ファイナルファンタジーVII(FF7)の関連作品に登場し、そのミステリアスな存在感で多くのファンを魅了したキャラクター、ジェネシス。
特に、彼が物語の結末でどうなったのか、「ff7 ジェネシス その後」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
クライシスコアでの彼の行動目的や、ダージュオブケルベロスでの復活を示唆するシーンは、多くの謎と考察を生んでいます。
この記事では、ジェネシスの物語における足跡を追い、クライシスコアでの結末から、その後の復活の可能性、そしてFF7リメイクシリーズにおける役割まで、徹底的に解説していきます。
FF7ジェネシスのその後は?クライシスコアでの結末
クライシスコアでのジェネシスの目的
ジェネシスの行動は一見、支離滅裂に見えるかもしれませんが、その根底には一貫した目的が存在します。
結論として、彼の最大の目的は「自身の身体に起きた“劣化”を治すこと」でした。
この目的のために、彼は物語を通して様々な手段を講じることになります。
ジェネシスは、神羅カンパニーの非人道的な「ジェノバ・プロジェクトG」によって生み出された存在です。
しかし、彼はプロジェクトの「失敗作」と見なされ、その身体は時間と共に崩壊していく「劣化」という現象に苛まれていました。
この死に至る病から逃れるため、彼は必死に治療法を探し求めていたのです。
例えば、物語序盤で彼が神羅に反旗を翻したのも、自身の劣化を止める方法を見つけ出すためでした。
彼は叙事詩『LOVELESS』に登場する「女神の贈り物」という言葉を、劣化を治す奇跡の比喩だと解釈し、それを追い求めます。
最終的には、プロジェクトの「成功作」であるセフィロスの細胞(S細胞)に最後の望みを託しますが、それも叶うことはありませんでした。
このように、彼の行動が一貫していないように見えるのは、治療法が見つからない焦りから、次々と手段を変えていったためです。
彼の攻撃対象が神羅関係者に限定されていた点も、無差別な破壊を目的としたセフィロスとは大きく異なり、彼の行動が個人的な生存欲求に基づいていたことを示しています。
ジェネシスの「夢が叶った」の意味とは?
クライシスコアの物語の終盤、ザックスに敗れたジェネシスが呟く「夢が、叶った」というセリフは、非常に印象的です。
この言葉の真意は、彼が少年時代から抱いていた「英雄に故郷の名産であるバノーラホワイト(通称:バカリンゴ)を食べてもらう」という純粋な夢が、間接的な形で実現したことを示しています。
ジェネシスは、かつて英雄セフィロスに強い憧れを抱いており、彼と親友アンジールと共に、このバカリンゴを食べることを夢見ていました。
しかし、自身の出生の秘密を知り、セフィロスとも袂を分かったことで、その夢は叶わぬものと思われていました。
物語のクライマックスで、ジェネシスはザックスとの死闘の末に敗れます。
その後、ザックスは倒れたジェネシスにバカリンゴを差し出します。
ここで重要なのは、ザックスがセフィロスの細胞、すなわちS細胞を受け継いでいるという事実です。
セフィロス本人ではないにせよ、その細胞を持つザックスがバカリンゴを口にしたことで、ジェネシスの長年の夢は、予期せぬ形で成就したのでした。
この出来事は、復讐と絶望に囚われていた彼の心を解き放ち、失いかけていたソルジャーとしての誇りを取り戻す、大きなきっかけとなったのです。
FF7ジェネシスの声優はなぜGACKT?
FF7シリーズにおいて、ジェネシスというキャラクターの存在感を際立たせている大きな要因の一つが、そのボイスキャストです。
ジェネシスの声優を、アーティストのGACKTさんが務めているのは、キャラクターのモデルがGACKTさん本人であるという、非常にユニークな理由に基づいています。
開発チームは、ジェネシスというキャラクターを創造するにあたり、GACKTさんが持つミステリアスでカリスマ的なイメージをキャラクターに投影したいと考えました。
その結果、ジェネシスの美しい容姿や、詩を愛する耽美的な雰囲気は、GACKTさんをモデルとしてデザインされることになったのです。
声優としての起用もその一環であり、キャラクターとキャストのイメージを完全に一致させるという試みでした。
さらに、『ダージュ オブ ケルベロス FF7』の隠しエンディングでは、CGキャラクターではなくGACKTさん本人が実写で出演するという、ゲーム業界でも異例の演出がなされ、大きな話題を呼びました。
当初、人気芸能人の起用には様々な意見がありましたが、GACKTさんの演技はジェネシスの持つ独特の悲哀や狂気を完璧に表現しており、多くのファンから高い評価を得ています。
今では、GACKTさんの声なくしてジェネシスは語れないほど、キャラクターを象徴する不可欠な要素となっています。
クライシスコアの隠しエンディングについて
『クライシスコア -ファイナルファンタジーVII-』の物語の結末について、プレイヤーの選択によって内容が変わる「隠しエンディング」のようなものは存在するのでしょうか。
結論から言うと、『クライシスコア』には、いわゆるマルチエンディングや隠しエンディングは存在しません。
物語は常に一本道で、プレイヤーの行動に関わらず、必ず定められた一つの結末へとたどり着きます。
この理由は、『クライシスコア』が『FF7』本編の7年前を描いた前日譚であり、主人公ザックスの運命が、後の物語に繋がる重要な正史として位置づけられているためです。
彼の結末を変えることは、FF7全体の物語を根底から覆すことになってしまいます。
ただし、物語の最終盤には、FF7の派生作品である『ダージュ オブ ケルベロス(DCFF7)』へと繋がる、非常に重要なシーンが挿入されています。
それは、ザックスがクラウドを連れてミッドガルへと向かった後、バノーラの地に残されたジェネシスの元に、DCFF7の重要人物であるヴァイスとネロが現れ、彼を回収していくという場面です。
このシーンこそが、DCFF7の隠しエンディングでジェネシスが再登場するための伏線となっています。
リマスター版である『クライシスコア リユニオン』では、さらにエンディング後に『FF7リメイク』のオープニング映像が追加されており、シリーズ作品の壮大な繋がりをより深く感じられるようになっています。
FF7ジェネシスのその後は?DCでの復活と考察
FF7のダージュオブケルベロスでのジェネシス
『クライシスコア』の物語のさらに後、FF7本編から3年後の世界を描いた『ダージュ オブ ケルベロス(DCFF7)』。
この作品において、ジェネシスは物語の核心にこそ関わらないものの、隠しエンディングに登場し、その後の復活と新たな物語の始まりを強く予感させます。
DCFF7が発売された当時は、まだ『クライシスコア』が存在しなかったため、彼は「G」という名の謎に包まれたソルジャーとして描かれていました。
隠しエンディングでは、ヴィンセントとの戦いに敗れたディープグラウンドソルジャーのリーダー、ヴァイスの亡骸の前にジェネシスが現れます。
彼はヴァイスを抱きかかえると、「眠りにつくのはまだ早い。共に終焉を奏でよう、弟よ」という謎めいた言葉を残し、黒い片翼を広げて空へと消えていきました。
このシーンだけを見ると、ジェネシスが新たな黒幕として、世界に混沌をもたらす存在のように思えます。
しかし、『クライシスコア』の物語を知った上でこのシーンを見返すと、その解釈は180度変わります。
ザックスとの戦いを経て改心したジェネシスは、「人知れず世界を救う」という固い決意を胸に、自らの意志で眠りについていました。
彼がヴァイスを「弟」と呼んだのは、同じG細胞の因子を持つ者としての繋がりからです。
つまり、この行動は世界を破滅させるためではなく、過ちを犯した「弟」を導き、来るべき星の危機に共に立ち向かうための「復活」の狼煙だったと考察できるのです。
FF7でジェネシスが復活する可能性
ジェネシスが今後のFF7リメイクシリーズで「復活」、すなわち再登場を果たす可能性は、極めて高いと言えるでしょう。
その理由は、現在進行中の『FF7リメイク』プロジェクトが、単なる原作のリメイクに留まらず、コンピレーション(派生作品)で描かれたキャラクターや設定を積極的に物語に組み込んでいるからです。
この流れを裏付ける最大の根拠が、『FF7リメイク』のDLCである「INTERmission」に、『ダージュ オブ ケルベロス』のキャラクター、ヴァイスとネロが既に登場している点です。
彼らディープグラウンドソルジャーの誕生の根源には、ジェネシスの「G細胞」が深く関わっています。
その根源であるジェネシス本人が、今後の物語に登場しないと考える方が不自然でしょう。
また、『クライシスコア』の結末で、ジェネシスは「星の危機が訪れるまで眠りにつく」とされています。
リメイクシリーズで描かれているセフィロスの暗躍と星の危機は、まさに彼が永い眠りから目覚める絶好の舞台と言えます。
彼がクラウドたちの前にどのような形で姿を現すのか、敵か、味方か、それとも全く異なる第三勢力としてなのかは、現時点では不明です。
しかし、物語の鍵を握る重要人物として、ジェネシスが復活する日はそう遠くないと多くのファンが期待しています。
FF7リメイクにおけるジェネシスの考察
『FF7リメイク』の世界において、ジェネシスはまだ直接姿を現してはいませんが、その存在は様々な形で示唆されており、今後の物語の鍵を握る人物として多くの考察がなされています。
リメイク版の作中、神羅の科学者である宝条が「G型ソルジャー」という言葉に言及するシーンがあります。
これは原作にはなかったセリフであり、明確にジェネシス(Genesis)の存在を意識した伏線と考えるのが自然です。
前述の通り、ヴァイスとネロの登場は、ジェネシスに繋がる最も大きな布石と言えます。
ここから考えられるのは、ジェネシスがリメイクの世界線でも、ミッドガルの地下深くに眠っているという可能性です。
『クライシスコア』で描かれたように、彼はザックスとの戦いを経て改心し、「世界を救う」という使命を自らに課しています。
もしこの設定がリメイク版でも有効であるならば、彼はセフィロスとは全く異なるアプローチで星を救おうとするかもしれません。
例えば、セフィロスが星と融合し神になろうとするのに対し、ジェネシスは自身の愛読書『LOVELESS』の詩になぞらえ、星をあるべき美しい姿へと「浄化」しようとする第三勢力として登場する、といった展開も考えられます。
彼の行動原理である『LOVELESS』の謎が、リメイクシリーズ全体の核心に迫る重要なテーマとして描かれる可能性も、十分にあり得るでしょう。
ジェネシスの今後の活躍を徹底考察
ジェネシスがFF7リメイクシリーズの続編で復活した場合、彼の活躍は物語にどのような影響を与えるのでしょうか。
考察されるのは、彼がクラウド、そしてセフィロスに次ぐ「第三の軸」として、物語を大きく、そして複雑に動かす役割を担うという可能性です。
彼はセフィロスと同じくジェノバ・プロジェクトの産物でありながら、全く異なる価値観と目的を持っています。
この対比構造が、リメイクシリーズのテーマ性をより深く掘り下げる上で、非常に重要な要素となるでしょう。
考えられる活躍のパターンをいくつか挙げてみます。
パターン1:クラウドたちの協力者
最も期待される展開の一つが、改心したジェネシスが、セフィロスの野望を打ち砕くためにクラウドたちと共闘するパターンです。
彼が持つソルジャーとしての戦闘能力や、プロジェクトに関する知識は、クラウドたちにとって大きな力となるはずです。
パターン2:独自の目的を持つ第三勢力
彼の行動原理は、あくまで叙事詩『LOVELESS』に基づいています。
そのため、クラウドたちとは目的が必ずしも一致せず、時には対立する第三勢力として行動する可能性も考えられます。
セフィロス、クラウド、そしてジェネシスによる三つ巴の戦いは、物語をより一層盛り上げるでしょう。
パターン3:ヴィンセントとの深い関わり
『ダージュ オブ ケルベロス』での繋がりから、特にヴィンセントの物語に深く関与してくることは間違いありません。
ディープグラウンドの謎や、ヴァイスたちの存在を解き明かす上で、ジェネシスの協力は不可欠となるでしょう。
いずれのパターンを辿るにせよ、ジェネシスが単なる敵や味方という単純な枠組みに収まらない、複雑で、悲哀に満ちた魅力的なキャラクターとして描かれることだけは確実です。
彼の復活が、FF7の世界に新たな深みと衝撃を与えることを期待しましょう。
まとめ:FF7ジェネシスのその後と復活の可能性
- ジェネシスの目的は自身の身体の「劣化」を治すことであった
- クライシスコアの結末でザックスに敗れ、改心する
- 「夢が叶った」とは、セフィロスの細胞を持つザックスにリンゴを食べてもらえたことを指す
- 声優がGACKTなのは、キャラクターのモデルが本人であるため
- クライシスコアに隠しエンディングは存在しない
- ダージュオブケルベロス(DCFF7)の隠しエンディングで復活を示唆する
- DCFF7では「G」という謎の存在として登場した
- FF7リメイクで再登場する可能性は非常に高い
- リメイク作では「G型ソルジャー」として存在が示唆されている
- 今後の物語では、クラウド、セフィロスに次ぐ第三の軸として活躍することが考察される
コメント