ファイナルファンタジー15(FF15)をクリアし、主人公ノクティスの悲劇的な結末に涙したものの、どこか納得できない気持ちを抱えていませんか。
「ノクティスやルナフレーナが救われる、本当のハッピーエンドはないのだろうか?」と、真エンディングや隠しルートの存在を探している方も多いでしょう。
この記事では、FF15に用意されたもう一つの結末「真エンディング」について、開発が中止された幻のDLCの内容を記した小説『未来への夜明け』を基に、ストーリーの全貌を徹底的にネタバレ解説します。
ゲーム本編の結末との違いや、真エンディングに至るまでの物語、そしてアーデンやルナフレーナの意外な運命まで、あなたの知りたかったFF15の「if」の物語がここにあります。
FF15の「真エンディング」とは?小説で描かれた幻の結末をネタバレ解説
結論:開発中止DLCのシナリオを小説化した『未来への夜明け』が真エンディング
ファイナルファンタジー15(FF15)における「真エンディング」とは、本来DLC(ダウンロードコンテンツ)として配信予定だった『未来への夜明け』で描かれるはずだった、全員が救われるハッピーエンドを指します。
しかし、このDLCは『エピソード・アーデン』を除いて開発が中止となり、ゲーム内でこの結末を体験することはできなくなりました。
その幻のシナリオを完全な形でノベライズしたのが、小説『FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-』です。
この小説こそが、多くのファンが待ち望んだFF15の真の結末を知る唯一の手段となっています。
ゲーム内で見られるもう一つのハッピーエンド『エピソード・イグニス』ifルートとは?
ゲーム内で体験できるハッピーエンドとしては、DLC『エピソード・イグニス』に収録されている「ifルート」が存在します。
これは、本編の悲劇的な運命にイグニスが抗い、異なる未来を勝ち取るというものです。
このルートでは、主人公ノクティスが生存し、仲間たちと共に夜明けを迎える結末が描かれています。
ただし、これはあくまでイグニスの視点から描かれた「if」の物語であり、前述の小説『未来への夜明け』で描かれる壮大な「真エンディング」とは異なる物語です。
なぜ真エンディングのDLCは開発中止になったのか?その経緯を解説
多くのファンが期待していた真エンディングを含むDLCシリーズは、残念ながら開発中止という結果になりました。
2018年11月に配信された特別番組にて、ディレクターを務めていた田畑端氏のスクウェア・エニックス退社と、それに伴う開発体制の見直しが発表されました。
その結果、当初予定されていた4つのエピソードのうち、『エピソード・アーデン』を除く『アラネア編』『ルナフレーナ編』『ノクティス編』の3本が開発中止となりました。
この決定により、ゲームで真エンディングを見る道は閉ざされ、その物語は小説という形でファンに届けられることになったのです。
【ネタバレ】ゲーム本編のエンディング(通常ルート)の結末を再確認
ノクティスは死亡|命と引き換えに星を救う悲劇的な結末
FF15のゲーム本編におけるエンディングは、非常に悲劇的なものでした。
主人公ノクティスは、「真の王」としての使命を果たすため、自らの命を犠牲にします。
歴代ルシス王の力を光耀の指輪に集め、その全ての力をもって宿敵アーデンを死後の世界で完全に消滅させました。
その代償としてノクティス自身も命を落とし、星に夜明けを取り戻すという、自己犠牲による救済の物語として幕を閉じます。
ラストシーンの結婚式の意味は?死後の世界での再会という解釈が有力
エンディングの最後に流れるノクティスとルナフレーナの結婚式のシーンは、多くのプレイヤーに感動と疑問を残しました。
本編の物語において、ルナフレーナはアーデンによって命を奪われ、ノクティスも前述の通り命を捧げています。
そのため、この結婚式のシーンは現実の出来事ではなく、「死後の世界で二人がようやく結ばれた」という解釈が最も一般的です。
世界を救うために全てを犠牲にした二人が、せめて魂の世界で幸せになることを願う、切なくも美しい演出と言えるでしょう。
玉座の間に吊るされていた人物の正体は?(レギス、ルナフレーナ、イドラ、レイヴス)
最終決戦の場である王都インソムニアの玉座の間には、4人の人物が鎖で吊るされている衝撃的な光景が広がっています。
この人物たちの正体は公式には明言されていませんが、物語の文脈から、左から順に以下の人物であると考えられています。
吊るされた人物(左から) | 正体(推測) |
---|---|
1人目 | レギス国王 |
2人目 | イドラ皇帝 |
3人目 | ルナフレーナ |
4人目 | レイヴス |
これらの人物は、アーデンがノクティスやルシス王家に対して抱く深い憎しみを象徴しており、ノクティスを精神的に追い詰めるための演出であったと推測されます。
【完全ネタバレ】小説『未来への夜明け』で描かれた幻の真エンディング
物語の真の黒幕はアーデンではなく「剣神バハムート」だった
小説で描かれる真エンディングの物語は、ゲーム本編の構図を根底から覆します。
全ての悲劇の元凶と思われていたアーデンですが、実は彼もまた神に利用された犠牲者の一人であったことが判明します。
物語の真の黒幕は、六神の一柱である「剣神バハムート」でした。
バハムートは星を浄化するためなら人間が滅ぶことも厭わない独善的な神であり、アーデンやノクティス、ルナフレーナの運命を裏で操っていました。
物語は、この傲慢な神に人間が抗い、自らの手で未来を勝ち取る壮大な戦いへと発展していきます。
ルナフレーナ生存ルート|シガイの力を得て復活し、神に反旗を翻す
小説版の大きな見どころの一つが、「ルナフレーナ生存ルート」です。
本編で死亡したはずのルナフレーナは、バハムートの思惑によって蘇生させられます。
さらに、彼女はアーデンと同じ「シガイを吸収する能力」を授かり、神の駒として戦うことを強いられます。
しかし、仲間との交流や真実を知る中で、ルナフレーナは神の言いなりになることをやめ、人々の未来のためにバハムートへ反旗を翻すことを決意します。
ゲーム本編では叶わなかった、戦うヒロインとしての彼女の活躍が描かれます。
アーデンが救済される|ノクティスとの共闘でバハムートを討ち、安らかな最期を迎える
2000年もの間、憎しみと絶望に囚われ続けてきたアーデンにも救済が訪れます。
物語の終盤、アーデンは自身の復讐の矛先を、運命を狂わせたバハムートへと向けます。
そして、かつて憎んだルシス王家の末裔であるノクティスと共闘するという、胸の熱くなる展開が待っています。
ノクティスはアーデンの悲劇を理解し、彼もまた「救うべき世界の一部」として受け入れます。
最終的にアーデンは、自らの命と引き換えに「対をなす世界」のバハムートを討ち、最愛の恋人エイラの魂に看取られながら、2000年の苦しみから解放され、安らかに消滅しました。
ノクティスとルナフレーナが結ばれる|全員が救われる最高のハッピーエンド
アーデンや仲間たち、そして他の五神の協力も得て、ノクティスは現実世界のバハムートを打ち破ります。
全ての元凶であった神は消え去り、星からシガイとクリスタルも消滅しました。
そして、ノクティスとルナフレーナは命を落とすことなく、仲間たちに見守られながら現実世界で結婚式を挙げます。
誰も犠牲になることのない、全てのキャラクターが救われるこの結末こそが、FF15が本来目指した最高のハッピーエンド「真エンディング」です。
FF15でハッピーエンドを見る・知るための具体的な方法は?
ゲーム内のifルートを見る条件は?『エピソード・イグニス』の分岐点
ゲーム内でノクティスが生存するハッピーエンドを体験するには、DLC『エピソード・イグニス』をプレイする必要があります。
物語のクライマックスで、アーデンと対峙した際に発生する選択肢が運命の分岐点です。
ここで「運命に抗う」という選択をすることで、本編とは異なるifルートへと進むことができます。
このルートでは、イグニスの命を懸けた行動によって未来が変わり、ノクティスが生き残る結末を見ることが可能です。
小説『未来への夜明け』はどこで読める?購入方法まとめ
前述の通り、FF15の完全なハッピーエンドである「真エンディング」の物語は、小説『FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-』でのみ語られています。
この小説は、書店での取り扱いが少ない場合があるため、Amazonなどのオンライン通販サイトでの購入が最も確実です。
電子書籍版も配信されているので、すぐに読みたい方はそちらを利用するのも良いでしょう。
ゲーム本編やDLCを全てクリアした上でこの小説を読むことで、FF15という壮大な物語の真の姿を理解し、最高のカタルシスを得られるはずです。
まとめ:ff15 ネタバレ 真エンディングの全て
- FF15の真エンディングは小説『未来への夜明け』で描かれている
- 本来はDLCとして配信予定だったが開発中止となった
- ゲーム本編のエンディングはノクティスが死亡する悲劇的な結末である
- ゲーム内で見られるハッピーエンドは『エピソード・イグニス』のifルートのみ
- 小説版の物語における真の黒幕は剣神バハムートである
- 小説版ではルナフレーナがシガイの力を得て復活し生存する
- 小説版ではアーデンが救済され、ノクティスと共闘を果たす
- 真エンディングではノクティスとルナフレーナは生きて結ばれる
- ゲーム内のifルートは『エピソード・イグニス』の特定選択肢で到達可能
- 真エンディングの全貌を知るには小説を読む必要がある
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