原神のストーリーを追いかけていると、「七神って結局何者なの?」「魔神戦争では何が起きたの?」「カーンルイアはなぜ滅んだの?」といった疑問が次々と浮かんできます。
テイワットの歴史は膨大で、武器や聖遺物のテキスト、書籍、キャラクターボイスなど、情報が至るところに散りばめられているため、全体像をつかむのは容易ではありません。
この記事では、七神の成り立ちから魔神戦争の全貌、そしてカーンルイア滅亡の真相まで、原神の根幹をなす歴史と世界観を時系列に沿って整理しています。
最新バージョンで明らかになった新事実も踏まえながら、考察を交えて解説していきますので、テイワットの歴史を深く理解する手がかりにしてみてください。
原神における七神とは何か?俗世の七執政の基本を解説
原神の物語を理解するうえで、まず押さえておきたいのが「七神」と呼ばれる存在です。
正式名称は「俗世の七執政」であり、テイワットの七つの国をそれぞれ統べる神々を指します。
約2,000年前に終結した魔神戦争の勝者として、あるいはその後継者として選ばれた七柱が、現在のテイワットの秩序を支えています。
七神(俗世の七執政)が誕生した経緯と魔神戦争との関係
七神が生まれた背景には、テイワット全土を巻き込んだ「魔神戦争」があります。
かつてテイワットには数多くの神々や魔神が存在し、それぞれが覇権をめぐって争いを繰り広げていました。
この戦争は千年以上にわたって続き、最終的に勝ち残った七柱の神が、天空の島(セレスティア)にある七つの「神座」を獲得しました。
こうして各神がひとつの国と元素を司る体制、すなわち「俗世の七執政」の制度が確立されたのです。
各七神は「神の心」と呼ばれる特別な力の結晶を持ち、天空の島と直接共鳴できます。
一般の人間が使う「神の目」とは根本的に異なる、神だけが扱える上位の力の源泉です。
七神の一覧と各国の元素・理想・神名まとめ
現在のテイワットを統べる七神の構成は以下の通りです。
| 国名 | 元素 | 個人名 | 神名 | 主な通称 | 理想 |
|---|---|---|---|---|---|
| モンド | 風 | ウェンティ | バルバトス | ― | 自由 |
| 璃月 | 岩 | 鍾離 | モラクス | 岩王帝君 | 契約 |
| 稲妻 | 雷 | 影 | バアルゼブル | 雷電将軍 | 永遠 |
| スメール | 草 | ナヒーダ | ブエル | クラクサナリデビ | 知恵 |
| フォンテーヌ | 水 | ― | フォカロルス | フリーナ | 正義 |
| ナタ | 炎 | マーヴィカ | ハボリム | ― | 戦争 |
| スネージナヤ | 氷 | ― | ― | 氷の女皇 | ― |
七神にはそれぞれ「理想」が設定されており、国の文化や統治方針はこの理想に大きく影響されています。
たとえばモンドのバルバトスは「自由」を掲げ、国民を直接支配しない姿勢を貫いてきました。
一方、稲妻のバアルゼブル(影)は「永遠」を求め、目狩り令のような強権的な政策を敷いた時期もあります。
初代七神から現在の七神への交代と代替わりの歴史
現在の七神のうち、魔神戦争の時代から在位し続けているのは、風神バルバトスと岩神モラクスの二柱のみです。
残る五柱はいずれも代替わりを経験しています。
稲妻では、初代雷神バアル(眞)が500年前の大災害で命を落とし、双子の妹であるバアルゼブル(影)が後を継ぎました。
眞と影は長く「影武者」の関係にあり、外部からは一人の雷電将軍として認識されていたのです。
スメールの初代草神マハールッカデヴァータも同じく500年前に力を使い果たして亡くなり、世界樹から生まれた次の化身であるブエル(ナヒーダ)が草神の座を引き継いでいます。
フォンテーヌでは初代水神エゲリアが災厄で死亡した後、フォカロルスが水神となりました。
ただし、魔神任務第四章の終盤で水神の「神座」そのものが破壊されるという前代未聞の出来事が発生しています。
水の元素の権威は龍王ヌヴィレットに返還され、「七つの秩序」に綻びが生じた状態です。
ナタの炎神は他の国と異なる独自の制度を持っています。
巡礼を経て選ばれた人間が神格化されるため、過去に何人もの炎神が存在しました。
炎神は人間と同じように歳を重ね、いつか命を終えるという、七神の中でも異質な存在と言えるでしょう。
魔神戦争の全貌とは?約2000年前に起きた神々の闘争の歴史
魔神戦争は、テイワットの歴史を語るうえで避けて通れない一大事件です。
数千年前に始まり、約2,000年前にようやく終結したこの戦争は、テイワット全土の神々を巻き込んだ壮絶な権力闘争でした。
現在の七つの国という枠組みは、この戦争の結果として誕生したものです。
魔神戦争はなぜ始まったのか?天空の島と神座をめぐる争い
魔神戦争が勃発した正確な理由は、いまだ完全には解明されていません。
テイワットの学者ソラヤーによれば、天空の島に存在する七つの「神座」をめぐる争いが発端とされています。
覇権を手にするためだけでなく、人類の繁栄のための計画を実現する目的もあったと伝わっています。
ただし、すべての神が神座を目当てに戦ったわけではありません。
自分の領土を守ろうとした神もいれば、戦うこと自体を望まず、戦禍から人々を救うことに専念した神もいました。
興味深いのは、水の龍王の生まれ変わりであるヌヴィレットが思い出した記憶です。
「原初より生まれた欠片のすべては使役されて互いに併呑した」という言葉は、天理が意図的に神々同士を戦わせ、排除させたという可能性を強く示唆しています。
もしこの考察が正しければ、魔神戦争は自然発生的な争いではなく、天理によって仕組まれたものだったことになります。
モンドの魔神戦争の過去とバルバトス誕生のストーリー
モンドの魔神戦争は、原神のストーリーの中でも特に詳しく描かれた出来事のひとつです。
約2,600年前、モンドでは二人の神が対立していました。
ひとりは烈風の魔神デカラビアン、もうひとりは北風の王狼ボレアスです。
当時のモンドは、ボレアスの力によって氷と雪に覆われた極寒の荒野でした。
デカラビアンは民衆を寒さから守るため、街を嵐の壁で囲い込みます。
しかし民衆はこの行為を「閉じ込められている」と感じ、次第に恐怖から彼を崇拝するようになりました。
デカラビアンはそれを本心からの信仰だと思い込んでいたのです。
この状況に転機をもたらしたのが、後のバルバトスです。
当時はまだ風のささやきのような微小な精霊にすぎなかった彼は、自由を夢見る若い吟遊詩人と出会い、友情を育みます。
やがてバルバトスは吟遊詩人やデカラビアンの元恋人アモスらと共に反乱を起こし、デカラビアンを打倒しました。
しかし、この戦いで吟遊詩人もアモスも命を落としてしまいます。
バルバトスが亡き友の姿を模した人間の器を作ったのは、神格を得て最初に行った行為でした。
現在のウェンティの姿は、かつて共に自由を夢見た少年の面影を宿しているのです。
一方、ボレアスは絶大な力を持ちながらも、人類を育む神の役割には不向きだと自覚していました。
自ら風神の座を辞退し、後にモンドの守護者「四風」のひとりとして、バルバトスを支える立場を選んでいます。
璃月の魔神戦争におけるモラクスと帰終の悲劇
璃月の魔神戦争は、岩神モラクスと塵の魔神・帰終の関係を中心に展開しました。
二人は現在の帰離原として知られる地域で、仙人や民衆と共に暮らしていました。
戦争が始まると協力して他の神々に立ち向かいますが、約3,700年前の戦闘で帰終が命を落とします。
帰終を失ったモラクスは民衆を天衡山の南へ導き、璃月港を築きました。
璃月の歴史にはもうひとつ、心に残る悲劇があります。
塩の魔神ヘウリアの物語です。
ヘウリアは優しく穏やかな性格の神でしたが、魔神戦争においてはその優しさが弱さとなりました。
次第に領土を奪われ、追い詰められていく中で、民の王がある決断を下します。
「他の神に滅ぼされるくらいなら」と、ヘウリアを自らの手で殺害したのです。
ところがヘウリアの死によって解放された力は周囲の人々を塩に変え、皮肉にも民衆に甚大な被害をもたらしました。
魔神戦争後も、倒された神々の怨念が妖魔となって璃月を脅かし続けます。
モラクスは「夜叉」と呼ばれる仙人たちに妖魔退治を命じましたが、業障の蓄積によって夜叉たちも次々と倒れていきました。
現在、唯一の現役夜叉として活動しているのが魈です。
稲妻・スメール・フォンテーヌ・ナタの魔神戦争の歴史
稲妻の魔神戦争については、他国に比べて判明している情報が限られています。
雷電眞(バアル)が双子の影(バアルゼブル)を影武者として従え、稲妻群島を統一したことが分かっています。
敗北した蛇神オロバシは淵下宮に逃れ、後にそこの住民を地上へ連れ出して海祇島を作りました。
スメールでは、他国と異なり三柱の神が平和的に領土を分け合っていました。
キングデシェレト、マハールッカデヴァータ、花神ナブ・マリカッタの三神王です。
しかし複数の出来事を経てキングデシェレトと花神が亡くなり、最終的にマハールッカデヴァータが唯一の草神として残りました。
フォンテーヌの歴史はやや複雑です。
神王レムスが率いるレムリア帝国がフォンテーヌ全土の征服を試みましたが、龍王スキュラの反乱によって滅亡します。
その後、天空の島に封印されていた水神エゲリアが解放され、フォンテーヌの統治を任されました。
エゲリアは原始胎海の力を使って純水精霊に人間の姿を与えたとされ、これが後のフォンテーヌの予言に深く関わってくることになります。
魔神戦争の終結と七つの国が生まれるまでの流れ
約2,000年前に魔神戦争が終結すると、勝ち残った七柱の神がテイワットの新たな秩序を打ち立てました。
七つの元素を確定し、七つの国家を設立し、それぞれの理想に基づいた統治を開始したのです。
敗北した神々の多くは「闇の外海」と呼ばれる、七神の支配権が及ばないテイワット外の領域へ逃れました。
一部の神はボレアスのように、七神に協力する道を選んでいます。
初代七神たちは比較的仲が良く、人類を導くという共通の使命を持っていました。
璃月に集まって酒を酌み交わすこともあったと伝えられています。
しかし時が経つにつれ、七人のうち五人がこの世を去り、代替わりした新しい神の中には人類を導く義務をもはや果たしていない者もいると、鍾離は語っています。
カーンルイアとはどんな国?神を持たない文明の全貌
カーンルイアは原神のメインストーリーにおける最重要キーワードのひとつであり、「第?章:まだ見ぬ夢」として物語の最終目的地に位置づけられている国です。
七神の管轄外にある地下の国家で、いかなる神の関与もなく純粋に人間の手で築き上げられた文明でした。
カーンルイアの場所・成り立ちと「人類の誇り」と呼ばれた理由
カーンルイアは、テイワット大陸の地下深くに存在する国です。
ガイアの証言によれば、スメール近辺の地下に位置するとされています。
スメールのドゥル・カルナイン峠がカーンルイアへの入口である可能性も指摘されています。
ダインスレイヴが「人類の誇り」と呼ぶこの国の最大の特徴は、神を一切持たないという点にあります。
神は死んだのでも去ったのでもなく、最初からカーンルイアの歴史には存在しませんでした。
人々は神の力に頼ることなく独自の技術と文明を発展させ、輝かしい繁栄を築き上げたのです。
「神の視線の届かないところで、誰かが夢に飢えている」というダインスレイヴの言葉は、カーンルイアの民が抱いていた誇りと渇望をよく表しています。
赤月王朝と黒日王朝の歴史における違い
カーンルイアには「赤月王朝」と「黒日王朝」という二つの王朝が存在したことが確認されています。
赤月王朝についての詳細はまだ多くが明かされていませんが、黒日王朝よりも古い時代の王朝であると考えられています。
黒日王朝は、500年前の大災害で滅亡した最後の王朝です。
「黒日」という名称は、テイワット各地で確認されている「日食族」と呼ばれるヒルチャール部族との関連が指摘されています。
旅人は日食族が用いる紋章に見覚えがあるような反応を示しており、カーンルイアとの深いつながりが示唆されています。
黒土の術(ケミア)とは?生命を創造する禁断の錬金術
黒土の術は、カーンルイアで独自に発展した高度な錬金術の一種です。
地下深くという環境は動物がほとんど存在しない過酷なものであり、その環境が「生命の創造」に重きを置く技術の発展を後押ししました。
黒土の術の使い手として知られているのは、カーンルイアの錬金術師レインドット(通称「黄金」)と、彼女の弟子であるアルベドの二人です。
アルベドはこの技術を応用して人造人間の作成にも成功しています。
しかし、黒土の術は500年前の大災害の直接的な原因ともなった危険な技術でもあります。
レインドットが底なしの欲望で生み出した怪物たちがテイワットに溢れ出し、取り返しのつかない災厄を招いたのです。
生命を創り出すという神の領域に踏み込んだ技術は、まさに禁断の錬金術と呼ぶにふさわしいものでした。
遺跡守衛などカーンルイアが生み出した自律型兵器の正体
テイワット各地で遭遇する遺跡守衛やその他の遺跡機械は、カーンルイアの人々が製造した自律型の戦争兵器です。
カーンルイア国内では「耕運機」というコードネームで呼ばれていました。
日常的な名前とは裏腹に、本来は戦闘を目的として設計された機械群です。
国家が滅亡した後、これらの機械はテイワット全域に散らばり、現在も各地を徘徊しています。
もはや計画的な目的を持たず、プログラムに従って動き続けるだけの存在ですが、依然として旅人にとっては脅威となる強敵です。
遺跡機械の高い技術水準は、神に頼らずに発展したカーンルイアの科学力を象徴するものと言えるでしょう。
カーンルイアはなぜ滅びた?500年前の大災害を時系列で考察
カーンルイアの滅亡は、原神の世界における最大の謎のひとつです。
500年前に発生した「大災害」は、テイワット全土に甚大な被害をもたらし、複数の七神すら命を落とす事態に発展しました。
この出来事の背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。
錬金術師レインドット(黄金)の暴走と怪物の氾濫
大災害の直接的なきっかけとなったのは、錬金術師レインドット(黄金)が創り出した怪物たちの暴走です。
レインドットは黒土の術を極め、ドゥリンをはじめとする多くの生命体を生み出しました。
より強力な存在を創造しようという底なしの欲望の結果、制御不能となった怪物たちがカーンルイアからテイワットへと溢れ出しました。
これらの怪物はアビスの力を帯びており、テイワット各地を荒廃させます。
モンドの西風騎士団は当時の大団長エレンドリンの下、魔物退治のためにカーンルイアへ遠征しましたが、多くの犠牲者を出しました。
エレンドリンの親友ロスタムもこの戦いで命を落としています。
天理がカーンルイアを滅ぼした理由に関する考察
最終的にカーンルイアに裁きを下したのは、天空の島の上位存在「天理」です。
天理がカーンルイアを滅ぼした正確な理由については、現在もさまざまな考察がなされています。
ファデュイ執行官の第1位であるピエロの証言によれば、カーンルイアの支配者や賢者たちには「深くに眠った罪」があり、ピエロ自身もそれを止めることができなかったとされています。
有力な説のひとつは、神に頼らず独自の技術で神の領域に踏み込んだこと、特に黒土の術による生命創造と禁忌の知識への接触が、天理の定めた「ルール」に抵触したという解釈です。
カーンルイアが神を持たない国だったこと自体が、天理にとって容認できない存在だったという見方もあります。
いずれにせよ、天理の裁きは容赦のないものでした。
七神はカーンルイアの滅亡に加担した悪なのか?
「七神はカーンルイアの破壊に加担した悪なのか」という問いは、原神の物語における最も重要な論点のひとつです。
マハールッカデヴァータを除く七神が天理によってカーンルイアに召喚されたことは判明しています。
しかし、七神が滅亡に直接関与したかどうかは明確になっていません。
ダインスレイヴは七神に対して強い敵意を抱いていますが、それが「七神が積極的に破壊に加わった」ことへの怒りなのか、「力がありながら止められなかった」ことへの失望なのかは判然としません。
七神の側にも事情があったことを示す描写は存在します。
草神マハールッカデヴァータは「世界樹を守る」というさらに重要な使命を課せられてカーンルイアには向かわず、最終的に禁忌の知識と戦って力を使い果たしました。
初代雷神の眞やエゲリアもこの災厄の中で命を落としており、七神自身も多大な犠牲を払っています。
悪と断じるのは早計であり、天理に召喚された七神もまた、より大きな力に翻弄された存在だった可能性が高いでしょう。
不死の呪いと魔物化:カーンルイア人に科せられた二つの罰
カーンルイアの滅亡後、生き残った人々にはふたつの残酷な運命が待ち受けていました。
ひとつは「純粋」でないカーンルイア人に下された魔物化の呪いです。
神々の国の出身者を含む多くの人々がヒルチャールに変えられ、一部はアビスの魔術師や使徒、詠唱者に変貌しました。
宮廷親衛隊「黒蛇衆」の騎士たちは、シャドウハスクと化すか、形を変えた黒蛇騎士として摩耗に苦しみながら存在し続けています。
もうひとつは「純粋」なカーンルイア人に与えられた不死の呪いです。
ダインスレイヴがその代表例であり、肉体の老化は止まるものの、精神の摩耗は避けられません。
死ぬことも許されず、永遠にテイワットを彷徨い続ける運命を強いられているのです。
魔物化は一瞬の破壊ですが、不死の呪いは終わりなき苦痛を意味します。
どちらがより残酷なのか、その答えは見る者によって異なるでしょう。
ヒルチャールの正体は元カーンルイア人という説の根拠
テイワット各地に生息するヒルチャールが、かつてのカーンルイアの人々であるという説は、ゲーム内で重々暗示されています。
「罪を犯した」ために神々に呪いをかけられた人間がヒルチャールの正体であるとする記述は、敵の説明文や関連書籍に散見されます。
「日食族」と呼ばれるヒルチャール部族がカーンルイアの黒日王朝と関連していること、一部のヒルチャールが裂け目にある泉の力で安らかに「死ぬ」ことを求めていたという描写も、この説を裏付ける証拠です。
また、カーンルイアの宮廷親衛隊長だったダインスレイヴが、ヒルチャールに対して特別な感情を見せる場面もあります。
かつての同胞が人としての意識を失い、魔物として徘徊している姿を見続けることは、不死の呪いを受けたダインスレイヴにとって最も辛い試練のひとつであると考えられます。
カーンルイアの五大罪人とは?メンバー一覧と各人物の考察
カーンルイアの歴史を語るうえで欠かせないのが「五大罪人」と呼ばれる五人の存在です。
かつてカーンルイアで各分野の頂点に立ち、国民から大きな希望を寄せられていた彼らは、やがて「超越者」となり、罪人の名を背負うことになりました。
五大罪人が「罪人」と呼ばれるようになった過去の経緯
五大罪人はもともと、カーンルイアの各分野で同世代を束ねる優秀な人物たちでした。
ダインスレイヴを含めた六人で「黒王」の計画を阻止し、世界を救う計画が進められていたとされています。
しかし五人はそれぞれの理由で道を踏み外し、アビスの力を得て「超越者」と化しました。
カーンルイアの人々が寄せていた希望を裏切り、滅亡の一因を作ったことから、後世「罪人」と呼ばれるようになったのです。
ダインスレイヴは五人と協力していればカーンルイアを救えたかもしれないと語っており、その無念は計り知れません。
黄金レインドット・予言者ヴェズルフェルニルの素性と罪
五大罪人の中でも特に物語の核心に関わるのが、「黄金」レインドットと「予言者」ヴェズルフェルニルの二人です。
レインドットは黒土の術を極めた錬金術師であり、アルベドやドゥリンを含む複数の生命体を創り出しました。
彼女の創造物が暴走してテイワットを荒らし尽くしたことが、天理がカーンルイアを裁く直接的なきっかけとなっています。
ヴェズルフェルニルは「予言者」の異名を持ち、ダインスレイヴの血縁の兄にあたる人物です。
魔神任務の間章「カリベルト」に登場した謎の「罪人」の正体が、このヴェズルフェルニルであることが明かされています。
弟であるダインスレイヴとの対立は、カーンルイアの運命を象徴する家族の悲劇と言えるでしょう。
極悪騎スルトロッチ・月の狩人レリル・賢者フロプタチュールの情報
残る三人の罪人についても、徐々に情報が明らかになっています。
| 通称 | 名前 | 判明している特徴 |
|---|---|---|
| 極悪騎 | スルトロッチ | アビスの力を得て超越者となり、テイワットを離れ星海を旅している |
| 月の狩人 | レリル | 段階的に情報が公開されている最中で、全容は未解明 |
| 賢者 | フロプタチュール | 五大罪人の一人として名前が挙がるが、詳細な背景は多くが不明 |
スルトロッチはテイワットの外へ出て星海を旅しているという点が特異であり、五大罪人の中でも異彩を放つ存在です。
レリルとフロプタチュールについては今後のバージョンアップで新たな情報が期待されます。
五大罪人の全貌が明らかになる時こそ、カーンルイア滅亡の真相に迫れる瞬間かもしれません。
ダインスレイヴと五大罪人の関係および黒王の計画とは
ダインスレイヴは五大罪人とは異なり、カーンルイアの宮廷親衛隊「末光の剣」の隊長でした。
六人で協力して「黒王」の計画を阻止する予定でしたが、五人が罪を犯したことでその構想は瓦解します。
「黒王」とは何者で、どのような計画を持っていたのかについては、現時点で確定的な情報は公開されていません。
一般的な考察では、黒王はカーンルイアの滅亡、あるいはテイワットそのものの運命に深く関わる存在ではないかと推測されています。
ダインスレイヴが旅人と共に行動する理由のひとつは、かつて果たせなかった使命をまだ諦めていないからかもしれません。
五大罪人との対峙は、ストーリーの最終盤で必ず描かれるであろう重大な展開です。
カーンルイアに関わる重要キャラクターのストーリーまとめ
カーンルイアの滅亡は500年前の出来事ですが、その影響は現在のテイワットにも色濃く残っています。
カーンルイアにルーツを持つキャラクターたちの物語を知ることで、この国の悲劇がいかに深く世界に根ざしているかが見えてきます。
ダインスレイヴの正体と不死の呪いを背負う宮廷親衛隊長の過去
ダインスレイヴは、カーンルイア宮廷親衛隊の隊長であり、「末光の剣」の異名を持つ人物です。
500年前のカーンルイア滅亡を防ぐことができず、その罰として不死の呪いをかけられました。
老いることなく永遠にテイワットを彷徨い続ける運命を背負い、かつての同胞が魔物と化した姿を見守り続けています。
メインストーリーのPV「足跡」では各章の語り手を務めており、物語全体を通して旅人を導く存在です。
カーンルイア系のキャラクターに共通する瞳孔の四芒星模様は、ダインスレイヴにもはっきりと確認できます。
今後プレイアブルキャラクターとしての実装も予定されており、原神の物語における最重要人物のひとりと言えるでしょう。
ガイアがモンドに送り込まれた「最後の希望」としての使命
ガイアはモンドの西風騎士団に所属するキャラクターですが、出自はカーンルイアのアルベリヒ一族です。
アルベリヒ一族は大災害の後にカーンルイアの摂政家となった一族であり、ガイアはその末裔にあたります。
ガイアはカーンルイアの「最後の希望」として、「古代の陰謀」の一環でモンドに送り込まれました。
幼い頃にアカツキワイナリーに置き去りにされ、ラグヴィンド家に養子として引き取られています。
モンドへの潜入が最終的にどのような目的を果たすためだったのかは、いまだ明かされていません。
ディルックとの複雑な兄弟関係の裏には、カーンルイアの秘密が隠されているのです。
なお、ガイアがなぜ500年前の呪いの影響を受けていないのかも未解明の謎のひとつです。
ピエロ(道化)とファデュイがカーンルイア滅亡から受けた影響
ファデュイ執行官の第1位「道化」ことピエロは、カーンルイア出身であることが判明しています。
ピエロはカーンルイアの支配者や賢者たちの「深くに眠った罪」を止めようとしましたが、力及ばず国は天理に滅ぼされてしまいました。
この経験がピエロを突き動かし、ファデュイという組織の中核を形成する原動力になったと考えられています。
ファデュイの最終目的のひとつである「七神の神の心を集める」という計画も、カーンルイアの滅亡と無関係ではないでしょう。
氷の女皇自身も500年前の災厄で人格が大きく変化したとされており、カーンルイアの悲劇が組織全体の行動原理に影を落としています。
アビス教団の目的と旅人の兄妹が率いる復讐の行方
アビス教団は、神々によってカーンルイアが滅ぼされたことへの復讐を掲げる組織です。
七神の保護下にある国々を破壊することを最終目標としており、テイワット各地で暗躍を続けています。
教団を構成するアビスの魔術師や使徒、詠唱者は、かつてのカーンルイアの人々、特に貴族や騎士だった者が魔物化した姿だと考えられています。
そしてアビス教団を率いているのは、旅人の兄妹の片方です。
かつてテイワットに降り立った双子は大災害に巻き込まれ、ひとりは長い眠りにつき、もうひとりはカーンルイアと共に歩む道を選びました。
なぜ兄妹がアビス教団を率いることになったのかは物語最大の謎のひとつであり、カーンルイア編で明かされると期待されています。
天理・七王・龍王から読み解く原神の世界観の深層構造
七神やカーンルイアの物語をより深く理解するには、テイワットの創世に関わる上位存在について知る必要があります。
天理、七王、龍王といったキーワードは、原神の世界観の根幹を支える重要な概念です。
旧世界を支配した七体の元素龍(七王)とは何者か
現在のテイワットが形成される以前、この世界は七体の元素龍「七王」が支配していました。
七王はそれぞれが根源的な元素のひとつを操る、龍族の中で最も強大な存在です。
すべてのヴィシャップや元素龍と同様に、七王は「光界」に属する存在であり、旧世界とその秩序を司っていました。
現在の七神の「神座」は、この七王から奪われた元素の権威で構成されています。
つまり、七神が元素を操る力の源泉は、本来は龍王たちのものだったということです。
天理パネースが七王を倒しテイワットを作り変えた歴史
旧世界に外界から降臨したのが「原初のあの方」、すなわち天理パネースです。
パネースは七王を打倒し、テイワットに新たな秩序を確立しました。
人類に啓示を授け、大陸全土に広がる統一文明の礎を築いたとされています。
パネースは四つの「影」と呼ばれる執政も生み出し、自らの配下としました。
淵下宮で入手できる書物「日月前事」には、パネースが七体の元素龍と戦いを繰り広げた記録が残されています。
天理が七王を倒したこの出来事が、後の魔神戦争や七神制度の前提条件を作ったと言えます。
龍王ニーベルンゲンの再臨と天理への反逆の顛末
天理に敗北した龍王の中でも特に重要な存在が、龍王ニーベルンゲンです。
ニーベルンゲンは天理に一度は敗れたものの、後に再臨して天理と世界を揺るがす大戦を引き起こしました。
この戦いは「龍王の大戦」と呼ばれ、テイワットの歴史における転換点のひとつとなっています。
ニーベルンゲンが天理への反逆に用いた力が「禁忌の知識」と関連している可能性も指摘されています。
龍王の大戦の詳細な顛末はまだ完全には明かされていませんが、この戦いが後のカーンルイアの運命にも間接的に影響を与えたと考えられています。
神座の崩壊が意味するものと禁忌の知識がもたらす脅威
フォンテーヌ編で水神の神座が破壊されたことは、天理が築いた「七つの秩序」に明確な綻びが生じたことを意味します。
神座に封じられていた元素の権威が龍王に返還されるという、前例のない事態が発生したのです。
これが他の元素にも波及するのか、天理はどう反応するのかは、今後のストーリーにおける最大の焦点のひとつでしょう。
禁忌の知識もまた、テイワットの根幹を脅かす重大な脅威です。
500年前にアビスの底から湧き出した禁忌の知識は、触れた者を汚染し、世界樹すらも蝕みます。
マハールッカデヴァータが命を賭して封じ込め、ナヒーダが世界樹からマハールッカデヴァータの記憶を消去してまで食い止めたこの脅威は、カーンルイアの滅亡とも深い関わりを持っています。
天理、龍王、禁忌の知識、そしてカーンルイア。
これらの要素がどのように交錯し、最終的にどのような結末を迎えるのかが、原神の物語の核心です。
最新バージョンで判明したカーンルイア関連ストーリーの進展
原神のストーリーはバージョンアップごとに新たな情報が追加されており、カーンルイアに関する謎も少しずつ解き明かされています。
2025年から2026年にかけての最新バージョンでは、特に大きな進展がありました。
ナタ編クライマックスで描かれたダインスレイヴとの共闘
Ver.5.7で実装された魔神任務 第五章第六幕「あなたがいる時空」は、ナタ編のクライマックスとなるストーリーです。
この章ではダインスレイヴと旅人が共闘し、アビスの浸礼者と戦う展開が描かれました。
アビス教団がカーンルイアの災厄から500年後のナタで「運命の織機」を使用したことが重要な転換点となっています。
旅人の兄妹との再会やアビス教団の目的がさらに深く掘り下げられ、カーンルイアの最終章に向けた伏線が大きく張られた形です。
ナド・クライ編「空月の歌」で明かされた新事実
Ver.6.xの「Luna」シリーズでは、スネージナヤ南端に位置する「ナド・クライ」が新たなマップとして実装されました。
ナド・クライを舞台にした魔神任務「空月の歌」では、ファデュイや氷の女皇にまつわるストーリーが展開されています。
Ver.6.3(Luna IV)ではストーリーがクライマックスを迎え、第7幕と第8幕が一挙に実装されました。
「月神の瞳」という新たな収集要素や新聖遺物秘境も追加されています。
博士との最終決戦を描いた内容は、多くのプレイヤーから高く評価されています。
月神コロンビーナの登場が七神の物語に与える影響
ナド・クライ編では「月神コロンビーナ」が重要な存在として登場しました。
コロンビーナは七神に関する新たな概念を提示する存在であり、これまでの七神の枠組みに影響を与える可能性があります。
風神、岩神、雷神、草神、水神、炎神に続く形で月神の存在が示されたことは、テイワットの世界観をさらに広げる展開と言えるでしょう。
コロンビーナとカーンルイアの間にどのような関連があるのか、今後のストーリーで明らかになることが期待されています。
カーンルイア本編「まだ見ぬ夢」はいつ実装されるのか
カーンルイアは魔神任務「第?章:まだ見ぬ夢」として、メインストーリーの最終目的地に位置づけられています。
現在のストーリー進行ペースを考えると、カーンルイア編の実装は数年後になると一般的に予想されています。
スネージナヤ本土がVer.7.0で実装される見通しであることから、カーンルイア編はそれよりもさらに先になるでしょう。
テイワットの全七国を巡り終えた後に初めて足を踏み入れることになる地下の王国で、旅人はどのような真実と向き合うのか。
七神、魔神戦争、五大罪人、天理、そしてアビス教団。
これまで張られてきたすべての伏線が集約される最終章として、「まだ見ぬ夢」はプレイヤーの間で最も注目度の高いストーリーです。
原神のカーンルイアと魔神戦争に関するよくある疑問
カーンルイアと魔神戦争に関しては、まだ公式に解明されていない部分も多く、プレイヤーの間でさまざまな議論が交わされています。
よく挙がる疑問について、現時点で判明している情報をもとに整理します。
カーンルイアは今後プレイできるマップとして実装される?
カーンルイアがプレイ可能なマップとして実装される可能性は非常に高いと考えられています。
メインストーリーのPV「足跡」で「第?章:まだ見ぬ夢」として明確にカーンルイアが設定されていることが、最大の根拠です。
ただし、現在のカーンルイアは500年前に破壊され、地下深くに廃墟として存在している状態です。
他の七国のように活気ある街が広がっているわけではなく、どのような形でマップが実装されるのかは注目されるところです。
カーンルイアの紋章が描かれた扉がスメールのアフラシアブ洞窟の奥に存在しますが、現時点では対話できない状態となっています。
旅人がカーンルイアの滅亡に居合わせた理由とは
旅人とその兄妹がテイワットに降り立ったのは、まさにカーンルイアが滅亡しようとしていた500年前のことです。
二人は大災害による混乱を目にしてこの世界を離れようとしましたが、「見知らぬ神」すなわち天理の調停者に阻まれました。
一方の兄妹は封印されて長い眠りにつき、もう一方はアビス教団と共に歩む道を選んでいます。
なぜこのタイミングでテイワットに降臨したのか、天理はなぜ旅人たちの脱出を阻止したのかは、物語の根幹に関わる謎です。
七神たちが旅人の到着を「待ちわびていた」という描写もあり、旅人がカーンルイアの滅亡に居合わせたことは偶然ではない可能性が示唆されています。
氷の女皇が七神の心を集める目的とカーンルイアの関連性
スネージナヤの氷の女皇がファデュイを通じて七神の「神の心」を集めていることは、原神のストーリー全体を貫く謎のひとつです。
氷の女皇は500年前の災厄で人格が大きく変化したとされており、現在の行動原理はカーンルイア滅亡の影響を強く受けていると推測されています。
七つの神の心を集めた先に何があるのかは、まだ明確にされていません。
天理への反逆なのか、カーンルイアの復興なのか、あるいはそれ以上に大きな計画なのか。
ファデュイの第1位ピエロがカーンルイア出身であることを踏まえると、氷の女皇の計画とカーンルイアの間には深い関連があると考えるのが自然でしょう。
スネージナヤ編、そしてカーンルイア編を通じて、この謎が解き明かされることが期待されます。
まとめ:原神の七神・魔神戦争・カーンルイアの歴史と考察の全体像
- 七神(俗世の七執政)は約2,000年前の魔神戦争の勝者として誕生し、各国の元素と理想を司る存在である
- 現在も初代から在位し続けているのは風神バルバトスと岩神モラクスの二柱のみで、他の五柱は代替わりを経ている
- 魔神戦争は天空の島の七つの神座をめぐる闘争であり、天理が神々を操って排除させた可能性が示唆されている
- カーンルイアは神を持たず人間のみで築かれた地下の文明国家であり、黒土の術という禁断の錬金術を発展させた
- 500年前の大災害は錬金術師レインドットの創造物暴走が引き金となり、天理の裁きによってカーンルイアは滅亡した
- カーンルイア人には魔物化と不死の呪いという二つの罰が与えられ、ヒルチャールの正体は元カーンルイア人と考えられている
- 五大罪人はかつてカーンルイアの希望だった存在が超越者となった者たちで、ダインスレイヴを含む六人の計画が瓦解した経緯を持つ
- 天理パネースが七王(元素龍)を打倒してテイワットの秩序を築いた歴史が、七神や神座の仕組みの根底にある
- 最新バージョンではナタ編でのダインスレイヴとの共闘やナド・クライ編の展開により、カーンルイアの謎が段階的に明かされている
- メインストーリー最終章「まだ見ぬ夢」でカーンルイアが実装される見通しであり、すべての伏線が集約される最重要ストーリーとなる

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