2024年2月29日に発売された「ファイナルファンタジーVII リバース」。
多くのファンが待ち望んだリメイクプロジェクト第2弾ですが、そのエンディングは多くの謎と考察の余地を残し、「意味不明だ」と感じたプレイヤーも少なくないでしょう。
特に、原作で最も衝撃的だったエアリスの運命がどのように描かれるのか、世界中が注目していました。
この記事では、FF7リバースの難解なエンディングについて、物語の核となる「マルチバース(多元世界)」の概念から、エアリス生存の可能性、主要キャラクターたちの謎や伏線、そして3作目への展開予想まで、様々な情報を基に徹底的に考察していきます。
【FF7リバース考察】エンディングは意味不明?マルチバースと各世界の謎を徹底解説
FF7リバースで導入されたマルチバース(多元世界)とは?
FF7リバースの物語を理解する上で最も重要なのが「マルチバース(多元世界)」という概念です。
前作「FF7リメイク」のラストで運命の番人フィーラーを倒したことにより、本来一つだったはずの世界線が分岐し、無数のパラレルワールドが生まれました。
セフィロスは「運命の壁が壊れるとき、新たな世界が生まれる」と語っており、ザックスが生存する世界が生まれたように、キャラクターの大きな決断だけでなく、些細な選択によっても新たな世界線が次々と生まれては消えていく、というのが今作の世界観の根幹となっています。
世界線の見分け方:忠犬スタンプのデザインに注目
複雑なマルチバースですが、作中にはそれぞれの世界線を見分けるためのヒントが用意されています。
それが、神羅カンパニーのマスコットキャラクター「忠犬スタンプ」のデザインです。
世界線ごとにスタンプの犬種や被っている帽子などが異なっており、プレイヤーはスタンプのデザインを確認することで、今どの世界線にいるのかを把握できます。
例えば、メインストーリーが進行する世界のスタンプは「ビーグル」、ザックスが生存する世界では「ヨークシャーテリア」といったように、明確な違いが描かれています。
セフィロスの目的「リユニオン」の真意とは?
今作におけるセフィロスの目的は、単に星を滅ぼすことだけではありません。
彼は、無数に分岐したすべての世界を一つに統合する「リユニオン」を企んでいます。
セフィロスによれば、分岐した世界はいずれ消える運命にあり、それらが消滅すると星のエネルギーであるライフストリームに還るとされています。
彼の真の狙いは、すべての世界をリユニオンによって統合し、その膨大なライフストリームを吸収することで、多元世界そのものを支配する神を超える存在「無限の王」になることだと考えられます。
【FF7リバース考察】エアリスは死亡したのか?生存ルートの可能性を徹底分析
結論:エアリスは「死亡した世界」と「生存した世界」に分岐した
FF7リバースで最もプレイヤーを混乱させたのが、エアリスの生死の描き方です。
結論から言うと、忘らるる都でクラウドだけが「運命の壁」を越えたことにより、世界は「原作通りエアリスが死亡した世界」と、「クラウドがセフィロスの刃を防ぎエアリスが生存した世界」の二つに分岐しました。
この二つの世界が重なり合った状態で描写されるため、プレイヤーには非常に分かりにくい結末となっています。
なぜクラウドにだけエアリスの姿が見えるのか?
エンディングで、仲間たちには見えていないエアリスの姿がクラウドにだけは見えていました。
これは、クラウドが「運命の壁」を越えたことで、複数の世界線を同時に認識できる特殊な存在になったためと考えられます。
高濃度の魔晄を浴び、ジェノバ細胞を埋め込まれたクラウドの特異な体質が、この現象を引き起こしている可能性があります。
仲間たちが見ているのは「エアリスが死亡した世界」の現実であり、クラウドが見ているのは「エアリスが生存した世界」の光景なのです。
そのため、クラウドはエアリスの死を認識しておらず、仲間たちとの間に認識のズレが生じているのがラストシーンの状況です。
白マテリアが透明になった理由と、別の世界線からの入手
物語の序盤、エアリスが持っていた白マテリアはフィーラーの影響で力を失い、透明なガラス玉になってしまいます。
ホーリーを発動できないままではメテオを止められないため、エアリスは別の方法を模索します。
そして古代種の神殿で、クラウドは別の世界線(空が崩壊しかけている滅びゆく世界)にいるエアリスと接触し、彼女から力の宿った新しい白マテリアを託されました。
この出来事により、エアリスは再びホーリーを発動できる状態に戻りましたが、それは同時に原作通りの「死の運命」に近づくことも意味していました。
エンディングの「さよなら」が意味するものとは?
エンディングの最後、クラウドに見えるエアリスは「さよなら」という言葉を残します。
これは、彼女がいる「生存した世界」もまた、空に亀裂が入っている「消えゆく世界」であることを示唆しています。
たとえクラウドがセフィロスの凶刃から彼女を守ったとしても、その世界自体が消滅する運命にあるため、結局は別れが避けられないことをエアリスは悟っていたのかもしれません。
この「さよなら」は、3作目における更なる悲劇を予感させる、非常に重い言葉と言えるでしょう。
【FF7リバース考察】主要キャラクターたちの謎と伏線
クラウドの精神状態は?なぜ黒マテリアを持っているのか
エンディングのクラウドは、エアリスの死を認識できていないだけでなく、精神的に極めて不安定な状態にあります。
これは、セフィロスによる精神干渉とジェノバ細胞の影響が強まっている証拠です。
ラストで彼が手にしていた黒マテリアは、セフィロスに渡した偽物とは別の「本物」である可能性が高いです。
クラウドが見ている「世界が混ざった状態」こそが、セフィロスが言っていた「世界の狭間」であり、そこで本物の黒マテリアを入手したと考えられます。
原作通り北の大空洞へ向かう展開のために、クラウドが黒マテリアを所持している必要があるのです。
ザックスの役割と彼が生きる世界線の意味
リメイクプロジェクトで生存が確定したザックスですが、リバースでは彼のいる世界もまた「消えゆく運命」にあることが示唆されています。
しかし、彼はラストバトルでクラウドの世界と一時的に交わり、共闘を果たしました。
これは、セフィロスが目論む「リユニオン」によって、異なる世界線が融合する可能性を示しています。
ザックスの存在は、3作目でクラウドが本当の自分を取り戻すための重要な鍵となり、再びクラウドたちと合流する展開が期待されます。
ティファは死亡する?原作より過酷な精神状態を考察
今作でティファが死亡するという直接的な描写はありません。
しかし、彼女の精神状態は原作以上に過酷なものとなっています。
クラウドの記憶の齟齬にいち早く気づき、彼を心配するあまり真実を指摘できずにいました。
その結果、セフィロスに利用され、クラウドに殺されかけるという壮絶な体験をします。
エアリスという最大の理解者を失い、精神的に不安定なクラウドを一人で支えなければならない状況は、3作目で彼女に待ち受ける試練をより一層厳しいものにするでしょう。
【FF7リバース考察】原作との違いと3作目への伏線
原作とリバースの大きな違いまとめ
FF7リバースは、大筋では原作のストーリーをなぞりながらも、決定的な違いが加えられています。
項目 | 原作 | FF7リバース |
---|---|---|
世界の構造 | 単一の世界 | マルチバース(多元世界) |
運命の概念 | 確定している | フィーラーによって修正されるが、覆すことも可能 |
ザックスの生死 | 死亡 | 生存(別世界線) |
エアリスの生死 | 死亡 | 死亡した世界と生存した世界に分岐 |
黒マテリア | 古代種の神殿で入手 | ギ族が作成、本物は「世界の狭間」にある |
ウータイ | ギャグ要素の強い地域 | 神羅との戦争の火種を抱えるシリアスな国家 |
これらの違いは、3作目の物語が原作とは大きく異なる、予測不能な展開になることを示唆しています。
グレンの正体とウータイ戦争の行方
エンディングで、ウータイとの戦争を煽動していたグレン・ロズブロークが、セフィロス・コピーの一人であったことが判明しました。
彼の目的は、神羅とウータイを争わせることで、ルーファウス社長が「約束の地」を探すのを妨害することにあります。
これはすべて、多元世界の統合と支配を目論むセフィロスの計画の一部です。
3作目では、このウータイ戦争が本格化し、物語の重要な軸の一つとなることは間違いないでしょう。
3作目の展開予想:世界はリユニオンするのか?
セフィロスが語る「リユニオン」が3作目の鍵となります。
彼が全ての多元世界を統合しようとする中、クラウドたちはそれを阻止するために戦うことになるでしょう。
ザックスや、生存している世界のエアリスがクラウドたちの世界と本格的に合流し、共闘する展開も考えられます。
最終的には、プレイヤーの選択によって結末が変わるマルチエンディングの可能性も否定できません。
FF7という物語そのものに、どのような決着をつけるのか。
完結編への期待は高まるばかりです。
まとめ:FF7 リバース 考察のポイント
- FF7リバースはマルチバース(多元世界)が導入され、物語は複雑化している
- エアリスは「死亡した世界」と「生存した世界」に分岐し、クラウドだけが両方を認識している
- クラウドは精神的に不安定で、セフィロスの影響を強く受けている状態である
- ザックスは別世界線で生存しており、3作目での合流が期待される
- セフィロスの目的は、すべての世界を統合する「リユニオン」である
- 原作との違いは多く、特にウータイとの戦争が3作目の重要な要素となる
- エンディングでクラウドが持つ黒マテリアは「本物」の可能性が高い
- ティファは原作以上に精神的に追い詰められており、3作目での役割が重要になる
- 白マテリアは一度力を失ったが、別世界のエアリスから新たなものを託された
- 3作目は、セフィロスのリユニオンを巡る戦いが中心となり、予測不能な結末が待っている
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