Inscryptionを最初からやり直したいときの完全ガイド

Inscryptionをプレイしていて、「もう一度最初からやり直したい」と感じたことはないでしょうか。

Act 1の山小屋の雰囲気をもう一度味わいたい、進行中にミスをしてしまった、あるいはバグで先に進めなくなったなど、理由はさまざまです。

しかしInscryptionはオートセーブ専用でセーブスロットも1つしかなく、やり直しの方法が分かりにくいゲームとしても知られています。

この記事では、各プラットフォーム別のセーブデータの削除手順から、目的に応じた最適なリセット方法の選び方、実行前に知っておくべき注意点まで、網羅的に解説していきます。

目次

Inscryptionで最初からやり直したくなる主な理由

Inscryptionのプレイヤーが「最初からやり直したい」と考える背景には、ゲーム特有の構造的な事情があります。

まず最も多いのは、Act 1の山小屋パートへの再訪願望です。

Inscryptionは全3幕構成で、Act 1はデッキ構築ローグライト+脱出ゲーム、Act 2はレトロRPG風、Act 3は3D視点と、各パートでゲーム性が大きく変わります。

多くのユーザーがAct 1の独特な緊張感と雰囲気を最も高く評価しており、「あの体験をもう一度味わいたい」という動機がリセット需要の中心にあります。

次に多いのが、ストーリー進行上の取り返しのつかないミスです。

ラスボス戦に必要な特定アイテムを確保し忘れた場合、勝利してもストーリーが進まず、最初からやり直す必要が生じます。

さらに、進行不能バグへの遭遇も見逃せません。

特にNintendo Switch版のAct 3では、画面が進まなくなるバグが複数報告されています。

オートセーブしか存在しないため、バグ発生後の復旧手段がセーブデータの全リセットに限られるケースもあるのです。

そのほか、友人や家族に最初から遊ばせたい場合や、実績・トロフィーの取り逃しを解消したい場合にも、やり直しが必要になります。

セーブデータの仕組みを理解しよう

やり直し方法を実行する前に、Inscryption独自のセーブシステムを理解しておくことが重要です。

オートセーブ専用でスロットは1つだけ

Inscryptionには手動セーブの機能がありません。

ゲーム中の進行はすべてオートセーブで記録され、プレイヤーが任意のタイミングで保存したりロードしたりすることはできない仕組みです。

加えて、セーブスロットは1つしか用意されていません。

「別のスロットに新しいデータを作って最初から遊ぶ」という一般的なゲームでは当たり前の方法が使えないのです。

この仕様はゲームデザインの一部として意図的に設計されたものであり、セーブファイル自体がストーリーのメタ要素と深く結びついています。

オートセーブが実行されるタイミング

オートセーブは特定のアクションが完了した瞬間に実行されます。

主なタイミングとしては、ラン開始時、テーブルから立ち上がった時、テーブルに座った時、マップがテーブルに置かれた時、焚き火でカードが焼けた時、Goobertによるカード複製結果が表示された時などが確認されています。

特に焚き火でのカード焼失は即座に保存されるため、「しまった」と思っても巻き戻すことができません。

このタイミングを把握しておくことが、後述するセーブスカム(疑似リトライ)を活用する際にも役立ちます。

セーブファイルの保存場所(PC版)

PC版のセーブファイルは、Steamライブラリ内のInscryptionフォルダに格納されています。

Steamライブラリでタイトルを右クリックし、「ローカルファイルを閲覧」を選ぶとフォルダが開きます。

対象となるファイルは「SaveFile.gwsave」と「SaveFile-Backup.gwsave」の2つです。

これらはJSON形式のテキストファイルであるため、テキストエディタで中身を確認・編集することも技術的には可能です。

【プラットフォーム別】セーブデータを削除して最初からやり直す方法

ここからは、各プラットフォームごとの具体的なリセット手順を解説します。

全プラットフォーム共通:ゲーム内リセット機能

最もシンプルで確実な方法は、ゲーム内のオプションメニューに用意されたリセット機能を使うことです。

タイトル画面またはポーズメニューからオプションを開き、「Reset Save Data(セーブデータのリセット)」ボタンを選択します。

確認ダイアログが4回表示されるので、すべて承認するとAct 1の冒頭まで戻ります。

この方法はPC、PlayStation、Nintendo Switch、Xboxのすべてで利用可能です。

ただし、Kaycee’s Modの進捗やクリア後のAct選択機能を含むすべてのデータが消去される点に注意してください。

PC版(Steam):セーブファイルを直接削除する方法

PC版では、セーブファイルそのものを削除することでも初期状態に戻せます。

手順は次のとおりです。

まず、Steamライブラリ内のInscryptionを右クリックし、「管理」から「ローカルファイルを閲覧」を選択してフォルダを開きます。

次に、フォルダ内の「SaveFile.gwsave」と「SaveFile-Backup.gwsave」を削除します。

削除後にゲームを起動すると、初回起動時と同じ状態で開始されます。

なお、データを残しておきたい場合は、削除ではなく別のフォルダへコピーしてバックアップを作成しておくと安心です。

PC版(Steam):クラウド同期のトラブル対処

Steam版で注意すべきなのが、Steamクラウドとの同期問題です。

クラウド同期が有効になっていると、ローカルのファイルを削除してもゲーム起動時にクラウドからデータが復元されてしまいます。

この問題を回避するには、まずSteamライブラリでInscryptionを右クリックし、「プロパティ」から「一般」タブを開いて「Steamクラウドにゲームセーブを保持する」のチェックを外してください。

チェックを外した状態でローカルファイルの削除を行い、ゲームを起動して新規データの作成を確認します。

正常に動作したら、必要に応じてクラウド同期を再び有効に戻しましょう。

Nintendo Switch版

Switch版では、本体のシステム設定からセーブデータの消去が可能です。

HOMEメニューから「設定」を開き、「データ管理」→「セーブデータの消去」と進みます。

一覧からInscryptionを選択し、対象ユーザーのデータを消去すれば初期状態に戻ります。

ゲーム内のリセット機能でも同様の結果が得られるため、操作しやすい方を選んで構いません。

PlayStation版(PS4/PS5)

PlayStation版では、本体の設定メニューからストレージにアクセスし、セーブデータの管理画面でInscryptionのデータを削除できます。

ゲーム内オプションからのリセットも問題なく動作するため、いずれかの方法を選択してください。

Xbox版

Xbox版では、設定内の「セーブデータとゲーム/アプリの設定」からInscryptionを選んで削除する方法が確実です。

Game Pass経由でプレイしている場合、セーブファイルが暗号化された独自ディレクトリに保存されるため、手動でのファイル操作は困難です。

ゲーム内リセットまたはXbox本体の設定から削除する方法を選んでください。

リセット方法の比較:目的別の最適な選び方

「最初からやり直したい」といっても、目的によって最適な方法は異なります。

ここでは代表的な4つのケースを比較してみましょう。

目的 最適な方法 データ消失範囲 対応環境
Act 1だけ再プレイしたい Kaycee’s Modを利用 なし 全プラットフォーム
ストーリーを完全に再体験したい ゲーム内リセット機能 全データ消失 全プラットフォーム
他の人に遊ばせたい(データ保持) セーブファイルのバックアップ&差し替え なし(復元可能) PC版のみ
特定のActだけやり直したい クリア後のAct選択機能 該当Actの進行のみ 全プラットフォーム(要クリア済)

Act 1の山小屋パートだけを繰り返し遊びたいのであれば、セーブデータを消す必要はありません。

Kaycee’s Modを利用すれば、チャレンジ要素付きのAct 1を何度でも楽しめます。

一方、ストーリー全体を最初から体験し直したい場合は、ゲーム内のリセット機能が最も手軽で確実な手段です。

Kaycee’s Modを活用してAct 1を何度でも遊ぶ方法

Act 1を繰り返し遊びたいプレイヤーにとって、Kaycee’s Modは最も効率的な選択肢です。

Kaycee’s Modとは

Kaycee’s Modは、Inscryption本編のAct 1をベースにしたスタンドアロン型の公式拡張コンテンツです。

開発元であるDaniel Mullins Gamesが無料で提供しており、Act 1の山小屋パートをエンドレスに繰り返しプレイできるローグライクモードとして設計されています。

通常のAct 1とは異なり、周回ごとにアンロックされるカードやチャレンジ(縛り条件)が用意されており、やり込み要素が大幅に追加されています。

解放条件と早期アクセス方法

通常のアンロック条件は、本編のフィナーレ(全Act)をクリアすることです。

クリア後、メインメニューに赤いドクロのカードが出現し、そこからKaycee’s Modにアクセスできるようになります。

ただしPC版に限り、本編をクリアしていなくても「Shift + K + M」のキーコンビネーションを同時押しすることで早期解放が可能です。

コンソール版ではこのショートカットは使えないため、本編のクリアが必須となります。

本編Act 1との主な違い

Kaycee’s Modは本編Act 1をベースにしていますが、いくつかの重要な違いがあります。

ストーリー関連の演出やキャビン内の脱出パズル要素は省略されており、純粋なカードバトルに集中する構成です。

難易度はチャレンジの選択によって段階的に上昇し、最高難易度では「Skull Storm」と呼ばれる全チャレンジ同時有効状態に挑むことになります。

カードプールや一部のバランスも調整されているため、本編とまったく同じ体験ではない点は認識しておきましょう。

クリア後のAct選択機能で特定パートだけやり直す

本編を一度クリアしている場合、セーブデータのリセットをしなくても特定のActだけをやり直す機能が利用できます。

Act選択画面へのアクセス方法

クリア後のメインメニュー(ロード画面)でTabキー(PC版)またはメニューボタン(コンソール版)を押すと、通常の画面から切り替わります。

画面左上に「ESC」と表示されたボタンが出現するので、ESCキーを押すとAct選択画面が開きます。

この画面ではAct 1、Act 2、Act 3の各冒頭から開始するポイントが複数表示されます。

Act選択機能の注意点

Act選択で開始した場合、選んだActの最初からのスタートとなり、前回プレイ時のデッキやアイテムは引き継がれません。

また、Act選択機能自体がクリアデータに紐づいているため、セーブデータをリセットするとこの機能も失われてしまいます。

特定の実績を取り逃した場合は、該当Actをここから選んでやり直すのが効率的です。

全Actのリセットが必要な場面でなければ、まずAct選択機能の利用を検討してみてください。

やり直す前に知っておくべき注意点とデメリット

リセットを実行する前に、失われるデータとリスクを正しく把握しておくことが大切です。

Kaycee’s Modの進捗が全消失する

ゲーム内リセット機能を使うと、Kaycee’s Modで解除したチャレンジ、アンロックしたカード、Skull Storm達成などの記録もすべて消えます。

苦労して積み上げた進捗を取り戻すには、再度クリアからやり直す必要があるため、リセット前にKaycee’s Modの進行状況を確認しておくことを推奨します。

実績・トロフィーは消えない

一方で、SteamやPlayStation、Xboxなどのプラットフォーム側に記録された実績やトロフィーは、セーブデータのリセットでは消去されません。

すでに取得済みの実績はそのまま残るため、その点は安心してよいでしょう。

ニューゲームはストーリーの一部である

Inscryptionの「ニューゲーム」という選択肢は、一般的なゲームのそれとは意味合いが異なります。

ニューゲームはAct 1をクリアしてフィルムを入手した後にタイトル画面に出現し、選択すると「初期化プログラム」という演出を経てAct 2に移行します。

つまりニューゲームの選択自体がストーリー進行の一部であり、いわゆる「最初に戻ってやり直す」機能ではありません。

本当に最初からやり直したい場合は、ニューゲームではなくリセット機能やファイルの削除が必要です。

2周目以降の要素解放について

Act 1は周回ごとに新たなゲームメカニクスが段階的に解放される設計になっています。

1周目では基本ルールのみですが、2周目で「骨(Bone)」コストが追加され、3周目では「トーテム」の仕組みが登場します。

セーブデータをリセットすると、これらの解放状況もすべて初期に戻ります。

逆に言えば、段階的な要素解放を最初から体験し直せるという利点でもあります。

セーブスカム(疑似リトライ)の活用法

完全なリセットまでは必要ないが、直前の選択をやり直したいという場面では、セーブスカムと呼ばれるテクニックが役に立ちます。

基本的な仕組み

セーブスカムとは、オートセーブのタイミングを利用し、リスクのある選択の前にメニューから「終了」してゲームを閉じることで、直前のセーブポイントに戻るテクニックです。

Inscryptionでは強制終了は不要で、通常のメニュー終了で同じ効果が得られます。

この方法は全プラットフォームで使用可能です。

セーブスカムで変えられるもの・変えられないもの

重要なのは、Inscryptionのマップやイベントの内容がマップ生成時に事前決定されているという点です。

カード選択の候補、商人の品揃え、トーテムの種類、焚き火の焼失判定はすべて、マップが表示された時点で固定されます。

何度リロードしても同じ結果になるため、セーブスカムで変えられるのは「どのルートを通るか」というマップ上の経路選択です。

一方、戦闘中の敵の行動はプレイヤーの入力に反応して変化するため、カードの配置順序やドローのタイミングを変えることで異なる結果を得られる場合があります。

戦闘のやり直しとの使い分け

バトルで敗北しそうになった場合、メニューから終了すれば戦闘開始前のセーブポイントに戻れます。

これにより、カードの出し方や戦略を変えて再挑戦することが可能です。

ただし初手の手札や山札の順番は固定されているため、根本的に相性が悪い戦闘では何度やり直しても勝てないケースがあります。

完全な詰みを避けるためには、日頃からデッキの構築バランスに気を配ることが最善の対策です。

セーブエディタを使った高度なリセット方法(PC限定)

PC版限定ですが、セーブファイルを直接編集することで、より柔軟なやり直しが可能になります。

セーブエディタの概要

InscryptionのセーブファイルはJSON形式のテキストファイルであるため、専用のセーブエディタやテキストエディタで内容を書き換えることができます。

Web上にはInscryption専用に開発されたセーブエディタが公開されており、ブラウザ上でファイルを読み込んで各種パラメータを変更し、保存し直すことが可能です。

活用シーン

セーブエディタが特に有効なのは、全データのリセットを避けつつ特定のポイントだけ戻したい場合です。

たとえばKaycee’s Modの進捗は保持したまま、本編の進行フラグだけを書き換えて特定のActの冒頭に戻すといった操作が実現できます。

また、セーブファイルの中身を確認することで、ゲーム内の隠し要素やARG(代替現実ゲーム)的なコンテンツにアクセスするためのヒントが得られる場合もあります。

リスクと注意点

ファイル編集を誤ると、セーブデータが破損してゲームが正常に起動しなくなるリスクがあります。

編集を行う前に、必ず元のセーブファイルを別フォルダにコピーしてバックアップを取ってください。

また、コンソール版ではセーブファイルへの直接アクセスが制限されているため、この方法は利用できません。

進行不能バグによるやむを得ないやり直しへの対処

意図せずやり直しを迫られる最も厄介なケースが、進行不能バグの発生です。

報告されている主なバグ

多くのプレイヤーから報告されている代表的な進行不能バグとしては、Act 3で画面が切り替わらず操作不能になるケース、山小屋のマップで月の画面が永続ループするケースなどがあります。

特にNintendo Switch版では進行不能バグの報告頻度が高い傾向にあります。

バグ発生時の対処法

オートセーブの仕様上、バグが発生した状態がそのまま保存されてしまうため、復旧手段は極めて限られます。

多くの場合、セーブデータの全リセットが唯一の解決策となります。

PC版であれば日常的にセーブファイルのバックアップを取っておくことで、バグ発生時にもバグ前の状態に復帰できる可能性があります。

コンソール版ではバックアップが困難なため、バグに遭遇した場合は諦めてリセットするか、修正パッチの配信を待つしかないのが現状です。

まとめ:Inscryptionを最初からやり直したいときに押さえるべきポイント

  • Inscryptionはオートセーブ専用・セーブスロット1つの仕様であり、やり直しには明示的なリセット操作が必要である
  • 全プラットフォーム共通で、オプションメニュー内の「Reset Save Data」を4回承認すればAct 1冒頭に戻せる
  • PC版(Steam)ではセーブファイル「SaveFile.gwsave」を直接削除することでも初期化が可能である
  • Steamクラウド同期が有効な場合、先にクラウド設定をオフにしないとファイルの削除が反映されない
  • Act 1だけを再プレイしたい場合は、セーブデータのリセットよりもKaycee’s Modの利用が効率的である
  • クリア済みデータがある場合、Act選択機能を使えばリセット不要で特定パートをやり直せる
  • ゲーム内リセットを実行するとKaycee’s Modの全進捗も消失するため、事前確認が必須である
  • PC版であればセーブファイルのバックアップにより、データを保持しつつ別の人にプレイさせることもできる
  • 進行不能バグへの最善の備えは、PC版でのセーブファイルの定期的なバックアップである
  • セーブエディタを使えばKaycee’s Modの進捗を保持したまま本編だけリセットする高度な操作も可能だが、ファイル破損リスクへの対策としてバックアップが不可欠である
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