ファイナルファンタジーVII(FF7)をプレイした多くの人が、一度はその不思議な魅力と謎に満ちた言動に惹かれたであろうキャラクター、ケットシー。
愛くるしい猫型のロボットがデブモーグリに乗るというユニークな見た目、そして軽妙な関西弁。
しかし、その裏には物語の根幹に関わる重要な秘密が隠されています。
この記事では、「FF7のケットシーの正体」という大きな謎に迫ります。
ケットシーを操るリーブとは一体何者なのか、なぜ彼はクラウドたちを裏切ったのか、そしてリメイク作品であるFF7リバースでその描かれ方はどう変わったのか。
ケットシーが仲間になる経緯から、衝撃的な死亡シーンの真相、さらには最強武器に至るまで、ケットシーに関するあらゆる情報を網羅的に解説していきます。
FF7の世界をより深く楽しむために、ケットシーの真の姿を一緒に探っていきましょう。
FF7に登場するケットシーの正体を徹底解説
FF7ケットシーの正体はリーブだった
FF7に登場するケットシーの正体は、神羅カンパニーの都市開発部門統括であるリーブ・トゥエスティが遠隔操作しているロボットです。
一見すると自律して動いているように見えるケットシーですが、実際にはリーブが持つ「インスパイア」という特殊能力によって命を吹き込まれ、彼の意のままに操られています。
この事実は、物語中盤でケットシー自身がスパイであることを告白する形で明らかになります。
リーブは神羅の幹部という立場を利用し、クラウド一行の動向を探るためにケットシーを送り込みました。
そのため、ケットシーは当初、クラウドたちにとって敵側の存在として登場します。
ゲーム内では、リーブがケットシーを操作していることを示唆する伏線がいくつか張られています。
例えば、神羅ビルの重役会議のシーンで、他の幹部が活発に議論を交わす中、リーブだけが黙って棒立ちになっている場面があります。
これは、彼が意識をケットシーの操作に集中させているためと考えられ、プレイヤーに「もしや」と思わせる巧みな演出でした。
このように、ケットシーの正体は単なるマスコットキャラクターではなく、敵対組織の幹部が操るスパイという、物語に緊張感と深みを与える重要な設定だったのです。
FF7のリーブはどんな人物?
ケットシーの操り主であるリーブ・トゥエスティは、FF7の世界において非常に特異な立ち位置のキャラクターです。
彼は、利益至上主義で非人道的な手段も厭わない神羅カンパニーの幹部でありながら、唯一と言っていいほどの良識と誠実さを持った人物として描かれています。
リーブの役職は都市開発部門統括であり、魔晄炉の設計を手がけるなど、優れたエンジニアとしての一面も持っています。
彼が構想段階から見守ってきたミッドガルへの愛着は誰よりも深く、アバランチの破壊活動によって多くの市民が犠牲になったことに対しては、純粋な怒りを見せました。
しかし、強硬的な奇人変人揃いの幹部たちの中では彼の意見が通ることはほとんどなく、会議での発言権は極めて低いのが実情です。
それにもかかわらず、彼が自身の信念を曲げずに発言を続ける姿は、その誠実な人柄を物語っています。
部下からの人望は厚いようで、秘書が彼の体調を気遣う場面も見られます。
当初は神羅の命令に従いクラウドたちを監視していましたが、彼らの「星を救いたい」という純粋な想いに触れるうちに深く共鳴。
最終的には神羅を裏切り、逆スパイとしてクラウドたちに重要な情報を提供するようになります。
物語の終盤では、崩壊した神羅とミッドガルの立て直しに尽力し、後のスピンオフ作品では平和維持組織「世界再生機構(WRO)」の局長として活躍するなど、彼の良識と行動力は星の未来に大きく貢献しました。
FF7でのケットシーの裏切りとは?
FF7の物語において、ケットシーの「裏切り」はプレイヤーに大きな衝撃を与えたイベントの一つです。
ケットシーは、神羅のスパイとしてクラウド一行に潜入し、古代種の神殿へ入るために必要な「キーストーン」を盗み出してしまいます。
そして、それを神羅の特殊部隊タークスに渡してしまうのです。
この行為により、クラウドたちはセフィロスを追う上で重要な手がかりを敵の手に渡すことになり、計画に大きな支障をきたしました。
裏切りが発覚した際、ケットシーはクラウドたちにスパイであることを白状します。
さらに、クラウドの仲間であるバレットの養女マリンを人質に取っていると脅し、パーティに同行し続けることを強要します。
この非情なやり方に、クラウドは「最低だ」と吐き捨て、プレイヤーもケットシーに対して強い不信感を抱くことになりました。
しかし、この裏切りと脅迫には、リーブの複雑な心情が隠されていました。
彼は神羅の命令と、クラウドたちへの共感との間で激しく葛藤していたのです。
マリンを人質に取ったのは、あくまでクラウドたちと行動を共にし続けるための口実であり、実際には彼女を丁重に保護していました。
この裏切り行為をきっかけに、ケットシー(リーブ)は二重スパイとしての立場を確立し、表向きは神羅に従いながら、裏ではクラウドたちを助けるという危険な綱渡りを始めることになります。
FF7でケットシーが仲間になる経緯
ケットシーがクラウド一行の仲間になるのは、ゴールドソーサーでの出来事がきっかけです。
占いマシーンとして登場したケットシーは、クラウドたちの運勢を占い、「求めているものが手に入るが、その代償に大切なものを失う」という、後のエアリスの死を暗示するような不吉な予言をします。
そして、その占いの後、半ば強引にパーティに加わってきます。
この時点では、彼の真の目的は神羅のスパイとしてクラウドたちを監視することでした。
そのため、当初は「仲間」というよりは「同行者」といった方が近い関係性です。
しかし、旅を続ける中で、ケットシー(リーブ)の心境は大きく変化していきます。
何の見返りも求めず、ただひたすらに星を救おうと戦うクラウドたちの姿に心を打たれ、次第に彼らの理念に深く共感するようになっていきました。
その心情の変化が決定的な形となって表れるのが、古代種の神殿での出来事です。
黒マテリアを入手するためには誰か一人が犠牲にならなければならないという状況で、ケットシーは自らその役目を買って出ます。
スパイであった自分を信じてくれた仲間たちのために、彼は命を懸けて黒マテリアを入手し、神殿と運命を共にしました。
この自己犠牲的な行動によって、ケットシーは名実ともにクラウドたちの「真の仲間」として認められたと言えるでしょう。
もちろん、彼はロボットであるため、すぐに2号機が登場してパーティに復帰しますが、この1号機の犠牲は、彼の忠誠心と覚悟を仲間たちに示す上で非常に重要な意味を持っていました。
FF7リバースでケットシーの正体はどう描かれる?
FF7でケットシーは死亡するのか?
FF7の物語において、ケットシーは一度「死亡」しますが、これは他のキャラクターの死とは全く意味合いが異なります。
結論から言うと、ケットシーの「死亡」は、彼が操るロボットの機体が破壊されることを意味し、操り主であるリーブ自身が命を落とすわけではありません。
この象徴的なシーンは、古代種の神殿で訪れます。
神殿の最深部にある黒マテリアを手に入れるためには、神殿そのものをマテリアに変化させる仕掛けを起動させる必要があり、そのためには誰か一人が神殿内に残らなければなりませんでした。
この絶体絶命の状況で、ケットシーは自ら犠牲になることを申し出ます。
彼はスパイであった自分への贖罪と、仲間への信頼の証として、神殿の崩壊に巻き込まれ、その機能を停止します。
仲間たちが彼の死を悼むのも束の間、すぐに「ケットシー2号機」と名乗る新しい機体が登場し、何事もなかったかのようにパーティに合流します。
リーブはあらかじめ複数のスペアボディを用意しており、1号機が破壊されても即座に2号機で活動を再開できたのです。
この一連の流れは、ケットシーが人間ではなく、遠隔操作されるロボットであるという彼の特殊な正体をプレイヤーに強く印象付けました。
彼の「死」は物語に悲壮感を与える一方で、どこかコミカルな要素も含んでおり、FF7の独特な世界観を象-徴する名シーンの一つとして語り継がれています。
FF7リバースでのケットシーの活躍
FF7リバースにおいて、ケットシーは原作以上に個性的でテクニカルなバトルキャラクターとして大活躍します。
リバースでの最大の特徴は、固有アビリティ「モーグリコール」によって呼び出す「でぶモーグリ」との連携です。
プレイヤーはケットシーを単独で操作するだけでなく、モーグリに騎乗したり、分離して共闘したりと、戦況に応じて多彩なスタイルを使い分けることができます。
モーグリとの連携を活かしたトリッキーな戦闘
モーグリに騎乗している間、ケットシーは強力な魔法攻撃をMP消費なしで繰り出すことができ、ATBゲージも溜まりやすくなるため、アビリティを連発できます。
一方、モーグリと分離すれば、ケットシーとモーグリがそれぞれ独立して行動するため、敵を挟み撃ちにしたり、モーグリを囮にして安全な位置から攻撃したりといった戦略的な戦いが可能です。
運の高さを活かしたクリティカルアタッカー
ケットシーは「運」のステータスが非常に高く設定されており、クリティカルヒットを連発できるアタッカーとしての側面も持っています。
特に、武器スキル「ラッキーライダー」はモーグリ騎乗時に運を100も上昇させる破格の性能を誇り、クリティカル率を上げるバフアビリティ「ラッキーガール」と組み合わせることで、驚異的な火力を叩き出します。
運任せの強力なバフ・デバフ
ケットシーのアビリティには、「ダイス」や「スロット」といったギャンブル性の高いものが多く存在します。
出る目や揃った絵柄によって効果がランダムに変わりますが、強力なバフを味方全体にかけたり、敵を無力化するデバフを与えたりと、戦況を一変させる可能性を秘めています。
以下に、リバースでのケットシーの主なアビリティをまとめました。
アビリティ種別 | 主なアビリティ | 効果 |
---|---|---|
固有アビリティ | モーグリコール | でぶモーグリを呼び出す。騎乗中はHPが全回復する。 |
モーグリコマンド | 騎乗中に使用可能。Lvに応じて味方へのバフや敵へのデバフ効果がランダムで発動。 | |
武器アビリティ | ダイス | 出た目によって様々な効果が発動するギャンブル技。 |
フォーチュンアタック | ダメージが大きくなるか小さくなるかの運試し攻撃。 | |
モーグリぱんち | 敵のバースト倍率を大きく上昇させる。 | |
ラッキーガール | 味方全員のクリティカル率を上昇させる。 | |
専用スキル | スロット | 目押し可能。揃った絵柄によってリレイズやリミットゲージ上昇など強力な効果を発動。 |
このように、FF7リバースでのケットシーは、単なるマスコットキャラクターではなく、プレイヤーの腕次第で無限の可能性を引き出せる、非常に奥深くやり込みがいのあるキャラクターとして描かれています。
FF7リバースでの裏切りの描かれ方
FF7リバースでは、ケットシーの「裏切り」に関する描写が原作から一部変更され、操り主であるリーブの人間性や葛藤がより深く、そして早い段階から描かれています。
これにより、プレイヤーが抱くケットシーへの印象も、原作とは少し異なるものになっています。
最大の違いは、原作でクラウドたちを脅迫するために使われた「マリンを人質に取る」という描写が、リバースではカットされている点です。
原作ではこの行為によってケットシー(リーブ)の卑劣さが強調されましたが、リバースではキーストーンを渡した裏切り行為の後、彼は自らパーティを離脱します。
この改変は、最終的に仲間となるキャラクターの過去の行いとして、人質という卑怯な手段を描くのは不適切であるという判断や、主人公サイドを極力「正義」の存在として描きたいという制作側の意図が反映されていると考えられます。
さらに、リバースではリーブがクラウドたちに協力的な姿勢を見せるシーンが新たに追加されています。
例えば、自身のオフィスでクラウド、ティファ、バレットの手配書のデータを、鼻歌を歌いながら楽しそうに改ざんする場面が描かれます。
これは、彼が神羅の命令に従いつつも、早い段階からクラウドたちの思想に共感し、彼らを助けたいと考えていたことを明確に示しています。
しかし、彼のこうした行動は神羅に全く気づかれていないわけではなく、タークスのツォンから「お遊びもほどほどに」と釘を刺されるなど、彼の二重スパイとしての危うい立場も同時に描かれており、物語に新たな緊張感を与えています。
これらの変更により、FF7リバースにおけるケットシーの裏切りは、単なる敵対行為ではなく、組織の命令と自身の良心との間で揺れ動くリーブの苦悩の表れとして、より同情的に、そして人間味あふれる形で描かれていると言えるでしょう。
FF7ケットシーの最強武器は?
オリジナル版FF7におけるケットシーの最強武器は、メガホン「マーベラスチアー」です。
この武器が最強と言われる理由は、全武器の中で最高の攻撃力を誇ることに加え、残りHPが多いほど与えるダメージが増加するという強力な特性を持っているためです。
常にHPを高く維持することで、安定して高い火力を発揮することができます。
マーベラスチアーの入手方法と性能
マーベラスチアーは、物語の終盤で再訪することになる神羅ビル64階の、ジムエリアにあるロッカーの中から入手できます。
この場所はストーリー上、一度しか訪れる機会がないため、取り逃してしまうと二度と手に入らない非常に貴重な武器です。
そのため、神羅ビル突入の際は忘れずに回収する必要があります。
武器名 | 攻撃力 | 命中率 | 特性 | マテリア穴 | 成長 |
---|---|---|---|---|---|
マーベラスチアー | 92 | 105 | 残りHPが多いほどダメージUP | 8個(連結4組) | なし |
他の有力な武器との比較
ケットシーにはマーベラスチアー以外にも有用な武器が存在します。
- 突撃ラッパ: 純粋な攻撃力とクリティカル率が高く、物理攻撃主体で戦う場合に強力です。しかし、マテリア成長がないのが欠点です。
- スターライトホン: マテリア成長が可能で、魔法攻撃力と防御力を高める効果があるため、魔法主体で戦う場合に安定した性能を発揮します。攻撃力自体はマーベラスチアーに劣ります。
総合的に見ると、マテリア成長がないというデメリットはあるものの、それを補って余りある基本攻撃力の高さと特性の優秀さから、「マーベラスチアー」がケットシーの最強武器であると言えるでしょう。
FF7リバースでは武器システムが異なり、武器ごとのアビリティを習得していく形式のため、一概に「最強武器」を一つに定めるのは難しいですが、オリジナル版においてはマーベラスチアーが頭一つ抜けた存在でした。
まとめ:FF7ケットシーの正体とリバースでの活躍
- FF7のケットシーの正体は、神羅の幹部リーブ・トゥエスティが遠隔操作するロボットである
- リーブは神羅の中で数少ない良識派であり、優れたエンジニアでもある
- 当初はスパイとして、キーストーンを盗むという裏切り行為を働く
- ゴールドソーサーで出会い、スパイ目的で半ば強引に仲間になる
- 古代種の神殿で自らを犠牲にし、仲間として完全に認められる
- ケットシーの「死亡」は機体の破壊を意味し、すぐに2号機が登場するため本体は死なない
- FF7リバースではモーグリとの連携を駆使するテクニカルなバトルキャラクターとして描かれる
- リバースではリーブの葛藤がより深く描かれ、裏切りの印象が原作とは異なる
- オリジナル版での最強武器は、神羅ビルで入手できる「マーベラスチアー」である
- ケットシーは物語に深みと複雑さを与える重要なキャラクターである
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