中古ショップやセールの棚で、大作RPG「ファイナルファンタジーXV(FF15)」が驚くほど安い価格で並んでいるのを見かけたことはありませんか。
「世界で1000万本も売れたゲームなのに、なぜこんなに値崩れしているの?」
「発売当時は『ひどい』『気持ち悪い』と酷評されていたけど、アップデートで面白くなったって本当?」
そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、FF15が安い理由を3つのポイントから徹底的に掘り下げます。
発売当初の批判点から、その後のアップデートによる再評価、そして今から購入するならどのバージョンが最適なのかまで、あなたの知りたい情報がすべてここにあります。
FF15の真の価値を知り、後悔しない選択をするための参考にしてください。
【結論】FF15が安い理由は発売当初の酷評にあるが、今は面白い?
ファイナルファンタジーXV(FF15)が安価で販売されている主な理由は、発売当初に受けた厳しい評価が市場価格に大きく影響しているためです。
しかし、その後の度重なるアップデートによってゲーム内容は大幅に改善され、現在では「面白くなった」という再評価の声が高まっています。
ここでは、値崩れの背景にある3つの大きな理由を解説します。
理由① 通常版と「完全版」の2種類が存在し、旧版が値崩れしたから
FF15が安い一つ目の理由は、大きく分けて2種類の販売形態が存在することです。
一つは2016年に発売されたゲーム本編のみの「通常版」。
もう一つは、その後に発売された複数のダウンロードコンテンツ(DLC)を同梱した「ロイヤルエディション」です。
このロイヤルエディションは、いわゆる「完全版」にあたり、内容が大幅に拡充されているにもかかわらず、希望小売価格は通常版より安く設定されました。
そのため、これからプレイする多くの人がお得なロイヤルエディションを選ぶようになり、結果としてDLCが含まれていない通常版の市場価値が大きく下落したのです。
理由② ストーリーが未完成・説明不足と批判されたから
二つ目の理由は、発売当初のシナリオが多くのプレイヤーにとって分かりにくかった点にあります。
物語の重要な部分やキャラクターの心情描写が不足しており、「話が飛んでいる」「プレイヤーが置いてけぼり」といった批判が噴出しました。
特に、主人公たちがなぜ過酷な運命を背負うのか、敵対するキャラクターたちの背景は何か、といった根幹部分の説明が乏しく、物語に感情移入しづらいという声が多数上がりました。
この「未完成」とも言えるストーリー構成が、作品全体の評価を著しく下げ、価格下落の大きな要因となったのです。
理由③ 一部のキャラクターや関係性に不快感を覚える声があったから
三つ目の理由は、メインキャラクターたちの言動や関係性に対して、一部のプレイヤーが不快感を抱いたことです。
主人公ノクティスと3人の仲間による「男4人旅」は、その現代的なビジュアルから「ホストのようだ」と揶揄されることがありました。
また、仲間同士の軽快なやり取りが旅の楽しさを演出する一方で、その言動が「馴れ合いが過剰」「言葉遣いが悪い」と受け取られることも少なくありませんでした。
特に物語中盤での仲間同士の衝突シーンは、キャラクターの一貫性を欠いていると感じられ、プレイヤーの反感を買い、作品の評価を下げる一因となりました。
なぜ「ひどい」「気持ち悪い」とまで言われた?発売当初の具体的な批判点
FF15は発売当初、「ひどい」「気持ち悪い」といった非常に強い言葉で批判されることがありました。
その背景には、単なるゲーム性の問題だけでなく、物語の提供方法やキャラクター描写に対する根深い不満が存在しました。
ここでは、そうした厳しい評価につながった具体的なポイントを掘り下げていきます。
シナリオが分かりづらい?関連映像作品を観ないと話についていけない問題
FF15のシナリオが分かりづらいとされた最大の原因は、ゲーム本編だけでは物語の全体像を把握しにくい構造にありました。
実は、FF15の世界観を深く理解するためには、フルCG長編映像作品の『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』や、仲間たちの過去を描いたWebアニメ『BROTHERHOOD FINAL FANTASY XV』の視聴が半ば前提となっていたのです。
『KINGSGLAIVE』では主人公ノクティスが旅立った後の王都で何が起こったのか、『BROTHERHOOD』では仲間たちがどのようにして出会ったのかが描かれています。
これらの情報を知っているかどうかで、本編のキャラクターへの感情移入度や物語への没入感が大きく変わってしまうため、「ゲーム単体で完結していない」という点に多くのプレイヤーが不満を感じ、評価を下げる一因となりました。
キャラクターの関係性が「気持ち悪い」と言われた理由とは
メインとなる男性4人の関係性そのものに対して、一部のプレイヤーが「気持ち悪い」と感じたことも評価が分かれた一因です。
従来のFFシリーズのパーティは男女混合であることが多かったため、終始男性のみで旅を続ける設定に違和感を覚えるファンがいました。
また、FF15は仲間同士の会話量が非常に多いのが特徴です。
移動中、戦闘中、キャンプ中など、常に誰かが喋っている状況は、旅の賑やかさや臨場感につながる一方で、「うるさい」「馴れ合いが過剰」と感じるプレイヤーも少なくありませんでした。
特に、くだらない冗談を言い合ったりする様子が、人によっては「男同士のノリが気持ち悪い」と生理的に受け付けられなかったようです。
この点はプレイヤーの感性に大きく左右される部分ですが、従来のFFが持つ重厚なイメージを期待していた層にとっては、FF15の軽妙な雰囲気は受け入れがたいものだったのかもしれません。
「ロイヤルエディションはひどい」は本当?完全版商法と中古品の問題点
内容が充実してお得なはずの「ロイヤルエディション」ですが、一部で「ひどい」と評価されることがあります。
これには主に二つの理由が考えられます。
一つは、いわゆる「完全版商法」に対する既存プレイヤーからの批判です。
ロイヤルエディションが発売される前に通常版と有料DLCをすでに購入していたプレイヤーが、ロイヤルエディションで追加された新要素(最終章マップの拡張など)を遊ぶためには、さらに「ロイヤルパック」というDLCを別途購入する必要がありました。
何度も追加料金を支払わなければならないシステムに、「最初から完成品を売ってほしかった」という不満の声が上がったのです。
二つ目は、中古市場における致命的な問題です。
中古でパッケージ版のロイヤルエディションを購入した場合、追加コンテンツをダウンロードするためのプロダクトコードは、前の所有者によって既に使用済みである可能性が極めて高いのです。
この仕様を知らずに購入し、期待していたコンテンツがプレイできずに「ひどい」「詐欺だ」と感じるケースが後を絶たず、ネガティブなイメージがついてしまいました。
【再評価】アップデートでFF15は「面白くなった」って本当?
発売当初に多くの批判を受けたFF15ですが、その後の度重なる無料アップデートによって、評価は大きく変わりました。
開発チームはプレイヤーからのフィードバックを真摯に受け止め、ゲーム体験を向上させるための改善を継続的に行ったのです。
今では「アプデ後のFF15は普通に面白い良ゲー」という声が多く聞かれるようになっています。
ストーリーの追加・改修で物語の物足りなさが改善
特に大きな改善点として挙げられるのが、物語の根幹に関わる部分へのテコ入れです。
批判の多かった第13章のゲームプレイは大幅に改修され、単調さが緩和されました。
さらに、ロイヤルエディション(または有料DLCのロイヤルパック)では最終章のマップが大幅に拡張され、新たなボスやイベントが追加されたことで、クライマックスの物足りなさが解消されています。
これらの改善により、発売当初に指摘された「未完成感」はかなり薄れ、一つの物語としての完成度が高まっています。
仲間を操作可能になり、戦闘システムがより爽快に進化した
ゲームシステム面でも多くの機能が追加されました。
中でも特筆すべきは、戦闘中にノクティス以外の仲間キャラクターを操作できるようになったことです。
これにより、各キャラクターが持つ固有のアクションを使い分ける戦略性が生まれ、単調と批判されがちだった戦闘がより深みのあるものへと進化しました。
さらに、ロイヤルエディションでは全てのファントムソードを召喚して絶大な力を行使する「真・ファントムソード」が解放され、主人公の最強形態として無双する爽快感も味わえるようになっています。
他のゲームにはない唯一無二の「旅」体験が高く評価されている
FF15が多くの批判を受けながらも、今なお根強いファンに愛されている最大の理由は、他のどのゲームでも味わうことのできない唯一無二の「旅」の体験にあります。
愛車レガリアで美しい景色の中をドライブし、夜はキャンプで火を囲み、仲間が作ってくれる料理を食べる。
こうした一連の体験が、まるで本当に仲間と旅をしているかのような圧倒的な没入感を生み出します。
他のオープンワールドゲームが「冒険」や「探索」に重きを置いているのに対し、FF15は「旅」そのもののプロセスを楽しむことに焦点を当てています。
この独特の心地よさこそが、FF15が持つ最大の魅力と言えるでしょう。
旅の思い出が形になる「写真システム」が感動を呼ぶ
FF15の「旅」の体験をさらに特別なものにしているのが、仲間の一人であるプロンプトが撮影してくれる写真システムです。
旅の道中、プロンプトはAIによって自動的に写真を撮り続けてくれます。
宿泊施設に泊まるとその日に撮られた写真の一覧が表示され、お気に入りをアルバムに保存できるのです。
自分が意図しないタイミングで撮られた写真を見ることで、旅の出来事を振り返ることができ、仲間との思い出が形として残っていく感覚を味わえます。
そしてこのシステムは、物語の最終盤で非常に感動的な演出として機能し、多くのプレイヤーの涙を誘いました。
これから買うならどれ?通常版とロイヤルエディション(完全版)を徹底比較
FF15を今からプレイしようと考えたとき、どのバージョンを選べば良いのか迷うかもしれません。
通常版とロイヤルエディションの違いをしっかり理解し、自分に合ったものを選ぶことが、満足のいくゲーム体験への第一歩です。
一目でわかる!通常版とロイヤルエディションの収録コンテンツの違い
通常版とロイヤルエディションの最大の違いは、追加ダウンロードコンテンツ(DLC)の有無です。
ロイヤルエディションには、物語を補完する重要なDLCが多数含まれています。
比較項目 | FINAL FANTASY XV (通常版) | FINAL FANTASY XV ROYAL EDITION |
---|---|---|
主な内容 | ゲーム本編のみ | ゲーム本編 + 複数のDLC |
含まれるDLC | なし | ・FFXV エピソード グラディオラス ・FFXV エピソード プロンプト ・FFXV エピソード イグニス ・FFXV オンライン拡張パック:戦友 ・FFXV ロイヤルパック(最終章マップ拡張、新ボス等) ・各種特典アイテム |
特徴 | 価格が非常に安い | これ一本でFF15の世界をほぼ完全に楽しめる |
【最重要】中古のロイヤルエディション購入で失敗しないための注意点
ここで最も注意すべきなのは、中古でパッケージ版の「ロイヤルエディション」を購入する場合です。
前述の通り、ロイヤルエディションの追加コンテンツは、ディスクに収録されているわけではなく、封入されているプロダクトコードをPlayStation Storeなどで入力してダウンロードする形式になっています。
そのため、中古品の場合、このコードは既に前の所有者によって使用済みである可能性が極めて高いのです。
つまり、パッケージがロイヤルエディションであっても、中身は実質的に通常版と変わらないという事態が発生します。
この仕様を知らずに購入すると、「追加コンテンツが遊べない」という最悪の結果になりかねません。
中古のパッケージ版を購入する際は、このリスクを十分に理解しておく必要があります。
結論、今からFF15をプレイするならどのバージョンがおすすめ?
結論として、これからFF15をプレイするなら、全てのコンテンツを確実に楽しめるダウンロード版の「FINAL FANTASY XV ROYAL EDITION」が最もおすすめです。
セール時には非常に安価になることも多く、コストパフォーマンスは抜群です。
また、PlayStation Plusのエクストラ以上のプランに加入している場合は、ゲームカタログの対象になっており無料でプレイできる可能性もあります(※対象タイトルは変動します)。
中古のパッケージ版は追加コンテンツを遊べないリスクが高いため、基本的には避けた方が賢明でしょう。
本編の理解が深まる追加DLCは買う価値ある?各エピソードの評判
ロイヤルエディションに含まれる追加DLCは、本編の物語を補完し、キャラクターへの理解を深める上で非常に重要な役割を果たします。
ここでは、各エピソードの内容と評判について解説します。
仲間たちの物語を補完する「エピソード・グラディオラス、プロンプト、イグニス」
これら3つのエピソードは、本編で仲間たちが一時的にパーティを離脱していた間の出来事を描いています。
- エピソード・グラディオラス: 力の重要性を再認識するシンプルなアクション中心の内容。評判はやや賛否が分かれます。
- エピソード・プロンプト: 自身の出生の秘密と向き合う、ガンシューティング要素が強いエピソード。本編の軽いノリとは違う、シリアスで重い展開が高く評価されています。
- エピソード・イグニス: 主人公ノクティスへの忠誠心と覚悟が描かれる、最も評価の高いエピソードの一つ。本編とは異なる結末を迎えるIFルートも収録されており、多くのプレイヤーに感動を与えました。
これらのエピソードをプレイすることで、仲間たちの行動原理や心情がより深く理解でき、本編の物語に厚みが増します。
ラスボスの真実が明らかに!最高傑作と名高い「エピソード・アーデン」の評判
本編の敵役であるアーデンの過去を描いたこのDLCは、多くのプレイヤーから「最高傑作」と評されています。
なぜアーデンがルシス王家に深い憎しみを抱き、星を滅ぼそうとするのか。
その悲しい真実が明らかになる、FF15の物語を理解する上で必見のエピソードです。
アーデンを操作してインソムニアを破壊する爽快なアクションも魅力で、ゲームとしての完成度も非常に高いです。
これをプレイすることで、本編のラストシーンがより感慨深く、エモーショナルなものになるでしょう。
【開発中止】幻となったDLC「未来への夜明け」の内容とは
実は、FF15にはさらなる未来を描く4つの大型DLC「The Dawn Of The Future(未来への夜明け)」が予定されていました。
アーデン、アラネア、ルナフレーナ、そしてノクティスのIFストーリーが描かれ、本編とは違う「大団円」を迎えるはずでしたが、エピソード・アーデンを除く3つのDLCは残念ながら開発中止となってしまいました。
この幻の物語は、現在「小説 FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-」として刊行されており、ゲームでは描かれなかったもう一つの結末を知ることができます。
興味がある方は、小説で物語を補完するのも良いでしょう。
まとめ:FF15が安い理由と今だからこそプレイする価値
- FF15が安いのは発売当初の批判が主な原因
- 通常版と完全版のロイヤルエディションの2種類が存在する
- 中古のロイヤルエディションはDLCコードが使えない可能性が高い
- 当初はシナリオの説明不足や描写不足が指摘された
- 男4人旅という設定やキャラの言動に賛否両論があった
- 度重なるアップデートで多くの問題点が改善され、評価は変わっている
- 仲間との「旅」をテーマにしたゲーム体験は唯一無二の魅力
- 戦闘やグラフィック、音楽のクオリティは現在でも高い水準
- 追加DLC、特にエピソード・アーデンは物語の理解を深める上で重要
- 安価な今こそ、アップデートされた完成版をプレイする価値がある
コメント