広大で美しい世界が魅力のオープンワールドRPG「原神」。
しかし、その華やかな世界の裏側には、背筋が凍るような怖い話や闇深い設定が数多く隠されています。
この記事では、原神考察の一環として、プレイヤーを震撼させた怖いクエストやホラー要素、キャラクターや敵にまつわる恐ろしい裏設定を詳しく解説します。
普段の冒険とは一味違う、テイワット世界のもう一つの顔を覗いてみませんか。
【ネタバレ注意】原神世界の実は怖い話・闇が深いクエスト7選
原神のメインストーリーや世界任務には、一見すると感動的でありながら、その背景を知ると非常に恐ろしく、闇深い物語が数多く存在します。
ここでは特に印象的な7つの怖い話を紹介します。
子供が生贄に…淵下宮「パエトーンたちの嘆き」と太陽の子の真実
稲妻の地下深くに広がる淵下宮では、過去に子供が生贄にされるという痛ましい風習がありました。
世界任務「パエトーンたちの嘆き」で語られる「太陽の子」の制度がそれです。
欲にまみれた貴族たちは、生まれたばかりの子供を「太陽の子」として国の頂点に据え、自らはその裏で権力を握り悪行の限りを尽くしました。
そして、その子供が成長し善悪の判断がつくようになると、全ての罪を着せて大日御輿で焼き殺していたのです。
この残酷な風習は、魔神オロバシが淵下宮を訪れるまで続いたとされています。
少年と雷鳥の悲劇、霧に閉ざされた島「鶴見」の物語
稲妻の鶴見にまつわる世界任務は、原神の中でも特に悲劇的で胸が痛む物語です。
かつて鶴見の村人たちは雷鳥を神として崇めていました。
ある時、雷鳥は美しい歌声を持つ少年ルーと心を通わせ、再会を約束します。
しかし、その関係を知った村の大人たちは、「少年を生贄にすれば雷鳥が喜び、村に更なる恩恵をもたらす」と勘違いし、ルーを儀式の生贄にしてしまいました。
約束の場所で無残な姿となったルーを発見した雷鳥は激怒し、鶴見の村を滅ぼしたのです。
旅人が訪れるまで、その怒りは島を覆う霧となって残り続けていました。
博士の非道な人体実験の爪痕、スメール「ダール・アル・シファ」の記録
スメールの魔神任務で訪れることになる廃病院「ダール・アル・シファ」では、ファデュイ執行官「博士」による非人道的な人体実験の痕跡を垣間見ることができます。
院内に残されたカルテには、患者「アッパス」の記録が残されていますが、途中から担当医が「博士」と思われる黒塗りの人物に変わると、内容は一変します。
患者は「4番サンプル」と呼ばれ、もはや人間として扱われていない様子が記録されており、その生々しい記述はプレイヤーに大きな衝撃を与えました。
近くの洞窟には、実験から逃げ出したアッパスが刻んだと思われる、助けを求める悲痛なメッセージも残されています。
愛憎の復讐劇で国を滅ぼしたジンニー「リルパール」の執念
スメールの砂漠地帯の世界任務に登場するジンニー「リルパール」の物語は、愛憎と復讐の恐ろしさを描いています。
リルパールは、かつて愛した王オルマズドに裏切られた復讐を誓い、3代にわたる壮大な計画を実行しました。
彼女はオルマズドとの間に生まれた自分の子供たちを復讐の道具として利用し、姉と弟が実の兄妹と知らずに結婚させ、やがては孫に親を殺させるなど、常軌を逸した方法で復讐を遂げます。
最終的にはアビスの力を利用して国そのものを滅ぼしており、その執念深さと残忍さは原神の世界でも際立って闇深いエピソードです。
帰らない両親を待ち続ける少年「小姜」とかくれんぼに隠された謎
璃月の天衝山付近で出会う少年「小姜」との世界任務「ゲームしよう」は、一見すると微笑ましいかくれんぼのクエストですが、その背景には悲しい真実が隠されています。
小姜は両親が姿を消してしまい、ずっと帰りを待っていますが、実は彼のすぐ近くには両親のものと思われる墓が2つ存在します。
彼はまだ文字が読めないため、両親が亡くなった事実に気づいていません。
無邪気にかくれんぼを続ける彼の姿と、いずれ知ることになるであろう残酷な真実を思うと、非常にもの悲しく、不気味さすら感じるクエストです。
善意が招いた悲劇?オロバシの統治と過酷な労働環境
淵下宮の住民を救った英雄である魔神オロバシですが、彼の統治時代には別の悲劇が生まれていました。
オロバシは人間への理解が浅く、半人半蛇である自身の強靭な体力を基準に、民へ「16時間労働」という過酷な労働を課していた記録が残っています。
さらに、成果を出せない班は連帯責任で食料配給が停止されるなど、その統治は非常に厳しいものでした。
壁に残された職人のメモには、オロバシへの恨みの言葉が綴られています。
民を救いたいという善意が、結果として民を苦しめることになった、人ならざる者との価値観の違いが招いた怖い話です。
人を溶かす実験も…フォンテーヌ「水仙十字結社」の闇
非人道的な人体実験は、ファデュイの「博士」だけが行っていたわけではありません。
フォンテーヌの「水仙十字結社」にまつわる世界任務では、人を溶かして実験を行うなど、恐ろしい研究が行われていたことを示唆する書類が見つかります。
カーンルイアにも「耕運機」のような人体改造技術があったことから、テイワットの歴史の裏では、我々の想像を超える非道な実験が各地で行われていたのかもしれません。
敵やNPCの正体が怖い…テイワットの恐ろしい裏設定
原神の世界で当たり前のように存在している敵キャラクターやNPCにも、その正体を知ると恐ろしくなるような裏設定が隠されています。
ヒルチャールは元人間?カーンルイアの呪いとは
テイワット全土で遭遇する最も一般的な敵「ヒルチャール」。
実は彼らは、かつて神々によって滅ぼされた国「カーンルイア」の民の末裔です。
神に仇なした罰として不死の呪いをかけられ、醜い魔物の姿に変えられてしまいました。
知性や記憶を失いながらも、時折、故郷を懐かしむような行動を見せることがあります。
彼らがつけている仮面は、水面に映る自分の変わり果てた姿を見ないためだと言われており、その真実を知ると、倒すことに罪悪感を覚えてしまうかもしれません。
フォンテーヌの魔像も元は人間だった?レムリア文明の悲しい末路
フォンテーヌ地方に存在する一部の魔像エネミーも、元は人間であったことが示唆されています。
かつてフォンテーヌに存在したレムリア文明を築いた魔人レムスは、人間がやがて水に溶けてしまう運命にあることを知り、彼らに永遠の命を与えるため、魂を魔像に移し替える技術を開発しました。
しかし、精神と肉体を転換する際の苦しみは凄まじく、多くの人間の魂はそれに耐えきれず砕け散り、狂気に満ちた存在へと成り果ててしまったのです。
これもまた、人間を想うがゆえの善意が招いた悲劇と言えるでしょう。
各国の冒険者協会にいるキャサリンはロボットなのか?その謎に迫る
各国の冒険者協会で私たち旅人を迎えてくれる受付のキャサリン。
彼女が国ごとに存在し、初対面のような反応をすることに疑問を抱いた方も多いでしょう。
実は彼女の近くで待機していると、「起動中」「エラー」といった機械的な声を聴くことができます。
スメールの魔神任務では、彼女がスネージナヤで作られたロボット(生体人形)であることがほぼ確定的に語られました。
いつも笑顔で送り出してくれる彼女の正体が機械であるという事実は、少し不気味に感じられるかもしれません。
雰囲気が不気味…原神のホラー・怖い場所マップ
原神には、その背景にある物語や独特の環境から、ホラーゲームのような不気味な雰囲気を醸し出す場所がいくつか存在します。
探索する際に恐怖を感じるかもしれないエリアを紹介します。
霧と静寂が恐怖を煽る稲妻の「鶴見」
稲妻地方の「鶴見」は、常に深い霧に覆われている島です。
視界が悪く、静かで不気味なBGMが流れる中、いつ敵に襲われるか分からない緊張感があります。
前述した少年ルーの悲劇という背景を知っていると、島の静けさが一層恐ろしく感じられ、原神屈指のホラースポットとして知られています。
光のない深淵「淵下宮」と古代文明の不気味な痕跡
太陽の光が一切届かない地下世界「淵下宮」は、その暗闇と閉鎖的な空間が独特の恐怖感を生み出しています。
巨大でありながら静まり返った古代文明の遺跡や、どこまでも続くかのような深淵は、プレイヤーに孤独と畏怖を感じさせます。
「太陽の子」の悲劇など、この地に刻まれた暗い歴史も、不気味な雰囲気を一層強めています。
不気味なカルテが残された「スメールの廃病院」
スメールの「ダール・アル・シファ」は、廃病院というロケーションそのものがホラー要素を強く感じさせます。
薄暗く荒れ果てた院内を探索するだけでも不気味ですが、そこに残された人体実験の記録(カルテ)を読むことで、恐怖は最高潮に達するでしょう。
かつてここで繰り広げられたであろう惨劇を想像しながら探索するのは、勇気が必要かもしれません。
祟り神の影響が色濃く残る稲妻「ヤシオリ島・緋木村」
稲妻のヤシオリ島は、魔神オロバシの亡骸から漏れ出す「祟り神」の影響で、常に紫色の雷が落ち続ける過酷な環境です。
特に島内にある「緋木村」は、祟り神の影響で廃村となっており、打ち捨てられた家々や祠が不気味な雰囲気を醸し出しています。
戦争と神の祟りという悲劇的な歴史が、島の陰鬱な空気を形作っています。
地下深くに広がる謎の空間「層岩巨淵」
璃月にある「層岩巨淵」の地下エリアも、怖い場所として挙げられます。
地上とは全く異なる生態系と、不気味な黒い泥、そしてカーンルイアの遺物と思われる巨大な機械などが点在しており、底知れない不気味さを感じさせます。
光の届かない暗闇の中を、限られた光源を頼りに探索する体験は、ホラーゲームにも通じるスリルがあります。
「原神が怖くて進めない…」そんな時の対処法は?
ここまで紹介したように、原神にはホラー要素や怖いクエストが存在するため、「一人で進めるのが怖い」と感じる方もいるかもしれません。
そんな時に試せる簡単な対処法をいくつか紹介します。
ゲーム内の明るさ設定を調整して視界を確保する方法
暗い場所が怖いと感じる最大の原因は、視界が悪く何が起こるか分からない不安感にあります。
ゲームのオプションから画面の明るさを調整し、少し明るめに設定するだけで、暗い洞窟や夜の探索が格段にしやすくなります。
視界が確保されることで心理的な安心感が生まれ、恐怖心を和らげることができます。
友達とのマルチプレイで恐怖を軽減するメリット
どうしても一人で進めるのが怖い任務や場所は、友達と一緒にマルチプレイで挑戦するのが最も効果的です。
誰かと会話しながらプレイするだけで恐怖は大幅に紛れますし、強敵との戦闘も協力すれば怖くありません。
困難な探索も、友達と一緒なら楽しい冒険に変わるでしょう。
好きなキャラクターやBGMで気分を変えながら探索するコツ
探索するパーティを、自分のお気に入りのキャラクターで固めるのも一つの手です。
愛着のあるキャラクターが一緒にいると思うだけで、不思議と心強さが湧いてきます。
また、ゲームのBGMをオフにして、自分の好きな明るい音楽を聴きながらプレイするのも効果的です。
不気味な雰囲気を音楽で上書きすることで、気分を変えて探索に臨むことができます。
まとめ:原神考察 怖い話を知ることで深まる世界の魅力
この記事では、原神の世界に隠された怖い話や闇深い設定、ホラー要素について考察してきました。
美しいだけではない、テイワット世界の奥深さを感じていただけたのではないでしょうか。
なぜ原神には怖い・闇深い要素が散りばめられているのか考察
原神の物語に、こうした怖い要素や闇深い設定が含まれているのは、明るく美しい世界観とのギャップを生み出すことで、物語に深みとリアリティを与えているからだと考えられます。
単純な勧善懲悪ではない、世界の複雑さや時には残酷な一面を描くことで、プレイヤーはより強く物語に引き込まれ、登場人物たちの感情に共感するのです。
これから明らかになるかもしれない天理やアビスの恐怖とは
物語の根幹を担う「天理」や「アビス教団」の存在は、今後さらに恐ろしい真実が明かされることを予感させます。
カーンルイアを滅ぼした天理の非情さや、アビスの歪んだ救済など、テイワットの歴史にはまだ多くの謎が隠されています。
旅の終点で私たちが目の当たりにする真実は、これまで語られてきたどの怖い話よりも、恐ろしいものかもしれません。
- 淵下宮では子供が「太陽の子」として生贄にされていた
- 鶴見の悲劇は雷鳥を崇める村人の誤解から生まれた
- スメールの廃病院はファデュイの博士による非道な人体実験の場であった
- ジンニーのリルパールは愛憎から自国と家族を滅ぼした
- 一般的な敵であるヒルチャールは元々カーンルイアの人間である
- 魔人レムスは善意から人間を魂のない魔像に変えてしまった
- 冒険者協会のキャサリンはスネージナヤ製のロボットである可能性が高い
- 鶴見や淵下宮など、雰囲気自体がホラーな場所も存在する
- 怖いと感じる場合はゲームの明るさ調整やマルチプレイが有効な対処法となる
- 原神の怖い話や闇深い設定は、物語に深みを与える重要な要素である
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