ファイナルファンタジーXV(FF15)の象徴的な存在である車「レガリア」。
ゲーム内で壮大な旅を共にするこの車について、「実車は存在するのだろうか?」「モデルになった車は何?」といった疑問を持つ方は少なくありません。
特に、アウディとコラボレーションした特別な一台が存在するという話は、多くのファンの興味を引いています。
この記事では、FF15のレガリアに関する実車の情報を徹底解説します。
世界に一台しかないアウディコラボモデル「The Audi R8 Star of Lucis」の詳細から、その驚きの価格、そして誰が購入したのかという謎、さらにゲーム本編のレガリアのモデルになった車種まで、あらゆる疑問にお答えします。
FF15の「レガリア」に実車は存在する?2つの”実車”の真相

【結論】ゲーム本編のレガリアと全く同じ実車は存在しない
結論から言うと、ゲーム本編でノクティス王子たちが乗るオープンカー「レガリア」と全く同じデザインの実車は、公式には製造されておらず、この世に存在しません。
あの優雅で独特なデザインは、FF15の世界観のために作られたオリジナルの架空車両です。
実在するのはFF15映画版とコラボしたアウディR8
一方で、「レガリアの実車」として広く知られている車が存在します。
それは、FF15のフルCG長編映像作品『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』に登場した「The Audi R8 Star of Lucis」です。
この車はアウディとの公式コラボレーションによって、実際に一台だけ製造・販売されました。
そのため、FF15関連で実在する車と言えば、このアウディR8を指すのが一般的です。
ゲーム版レガリアのデザインには複数のモデルが存在
では、ゲーム本編のレガリアのデザインはどこから来たのでしょうか。
これについては、特定の車種一つをモデルにしたわけではなく、複数のクラシックカーのデザイン要素を参考に作られています。
開発者がインタビューで語った内容から、いくつかの参考モデルの存在が明らかになっています。
【価格5000万円】世界に1台の公式実車「The Audi R8 Star of Lucis」のすべて
The Audi R8 Star of Lucisとはどんな車?
The Audi R8 Star of Lucisは、アウディ ジャパンとスクウェア・エニックスが共同で製作した、世界に一台しか存在しない特別仕様車です。
『KINGSGLAIVE FFXV』の劇中で、ルシス王国の公用車として登場する車を現実世界で忠実に再現したもので、「光を持つ選ばれし者のクルマ」というコンセプトを持っています。
ベース車両「アウディ R8 V10プラス」のスペック
この特別な車のベースとなったのは、当時のアウディのフラッグシップスポーツカー「新型 Audi R8 V10 plus 5.2 FSI quattro」です。
5.2リッターV10エンジンを搭載し、最高出力は610馬力を誇るスーパースポーツカーであり、その性能もまさに王国の公用車にふさわしいものと言えるでしょう。
ルシス王国を象徴する唐草模様やホイールのデザイン詳細
The Audi R8 Star of Lucisのデザインは、FF15の世界観を色濃く反映しています。
ボディカラーはルシス王国で最も高貴とされる黒を基調とし、フロントバンパーやサイドブレードなど、車体の各所には王家の守護装飾とされる優美な「唐草模様」のレリーフがあしらわれています。
最も特徴的なのはホイールで、ルシス王家に伝わる剣とバラをモチーフにした、この一台のためだけに作られた専用デザインとなっています。
価格が5000万15円に設定された理由
この車の販売価格は、50,000,015円(税抜)という非常にユニークなものでした。
この価格の端数にある「15円」は、言うまでもなく『ファイナルファンタジーXV(15)』にちなんで設定されたものです。
これはプロデューサーである田畑端氏のこだわりだったと、開発スタッフによって語られています。
FF15コラボのアウディR8は誰が買った?その後の驚きの価格
最初の購入者は誰?2016年の抽選販売の結果
2016年11月21日から特設サイトで申し込み受付が開始され、一台限定ということで抽選販売が行われました。
しかし、アウディ ジャパンおよびスクウェア・エニックスから、当選者や購入者が誰であったかについての公式な発表はありませんでした。
そのため、最初のオーナーが誰なのかは、今もなお謎に包まれています。
FF15のアウディは本当に売れたのか?
購入者が公表されなかったため、「本当に売れたのか?」という疑問の声もありましたが、販売手続きは実際に行われました。
世界中から注目を集めたこの一台は、厳正な抽選を経て、一人のオーナーの手に渡ったとされています。
2019年にオークションへ出品、中古車としての現在の価格は?
最初の販売から約3年後の2019年1月、このThe Audi R8 Star of Lucisが東京オートサロンのオークションに出品され、再び注目を集めました。
オークションで最終的に誰がいくらで落札したのかは不明ですが、その後、中古車情報サイト「カーセンサー」に掲載された際の販売価格は、なんと1億3800万円でした。
走行距離わずか87kmという極上のコンディションで、その希少価値から新車価格の2倍以上の値が付けられたことになります。
ゲーム本編「レガリア」のモデルになった実在の車は?
田畑Dが語った公式の参考モデルとは
ゲーム本編に登場するレガリアのモデルについて、ディレクターの田畑端氏はインタビューで「特定の車種がモデルというわけではない」と語っています。
一つの車を参考にするのではなく、様々な車の良い部分を取り入れて、FF15の世界観に合うオリジナルデザインを追求したとのことです。
レトロなデザインは「ダットサン」など複数の車が元に
具体的な参考車種の一つとして挙げられたのが、日産の海外ブランドであった「ダットサン」です。
特にレトロな雰囲気のデザインを参考にしたとされています。
その他にも、アメリカ車や日本の旧車など、複数の車のデザインエッセンスが取り入れられており、それらが融合してレガリアのユニークなスタイルが完成しました。
なぜアウディがレガリアのモデルだと誤解されやすいのか
多くの人が「レガリアのモデルはアウディ」と誤解する最大の理由は、やはりコラボレーションで誕生した「The Audi R8 Star of Lucis」の存在感が非常に大きいからです。
世界に一台、価格5000万円というインパクトから、「FF15の車=アウディ」というイメージが強く定着し、ゲーム本編のレガリアもアウディがベースだと思われがちになったと考えられます。
【ゲーム情報】レガリアは改造できる?オフロード仕様「TYPE-D」とは
レガリア TYPE-Dの入手方法と特徴
ゲーム内では、レガリアを改造して性能を変化させることができます。
その一つが、オフロード仕様の「レガリア TYPE-D」です。
これは、ハンマーヘッドのシドニーに話しかけることで改造可能になります。
巨大なモンスターのようなタイヤが特徴で、舗装されていない道なき道や荒野を自由に走行できるようになり、探索の幅が大きく広がります。
空を飛ぶレガリア TYPE-Fへの改造条件
さらに物語を進め、特定の条件を満たすと、レガリアを飛行形態である「レガリア TYPE-F」に改造できます。
改造には、敵国の基地で手に入る「いびつなウィング」「いびつなエンジン」「いびつなスタビライザー」の3つのパーツが必要です。
TYPE-Fに改造すると、ワールドマップを自由に飛び回ることが可能になり、FFシリーズ伝統の飛空艇のような感覚で冒険を楽しめます。
まとめ:ff15 レガリア 実車
- ゲーム本編のレガリアと全く同じ実車は存在しない
- 実在するのは映像作品とコラボしたアウディR8「The Audi R8 Star of Lucis」
- このコラボカーは世界に1台限定で製造・販売された
- 販売価格はFF15にちなんで5000万15円(税抜)であった
- 特徴的なホイールや唐草模様などFF15の世界観を忠実に再現している
- 2016年の抽選販売での購入者が誰かは公式には明かされていない
- 2019年にはオークションに出品され、中古車として1億3800万円で販売されたことがある
- ゲーム本編のレガリアはダットサンなど複数の車種を参考にしたオリジナルデザインである
- アウディとのコラボの印象が強いため、レガリアのモデルがアウディだと誤解されやすい
- ゲーム内ではレガリアをオフロード仕様のTYPE-Dや飛行形態のTYPE-Fに改造可能である
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