ファイナルファンタジー15(FF15)の感動的なラストシーン、しかし多くのプレイヤーの心に一つの大きな疑問を残しました。
玉座の間に吊るされた4つの人影…。
「あれは一体誰なんだろう?」「なぜアーデンはあんなことを?」と、クリア後もその衝撃的な光景が頭から離れない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、FF15のラストで吊るされた人物の正体を一人ひとり徹底解説します。
さらに、アーデンの目的、仲間の生死、そして隠された真エンディングの可能性まで、物語の核心に迫る全ての謎を解き明かしていきます。
【結論】FF15のラスト、玉座の間に吊るされた4人の正体を左から解説
FF15のラストバトル直前、玉座の間に吊るされていた4人の人物は、ノクティスにとって因縁深い、あるいは大切な存在でした。
左から順番に、その正体は以下の通りです。
左から1番目:イドラ・エルドカプト(ニフルハイム帝国皇帝)
最も左に吊るされていたのは、ルシス王国を侵略した敵国、ニフルハイム帝国の皇帝イドラ・エルドカプトです。
ノクトの父レギスが命を落とす直接的な原因を作った張本人であり、物語における大きな敵役の一人でした。
左から2番目:レギス・ルシス・チェラム(ノクトの父)
左から二番目は、主人公ノクティスの父親であり、ルシス王国の国王レギス・ルシス・チェラムです。
王都インソムニアの攻防戦で、息子の未来を守るために命を捧げました。
ノクトにとって最も尊敬し、超えるべき偉大な存在です。
左から3番目:ルナフレーナ・ノックス・フルーレ(ノクトの婚約者)
中央、レギスの隣に吊るされていたのは、本作のヒロインでありノクトの婚約者でもあるルナフレーナ・ノックス・フルーレです。
神凪の巫女としての使命を背負い、ノクトを助け続けましたが、道半ばでアーデンに殺害されてしまいます。
ノクトの最愛の人でした。
左から4番目:ニックス・ウリック(『KINGSGLAIVE FFXV』の主人公)
最も右に吊るされていたのは、FF15の前日譚を描いた映像作品『KINGSGLAIVE FFXV』の主人公、ニックス・ウリックです。
王直属部隊「王の剣」の一員として、王都陥落の際にルナフレーナを守り、未来の王であるノクトのために命を懸けて戦いました。
アーデンは何がしたい?遺体を吊るした目的と謎を考察
アーデンが4人の遺体を吊るした行為には、彼の歪んだ性格とノクティスへの深い執着が表れています。
その行動の裏にある目的と、いくつかの謎について考察します。
最大の目的はノクティスへの精神的な揺さぶり・嫌がらせ
アーデンが遺体を吊るした最大の目的は、最終決戦を前にしたノクティスの精神を揺さぶり、絶望させるための悪趣味な嫌がらせです。
父親、婚約者、そして因縁の敵の亡骸を見せつけることで、ノクトの覚悟を鈍らせ、心を乱そうとしました。
これは、アーデンが単なる力だけでなく、精神的な苦痛を与えることに喜びを感じるキャラクターであることを示しています。
なぜ面識すらないニックスまで吊るしたのか?プレイヤーへの意趣返しという説も
ノクトと直接の面識がないニックスが吊るされた理由は、多くのプレイヤーにとって謎でした。
これには、ゲーム本編だけでなく映像作品『KINGSGLAIVE FFXV』を観たプレイヤーに対する、制作陣からの意図的な演出、あるいはアーデンによる一種の「嫌がらせ」という説が有力です。
ノクトだけでなく、物語を追ってきたプレイヤーの心をも傷つける、メタ的な悪意の表れと解釈できます。
吊るされた遺体は本物?アーデンが作り出した幻影という解釈が有力
吊るされた遺体が本物であったかどうかは、作中で明言されていません。
しかし、ルナフレーナの遺体は水中に沈み発見されていないことや、10年経過している遺体の状態を考えると、アーデンがその能力で作り出した「幻影」である可能性が非常に高いです。
本物かどうかよりも、ノクトに「そう見せる」こと自体が目的だったのでしょう。
ノクトが無反応に見えるのはなぜ?王としての成長と覚悟の表れ
最愛の人たちの亡骸を前にしても、ノクトが怒りを爆発させたり取り乱したりしなかったのは、彼が10年の時を経て真の王として成長した証です。
もちろん内心では計り知れない怒りと悲しみを抱えていましたが、それを乗り越え、星を救うという使命を果たす覚悟が固まっていたため、アーデンの挑発に乗らなかったと考えられます。
吊るされた4人のプロフィールとノクトとの関係まとめ
玉座の間に吊るされた4人は、それぞれがノクトの旅路と運命に深く関わっています。
彼らがどのような人物だったのか、改めて振り返ってみましょう。
イドラ・エルドカプトとは?ルシスを侵略した帝国の皇帝
ニフルハイム帝国の皇帝として、クリスタルを狙いルシス王国に侵攻しました。
彼の覇権主義が物語の発端となり、ノクトの父レギスの死や多くの悲劇を引き起こします。
最終的にはシガイと化し、ノクトたちが知らないうちに倒されていました。
レギス・ルシス・チェラムとは?ノクトの運命を案じ続けた偉大な父王
ルシス王国の113代国王であり、ノクトの父親です。
魔法障壁で長年国を守ってきましたが、和平協定の裏切りによって命を落としました。
厳格ながらも深い愛情で息子を見守り、彼の存在がノクトを王としての道へと導きます。
ルナフレーナ・ノックス・フルーレとは?使命に生きた神凪の巫女
テネブラエ王国の王女で、神と対話できる「神凪の巫女」です。
ノクトの婚約者であり、幼い頃から互いに想い合っていました。
星の病から世界を救うため、自らの命を削って使命を果たし、アーデンの凶刃に倒れますが、死してなおノクトを支え続けました。
ニックス・ウリックとは?未来の王のため命を捧げた「王の剣」の英雄
『KINGSGLAIVE FFXV』の主人公で、王の剣のエース的存在です。
王都インソムニア陥落の際、レギス国王から託された光耀の指輪の力を一時的に使い、命と引き換えにルナフレーナをインソムニアから脱出させました。
彼がいなければ、ノクトの物語は始まらなかったかもしれません。
ラストシーンの謎:仲間は死亡した?エンディングの公式設定と解釈
FF15のエンディングは感動的であると同時に、多くの解釈の余地を残しています。
特に仲間たちの安否は、多くのプレイヤーが気になった点でしょう。
結論として仲間(グラディオ、イグニス、プロンプト)は生存している
エンディングの描写から仲間たちも死亡したのではないか、という憶測がありましたが、結論から言うとグラディオ、イグニス、プロンプトの3人は生き残っています。
これは、後に発売された「ロイヤルエディション」で追加されたスタッフロールの映像で、夜明けを迎えた世界で3人が活動している様子が描かれたことにより確定しました。
エンディングで霊体のように現れたのはなぜ?アーデンの幻覚か精神世界での共闘
ノクトが死後の世界でアーデンと対峙するシーンで、仲間の姿が現れます。
これは、アーデンが精神的に追い詰められて見た幻覚、あるいはノクトの魂に仲間たちの想いが寄り添い、精神世界で共に戦ったという象徴的な演出と解釈するのが一般的です。
彼らの絆の強さを表すシーンと言えるでしょう。
ノクトとルナフレーナは死亡し、死後の世界で結ばれたという解釈が一般的
主人公ノクトは、「真の王」としての使命を果たすため、自らの命を捧げて星の病とシガイを世界から完全に消し去りました。
そして、先に亡くなっていたルナフレーナと共に、死後の世界で結婚式を挙げ、安らかに眠りにつきます。
悲しい結末ではありますが、二人が使命から解放され、ようやく結ばれた救いのあるエンディングとなっています。
FF15にハッピーエンドは存在する?ルナフレーナ生存ルートと真エンディング
多くのファンが望んだであろう、ノクトやルナフレーナが生存するハッピーエンド。
実は、本編とは異なる「if」の物語が存在します。
本編のエンディングはノクトの死をもって完結する一つのみ
まず大前提として、ゲーム本編のストーリーにおけるエンディングは、前述の通りノクトとルナフレーナが死亡する結末一つだけです。
隠しエンディングや、特定の条件で分岐するハッピーエンドルートは存在しません。
ルナフレーナは生き返る?DLCや小説で描かれた「ifルート」の存在
ルナフレーナが生き返る、あるいは生存するルートは、本編とは別の物語として描かれています。
当初は大型DLCとして配信が予定されていましたが、開発中止となり、その内容は小説『FINAL FANTASY XV -The Dawn of the Future-』で語られました。
小説『The Dawn of the Future』で描かれる真のハッピーエンドとは
小説版では、死んだはずのルナフレーナが復活し、ノクトが死ぬ運命に抗う、全く新しい物語が展開されます。
アーデンを含め、多くのキャラクターが救われる内容となっており、FF15の「真のハッピーエンド」とも言える結末が描かれています。
ゲーム内で見られるハッピーエンドは「エピソード・イグニス」のifルート
ゲーム内で体験できる唯一のハッピーエンド(ifルート)は、DLC「エピソード・イグニス」に収録されています。
特定の選択肢を選ぶことで、イグニスがノクトの死の運命を覆し、仲間たち全員が生存して夜明けを迎えるという、本編とは異なる未来を見ることが可能です。
まとめ:ff15 ラスト 吊るされてる人の謎を完全解明
- FF15のラストで吊るされたのはイドラ、レギス、ルナフレーナ、ニックスの4人
- アーデンが遺体を吊るした目的はノクトへの精神的揺さぶり
- ニックスが吊るされたのはプレイヤーへの嫌がらせという説が有力
- 吊るされた遺体は本物ではなくアーデンが作り出した幻影の可能性が高い
- ノクトが無反応に見えたのは王としての成長と覚悟の表れである
- 仲間であるグラディオ、イグニス、プロンプトは死亡せず生存している
- ノクトとルナフレーナは使命を果たして死亡し死後の世界で結ばれた
- ゲーム本編にハッピーエンドルートは存在しない
- ルナフレーナが生存するルートは小説『The Dawn of the Future』で描かれている
- DLC「エピソード・イグニス」ではノクトが生存するifエンディングを体験できる
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