【FF7リバース】エアリス生存のネタバレと結末を徹底考察

ファイナルファンタジーVII リバース(FF7リバース)は、多くのファンが待ち望んだリメイクプロジェクトの第2作目です。

特に注目されていたのは、オリジナル版で衝撃的な展開を迎えたキャラクター、エアリスの運命でした。

前作『FF7リメイク』が「運命への反逆」を示唆したことで、エアリス生存ルートへの期待は最高潮に達していました。

しかし、実際に発売された『FF7リバース』のエンディングは、単純な生存や死亡では語れない、複雑で意味深なものとなっています。

この記事では、「FF7リバースでエアリスはどうなったのか?」という最大の謎について、エンディングのネタバレを含みつつ、様々な角度から徹底的に考察、解説していきます。

目次

FF7リバースのネタバレとエアリス生存の結末

FF7リバースでエアリスはどうなったのか?

結論から言うと、『FF7リバース』におけるエアリスの運命は、意図的に曖昧に描かれています。

彼女は「死亡した世界線」と「生存した世界線」が同時に存在する、極めて特異な状況に置かれました。

この現象が起きたのは、物語のクライマックスである「忘らるる都」での出来事が原因です。

クラウドだけが仲間たちと離れて「運命の壁」を越えた結果、セフィロスの凶刃からエアリスを守ることに成功します。

しかし、その直後に世界が分岐したかのような演出が入り、仲間たちのいる世界線では、エアリスは原作通りに命を落としてしまうのです。

この二つの世界線の状況は、クラウドの視点と仲間たちの視点で明確に異なって見えています。

登場人物エアリスの状況観測される現象
クラウド生存している血を流しておらず、意識もあり、会話が可能。
仲間たち死亡している血を流して倒れており、悲しみの対象となっている。
ティファ一時的に両方が見えるゴンガガの魔晄炉でライフストリームに触れた影響か、一瞬だけ生存しているエアリスの姿を認識する描写がある。

このように、エアリスの生死は一概には言えず、クラウドが見ている「生存したエアリス」と、仲間たちが認識している「死亡したエアリス」という二つの現実が並立しているのが、『FF7リバース』の結末と言えるでしょう。

FF7リバースにおけるエアリス死亡という結末

仲間たちの視点、そして物語の大筋から見れば、『FF7リバース』は原作同様に「エアリス死亡」という結末を迎えたと解釈できます。

多くのプレイヤーが原作で体験した喪失感を、形を変えて再び味わうことになりました。

そのように解釈できる理由は、仲間たちの明確な反応にあります。

バレットやティファ、レッドXIIIといった旅の仲間たちは、目の前でエアリスが倒れるのを目撃し、彼女の死を深く悲しんでいます。

彼らにとって、エアリスは紛れもなく亡くなった存在であり、クラウドが彼女と会話している姿は、ショックによる精神の混濁、あるいは幻覚を見ているように映っているのです。

また、エアリスが死の間際に祈りを捧げていた「ホーリー」を起動させる白マテリアが、彼女の手から離れて湖に沈んでいく描写も、原作の流れを踏襲しています。

エアリスの死が、星をメテオから救うための重要なトリガーであるという根幹の設定は、リバースの世界でも維持されている可能性が高いです。

したがって、クラウドの特異な視点を一旦除外すれば、物語は「エアリスの尊い犠牲によって星が救われる道筋が立った」という、原作に沿った悲劇的な結末を迎えたと言えるのです。

意味不明?FF7リバースのエンディング

『FF7リバース』のエンディングは、多くのプレイヤーから「意味不明」「分かりにくい」という声が上がっています。

その最大の理由は、前述した「世界線の分岐」という複雑な概念が、明確な説明なしに映像だけで表現されている点にあります。

プレイヤーは、エアリスが助かったかと思った直後に殺されるシーンを見せられ、どちらが真実なのか混乱してしまいます。

この混乱を助長する要素が、いくつかエンディングに含まれています。

謎の黒マテリア

エンディングの最後、クラウドはセフィロスに渡したはずの「黒マテリア」を手にしています。

いつ、どこでそれを再び手に入れたのか、一切の説明がありません。

これが本物なのか、それともクラウドの精神状態が生み出した幻なのか、大きな謎を残しています。

空の亀裂

クラウドが見上げる空には、不吉な紫色の亀裂が入っていますが、仲間たちが見る空は晴れ渡っています。

これは、クラウドが存在している世界線が不安定であること、あるいは破滅に向かっていることの暗示かもしれません。

この視覚的な違いが、クラウドと仲間たちの間に生じた決定的な断絶を象徴しているようです。

ザックスの存在

前作リメイクのラストで生存が確認されたザックスも、本作で別の世界線の主人公として描かれます。

彼の世界はクラウドたちの世界と時折交錯し、物語をさらに多層的で複雑なものにしています。

なぜ世界が複数存在するのか、それらが今後どうなるのか、という根本的な説明がないまま物語は幕を閉じます。

これらの謎は、意図的に残された伏線であり、完結編となる第3作目で回収されると予想されます。

しかし、現時点では多くの情報が断片的に提示されるだけなので、プレイヤーが「意味不明」と感じるのも無理はないでしょう。

FF7リメイクから期待されたエアリス生存ルート

『FF7リバース』でのエアリスの運命に多くのファンが注目した背景には、前作『FF7リメイク』の存在が大きく影響しています。

リメイクのエンディングでは、原作の運命を強制する存在「フィーラー(運命の番人)」を打ち破りました。

この戦いの後、エアリスは「未来は白紙だよ」と語り、レッドXIIIも「俺たちが見ていた未来は消えた」と述べます。

この一連の描写は、原作の定められた運命から解き放たれ、全く新しい物語、つまり「エアリスが死なない未来」をプレイヤー自身の手で掴み取れるのではないか、という強い期待を抱かせました。

さらに、リメイクのラストシーンでは、本来死んだはずのザックスが生きている世界線が示唆されます。

「死の運命」すら覆すことができるという前例が作られたことで、「エアリスも救えるはずだ」という期待は、ファンの間で確信に近いものへと変わっていきました。

『FF7リバース』の発売前プロモーションでも、「運命の壁を越えろ」といったキャッチコピーが使われ、この期待をさらに煽る形となったのです。

だからこそ、『リバース』の結末は、単純な生存ルートを期待していたファンにとって、喜びと悲しみ、そして困惑が入り混じった、非常に複雑な感情を抱かせるものとなりました。

FF7リバースのエアリス生存ネタバレ考察

FF7でのエアリス死亡は回避できるのか

『FF7リバース』が提示した答えは、「限定的な状況下でのみ、死亡は回避された」というものです。

これは、運命そのものを完全に書き換えたのではなく、クラウドの行動によって「死亡を回避した世界線」が新たに創出された、と考えるのが妥当でしょう。

死亡が回避されたと言える根拠は、クラウド視点での描写に集中しています。

物理的な介入の成功

クラウドはセフィロスの剣を弾き、エアリスを守るという物理的なアクションに成功しています。

このシーンは、多くのファンが長年待ち望んだ瞬間であり、明確な「運命への抵抗」が描かれました。

エアリスの言動

クラウドと会話するエアリスは、自分が死んだという認識を持っていません。

むしろ、「ここで祈りを続ける」と自らの使命を語り、未来に向けた行動を取ろうとします。

これは、彼女がその世界線で「生きている」からこそ可能な言動です。

しかし、この「回避」には大きな代償が伴います。

仲間たちとの認識のズレは、クラウドを精神的に孤立させ、原作以上に不安定な状態に追い込んでいます。

また、エアリス自身も、自分がいる世界線が不安定であることを察しているかのように、最後はクラウドに「さようなら」と告げます。

つまり、死亡は回避できたものの、それは完全なハッピーエンドではなく、新たな問題と悲劇の始まりを予感させる、危うい状況と言えるのです。

完結編でこれらの世界線が統合されるのか、あるいはどちらかを選択する展開になるのか、その時こそ「本当に死亡を回避できたのか」の真価が問われることになるでしょう。

FF7リバースのエアリス生存に関する詳細な考察

エアリス生存の可能性をさらに深く考察すると、いくつかの重要なキーワードが見えてきます。

それは「白マテリア」「ライフストリーム」「セフィロスの目的」です。

まず「白マテリア」についてです。

リバースの旅の途中、エアリスが持っていた白マテリアはなぜか透明になってしまい、ホーリーを祈る力を失っていました。

しかし、古代種の神殿で別の世界線のエアリスから輝きを持つ白マテリアを託されることで、彼女は再びホーリーを祈れる状態になります。

皮肉にも、この「他世界からの介入」が、彼女を原作通りの運命へと引き戻す一因となったのです。

次に「ライフストリーム」の役割です。

FF7の世界において、ライフストリームは星の生命エネルギーであり、記憶の集合体でもあります。

セフィロスやエアリス、そして魔晄を浴びたクラウドは、このライフストリームと深く関わることで、時間や世界線を超越した認識を持つことができます。

ティファが一瞬だけ生存したエアリスを見られたのも、ライフストリームとの接触経験が関係していると考えられます。

このことから、エアリスは肉体的に死亡した世界線においても、その意識はライフストリーム内で存在し続け、クラウドに干渉している可能性があります。

最後に「セフィロスの目的」です。

リバースでのセフィロスは、「世界はリユニオンして一つになる」と語っています。

彼の目的は、単に星を破壊するだけでなく、無数に分岐した世界線を統合し、自らが神として君臨することにあるのかもしれません。

そう考えると、彼がエアリスを殺す運命を維持しようとしたのも、世界線の分岐というイレギュラーな事態を収束させ、自らの計画通りに物事を進めるためだったと推測できます。

これらの要素から、エアリスの生存は単なる個人の運命の問題ではなく、星の存亡や世界の構造そのものに関わる、壮大な物語の核心であることが分かります。

原作FF7に存在したエアリス生存の裏ワザ

エアリスを何とかして生き返らせたい、というファンの強い願いは、実は『FF7リバース』で始まったものではありません。

1997年に発売された原作のPlayStation版においても、「エアリス生存の裏ワザ」の噂は、当時のプレイヤーの間でまことしやかに囁かれていました。

これは、特定のアイテムや手順、あるいはバグを利用することで、死亡したはずのエアリスを再びパーティメンバーに加えることができる、というものです。

実際には、これは改造やチートコードを用いた場合にのみ可能であり、通常のプレイで実現できる正規の方法ではありませんでした。

しかし、インターネットが普及していなかった時代、口コミやゲーム雑誌の噂コーナーを通じて、「友達の友達が成功したらしい」といった形で伝説のように広まっていったのです。

この「生存の裏ワザ」という都市伝説が生まれたこと自体が、エアリスの死がいかにプレイヤーに大きな衝撃と悲しみを与えたかを物語っています。

多くのプレイヤーが、物語の都合を超えて、彼女に生きていてほしいと心から願ったのです。

リメイクプロジェクトの制作陣は、この数十年来のファンの願いを間違いなく認識しているはずです。

『FF7リバース』で見せた複雑な結末は、この長年の願いに対して、開発者が出した一つの「答え」なのかもしれません。

それは、単純な生存という形ではなく、物語の根幹を揺るがす新たな謎として、ファンに提示された挑戦状とも言えるでしょう。

原作FF7のエンディングも意味不明だった?

『FF7リバース』のエンディングが難解であることは事実ですが、実は原作である『FF7』のエンディングも、当時多くのプレイヤーを困惑させた「意味不明」なものでした。

セフィロスとの最終決戦後、クラウドたちは星の危機を救いますが、物語はそこで終わりません。

ホーリーがメテオを押しとどめ、ライフストリームが星を包み込む壮大なムービーの後、画面は暗転し、「500年後」というテロップが表示されます。

そして、年老いたレッドXIIIが、二匹の子供を連れて崖の上から緑豊かになったミッドガルの廃墟を見下ろしているシーンで、物語は幕を閉じます。

このエンディングでは、主人公であるクラウドや仲間たちがその後どうなったのか、そして人類全体が存続しているのかどうか、一切語られません。

最後に子供たちの笑い声が聞こえることから、人類は生き延びたと示唆されてはいますが、明確な描写はないのです。

この非常に余韻を残す、ある意味で突き放したような終わり方は、プレイヤーに様々な解釈を委ねるものでした。

後に発売された続編映像作品『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』などで、その後の物語が補完されるまで、ファンの間では多くの考察や議論が交わされたのです。

このように考えると、『FF7リバース』が意図的に多くの謎を残して終わる作劇は、ある意味で原作のスタイルを踏襲しているとも言えます。

「分かりやすい答え」を提示するのではなく、プレイヤーに考えさせ、議論を促し、完結編への期待を最大限に高める。

それが、FF7という作品が持つ独特の魅力なのかもしれません。

まとめ:FF7リバースのエアリス生存ネタバレと今後の考察

  • FF7リバースの結末でエアリスの生死は意図的に曖昧にされている
  • クラウド視点では生存し、仲間たち視点では死亡した世界線が並立する
  • 仲間たちの反応や物語の流れからは「エアリス死亡」が正史と解釈できる
  • 多くの謎を残すエンディングは完結編への伏線である
  • 前作リメイクが「運命の改変」を示唆し、生存への期待を高めていた
  • エアリス死亡は「限定的な世界線」でのみ回避された形となる
  • 白マテリアやライフストリームが今後の展開の鍵を握る
  • セフィロスの目的は分岐した世界線の統合にある可能性が考えられる
  • 原作でも「エアリス生存の裏ワザ」という都市伝説が存在した
  • 原作FF7のエンディングもまた、多くの謎を残す難解なものであった
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