ファイナルファンタジーVII(FF7)をプレイしていると、魅力的なキャラクターたちの関係性、特に恋愛模様は大きな関心事ですよね。
数多くのファンを持つクラウド・ストライフですが、快活な忍者娘ユフィ・キサラギとの関係については、様々な憶測や議論が交わされています。
ゴールドソーサーでのデートイベントや、思わせぶりなキスシーン、そして最新作『FF7リバース』で描かれた新たな事実に、多くのプレイヤーが心を動かされたことでしょう。
この記事では、「ユフィはクラウドのことが本当に好きなのか?」という疑問に焦点を当て、原作からリバースまでの情報を網羅的に分析し、二人の関係性の真相に迫ります。
デートイベントの具体的な内容や、他のヒロインとの違い、そしてユフィの初恋の相手についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
FF7におけるユフィとクラウドの気になる関係性
ユフィはクラウドのことが好きなのか?
結論から言うと、ユフィがクラウドに対して特別な好意を抱いていることは、作中の様々な描写から見て取れます。
ただし、それが純粋な恋愛感情なのか、あるいは友情や仲間意識、憧れなどが入り混じった複雑なものなのかは、プレイヤーの解釈に委ねられる部分が大きいです。
ユフィはパーティーメンバーの中でも特に年下の16歳であり、その言動は時に子供っぽく、からかうような態度を取ることも少なくありません。
しかし、物語の重要な局面では、彼女がクラウドを深く信頼し、精神的な支えにしている様子が描かれます。
例えば、原作FF7でエアリスが命を落とした直後、悲しみに打ちひしがれる仲間たちの中で、ユフィはクラウドの胸に飛び込んで泣き崩れます。
これは、普段の強がりな彼女が見せる弱さであり、心を許した相手にしか見せない姿と言えるでしょう。
また、『FF7リバース』では、精神的に不安定なクラウドを心配し、「ここんとこすぐ暗い顔するからさ〜ユフィちゃんがなんとかしてやろうと思って」と、彼女なりの方法で元気づけようとデートに誘う場面もあります。
これらの行動は、単なる仲間以上の、個人的で強い関心があることを示唆しています。
原作FF7のデートイベントとユフィの好感度
原作FF7において、ユフィとのデートイベントは、プレイヤーの間で「レアイベント」として知られていました。
ゴールドソーサーで発生するこのイベントは、パーティーメンバーの中で最も好感度の高いキャラクターと二人きりの時間を過ごせるというものですが、通常プレイではエアリスかティファが相手になることがほとんどです。
ユフィとデートするためには、意図的に彼女の好感度を上げ、同時に他のキャラクターの好感度を抑えるという緻密な調整が必要でした。
その理由は、まずユフィ自身が隠しキャラクターであり、仲間にすること自体が任意である点にあります。
さらに、エアリスやティファは物語の序盤から登場し、会話の選択肢によって好感度が上がりやすい設定になっていました。
ユフィの好感度を上げる主な方法
- 仲間になる際の選択肢: ユフィと初めてエンカウントした際の会話で、特定の選択肢を選び続けると好感度が上がります。
- 運搬船での会話: ユフィが乗り物酔いした際に「鎮静剤」を渡すと好感度が上昇します。
- ウータイでのイベント: ユフィにマテリアを盗まれる一連のイベントをクリアすると、好感度が大幅にアップします。
一方で、エアリスやティファの好感度を下げる選択肢(例えば、エアリスの誘いを断る、ティファにそっけない態度を取るなど)を積極的に選んでいく必要があったのです。
このように、多くの手順を踏んで初めて見ることができるユフィとのデートは、それだけに特別な価値があり、彼女のファンにとっては必見のイベントでした。
ゴールドソーサーでのクラウドとユフィのキス
ユフィとクラウドの関係を語る上で、最も象徴的で議論を呼ぶのが、ゴールドソーサーのデートイベント中に発生するキスシーンです。
このシーンは、原作FF7と『FF7リバース』の両方で描かれており、二人の関係性を一気に進展させるかのような印象を与えます。
イベントのクライマックス、夜のゴンドラ「スカイホイール」に乗った二人は、打ち上がる花火を眺めながら会話をします。
そこでユフィは、出し抜けにクラウドの頬にキスをするのです。
この行動は、ティファやエアリスといった他のヒロインたちには見られない、ユフィならではの積極性と奔放さの表れと言えます。
キスの後、ユフィは「いや〜その〜なんか、そ〜ゆ〜フンイキかな?って思ったワケよ…と、とくに深い意味はないから!」と、慌てて取り繕います。
この照れた様子から、彼女の行動が単なるいたずらではなく、好意に基づいたものであることが強く示唆されます。
一方、キスをされたクラウドは驚き、固まってしまいます。
彼の朴念仁な反応に、ユフィが「なんだ〜それ!自分だってよけなかったくせに!」と怒るまでが、このシーンの一連の流れです。
このやり取りは、恋愛に不慣れな若い二人の微笑ましくも、もどかしい関係性を巧みに表現しており、多くのプレイヤーの記憶に残る名場面となりました。
なぜクラウドはティファともキスをするのか
ユフィとのキスシーンが印象的な一方で、クラウドは物語のもう一人のヒロイン、ティファともキスをします。
この事実は、クラウドの恋愛感情の行方をさらに複雑にし、ファンの間で「クラティ(クラウド×ティファ)派」と「クラユフィ派」を生む一因にもなっています。
ティファとのキスは、ユフィの場合とは異なる文脈で描かれます。
原作FF7の終盤、最終決戦を前にした飛空艇ハイウィンドの甲板で、二人は互いの想いを確かめ合います。
これは、FF7本編における最もロマンチックなシーンの一つとされています。
幼馴染として長い時間を共にし、クラウドが記憶を失い精神的に崩壊した際にも、彼の心の奥深くまで寄り添い、支え続けたのがティファでした。
彼女とのキスは、そうした長い歴史と深い絆の末に結ばれた、いわば「必然」の愛情表現として描かれています。
また、『FF7リバース』のデートイベントでも、ティファとの好感度が高い場合にはキスシーンが存在します。
こちらも、互いにぎこちないながらも、想いを寄せ合う二人の親密な雰囲気が丁寧に描写されており、ユフィとのデートで見せる「不意打ちのキス」とは対照的です。
要するに、ユフィとのキスが「好意の芽生え」や「思わせぶりなアプローチ」といった青春のきらめきを感じさせるのに対し、ティファとのキスは「成熟した愛情の確認」という、よりシリアスで決定的な意味合いを持っていると言えるでしょう。
FF7リバースで深まるユフィとクラウドの物語
FF7リバースのデートでのユフィの振る舞い
2024年に発売された『FF7リバース』では、デートイベントが大幅にリニューアルされ、ユフィとクラウドの関係性にも新たな深みが加わりました。
原作の良さを踏襲しつつ、キャラクターの掘り下げがより一層進んでいます。
リバースのデートイベントは、ゴールドソーサーの園内を巡るだけでなく、観客参加型の寸劇『LOVELESS』への出演という大きな見せ場が追加されました。
劇中で姫役を演じるユフィと、王子役のクラウドが繰り広げるコミカルなやり取りは、プレイヤーを大いに楽しませてくれます。
特に注目すべきは、好感度の高さによってゴンドラでのイベントが変化する点です。
好感度が通常の場合、原作と同様にユフィからキスをされます。
しかし、好感度がMAXに近い状態だと、キスではなく、二人が子供のようにはしゃぎ、じゃれ合うという全く異なるシーンに分岐します。
ユフィが得意の「シュシュシュ!」というポーズを決めると、クラウドが「やられたー!」と大げさに倒れるフリをする、という微笑ましいやり取りです。
この描写は、二人の関係が必ずしも恋愛一辺倒ではなく、「気の合う仲間」や「兄妹」のような、より親密で信頼に基づいた友情の側面も持っていることを示しています。
恋愛のドキドキ感だけでなく、共にいて心から楽しめる相手としての絆が強調されたことで、ユフィとクラウドの関係はさらに多層的で魅力的なものになりました。
明かされたユフィの初恋相手はザックスだった
『FF7リバース』のデートイベントで投下された、最も大きな新事実が「ユフィの初恋の相手」に関する告白です。
ゴンドラでの会話中、ユフィは自身の初恋について語り始めます。
「アタシの初恋の相手、ソルジャーなんだよね。戦場で出会った、たぶんソルジャー。その頃のアタシの最高の技を出したんだ。シュシュシュシュって。こぶしから波動がでてるつもりだった。だからアタシは、あいつがやられた〜て倒れたときも本気にしちゃってさ」
このエピソードは、FF7の派生作品である『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』で描かれた、主人公ザックス・フェアと幼いユフィの出会いの場面と完全に一致します。
『クライシス コア』では、神羅カンパニーのソルジャーとしてウータイを訪れたザックスが、当時9歳だったユフィと対峙します。
故郷を守ろうと健気に戦いを挑んでくるユフィに対し、ザックスは本気で相手をせず、彼女の攻撃に「やられたー」と倒れるフリをして、その場を収めました。
ユフィはこの時の「優しいソルジャー」のことがずっと心に残っており、それが彼女の初恋だった、という事実がリバースで明かされたのです。
この新設定は、ユフィのクラウドへの感情を考察する上で非常に重要です。
クラウドもまたソルジャーであり、エアリスがかつてクラウドの中にザックスの面影を見ていたように、ユフィもまた無意識にクラウドと初恋の相手を重ねていた可能性が考えられます。
これにより、彼女の好意の由来がより複雑になり、物語に一層の奥行きを与えています。
FF7リバースでユフィがうざいと言われる理由
ユフィは非常に人気の高いキャラクターですが、その一方で、一部のプレイヤーからは「うざい」「やかましい」といった声が挙がることもあります。
特に、仲間との掛け合いが豊富になった『FF7リバース』では、その傾向がより顕著に感じられるかもしれません。
「うざい」と感じられる主な理由は、彼女のキャラクター性に起因します。
- 常にハイテンション: ユフィはパーティーのムードメーカー的存在ですが、その言動は常に騒がしく、シリアスな場面でも空気を読まずにふざけてしまうことがあります。
- 自己中心的な行動: 彼女の行動原理は、故郷ウータイの復興とマテリア集めが最優先です。そのため、時に仲間を振り回したり、トラブルを引き起こしたりします。
- 自信過剰な言動: 自分を「美少女忍者」と称し、実力以上に自信満々な態度を取ることが、鼻につくと感じる人もいるようです。
しかし、これらの点は彼女の欠点であると同時に、魅力の裏返しでもあります。
まだ16歳という若さ、そして一国の運命を背負わされているという重圧が、彼女をそうさせているとも考えられます。
物語を通して仲間たちと旅をする中で、彼女は精神的に大きく成長していきます。
最初は自己中心的だった少女が、他者を思いやり、仲間として頼れる存在になっていく過程こそが、ユフィというキャラクターの真骨頂です。
少し「うざい」と感じる部分も、彼女の若さゆえの未熟さと捉え、その成長を見守るのもFF7の楽しみ方の一つと言えるでしょう。
恋愛だけじゃない?二人の関係性の多様な解釈
これまでの情報を総合すると、ユフィとクラウドの関係は、単純に「恋愛」という一言では片付けられない、非常に多角的で解釈の幅が広いものであることがわかります。
原作で見せた思わせぶりなキス、そしてリバースで追加された初恋の事実や友情を強調するような描写。
これらは全て、二人の関係性を豊かにするための要素です。
リバースのデート中、恋愛に不慣れな者同士として、ユフィがクラウドに「あ〜あー、残念なアタシたちだね〜」と語りかけるシーンがあります。
これは、二人が単なる恋愛対象としてだけでなく、どこか似た者同士として、互いにシンパシーを感じていることを示しています。
クラウドは壮絶な過去によって心を閉ざし、ユフィは若さゆえに背伸びをして強がっています。
そんな不器用な二人が、旅を通して互いの素顔に触れ、心を通わせていく。
その関係性を「恋愛」と見るか、「特別な友情」と見るか、あるいは「兄妹のような絆」と見るかは、プレイヤー一人ひとりに委ねられています。
公式が明確な答えを出さないからこそ、ファンは想像を膨らませ、議論を交わし、より深く物語の世界に没入できるのです。
ユフィとクラウドの関係は、そうしたFF7の奥深さを象徴する、珠玉の人間ドラマと言えるでしょう。
まとめ:FF7のユフィとクラウドの関係は解釈次第で深まる
- ユフィのクラウドへの特別な好意は作中の様々な場面で示唆される
- 原作FF7のデートイベントではユフィからクラウドの頬にキスをする
- 原作でユフィとデートするには好感度の意図的な調整が必要であった
- FF7リバースではデートイベントの内容が大幅にアレンジされ深みを増した
- リバースの高好感度ルートではキスではなく、じゃれ合う友情的なシーンになる
- ユフィの初恋の相手は『クライシス コア』に登場するザックスであることが判明した
- クラウドとティファのキスは、よりシリアスで成熟した愛情表現として描かれる
- ユフィのハイテンションな性格は「うざい」と感じる声もあるが成長する姿が魅力である
- 二人の関係は恋愛、友情、兄妹のような絆など多角的に解釈できる
- 最終的に二人の関係性をどう捉えるかはプレイヤーの解釈に委ねられている
コメント