意味では自発的にドクターの施術を受け入れた存在でもあるのです。
この二面性が、病院チャプターに漂う居心地の悪い雰囲気の根底にあるといえるでしょう。
身体をマネキン義肢に交換する治療の目的と手順
ドクターが行う「治療」は、患者の肉体をマネキン製の義肢に交換するという常軌を逸したものです。
四肢はもちろん、頭部さえも付け替えの対象となり、診察室では複数の頭部を試し当てしている姿が確認できます。
生命にかかわる臓器を含む部位が交換されても患者が動き続けている点から、ドクターは何らかの方法で生体機能を維持する技術を持っていると推測されます。
霊安室に設置された電気椅子や生命維持装置の存在は、電気刺激による蘇生や強制的な生命維持が行われていることを示唆しています。
結果として、患者たちはぎこちない動きで病棟を徘徊するマネキンのような存在に変わり果てています。
望んだ「変化」がこのような結末であったとしても、もはや不満を訴える口すら残されていないという皮肉が、この世界の残酷さを象徴しています。
生命維持装置の患者にパニックで駆け寄る医者の真意
霊安室の奥で生命維持装置につながれている患者は、ドクターが特別に気にかけている存在のようです。
モノが装置を停止させると、ドクターは他の作業をすべて放り出して駆けつけ、荒い呼吸とともに蘇生を試みます。
この行動をどう解釈するかについては、ファンコミュニティでも意見が分かれています。
一つは、ドクターが自身の「作品」としての患者を失うことに怒りを覚えたという解釈です。
完璧主義者である彼にとって、自分の手がけた治療の成果が台無しにされることは許しがたい行為だったのでしょう。
もう一つは、ドクターが本心から患者の命を救おうとしたという解釈です。
狂気的な手段であっても、彼なりの使命感で医療行為を続けているのだとすれば、この場面には歪んだ慈悲が宿っているとも読み取れます。
いずれの解釈をとっても、ドクターが単なる「悪役」とは言い切れない複雑な存在であることがうかがえます。
病院に隠された世界観の考察と他キャラクターとの関係
ドクターや病院をめぐる謎は、単独で完結するものではありません。
リトルナイトメアシリーズの他のキャラクターや舞台装置と結びつけることで、より深い世界観の理解につながります。
ここでは、考察の中でも特に根拠が多く議論されている三つのトピックを取り上げます。
ハンターとドクターの間に存在する取引関係の考察
チャプター1のボスであるハンターの小屋には、マネキン製の義肢や剥製が多数置かれています。
一方、ドクターの病院には外部から運ばれてきたと思われる遺体が保管されています。
この二つの事実を結びつけ、ハンターが捕獲した獲物や遺体をドクターに提供し、代わりにドクターが剥製用の素材や義肢をハンターに供給しているという取引関係が成り立っていたのではないかと広く考察されています。
ハンターの小屋の屋根裏に残された義肢のパーツは、この仮説を裏付ける物的証拠として多くのファンに注目されています。
青白い街の住人が次々とテレビに吸い込まれていく中で、新たな患者の供給源としてハンターの存在が不可欠だったとすれば、この二者の共生関係は世界の維持構造の一端を示すものといえるでしょう。
モウの肖像画が示すレディとの繋がりの謎
前作リトルナイトメアのDLC「Secrets of the Maw」最終チャプター「The Residence」では、レディの居住空間にドクターの肖像画が飾られています。
モウ(巨大船)とドクターが活動する青白い街の病院は地理的に離れた場所に位置していると考えられますが、この肖像画はドクターとレディの間に何らかの関係が存在することを暗示しています。
肖像画の中のドクターは口を閉じて微笑んでおり、ゲーム本編で常に歯を剥き出しにしている姿とは明らかに異なります。
この違いが何を意味するのかは明確にされていませんが、肖像画が描かれた時点ではドクターがまだ「正常」に近い状態であった可能性も指摘されています。
レディがなぜ彼の肖像を所有しているのかについては、公式からの回答がない現状では推測の域を出ません。
しかし、シリーズ全体の物語を俯瞰したときに重要な伏線となる可能性を秘めた要素です。
電波塔の信号が病院の住人たちに与えた影響とは
青白い街の中心にそびえる電波塔(シグナルタワー)は、リトルナイトメアIIの物語全体を支配する存在です。
電波塔から発信されるシグナルは、住人たちをテレビに依存させ、最終的には「視聴者」として実体を失わせていきます。
病院の患者たちがドクターを訪れた動機である「退屈」も、シグナルの影響と無関係ではないと考えられています。
テレビへの依存がもたらす精神的な空虚感が、住人たちを自身の身体への不満や変身願望へと駆り立てたのかもしれません。
また、ドクター自身がシグナルからどの程度影響を受けているかも議論の的となっています。
病院内にはテレビが設置されている場所もありますが、ドクターがテレビに引き寄せられている描写はありません。
天井を這い回るという異常な移動方法がシグナルの影響によるものなのか、それとも元来備わっていた特性なのかは、現時点では判断がつかない謎の一つです。
リトルナイトメア3の精神病院とカウンセラーとの比較
2025年10月10日に発売されたリトルナイトメア3にも「病院」をモチーフにしたチャプターが存在します。
シリーズを通じて医療空間が繰り返し舞台として選ばれている点は、考察するうえで見逃せない要素です。
チャプター4に登場するカウンセラーとドクターの違い
リトルナイトメア3のチャプター4「精神病院」に登場するボスは「ザ・カウンセラー(The Counsellor)」と呼ばれています。
一部の攻略サイトでは「ドクター」と併記されることもありますが、リトルナイトメアIIのドクターとは明確に異なるキャラクターです。
カウンセラーは長い手足を持つ巨大な老人の姿をしており、追跡時には腕をどこまでも伸ばして主人公たちを追いかけ回します。
天井を這い回るドクターとは攻撃パターンも外見も大きく異なり、倒すことのできない無敵の存在として設計されています。
また、リトルナイトメア3の開発はSupermassive Gamesが担当しており、前作までのTarsier Studiosとは開発元が変わっている点も両者の違いに影響を与えている可能性があります。
シリーズを通じて繰り返される病院モチーフの意味
リトルナイトメアシリーズでは、1作目のモウ(巨大船)が食の暴走を、2作目の学校が教育の歪みを象徴するように、各チャプターが現実社会の制度や文化のグロテスクな側面を映し出しています。
2作目の病院は「医療」や「美への執着」の歪みを、3作目の精神病院は「精神医療」や「心のケア」の暗部を象徴していると一般的に解釈されています。
子供の視点から見た大人の世界の恐ろしさを描くというシリーズの一貫したテーマが、病院という場に凝縮されているといえるでしょう。
病院は本来「癒やしの場」であるはずですが、リトルナイトメアの世界ではその機能が完全に反転し、治療の名のもとに個人の自由や身体の尊厳が奪われる場へと変貌しています。
深層心理の投影として描かれる医療空間の変遷
リトルナイトメア3の物語については、主人公ロゥの深層心理が「ノーウェア」という世界に投影されているという考察が多くのファンの間で支持されています。
この解釈に基づけば、精神病院やカウンセラーは、ロゥが現実世界で接触した医師やカウンセラーの記憶が歪んだ形で顕在化したものと捉えることができます。
2作目のドクターが「外部の脅威として存在する医者」であるのに対し、3作目のカウンセラーは「内面の恐怖が生み出した医者」であるという構造的な違いが浮かび上がります。
シリーズが進むにつれて、恐怖の対象が外的な存在から内面的なものへと移行しているという見方も可能です。
2作品の病院を比較することで、リトルナイトメアというシリーズが「悪夢」をどのように描いてきたかの変遷を読み取ることができるでしょう。
攻略に役立つドクター戦の立ち回りとコツ
ドクターとの対峙は、リトルナイトメアIIの中でも難易度の高いパートです。
天井から襲ってくるという独特の行動パターンを理解し、適切な対処法を知っておくことでクリアの確率は大きく上がります。
天井から襲う医者を回避するステルスの基本行動
ドクターとの対決においてもっとも重要なのは、常に上を確認する習慣をつけることです。
他のチャプターのボスは地上を移動するため、左右と前後に注意を払えば対処できましたが、ドクターは頭上から接近してきます。
ベッドやテーブルの下に隠れることが基本的な回避手段ですが、注意点があります。
ドクターは片手でベッドやテーブルを持ち上げる力を持っているため、同じ隠れ場所に長く留まり続けると発見されるリスクが高まります。
ドクターが別の方向へ移動したことを確認してから素早く次の隠れ場所に移る、という動作を繰り返すのが安全な進め方です。
また、病棟でボタンにおもちゃを投げるパートでは、投擲後すぐにゲート脇のベッドの下へ駆け込む必要があります。
投げた後に一瞬でも立ち止まると、ドクターに捕まってしまいます。
焼却炉を起動する場合としない場合の実績の違い
最終局面の火葬炉では、炉を起動するか否かの選択がゲーム実績に直結します。
| 選択 | 実績名 | 内容 |
|---|---|---|
| 炉を起動する | なし(実績解除なし) | ドクターは炉の中で焼き殺される |
| 炉を起動しない | It’s crueller to let him live | ドクターは炉の中に閉じ込められたまま放置される |
実績のコンプリートを目指す場合は、炉を起動せずに立ち去る必要があります。
なお、この選択はストーリーの進行やエンディングの内容に影響を与えません。
どちらを選んでもドクター以降の展開は同一であるため、プレイヤーの心情に従って自由に選択して問題ないでしょう。
見落としやすい帽子やファントムの収集ポイント
病院チャプターには、収集要素として帽子やファントム(光る残留思念のような存在)が複数配置されています。
ドクターとの緊張感あるパートに気を取られると見逃しやすいため、二周目以降に落ち着いて探索するのがおすすめです。
帽子は病院内の目立たない場所に隠されていることが多く、棚の上や小部屋の中をくまなく確認する必要があります。
ファントムは特定のポイントに立つと出現し、近づくと消えてしまうため、発見したらすぐにインタラクトすることが重要です。
ドクターが巡回しているエリアでの収集は一度やり過ごしてから行うのが安全であり、無理に戦闘中に取ろうとするとミスにつながりかねません。
コミック版やコンセプトアートに見るドクターの裏設定
ゲーム本編だけではわからないドクターの一面が、関連メディアや開発資料から読み取れます。
コミック版のエピソードや初期デザインの変遷を確認することで、キャラクターの理解がさらに深まるでしょう。
三つ編みの少女を追い詰めるコミック版エピソード3の内容
リトルナイトメアIIのプロモーションとして配信されたデジタルコミックのエピソード3は、病院のドクターを主軸に据えた物語です。
三つ編みの少女が病院の独房に閉じ込められており、何者かがドアの隙間からスプーンを差し入れます。
少女はそのスプーンで床にトンネルを掘り、脱出を試みます。
ドクターの影がトンネルの上から見下ろす描写が挟まれた後、少女はトンネルの先がもとの独房に戻っていることに気づきます。
絶望の中で独房の扉が不意に開きますが、廊下に出た少女の背後では天井にドクターが張り付いており、物語はそこで幕を閉じます。
このエピソードは、ドクターが獲物をもてあそぶような残酷さを持つ一方で、わざわざ脱出の道具を与え、最終的にドアを開けるという奇妙な行動をとる謎めいた存在であることを印象づけています。
なお、ゲーム本編の病院内にもこの少女の独房と思われる場所が隠し要素として存在し、トンネルの跡には肉食性の生物が潜んでいることが示唆されています。
初期デザイン案に描かれた垂れ下がる顔と聴診器の構想
公開されているコンセプトアートからは、ドクターの外見が開発過程で大きく変化したことがわかります。
初期案では、顔の皮膚が極端に垂れ下がり、眼窩が引きずり下ろされて眼球が完全に露出したデザインが検討されていました。
首からは聴診器をぶら下げており、より「医者」としての記号性が強い外見でした。
最終的にはこうした過剰な要素が整理され、膨張した肌と剥き出しの歯茎という現在のデザインに落ち着いています。
聴診器が削除された理由は明らかにされていませんが、リトルナイトメアのキャラクターデザインは「何者であるか」を一目で伝えつつも、過度に説明的にならないバランスが重視される傾向があります。
あえて医療器具を持たせないことで、ドクターが「医者」であるという認識をプレイヤー自身の想像に委ねる効果が生まれているのかもしれません。
開発中に変更されたドクターの登場演出と没データ
発表時のトレーラーの段階では、ドクターの全貌は影に隠されており、2020年10月のハロウィントレーラーで初めてその姿が明らかにされました。
プロモーション用のポスターには、吊り下がったベッドが並ぶ区画をドクターが追跡する場面が描かれていましたが、実際のゲームではこの区画にドクターは登場しません。
本編でのドクターの出番はチャプター後半に集中しており、登場タイミングが開発の途中で後ろにずらされた可能性があります。
また、ドクターの最初の登場シーンで特定の行動をとると、AIの経路設定の想定外の方向にプレイヤーが戻った場合にドクターが棚の裏に引っかかって動けなくなるグリッチが確認されています。
このグリッチは、該当エリアのAIがドクターの逆方向への移動を設計に含めていなかったことに起因するものです。
リトルナイトメアのドクターに関するよくある疑問まとめ
ドクターに関してプレイヤーから特に多く寄せられる疑問を取り上げ、それぞれ現時点で判明している情報をもとに回答していきます。
ドクターはなぜ天井を歩けるのか?
結論として、ドクターが天井を這える理由はゲーム内で一切説明されていません。
公式Wikiでも「身体的特徴からは天井を這える理由を説明できない」と明記されています。
シグナルタワーの影響で身体が変異した結果だとする説、もともと人間ではない存在だとする説など、さまざまな考察が存在しますが、いずれも公式に裏付けられたものではありません。
ゲームデザインの観点では、天井移動という特性がプレイヤーに「上を見る」という新しい行動を要求する仕掛けとして機能しており、他のボスとの差別化に成功しています。
リトルナイトメアの世界は明確な説明を排し、プレイヤーの想像に多くを委ねるスタイルを採っているため、この謎もあえて未解明のまま残されている可能性が高いでしょう。
火葬炉で焼かなかった場合ドクターはどうなるのか?
焼却炉を起動しない場合、ドクターは炉の中に閉じ込められたままとなります。
ゲーム内の実績テキスト「生かしておく方が残酷だ」は、ドクターが炉の中で飢えや脱水によってゆっくりと死に至ることを暗示しています。
つまり、焼き殺すよりも放置する方が残酷な選択であるという解釈が公式側から示されているのです。
一方で、焼却炉を起動した場合は即座に焼死し、ドクターの叫び声と扉を叩く音がしばらく続いた後に沈黙します。
シックスが炉の熱で手を温めるという冷淡な描写も印象的で、このチャプター全体のダークな雰囲気を締めくくる演出となっています。
どちらの選択が「正しい」かはゲームが問いかけるテーマの一つであり、明確な正解は存在しません。
リトルナイトメア3のカウンセラーとドクターは同一人物か?
リトルナイトメア3のカウンセラーとリトルナイトメアIIのドクターは、別のキャラクターです。
開発元も異なり(ドクターはTarsier Studios、カウンセラーはSupermassive Games)、外見や行動パターン、物語上の役割にも大きな違いがあります。
両者が「医療者」という共通点を持つため混同されることがありますが、カウンセラーは精神科医としての側面が強く、腕を異常に伸ばして追跡するという独自の特徴を持っています。
攻略サイトによっては「ザ・カウンセラー(ドクター)」と便宜的に併記している場合もありますが、これは病院のボスという役割の類似性に基づく表記であり、同一人物であることを意味するものではありません。
シリーズの世界観として医療系の敵が繰り返し登場している点は注目に値しますが、直接的な関連性は公式には明言されていません。
まとめ:リトルナイトメアのドクターが示す病院の恐怖と考察
- ドクターはリトルナイトメアIIチャプター3「病院」のメインボスである
- 膨張した巨体で天井を這い回り、高速移動と怪力を兼ね備えた唯一無二の存在である
- 患者たちは退屈に苦しみ、自らの意志でドクターの治療を求めて病院を訪れた
- 治療の実態は身体のマネキン義肢への交換であり、患者は不満を訴えることすらできない
- 生命維持装置の患者にパニックで駆け寄る場面は、狂気と慈悲の二面性を示している
- ハンターとの取引関係やレディの肖像画など、シリーズ全体にまたがる伏線が存在する
- 火葬炉で焼くか放置するかの選択があり、シリーズで唯一結末がプレイヤーに委ねられている
- コミック版では三つ編みの少女を追い詰める残酷な一面が描かれている
- リトルナイトメア3のカウンセラーは類似の役割を持つが、別キャラクターである
- 天井移動の理由など多くの謎が意図的に未解明のまま残されており、考察の余地が尽きない

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