FF7リバースのディスク逆はプレミア価格に?現状の交換対応と中古事情

2024年2月に発売された超大作RPG『FINAL FANTASY VII REBIRTH(ファイナルファンタジー7 リバース)』。

その発売と同時に、ゲーム業界でも前代未聞の「ディスク印刷ミス」が大きな話題となりました。

このエラーを巡り、「将来的にプレミアが付くのではないか?」という期待や、「中古品はどうなるのか?」「交換はできるのか?」といった様々な疑問が飛び交っています。

この記事では、「ff7 リバース ディスク 逆 プレミア」というキーワードで情報を探しているあなたに向けて、ディスク逆問題の経緯からプレミアの可能性、そして現在の市場状況まで、網羅的に解説していきます。

目次

FF7リバースのディスク逆問題とプレミアの可能性

なぜFF7リバースはディスク2枚なのか?

結論から言うと、FF7リバースがディスク2枚組である理由は、ゲームのデータ容量がBlu-rayディスク1枚の規格上限を超えているためです。

近年のゲームは、高精細なグラフィック、広大なマップ、膨大な量のボイスデータなどにより、データ容量が非常に大きくなる傾向にあります。

PS5で採用されているUltra HD Blu-rayディスクの最大容量は100GBですが、FF7リバースの総データ量は約150GBにも及びます。

このため、1枚のディスクにすべてのデータを収録することが物理的に不可能でした。

この問題を解決するために、ディスクを2枚に分けるという手法が取られています。

具体的には、以下のような役割分担がされています。

  • データディスク(Data Disc): ゲームをプレイするために必要な大部分のデータを、PS5本体のストレージにインストール(事前記録)するためのディスク。
  • プレイディスク(Play Disc): インストール完了後、ゲームを起動し、プレイする際に本体に挿入しておくためのディスク。

このように、大容量のデータを扱うためにディスクを複数枚にするのは、FF7リバースが初めてではありません。

過去にはPS4の『レッド・デッド・リデンプション2』や『The Last of Us Part II』など、他の大作ゲームでも採用されてきた実績のある方法です。

壮大な物語と世界をプレイヤーに届けるための、必然的な選択だったと言えるでしょう。

ff7リバースの初期ロットで発生した印刷ミス

FF7リバースのディスク2枚組仕様自体は問題ありませんでしたが、発売された日本版パッケージの初期ロットにおいて、前代未聞の製造ミスが発生しました。

それは、2枚のディスク表面に印刷されたレーベル(ラベル)と、ディスクに実際に記録されている内容が、全く逆になっていたという問題です。

このミスは、ディスクの製造を担当したソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)における製造過程の不備が原因であると、公式に発表されています。

具体的には、以下の表のように、見た目と中身が食い違う状態になっていました。

ディスクの見た目レーベル面の印刷実際の収録内容本来の役割
黒いディスクPlay Disc (プレイ用)Data Disc (インストール用)インストール時に使用
白いディスクData Disc (インストール用)Play Disc (プレイ用)ゲームプレイ時に使用

このため、パッケージの案内に従って最初に「Play Disc」と書かれた黒いディスクをPS5に挿入しても、データのインストールが始まらないという事態が発生。

発売日に心待ちにしていた多くのプレイヤーが、「ゲームが始まらない」「PS5が故障したのか?」と混乱に陥りました。

幸い、この問題は発売日前日の2024年2月28日にスクウェア・エニックスとSIEから急遽告知され、ディスクを入れる順番を逆にすれば問題なくプレイできることが周知されました。

しかし、ゲーム史に残る珍事として、大きな話題を呼んだことは間違いありません。

ディスクが逆なのはわざと?という噂の真相

この前代未聞のミスに対し、一部のユーザーの間で「これはわざとやったのではないか?」という噂が流れました。

ゲームのサブタイトルである『REBIRTH(リバース)』と、ディスクが逆になっている『REVERSE(リバース)』をかけた、一種の炎上マーケティングや話題作りのための戦略ではないか、という憶測です。

しかし、この「わざと説」は完全に否定できます。

その理由は、公式が明確に「製造過程の不備」と認めて謝罪している点、そして、後述する大規模なディスク交換対応を実施している点にあります。

もし意図的なプロモーションであれば、多額のコストと人的リソースをかけてまで交換対応を行う理由がありません。

企業にとって、このようなミスはブランドイメージの低下やユーザーからの信頼失墜に直結する深刻な問題です。

実際に、発売直後の混乱や、その後の交換対応にかかる費用、顧客対応の手間などを考えれば、企業側が得るメリットは皆無に等しいです。

したがって、「ディスクが逆なのはわざと」という話は、あくまでユーザーがこの珍事を楽しんだ末に生まれたジョークや都市伝説の類であり、真相は製造ラインにおける単純なヒューマンエラー、あるいはシステムエラーであったと考えるのが妥当です。

ディスクが逆の中古品は市場でどう扱われる?

「エラー品は価値が上がる」という通説から、この印刷ミスディスクが中古市場でプレミア価格になることを期待した人もいるかもしれません。

しかし、現状として、このディスクが逆になっているFF7リバースの中古品にプレミア価値は付いていません。

その背景には、いくつかの理由が考えられます。

理由1:流通量が多すぎる

この印刷ミスは、ごく一部のロットで発生した希少なエラーではなく、日本国内で流通した初期ロットのほぼ全てが該当すると考えられています。

発売から数ヶ月間、店頭に並んでいた新品は、基本的にこのエラー版でした。

プレミアが付く骨董品やエラーコインのように、希少価値が極めて低いため、価格が高騰する要因にはなりませんでした。

理由2:ゲームプレイに支障がない

ディスクを入れる順番さえ間違えなければ、ゲームは問題なく最後までプレイできます。

つまり、製品としての機能に致命的な欠陥があるわけではありません。

このため、「どうしても修正版でなければならない」という需要が限定的であり、エラー版を積極的に高値で買い求める動機が生まれにくいのです。

理由3:公式の交換対応

SIEが公式に交換対応を実施したことで、「エラー版を手元に残しておきたいコレクター」と「正規の仕様品が欲しいユーザー」の需要が分離しました。

希望者は無料で修正版を入手できたため、エラー版の希少性がさらに薄まる結果となりました。

これらの理由から、現在の中古ゲームショップやフリマアプリでは、エラー版は通常の中古ソフトと同じ価格帯で取引されています。

むしろ、商品説明に「ディスクの印刷が逆になっていますが仕様です」といった注意書きが添えられていることが多く、知らないで購入する人が混乱しないよう配慮されているのが実情です。

FF7リバースのディスク逆問題とプレミア以外の現状

ff7リバースの印刷ミスは交換できる?

はい、この印刷ミスがあったディスクは、SIEによって交換対応が実施されました。

ただし、重要な点として、この交換対応には申し込み期間が設けられており、現在はすでに受付を終了しています。

SIEは2024年7月11日に、希望するユーザーに対して、印刷が正しい修正版ディスクとの交換を行うと正式に発表しました。

製造ミスに起因する問題であったため、ユーザーに非はなく、責任をもって対応する姿勢を示した形です。

しかし、この交換対応は無期限ではなく、以下の期間内での申し込みが必要でした。

  • 交換申し込み受付期間: 2024年7月11日(木)~ 2024年9月15日(日)
  • エラーディスクの送付期限: 2024年10月31日(月)

したがって、これからエラー版のFF7リバースを新品または中古で購入しても、SIEに交換を申し込むことはできません。

この交換対応は、あくまで発売初期に購入し、期間内に手続きを行ったユーザーを対象とした一時的な措置であったと理解しておく必要があります。

ff7リバースのディスク交換対応の具体的な内容

SIEが実施したディスク交換対応は、ユーザーができるだけ手間なく手続きできるよう配慮されたものでした。

その具体的な流れは、以下の通りです。

手順1:専用フォームからの申し込み

まず、SIEが用意した特設サポートページの申し込みフォームにアクセスし、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報と、製品パッケージに記載されているプロダクトコードを入力して、交換の事前申し込みを行いました。

手順2:エラーディスクの送付

次に、手元にあるエラー品のディスク2枚(「Play Disc」と誤記された黒いディスクと、「Data Disc」と誤記された白いディスク)を、ケースから取り出して裸の状態で梱包します。

そして、申し込みフォーム入力後に表示される情報を印刷した紙を同封し、指定されたSIEの受付窓口へ「着払い」で発送しました。

ユーザーが送料を負担する必要はなかったため、良心的な対応だったと言えます。

手順3:修正版ディスクの受け取り

SIE側で送付されたディスクの到着が確認されると、後日、修正版のディスクがユーザーの元へ発送される、という段取りでした。

興味深いことに、多くのユーザー報告によると、送られてきたのはディスク単体ではなく、パッケージや各種特典もすべて揃った「新品未開封の製品」だったようです。

この修正版パッケージは、プロダクトコード(品番)がエラー版の「ELJM-30394」から「ELJM-30481」へと変更されており、明確に区別されていました。

これにより、交換を申し込んだユーザーは、エラー品と引き換えに完全な状態の製品版を手にすることができたのです。

ディスク交換品が届かないという声も

交換対応の発表は多くのユーザーに歓迎されましたが、その後のプロセスは順風満帆とは言えませんでした。

実際に交換を申し込んだユーザーから、「交換品がなかなか届かない」という不安や不満の声が、SNSやQ&Aサイト上で数多く上がったのです。

この遅延の背景には、SIE側の想定を超える申し込みがあったか、あるいは大量の荷物を受け入れて処理・発送する物流体制の構築に時間がかかったことが推測されます。

当初の案内では「8月26日以降に発送」とされていましたが、これが「9月2日以降」、さらに「9月9日以降」へと、公式サイトの情報が度々更新され、発送開始時期が後ろ倒しになっていきました。

実際にディスクを送付してから、手元に交換品が届くまでに1ヶ月半から2ヶ月以上かかったという報告も珍しくなく、状況がわからずやきもきしたユーザーも多かったようです。

FF7リバースの国内販売本数は数十万本にのぼります。

仮にそのうちの1割が交換を申し込んだとしても、数万件規模の荷物を個別に処理する必要があり、物販を専門としないSIEにとって大きな負担となったことは想像に難くありません。

この遅延は、前代未聞のミスの後始末がいかに大変であったかを物語っています。

FF7リバースのディスク逆問題の現在は?

ディスク交換対応期間が終了した現在、市場には「エラー版」と交換によって供給された「修正版」が混在している状況です。

これからFF7リバースを購入しようと考えている方が気になるのは、「今新品で買ったらどちらが手に入るのか?」という点でしょう。

結論から言うと、いまだにエラー版が流通している可能性は十分にあります。

発売から数ヶ月が経過した2024年5月頃の時点でも、大手量販店で購入した新品に、ディスク印刷ミスを知らせる案内紙が封入されていたという報告があります。

また、多くのオンラインストアでは、依然として旧版の品番(ELJM-30394)のまま販売ページの情報を更新しておらず、印刷ミスの注意書きを掲載し続けているケースが見られます。

メーカー側がどのタイミングで生産ラインを完全に修正版に切り替えたのかは公表されていないため、店舗に残っている在庫がエラー版である可能性は否定できません。

もし、どうしても修正版が欲しい場合は、パッケージ裏面の品番を確認するのが最も確実な方法です。

修正版の品番は「ELJM-30481」です。

店舗で購入する際に確認させてもらうか、フリマアプリなどで出品者に問い合わせてみると良いでしょう。

ただし、前述の通り、ゲームのプレイ自体にはどちらのバージョンでも全く支障はありません。

エラー版であっても、ディスクを入れる順番さえ守れば、壮大なFF7リバースの世界を余すことなく楽しむことができますので、過度に神経質になる必要はないと言えます。

まとめ:FF7リバースのディスク逆問題とプレミアの行方

  • FF7リバースがディスク2枚なのは、データ容量が1枚に収まらないためである
  • 日本版初期ロットで、ディスクの印刷と中身が逆になる製造ミスが発生した
  • ディスクが逆なのは意図的なものではなく、公式が認めた製造上の不備である
  • 流通量が非常に多く希少性がないため、エラー版にプレミア価値は付いていない
  • 中古市場では、エラー版は通常の中古品として問題なく売買されている
  • SIEによる公式のディスク交換対応が実施されたが、現在は受付を終了している
  • 交換対応では、エラーディスクと引き換えに新品未開封の修正版が提供された
  • 交換品の発送には大幅な遅延が発生し、到着まで2ヶ月近くかかるケースもあった
  • 現在も市場にはエラー版が流通している可能性があり、修正版と混在している
  • ゲームプレイ自体はエラー版でも全く問題なく、どちらのバージョンでも楽しめる
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