バージョン4.7で実装された魔神任務 第四章 第六幕「ベッドタイムストーリー」は、旅人とその双子の物語に大きく迫る内容で、多くの謎と伏線が散りばめられていました。
ダインスレイヴとの再会、明かされるカーンルイアの「五大罪人」、そして悲しい運命を背負ったカリベルトの物語は、多くのプレイヤーの心を揺さぶったことでしょう。
この記事では、魔神任務「ベッドタイムストーリー」のストーリーを振り返りながら、カリベルトの悲願や蛍との再会、最後に手に入れた写真の意味まで、あらゆる角度から徹底的に考察します。
物語の核心に触れる重要な情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
魔神任務「ベッドタイムストーリー」とは?まず知りたい基本情報
物語の核心へ!バージョン4.7で実装された最重要ストーリー
魔神任務「ベッドタイムストーリー」は、原神のバージョン4.7(2024年6月5日アップデート)で実装されたメインストーリーです。
章としては第四章の第六幕にあたり、スメールのヴィマラ村を舞台に物語が展開されます。
前回のダインスレイヴ登場任務「カリベルト」から約1年ぶりの続編となり、これまで謎に包まれていたカーンルイアの過去や、旅人の双子の目的が大きく明かされる、非常に重要な位置づけの任務です。
クリアまでの所要時間は?約2時間で終わる?
「ベッドタイムストーリー」のクリアまでにかかる所要時間は、ムービーや会話をスキップしない場合、おおよそ2時間程度です。
戦闘の難易度はそこまで高くないものの、物語の核心に迫る会話シーンが非常に多く、テキスト量も膨大です。
プレイヤーのプレイスタイルによっては多少前後しますが、じっくりと物語に没入するため、時間に余裕を持ってプレイすることをおすすめします。
一目でわかる!「ベッドタイムストーリー」のあらすじをネタバレ解説
物語は、旅人がヴィマラ村で「記憶の中にしか存在しない人物」を探す依頼を受けるところから始まります。
調査の途中でアビス教団を追うダインスレイヴと再会し、彼も調査に協力することになりました。
しかし、これはアビス教団が仕掛けた巧妙な罠であり、ダインスレイヴは記憶を操作され、旅人の双子(蛍/空)に敗北してしまいます。
一方、旅人は意識空間で成長した「カリベルト」と対面し、彼がアビス教団の計画「運命の織機」に利用されていたこと、そして彼の本当の目的を知ることになるのです。
カリベルトの意識が消えた後、ついに旅人は双子との再会を果たしますが、その記憶は空間の崩壊とともにかき消されてしまいました。
物語の最大の謎「運命の織機」と「五大罪人」を徹底考察
「運命の織機」の本当の目的とは?記憶を改変し世界を紡ぐ力
「運命の織機」とは、アビス教団が作り上げた、地脈を紡ぐことのできる機械です。
その真の機能は、人々の記憶を操作し、偽りの記憶を埋め込んだり、存在しないはずの人間を「存在した」ことにするなど、世界の法則そのものに干渉する力を持っています。
物語の時点では未完成でしたが、それでもダインスレイヴの記憶を改ざんするほどの力を発揮しました。
「最古の耕運機の目」を得て完成した運命の織機は、いずれ天理が目覚める時に使用されると双子は語っており、天理の支配するテイワットの法則を根底から覆すための切り札となる可能性が高いです。
カーンルイアの「五大罪人」メンバー一覧とその正体
「ベッドタイムストーリー」では、かつてカーンルイアで大きな希望を寄せられながらも、アビスの誘惑に負けて国を裏切った「五大罪人」の存在が明かされました。
彼らはアビスの力を盗み、世界の法則を超越した「超越者」となった存在です。
二つ名 | 名前 | 判明している情報 |
---|---|---|
「賢者」 | フロプタチュール | カーンルイアの宮廷魔術師「道化」と対立していた人物。 |
「予言者」 | ヴェズルフェルニル | ダインスレイヴの兄。コロタールを唆しアビス教団を設立させた。 |
「黄金」 | レインドット | アルベドやドゥリンの創造主である錬金術師。 |
「極悪騎」 | スルトロッチ | スカークの師匠。フォンテーヌに現れた呑星の鯨をペットと呼ぶ。 |
「月の狩人」 | レリル | 詳細不明。 |
ダインスレイヴの兄も罪人の一人?予言者ヴェズルフェルニルの謎
五大罪人の中でも特に衝撃的だったのが、「予言者」ヴェズルフェルニルがダインスレイヴの実の兄であるという事実です。
彼はかつてダインスレイヴと共に、カーンルイアの国王を止める計画を担っていましたが、他の罪人たちと共に国とダインスレイヴ自身を裏切りました。
前回の魔神任務「カリベルト」の終盤に登場した謎の水晶体の正体こそが彼であり、アビス教団の設立にも深く関わっている黒幕の一人と考えられます。
「運命を覗く者」を自称しており、テイワットの法則を超越しているため、降臨者である旅人の運命すら見通している可能性があります。
なぜ五大罪人はカーンルイアの災厄で「立ち上がらなかった」のか?
ダインスレイヴは、五大罪人に対して「カーンルイアで最悪が起きたが、奴らは誰一人として立ち上がらなかった」と強い怒りを抱いています。
しかし、「黄金」レインドットは獣域ハウンドなどを生み出し、災厄を拡大させた中心人物の一人とされています。
この矛盾点から、彼らは単に国を見捨てたのではなく、天理と戦うためにアビスの力を求め、その結果として災厄を引き起こした、あるいは災厄を静観し、自分たちの目的のために利用した可能性が考えられます。
いずれにせよ、カーンルイアの民を守るという選択をしなかったことが、ダインスレイヴの復讐心に繋がっているのでしょう。
「超越者」とは何か?「降臨者」との違いを解説
「超越者」とは、五大罪人のように、元々はテイワットの存在でありながら、アビスの力などで世界の法則による縛りから解放された者たちを指します。
一方、「降臨者」は旅人のように、テイワットの外からやってきた存在です。
両者ともに世界樹による記憶改変などの影響を受けないという共通点がありますが、その出自が根本的に異なります。
超越者はテイワットの理を内側から破壊する存在、降臨者は外から理をもたらす、あるいは変革する存在と言えるかもしれません。
キーパーソン「カリベルト」の悲願と悲しい結末
カリベルトの目的は?彼が本当に叶えたかったささやかな夢
運命の織機の一部となったカリベルトの目的は、大きく分けて二つありました。
一つは、ダインスレイヴから「最古の耕運機の目」を奪い、運命の織機を完成させる手伝いをすることです。
もう一つは、未完成の運命の織機の力を使い、「災いも呪いもなく、ただ静かな村でみんなと平穏に暮らす」という、自身の叶わなかったささやかな夢を実現することでした。
彼は人として生きた証を残すため、ヴィマラ村の人々の記憶に自分という存在を埋め込んだのです。
アッサに残したメッセージの文字と翻訳「僕のことを忘れて欲しくないんだ」
物語の終盤、ヴィマラ村の少女アッサは、カリベルトからメッセージを受け取ります。
スメールの文字で書かれたその内容は、以下のように翻訳できます。
「さようなら、アトッサ(アッサ)。僕のことを無理やり知ってもらってごめんね。それでも、僕のことを忘れて欲しくないんだ。」
彼の純粋な願いが込められた、非常に切ないメッセージです。
なぜカリベルトは全てのヒルチャールに安らぎを与えたのか?
カリベルトは運命の織機が完成した瞬間、その力を使って全てのヒルチャールに「偽りの記憶」として物語を埋め込みました。
これは、彼自身がかつてヒルチャールとなり、知性を取り戻した際の恐怖と絶望を知っていたためです。
今もなお苦しみ続けている全ての同胞たちに、たとえ偽りであっても、つかの間の安らぎを与えたいという彼の優しさがこの行動に繋がりました。
彼が父親から聞かされた童話がかつて彼を救ったように、今度は自分が物語で仲間たちを救おうとしたのです。
ついに再会した双子!蛍(空)との会話に隠された伏線
なぜ双子の再会の記憶は消されたのか?「あるべきじゃなかった」の真意
カリベルトの意識空間でついに再会を果たした双子ですが、その記憶は旅人に残りませんでした。
これは、空間の主であるカリベルトが消滅したことで、その空間で起きた出来事自体が「なかったこと」になったためです。
双子の蛍(空)は「すべてあるべきじゃなかった。私たちが今回再会したこともそう」と語っており、この再会が本来の運命の流れからは外れた、イレギュラーな出来事だったことを示唆しています。
だからこそ、彼女は天理の計画や旅の終点について、本音を語ることができたのかもしれません。
会話で語られた「旅の終点」と「果ての花の海」とは?
双子の会話の中で、「旅の終点で、『果ての花の海』に辿り着いた」という非常に重要な事実が明かされました。
かつて二人が一緒に星々を旅していた頃、旅人(空)は「宇宙のどこかで『あの花』が咲く花の海を探したい」と語っていたといいます。
その夢の場所が偶然にもテイワットに存在していた、という事実は、二人の旅がテイワットで終わることを暗示しているのかもしれません。
この「果ての花の海」は、キービジュアルにも描かれており、物語の最終局面で訪れることになるでしょう。
双子の髪飾り「インテイワット」はテイワット外の花だった?二人の出自の謎
「果ての花の海」に咲く「あの花」とは、双子が髪飾りにしている「インテイワット」のことだと考えられます。
インテイワットはカーンルイアの国花ですが、二人はテイワットに来る前からその花の存在を知っていたことになります。
この事実は、双子が単なる異世界からの旅人ではなく、テイワットあるいはカーンルイアの成り立ちに深く関わる存在である可能性を示唆しています。
彼らの出自に関する謎が、さらに深まることになりました。
蛍(空)とダインスレイヴの因縁とは?「私に向かって剣を振るうのにまだためらいが」の意味
蛍(空)は、ダインスレイヴとの戦いを振り返り、「私に向かって剣を振るうのにまだためらいがあった」と語りました。
もし彼にためらいがなければ、今の自分でも勝てなかっただろうとも言っています。
500年前、蛍(空)とダインスレイヴは共に旅をしていました。
その旅の中で二人の間に何があったのかは不明ですが、ダインスレイヴが今もなお彼女に対して何らかの情を抱いている、あるいは彼女の行動に理解を示している部分があることを示唆しています。
最後に手に入れた「集合写真」の意味と考察
「いつの間にか撮られていた集合写真」に隠されたメッセージとは?
物語の最後に、旅人はポケットの中に身に覚えのない一枚の写真を見つけます。
それは、気まずそうな表情の双子の間に立ち、二人を取り持つように笑っているカリベルトの姿が写った「集合写真」でした。
これは、カリベルトが消える直前に運命の織機の力を使って残してくれた、最後の優しい贈り物です。
対立してしまった双子の仲を案じ、仲直りしてほしいという彼の切なる願いが込められた、感動的なメッセージと言えるでしょう。
写真に書かれた文字の意味は「兄弟で、どうか仲良く」
写真の右上にはカーンルイアの文字が書かれており、翻訳すると「兄弟で、どうか仲良く」という意味になります。
カリベルトが最後まで双子の未来を案じていたことが伝わってきます。
この写真は、ただの思い出の品ではなく、今後の旅で双子が再び手を取り合うための、重要なお守りになるのかもしれません。
記憶だけでなく「物」を生み出せた理由は?運命の織機の恐るべき力
この集合写真は、運命の織機が完成したことで、偽りの記憶を植え付けるだけでなく、現実世界に存在しないはずの「物」さえも創造できるようになったことを証明しています。
カリベルトは双子のためにこの力を優しく使ってくれましたが、もし悪用されれば、世界を大混乱に陥れるほどの恐ろしい力を秘めていることが示されました。
アビス教団がこの力をどう使うのか、今後の展開が非常に気になるところです。
原神の物語はどこへ向かう?今後のストーリー考察
なぜ天理は眠っているのか?500年前の災厄が原因?
双子の口から、天理が500年前のカーンルイアの災厄以降、眠りにつき消息を絶っていることが明かされました。
水神フォカロルスが自らの神座を破壊するという、テイワットの規則を根底から覆す行為に及んでも天空の島が何の反応も見せなかったのがその証拠です。
七神すら死に至らしめたほどの激しい戦いで、天理もまた無傷では済まず、本来の力を発揮できないほど消耗してしまった可能性が非常に高いと考えられます。
ダインスレイヴの次回の登場はいつ?今後のカーンルイア編の展開予想
ダインスレイヴが登場する魔神任務は、これまでの傾向から約1年に1回のペースで実装されています。
そのため、次の登場はバージョン5.xの後半、ナタの物語が佳境に入った頃になるのではないかと予想されます。
彼が次に現れる時、五大罪人との対決や、双子との関係にどのような進展があるのか、目が離せません。
「ベッドタイムストーリー」は原神全体の物語でどんな位置づけなのか?
「ベッドタイムストーリー」は、原神の物語における大きな転換点と言えます。
これまで断片的にしか語られなかったカーンルイアの核心に触れ、アビス教団の目的や双子の真意が明らかになりました。
これは、七国を巡る旅が単なる双子探しの旅ではなく、「天理」という世界の支配者に抗うための壮大な物語であることをプレイヤーに改めて示した任務です。
カリベルトの悲しい物語を通して、ヒルチャールという存在への向き合い方も問われることになりました。
まとめ:原神 ベッドタイムストーリー 考察
- 「ベッドタイムストーリー」はVer.4.7で実装された魔神任務である
- 物語の鍵は記憶や世界の法則を操る「運命の織機」である
- カーンルイアを裏切った「五大罪人」のメンバーとその正体が判明した
- ダインスレイヴの兄が五大罪人の一人「予言者」ヴェズルフェルニルであることが明かされた
- カリベルトは全てのヒルチャールに安らぎを与えるために行動した
- 旅人と双子は意識空間で再会するも、その記憶は旅人に残らなかった
- 双子の髪飾り「インテイワット」はテイワットに来る前から知っていた花である可能性が浮上した
- カリベルトが残した写真は「運命の織機」の力で物質化したものである
- 天理は500年前の災厄以降、本来の力を使えない状態で眠りについている
- 双子の対立とカーンルイアの謎が、今後の原神の物語の核心となるだろう
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