FF7リメイクインターグレードの炎上理由と購入前に知るべき違い

2021年6月に発売された『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』(以下、FF7Rインターグレード)。

グラフィックの向上や新規エピソードの追加など、多くのファンが期待を寄せる一方で、その販売方法を巡って大きな炎上騒動に発展しました。

なぜこれほどの名作が炎上してしまったのでしょうか。

この記事では、「FF7リメイク インターグレード 炎上」という検索の背景にある疑問に答えるため、炎上の具体的な理由から、PS4版との違い、DLCの内容、セーブデータの引き継ぎ方法、そして今から買うべきかどうかの判断材料まで、網羅的に解説します。

購入を迷っている方や、当時の騒動の真相を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

なぜFF7リメイクインターグレードは炎上したのか?

FF7リメイクインターグレードの炎上理由とは?

『FF7Rインターグレード』が炎上した最大の理由は、その販売戦略が多くのファンから「完全版商法」と見なされたことにあります。

PS4版『FF7リメイク』が発売されてからわずか1年2ヶ月後に、追加要素を含んだPS5版が発表されたのです。

この発表は、PS4版を発売当時に購入したファン、特にFF7リメイクをプレイするためにPS4本体を購入した層にとっては、裏切られたように感じるものでした。

自分たちが購入したソフトが、1年後には「不完全版」であったかのような扱いを受けたという不満が噴出したのです。

さらに、この炎上を加速させたのが、当時深刻だったPS5の品薄問題でした。

追加エピソードをプレイしたくても、肝心のPS5本体が手に入らないという状況が、ファンの不満に油を注ぎました。

「ユーザーのプレイ環境を考慮していない」という批判が、開発元のスクウェア・エニックスと、プラットフォームを提供するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の両方に向けられました。

過去にスクウェア・エニックスが『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』で同様の「完全版商法」批判を受けた経緯もあり、ファンの不信感が再燃する結果となったのです。

炎上の核となったFF7リメイクインターグレードのDLC

炎上の核心にあったのは、間違いなく新規追加エピソードDLC「FF7R EPISODE INTERmission」の存在です。

このDLCでは、原作でも人気のキャラクター「ユフィ・キサラギ」を主人公とした新たな物語が描かれており、多くのファンがその内容に期待を寄せていました。

しかし、問題はこの魅力的なDLCが「PS5版限定」で配信された点にあります。

PS4版『FF7リメイク』の追加コンテンツでありながら、PS4ではプレイできないという矛盾した状況は、ファンにとって到底受け入れがたいものでした。

技術的にPS4で実装することが不可能だったとは考えにくく、「PS5を普及させたいSIEと、今後の開発を見据えたいスクウェア・エニックスの都合ではないか」という憶測が広がり、ユーザー不在の戦略であると強く批判されました。

DLC単体の価格は2,178円(税込)と、内容を考えれば決して高すぎるわけではありません。

しかし、それをプレイするためには高価なPS5本体の購入が必須となるため、実質的には数万円の出費を強いる形となりました。

この点が、PS4でゲームを楽しんでいた多くの忠実なファンを切り捨てる行為だと受け取られ、大きな炎上へと繋がったのです。

PS4版とFF7リメイクインターグレードの違い

『FF7Rインターグレード』は、単にPS4版をPS5で動くようにしただけではありません。

PS5の性能を最大限に活かすための様々なアップグレードが施されており、ゲーム体験は大きく向上しています。

PS4版とPS5版(インターグレード)の主な違いを以下の表にまとめました。

項目PS4版 FF7リメイクPS5版 FF7Rインターグレード
対応機種PlayStation 4PlayStation 5, Windows PC
解像度/フレームレートフルHD (1920×1080) / 30fpsグラフィックモード: 4K (3840×2160) / 30fps
パフォーマンスモード: 2560×1440 / 60fps
ロード時間シーンによるが数十秒かかる場合がある大幅に短縮され、数秒で完了
グラフィック品質標準的な品質テクスチャ、ライティング、フォグ(霧)表現などが大幅に向上
追加エピソードなしユフィが主人公の新規エピソード「INTERmission」あり(有料DLC)
追加機能なし・フォトモード
・難易度「NORMAL (CLASSIC)」
・ハプティックフィードバック対応

グラフィックとパフォーマンスの進化

最も大きな違いは、やはりグラフィックとパフォーマンスです。

インターグレードには2つの描画モードが用意されています。

「グラフィックモード」は4K解像度での美麗な映像を重視し、「パフォーマンスモード」はフレームレートを60fpsに固定し、非常に滑らかな動きを実現します。

特に戦闘中の快適さは格段に向上しており、一度60fpsを体験するとPS4版には戻れないと感じるプレイヤーも少なくありません。

ロード時間の劇的な短縮

PS5の超高速SSDの恩恵により、ロード時間が劇的に短縮されました。

PS4版では数十秒かかっていた場面の切り替えやファストトラベルが、PS5版ではわずか数秒で完了します。

これにより、ゲームへの没入感が途切れることなく、ストレスフリーなプレイが可能です。

フォトモードの追加

新たに追加された「フォトモード」では、ゲーム中の好きなタイミングで時間を止め、カメラアングルやフィルターを調整して自分だけの一枚を撮影できます。

美しいミッドガルの世界やキャラクターたちの生き生きとした表情を、心ゆくまで切り取ることが可能です。

FF7リメイクインターグレードへの引き継ぎ方法

PS4版『FF7リメイク』をプレイした方は、そのセーブデータをPS5版『FF7Rインターグレード』へ引き継ぐことができます。

これにより、育てたキャラクターのレベルや習得したアビリティ、入手したアイテムなどを維持したまま、PS5版で冒険を続けられます。

引き継ぎの手順は以下の通りです。

引き継ぎのステップ

  1. PS4版でデータをアップロード
    • まず、PS4版『FF7リメイク』を起動し、最新バージョンにアップデートされていることを確認します。
    • タイトルメニュー画面に「SAVE DATA UPLOAD」という項目が追加されているので、これを選択します。
    • 引き継ぎたいセーブデータを1つ選び、アップロードを実行します。この際、PlayStation Networkへのサインインが必要です。
  2. PS5版でデータをダウンロード
    • 次に、PS5版『FF7Rインターグレード』を起動します。
    • タイトルメニュー画面にある「SAVE DATA DOWNLOAD」を選択します。
    • 先ほどアップロードしたセーブデータが自動的に認識され、ダウンロードが開始されます。ダウンロードが完了すれば、引き継ぎは完了です。

引き継ぎの注意点

  • 一度に1データのみ: このアップロード・ダウンロード機能で一度に移行できるセーブデータは1つだけです。複数のセーブデータを引き継ぎたい場合は、この作業を繰り返す必要があります。
  • DLCの再ダウンロード: PS4版で入手した無料の召喚マテリアや防具などのDLCは、セーブデータとは別に管理されています。これらは引き継がれないため、PS5のPlayStation Storeから再度無料でダウンロードし直す必要があります。
  • フリープレイ版からの移行: 過去にPS Plusのフリープレイで提供されたPS4版『FF7リメイク』は、100円でのアップグレード対象外です。ただし、セーブデータ自体は製品版に引き継げるため、フリープレイ版のデータを製品版に移してからアップグレードすることは可能です。

炎上したFF7リメイクインターグレードの購入情報

結局FF7リメイクインターグレードは買うべきか?

炎上という側面がありましたが、ゲーム内容自体は非常に高く評価されています。

では、今から『FF7Rインターグレード』は買うべきなのでしょうか。

これはあなたの状況によって答えが変わります。

購入を強くおすすめする人

  • PS5を所有していて、これからFF7リメイクを始める人: 間違いなく『インターグレード』が最適です。最高のグラフィックとパフォーマンス、そして全てのコンテンツが含まれており、最高のスタートを切ることができます。
  • PS4版をプレイ済みで、グラフィックや快適性を重視する人: 60fpsの滑らかな動作や美麗なグラフィックは、再プレイの価値を十分に感じさせてくれます。PS4版をお持ちなら100円でアップグレードできるため、コストパフォーマンスも抜群です(DLCは別途購入)。
  • ユフィの物語や、続編『FF7リバース』に万全の状態で臨みたい人: ユフィのDLCは『リバース』へと繋がる重要な物語です。物語を100%楽しみたいなら、プレイしておくことを強く推奨します。

購入を慎重に検討すべき人

  • PS5を所有していない人: 現状、インターグレード(特にユフィDLC)はPS5かPCでしかプレイできません。PS4しか持っていない場合は、残念ながらプレイ不可能です。
  • ストーリーさえ追えれば満足な人: PS4版でも本編のストーリーは最後まで楽しめます。グラフィックの向上や追加エピソードに興味がなければ、無理にPS5版を購入する必要はないかもしれません。
  • 追加の出費を避けたい人: PS4版で十分に満足している場合、PS5本体やソフトへの追加投資をためらうのは自然なことです。

結論として、PS5を持っているなら、ほとんどのプレイヤーにとって「買うべき」と言えるでしょう。

特に続編『リバース』をプレイする予定なら、ユフィのDLCは必見です。

FF7リメイクインターグレードの新価格版との違い

『FF7Rインターグレード』の購入を検討する上で知っておきたいのが、「新価格版」の存在です。

2023年12月7日、続編『FF7リバース』の発売を前に、PS5版『FF7Rインターグレード』の価格が改定されました。

新価格版と旧価格版の違いは「価格のみ」であり、ゲームの内容(本編+ユフィDLC)は完全に同一です。

旧価格(発売当初)新価格(2023年12月7日~)
PS5版(パッケージ/ダウンロード)9,878円(税込)5,478円(税込)

このように、価格が4,400円も安くなっており、非常にお求めやすくなりました。

これから新規でパッケージ版やダウンロード版を購入する場合は、必ずこの新価格版を選ぶようにしましょう。

店舗によっては旧価格のパッケージが残っている可能性も考えられますが、中身は同じなので、安い方を購入するのが賢明です。

なお、この価格改定はPS5版のみが対象で、PC版(Steam/Epic Games Store)は従来の価格(9,878円)のままなので注意が必要です。

PCでプレイしたい場合は、各ストアのセールを待つのが良いでしょう。

FF7リメイクインターグレードの中古価格の相場は?

新品ではなく、中古での購入を検討している方もいるでしょう。

中古市場を利用すれば、さらにコストを抑えることが可能です。

中古市場の価格相場(2024年時点の目安)

  • PS4版『FF7リメイク』: 1,500円~2,500円程度
  • PS5版『FF7Rインターグレード』: 3,000円~4,000円程度

新価格版の登場により、PS5版の中古価格も以前より下がってきています。

中古購入のメリット・デメリット

  • メリット: 新品よりも安価に購入できる点が最大の魅力です。
  • デメリット: ディスクに傷があるリスクや、パッケージ版に封入されている可能性のある特典コードが使用済みである点が挙げられます。

賢い中古購入戦略

PS5を持っていて、最も安く『インターグレード』の全要素を楽しみたい場合、一つの面白い方法があります。

それは、「PS4版の中古ソフトを安く購入し、自分でアップグレードする」という方法です。

例えば、PS4版の中古を2,000円で購入したとします。

そこからPS5版へのアップグレードに100円、ユフィDLCの購入に2,178円を支払うと、合計金額は4,278円です。

これは、PS5版の中古価格や新価格版の新品価格と比較しても、安くなる可能性があります。

手間はかかりますが、少しでも出費を抑えたい方は、この方法を検討してみる価値はあるでしょう。

FF7リメイクインターグレードのクリア時間はどのくらい?

『FF7Rインターグレード』をプレイするにあたり、どのくらいのボリュームがあるのか気になる方も多いでしょう。

クリア時間は、本編と追加エピソードで分けて考える必要があります。

本編(クラウドが主人公の物語)

  • ストーリー中心のプレイ: 約30~35時間
  • サブクエストややり込み要素を含むプレイ: 約40~50時間

本編のボリュームは、PS4版と全く同じです。

JRPGとして標準的、あるいはやや長めのプレイ時間と言えるでしょう。

ユフィの新規エピソード「FF7R EPISODE INTERmission」

  • ストーリークリアのみ: 約4~5時間
  • ミニゲームや収集要素を含むコンプリート: 約7~10時間

ユフィのDLCは、全2章構成の独立したエピソードです。

DLCとしては十分なボリュームがあり、特にミニゲームの「コンドルフォート」は戦略性が高く、これだけで何時間も遊べるほどの中毒性があります。

本編とDLCを合わせると、トータルのプレイ時間は最低でも40時間近く、じっくり遊べば60時間を超える大ボリュームの作品となっています。

短いと評されることもあるDLCですが、新しい戦闘システムやキャラクターの掘り下げ、そして続編へと繋がる伏線など、内容の密度は非常に濃く、満足度は高いものになっています。

まとめ:FF7リメイクインターグレードの炎上と購入ガイド

  • FF7Rインターグレードの炎上は「完全版商法」とPS5の品薄が主な原因である
  • 炎上の核心は、ユフィの新規DLCがPS5版限定だったことにある
  • PS5版はグラフィック、60fps動作、ロード時間などPS4版から大幅に進化している
  • PS4版からのセーブデータ引き継ぎは可能だが、手動での作業が必要である
  • PS4版所持者は100円でPS5版へアップグレードできる(DLCは別途購入)
  • PS5を所有し、最高の環境で遊びたいなら購入価値は非常に高い
  • 2023年12月に価格改定された「新価格版」は、旧版と内容は同じで非常にお得である
  • 中古市場も活発で、PS4版を安く買ってアップグレードする選択肢もある
  • 本編のクリア時間は約30~40時間、ユフィDLCは約5~10時間である
  • 炎上はあったものの、ゲーム内容自体の評価は極めて高い作品である
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