Inscryptionを進めていくうえで、多くのプレイヤーが壁に感じるのがボス戦です。
探鉱者や釣り人といったAct 1のボスに何度も敗北し、心が折れかけている方もいるのではないでしょうか。
罠猟師の理不尽なギミックに翻弄されたり、レシーの攻略法が分からず途方に暮れたりするのは、決して珍しいことではありません。
本記事では、Act 1からAct 3まで登場する全ボスの詳細なギミック解説と具体的な攻略法を網羅しています。
各ボスの難易度比較や初見殺しへの対処法、さらにはKaycee’s Modの最高難度「ドクロの嵐」における戦略まで、Inscryptionのボス戦に関するあらゆる疑問に答えられる内容となっています。
Inscryptionのボス戦の基本ルールと仕組み
Inscryptionのボス戦には、通常の戦闘とは異なる固有のルールが存在します。
最も重要な特徴は、全てのボスが最低2フェーズ制を採用している点です。
1回倒しただけでは戦闘は終わらず、第2フェーズに移行するとボス固有の特殊ギミックが発動します。
Act 1の最終ボスであるレシーに至っては3フェーズ制となっており、通常のボスよりもさらに長い持久戦を強いられます。
ボスを撃破するたびに3枚のレアカードから1枚を選択できる報酬システムも見逃せません。
ここで選ぶカードがその後のランの成否を左右するため、各ボスの撃破報酬を事前に把握しておくことが攻略の第一歩といえるでしょう。
また、ボス戦で敗北した場合、Act 1ではレシーにカメラで撮影され「デスカード」が作成されます。
デスカードは以降のランで味方カードとして出現する可能性がある一方、レシー最終戦の第2フェーズでは敵として使用されるという二面性を持っています。
強力なデスカードを作ればランの途中で強力な味方になりますが、レシー戦では厄介な敵になるというジレンマが生まれる設計です。
【Act 1】探鉱者の攻略法と立ち回りのコツ
Act 1で最初に遭遇するボスが探鉱者です。
ゲーム序盤に立ちはだかる入門的な存在ですが、ギミックを知らずに挑むと思わぬ苦戦を強いられます。
第1フェーズの戦い方
探鉱者は第1フェーズの開始時に、攻撃力0・HP5のパックミュールを場に出します。
パックミュールを倒すと複数枚のカードが手に入るため、できるだけ早い段階で処理したいところです。
ただし、ここで重要なのは全力を出し切らないことにあります。
手持ちの強力なカードは温存し、低コストのカードやリスを使ってパックミュールを倒すのが理想的な立ち回りです。
探鉱者自身が出してくるカードは比較的弱いため、焦らず着実にダメージを重ねていきましょう。
第2フェーズのギミックと対策
第1フェーズで探鉱者のライフを削り切ると、第2フェーズへ移行します。
このとき発動するのが探鉱者の固有ギミックで、プレイヤーの場にあるカードが全てゴールドナゲット(金塊)に変換されます。
金塊は攻撃も防御もできず、生け贄にすることもできないため、場を圧迫するだけの存在です。
第1フェーズで強力なカードを温存しておけば、第2フェーズ開始直後にそれらを展開し、一気に勝負を決められます。
逆に全力を出し切った状態で第2フェーズに入ると、手札が枯渇して反撃の手段を失うリスクがあるため注意が必要です。
【Act 1】釣り人の攻略法と初見殺しへの対処
Act 1の第2ボスである釣り人は、探鉱者と比べて格段に難易度が上がります。
多くのプレイヤーが初見で敗北を経験するボスであり、ギミックへの理解が攻略の鍵を握ります。
第1フェーズ:釣り針の回避方法
釣り人は2ターンごとに釣り針を使い、プレイヤーが最後に出したカードを自分の場に引き寄せます。
この能力を知らずに主力カードを最後に出してしまうと、そのカードが敵の戦力に加わる最悪の事態を招きかねません。
対策はシンプルで、ターンの最後に出すカードをリスにすることです。
リスは攻撃力0のため、敵に奪われても実害がほとんどありません。
主力カードを先に場に出し、最後にリスを置く手順を徹底すれば、第1フェーズは安定して突破できるでしょう。
第2フェーズ:チャムバケツの恐怖と対策
第2フェーズでは、プレイヤーの場にあるカードの正面にチャムバケツが設置されます。
チャムバケツを攻撃すると、攻撃力4・HP2のホオジロザメに変化するため、無闇に攻撃するのは危険です。
最も有効な対策は飛行シジルを持つカードを使うことで、チャムバケツを無視して釣り人に直接ダメージを与えられます。
もう一つの方法として、第2フェーズ突入前に場のカードを極力少なくしておくことも重要です。
場にカードが1枚しかなければ、設置されるチャムバケツも1個で済みます。
なお、釣り人を初めて撃破すると報酬としてフィッシングフックを入手できます。
これは相手の場のカードを1枚奪えるアイテムで、以降のランで非常に役立つため、釣り人の撃破は今後の攻略を大きく楽にするターニングポイントです。
【Act 1】罠猟師と商人の攻略法と毛皮の活用
Act 1の第3ボスは罠猟師と商人の2人組で、前半と後半で相手が入れ替わるユニークな構成になっています。
他のボスとは戦闘の流れが大きく異なるため、事前にギミックを理解しておくことが極めて重要です。
第1フェーズ(罠猟師):罠カードの正しい処理
罠猟師は飛びかかる罠というカードを場に設置します。
この罠はマイティリープ(飛行ガード)を持つため、飛行カードで上を飛び越えることができません。
さらに厄介なことに、罠を攻撃したカードは即座に死亡し、手札に毛皮(ペルト)として戻ってきます。
この仕組みを知らずに主力カードで攻撃してしまうと、一瞬で戦力が壊滅するのが罠猟師戦の恐ろしさです。
対処法としては、リスや低コストの捨て駒で罠を処理し、主力カードの被害を最小限に抑えることが挙げられます。
罠の処理で得た毛皮は第2フェーズで必要になるため、意図的に弱いカードを罠にぶつけて毛皮を集めるのも有効な戦略です。
第2フェーズ(商人):カード購入の戦略
第2フェーズでは商人が登場し、盤面に8体の強力なカードを並べます。
プレイヤーは第1フェーズで集めた毛皮を使い、これらのカードを購入できます。
購入したカードは手札に加わり、購入しなかったカードは商人の戦力としてそのまま残ります。
購入戦略のポイントは、正面に配置された最も脅威となるカードを優先して買い取ることです。
自分が使う目的ではなく、敵から脅威を取り除く目的で購入するという発想が重要になります。
手札にあらかじめ低コストの強力カードを温存しておけば、第2フェーズで即座に展開して短期決戦を狙えるでしょう。
初回撃破の報酬として毛皮の恒久割引が得られるため、以降のランでの毛皮交換がより有利になります。
【Act 1】レシー最終戦の攻略法と月の倒し方
Act 1のラスボスであるレシーは、全ボス中唯一の3フェーズ制を採用しています。
戦闘前にはレシーの試練が2回行われ、条件を満たすとブーン(恩恵)を獲得可能です。
レシーの攻略は試練への準備段階から始まっているといえます。
おすすめのブーンと試練の攻略
試練では手札の中から特定の条件を満たすカードを提示する必要があります。
条件を満たせない場合もあるため、デッキ構築の段階で多様なカードを確保しておくことが理想です。
特に優先して獲得したいブーンは以下の通りです。
| ブーン名 | 効果 | 評価 |
|---|---|---|
| カササギの目 | カードを引く際にデッキから選択可能 | 最高 |
| 両利き | 毎ターン2枚のカードを引ける | 最高 |
| 骨の王 | 戦闘開始時に骨トークン8個を獲得 | 高い |
| ヤギの血 | 戦闘開始時に黒ヤギが場に配置される | 高い |
カササギの目と両利きは他のブーンと比較して圧倒的に強力です。
この2つが選択肢にある場合は迷わず選ぶことをおすすめします。
第1フェーズ:3ボスの能力が交互に発動
レシーの第1フェーズでは、2ターンごとに探鉱者・釣り人・罠猟師の能力が切り替わりながら発動します。
探鉱者の番ではカードが金塊に変換され、釣り人の番では最後に出したカードが奪われ、罠猟師の番では飛びかかる罠が設置されます。
特に探鉱者の能力発動タイミングでは、場に出すカードの枚数を最小限に抑えることが重要です。
第2フェーズ:デスカードへの対処
第2フェーズではレシーがプレイヤーの過去のデスカードを敵として場に出します。
切り株や木のカードも同時に設置されるため、攻撃が通りにくくなる局面が多くなります。
ここからは温存していた主力カードを惜しみなく投入し、全力で攻撃する姿勢が求められます。
第3フェーズではカードを失う心配がないため、手札にある強力なカードは全て使い切って構いません。
第3フェーズ:月カードの弱点と即死コンボ
第3フェーズではレシーが月というHP40の巨大カードを出現させます。
月は全てのレーンに1ダメージを与える能力を持っており、一見すると脅威的に見えるかもしれません。
しかし、実は複数の弱点が存在しています。
まず、悪臭(スティンキー)シジルを持つカードを場に出すと、月の攻撃力が0になります。
レシーは「何だこのにおいは」と特殊なセリフを発しますが、月は完全に無力化されるため、あとはHP40を地道に削るだけの作業になります。
さらに強力なのが死の接触(タッチオブデス)シジルを持つ攻撃力1以上のカードです。
このカードで月を攻撃すると即座に倒すことができるため、事実上の即死コンボとなります。
加えて、マジカルブリーチという脱色アイテムを月に使用すると、全シジルが除去されます。
月のリーチ能力が消えるため、飛行カードで月を無視してレシーに直接攻撃を通すことも可能です。
【Act 2】4人のスクライブ(ボス)の特徴と攻略順
Act 2はピクセルアートRPG形式に変化し、レシー・グリモラ・P03・マグニフィカスの4人のスクライブと戦います。
挑戦順は自由に選べますが、それぞれ異なるギミックと難易度を持っているため、順番の選択がクリアのしやすさに影響します。
レシー(Act 2):デスカード生成を逆手に取る
Act 2のレシーはAct 1と比較して大幅に弱体化しており、倒しやすいボスの一人です。
レシーはプレイヤーのカードが倒された際に写真を撮り、デスカードを生成して使用してきます。
しかし、弱いカードをあえて倒させることで、レシーが生成するデスカードのステータスを低く抑えることが可能です。
主力カードは温存しつつ捨て駒を先に出す立ち回りが有効でしょう。
グリモラ:第2フェーズの攻撃力0化に要注意
グリモラはAct 2の中でも難易度が高いボスとして知られています。
第2フェーズ開始時に場のカード全ての攻撃力を0にされるため、事前に主力カードを温存しておく必要があります。
攻撃力0になったカードは生け贄として活用し、温存しておいた高攻撃力カードを一気に展開する戦法が定石です。
P03:コンベアベルトの仕組みを理解する
P03の盤面にはコンベアベルトが設置されており、カードがターンごとに横方向へ移動します。
左端に置いたカードは数ターン後に右端から相手側に回り込み、敵として襲いかかってくる仕組みです。
カードはできるだけ右側に配置し、敵に渡る前にダメージを稼ぎ切ることが攻略のコツになります。
配置ミスが致命傷につながるため、毎ターンのカード位置を慎重に計算する必要があるでしょう。
マグニフィカス:Moxカードの破壊が最優先
マグニフィカスのカードは全てMox(宝石)カードに依存しています。
場にあるMoxカードを破壊すると、それに紐づいた全カードのステータスが大幅に低下します。
Moxカードを最優先で排除することが最大の攻略ポイントです。
ただし第2フェーズでは自分のカードのシジルがランダムに書き換えられるため、計画が崩れやすい点には注意が必要です。
おすすめの攻略順
一般的に多くのプレイヤーの間では、レシー→グリモラ→マグニフィカス→P03の順が安定すると言われています。
レシーが最も倒しやすく、序盤でカードプールを拡充できるためです。
Act 2では敗北してもペナルティがないため、何度でも再挑戦できます。
苦手なボスがいても気軽に試行錯誤できるのは、Act 1との大きな違いでしょう。
【Act 3】ウーバーボット4体の攻略法と第四の壁を破るギミック
Act 3ではP03の工場が舞台となり、ウーバーボットと呼ばれる4体のボスが待ち受けています。
各ウーバーボットはAct 2のスクライブに対応しており、プレイヤーのPC環境を利用した「第四の壁破り」ギミックが特徴です。
The Photographer(写真家):全ボス中最弱の存在
写真家はレシーに対応するウーバーボットで、盤面の写真を撮影し、後のフェーズで盤面をその状態に巻き戻す能力を持ちます。
しかし、自分が有利な状態の盤面を写真に撮っておけば、それを復元することで常に優位に立てます。
多くのプレイヤーから全ボス中で最も弱いと評価されており、攻略に困ることはほとんどないでしょう。
The Archivist(記録保管者):ファイルが武器になるボス
記録保管者はグリモラに対応するウーバーボットで、プレイヤーのPCに保存されている実際のファイルを利用するという前代未聞のギミックを持ちます。
第1フェーズでは選択したファイルのサイズに応じてダメージが変動します。
第2フェーズではPC内の古いファイルがカードとして登場し、ファイルの古さによってステータスが変わるという驚きの仕組みです。
注目すべき隠し要素として、特定のファイル名を選ぶと特殊な反応が返ってきます。
「Inscryption.exe」を選ぶと「Be careful with that one!」、開発者の過去作である「Pony Island.exe」を選ぶと「That poor soul…」というセリフが再生されます。
記録保管者は多くのプレイヤーからAct 3で最も印象的なボスとして挙げられています。
The Unfinished Boss(未完成のボス):自分でルールを決める戦い
未完成のボスはマグニフィカスに対応しており、P03が完成させなかったボスという設定です。
プレイヤー自身がボスのギミックを選択・設計でき、条件次第では意図的にゲームブレイクを起こすことも可能です。
あまりに破綻した組み合わせを選ぶとP03が介入してギミックを無効化する演出も用意されています。
安全な攻略法としては、「敵がリープボットを出す」などの低リスクなギミックを設定することが挙げられます。
G0lly(ゴーリー):フレンドリストが戦場に
ゴーリーはP03に対応するウーバーボットで、プレイヤーのSteamフレンドリストからキャラクターを生成して戦力にするという独創的なギミックを持ちます。
生成されるカードのステータスはランダムですが、強力な場合が多く油断は禁物です。
他のウーバーボットが不気味な雰囲気を持つ中、ゴーリーだけは明るいBGMが使われており、独特の対比が印象的でしょう。
【隠しボス】菌類学者(The Mycologists)の出現条件
Inscryptionには通常のプレイでは遭遇しない隠しボスとして菌類学者が存在します。
遭遇するためには複数のActをまたぐ準備が必要です。
出現までの手順
まずAct 2で2体のスクライブを倒した後に出現するキノコ小屋を訪れ、4種全ての合体カードを作成します。
全ての合体カードを完成させると特殊な鍵が入手できます。
続いてAct 3に進んだ後、東ボットピアのウェイポイントから右下方向にある隠し通路を発見する必要があります。
鍵を所持した状態でこの通路に入ることで、菌類学者と戦闘になります。
暗号「MYCOLOG1ST12」は菌類学者が最後に使用するカード名の先頭12桁に対応しており、ARG(代替現実ゲーム)の一部として組み込まれた要素です。
全ボスの難易度比較ランキングと選び方
全Actを通じたボスの難易度を一覧にすると、プレイヤー間で概ね共通した評価が見えてきます。
以下の表は、コミュニティで広く共有されている難易度の傾向をまとめたものです。
| 難易度 | ボス名 | Act | 主な理由 |
|---|---|---|---|
| 最高 | The Archivist | Act 3 | ファイル依存のギミックが独特で対処困難 |
| 高い | G0lly | Act 3 | フレンドリスト由来のカードが強力 |
| 高い | グリモラ | Act 2 | 攻撃力0化ギミックが強力 |
| 高い | P03 | Act 2 | コンベアベルトの配置ミスが致命的 |
| 中程度 | レシー | Act 1 | 3フェーズ制だが対策が明確 |
| 中程度 | 罠猟師&商人 | Act 1 | 罠の初見殺しさえ理解すれば安定 |
| 中程度 | マグニフィカス | Act 2 | Mox破壊で一気に楽になる |
| 低い | 釣り人 | Act 1 | リスを最後に出すだけで対処可能 |
| 低い | 探鉱者 | Act 1 | カード温存の基本を学ぶ入門戦 |
| 低い | レシー | Act 2 | Act 1版から大幅に弱体化 |
| 最低 | The Photographer | Act 3 | 写真復元で自分有利の盤面を維持可能 |
| 最低 | The Unfinished Boss | Act 3 | ギミックを自分で選べるため調整可能 |
ただし、この難易度評価はあくまでギミックを理解した状態での比較です。
初見では全てのボスが初見殺し要素を含んでいるため、一度負けてギミックを把握してから再挑戦する前提で臨むのが望ましいでしょう。
Kaycee’s Modのグリズリーボスとドクロの嵐攻略
Kaycee’s Modは2022年3月にリリースされた無料拡張で、Act 1のローグライク部分を無限にプレイできるモードです。
チャレンジシステムにより段階的に難易度を引き上げられる仕組みで、全チャレンジを同時に有効にした状態でのクリアが「ドクロの嵐」と呼ばれる最高難度の実績になっています。
グリズリーボスチャレンジの仕組み
最も恐れられているチャレンジが、チャレンジポイント50を消費する「グリズリーボス」です。
全ボスの第2フェーズ突入時に、相手の盤面8マス全てが攻撃力4・マイティリープ(飛行ガード)付きのグリズリーで埋め尽くされます。
通常の方法では突破がほぼ不可能なため、専用の対策を講じる必要があります。
グリズリー突破の具体的戦略
グリズリーの群れを突破するための主な手段は5つ存在します。
1つ目は、ハサミやナイフでグリズリー1体を除去し、空いたレーンに攻撃力4以上のカードで直接ダメージを通す方法です。
皮商人から歯7個でナイフを確定入手できるため、事前に歯を貯めておく戦略も有効でしょう。
2つ目は、タッチオブデスと二叉攻撃の両方を持つカードで複数のグリズリーを一掃する方法です。
3つ目は、攻撃力6以上のダイアウルフを出してグリズリーを正面から打ち倒す力技になります。
4つ目として、砂時計アイテムで追加ターンを得て複数回行動で突破する手段もあります。
ただし、スプリンター系のシジルを持つカードが場にいると砂時計が意図通りに機能しない場合があるため注意してください。
5つ目は、マジカルブリーチでグリズリーのマイティリープを除去し、飛行カードで上から攻撃するコンボです。
ドクロの嵐を達成するためのデッキ構築
ドクロの嵐では、デッキの極限的な圧縮が鍵になります。
初手に必ずコスト0〜1のカードが1枚含まれるというゲームの仕様を利用し、コスト1のカードを黒ヤギ1枚のみに絞ることで、初手に黒ヤギを確実に引ける状況を作り出します。
黒ヤギにカササギの印(へそくり)を合成しておけば、黒ヤギを生け贄にして高コストのフィニッシャーを出しつつ、へそくりで追加の骨トークンも獲得できる理想的な初動が完成します。
デッキの理想形は黒ヤギ1枚と攻撃力6以上のカード1枚の計2枚程度とされています。
ただし、レシー最終戦の第3フェーズに備えて高攻撃力のカードを複数枚用意しておかないと手札切れで詰む危険性があるため、完全な2枚デッキではなく3〜4枚程度に留めるのが現実的です。
マップ選択とマスの優先順位
ドクロの嵐ではマップ上のマスの選び方も勝敗を左右します。
最優先すべきはアイテムマスで、ハサミやナイフを確保してグリズリー対策に備えます。
次に優先度が高いのは焚き火マスや菌学者マスで、フィニッシャーの攻撃力を直接上げられます。
一方、トーテムマスの優先度は低めです。
Kaycee’s Modではリスのトーテムが作成できず、シジルのランダム性も高いため、安定した恩恵を得にくいのが実情です。
試練マスについては、あえて失敗を狙って不要なカード増加を防ぐ戦略が広く採用されています。
Act間のボス設計の違いと批判されるポイント
Inscryptionはゲーム全体を通じて3つのActで大きくジャンルが変わるという特異な構造を持っています。
この設計はボス戦の体験にも大きな影響を与えており、プレイヤーの評価が分かれる要因にもなっています。
Act 1が最も高く評価される理由
Act 1のボス戦は「敗北=最初からやり直し」というローグライクの緊張感と、仮面を装着する演出、初見殺しのギミックが絶妙に噛み合っています。
多くのプレイヤーがInscryption全体のベストパートとしてAct 1を挙げているのは、このボス戦の完成度によるところが大きいでしょう。
1回の敗北が重い意味を持つからこそ、勝利時の達成感も格別なものになっています。
Act 2・3のボスに対する批判
Act 2は敗北ペナルティがないため、ボス戦の緊張感がAct 1と比べて大きく低下するという声が目立ちます。
何度負けてもデメリットなく再挑戦できるため、「ボスを倒す」という行為に対する重みが薄れてしまうのです。
Act 3はチェックポイント方式で、敗北しても最後のセーブポイントに戻るだけで済みます。
Steamの否定的レビューの多くがAct 2・3のジャンル変更に起因しているとも言われており、Act 1のカードバトルだけを楽しみたいというプレイヤーの声に応える形でKaycee’s Modが開発されました。
ボス戦の多様性という観点での評価
一方で、同じボス戦体験を3回繰り返すのではなく、Actごとに全く異なるアプローチを求められる設計は、ゲーム全体を一つの物語として捉えたときに意味を持ちます。
Act 3のウーバーボットがプレイヤーのPCファイルやフレンドリストを利用するギミックは、従来のゲームの枠を超えた体験として高く評価されている側面もあるでしょう。
ボス戦の「面白さ」の定義がAct 1では戦略性と緊張感に、Act 3では驚きと物語性にシフトしているという見方も可能です。
Inscryptionのボスに関する最新動向と開発者の次回作
2026年3月時点でのInscryption関連の最新情報をまとめます。
ゲーム本体のアップデート状況
Inscryption本体の最終アップデートは2022年3月17日のV0.34で、Kaycee’s Mod正式版のリリースに合わせた調整が最後となっています。
以降、新たなボスやコンテンツの追加は行われておらず、ゲームとしては完成形に達しているといえるでしょう。
コミュニティの活動状況
ゲーム本体の更新は停止しているものの、プレイヤーコミュニティは2025年以降も活発に活動しています。
特にKaycee’s Modのドクロの嵐に挑戦するプレイヤーや、Speedrun.comにおける全チャレンジRTAのカテゴリでは新記録の更新が続いています。
Inscryptionのボス戦は発売から4年以上が経過した現在でもやり込み要素として機能しており、長寿命なコンテンツとなっています。
開発者Daniel Mullinsの次回作
Inscryptionの開発者であるDaniel Mullins氏の次回作「Pony Island 2: Panda Circus」の新たなスクリーンショットが2026年2月に公開されました。
2025〜2026年の発売予定とされており、「時間、神話、神威、そしてビデオゲームを通して見る幻影ショーのような旅」という説明がなされています。
Inscryptionの直接的な続編ではありませんが、Daniel Mullins氏の過去作であるPony IslandやThe Hexとの世界観の繋がりがARGを通じて示唆されているため、新作にもInscryptionの要素が何らかの形で反映される可能性は十分にあるでしょう。
他のデッキビルディングゲームとのボス戦比較
Inscryptionのボス戦をより深く理解するために、同ジャンルの代表的なタイトルとの比較も参考になります。
Slay the Spireとの違い
Slay the Spireのボス戦が純粋な戦略性と数値の最適化を追求するのに対し、Inscryptionのボスは物語的なギミックと演出に重きを置いています。
Slay the Spireは高いAscensionレベルでも再現性のある高難度が持続する一方、Inscryptionはギミックのパターンを把握した後の難易度低下が顕著です。
ゲームプレイの深さではSlay the Spire、一度限りの体験としてのインパクトではInscryptionに軍配が上がるという評価が一般的でしょう。
なお、Slay the Spire 2が2026年3月に早期アクセスを開始する予定であり、デッキビルディング・ローグライクジャンルへの注目度が再び高まっています。
このタイミングでInscryptionに初めて触れるプレイヤーも増えることが予想されます。
Inscryptionならではのボス戦の魅力
他のデッキビルディングゲームにないInscryption独自の強みは、ボス戦が物語の一部として深く組み込まれている点にあります。
探鉱者の金塊変換、釣り人のカード強奪、記録保管者のファイル参照といったギミックは、単なる難易度上昇のための仕掛けではなく、各キャラクターの人格や世界観を表現する手段として機能しています。
カードゲームとしての戦略性だけでなく、ホラー演出や第四の壁破りを含めた総合的な体験こそが、Inscryptionのボス戦が発売から数年経っても語り継がれている理由でしょう。
まとめ:Inscryptionのボス攻略で押さえるべきポイント
- Inscryptionのボスは全て最低2フェーズ制で、レシー(Act 1)のみ3フェーズ制を採用している
- 探鉱者の金塊変換は強力カードを温存することで完全に対処可能である
- 釣り人戦ではターンの最後にリスを出すことで釣り針によるカード奪取を防げる
- 罠猟師の罠にはリスや捨て駒で対処し、得た毛皮を第2フェーズの購入に活用する
- レシー最終戦の月はHP40だが、悪臭シジルで無力化、死の接触シジルで即死させられる
- Act 2の4スクライブは敗北ペナルティがないため、試行錯誤を繰り返して攻略できる
- Act 3のウーバーボットはPC内のファイルやフレンドリストを利用する第四の壁破りギミックが特徴である
- 隠しボスの菌類学者はAct 2での鍵入手とAct 3の隠し通路発見が出現条件となる
- Kaycee’s Modのグリズリーボスはハサミやナイフでの除去と攻撃力4以上のカードでの突破が基本戦略である
- ドクロの嵐ではデッキを極限まで圧縮し、黒ヤギ+高火力フィニッシャーの初動を安定させることが最重要である

コメント