FF15はクソゲー?発売当初の評価と現在の評判を徹底解説

「FF15はクソゲー」という評価を耳にして、プレイをためらっている方もいるかもしれません。

発売から長い年月が経ちましたが、その評価は今もなお議論を呼んでいます。

この記事では、FF15がなぜ「クソゲー」と呼ばれてしまったのか、その理由を発売当初の問題点から紐解きます。

さらに、度重なるアップデートやDLCによって現在の評価がどう変わったのか、そして今からプレイする価値があるのかを、様々な視点から徹底的に解説します。

目次

結論:FF15はクソゲー?アップデート後の今は「賛否両論の良作」

発売当初は未完成で「クソゲー」評価も仕方なかった

結論から言うと、発売当初のFF15は「クソゲー」と評価されても仕方のない状態でした。

物語の重要な部分がゲーム内で語られず、多くのバグを抱え、ゲームシステムも荒削りな部分が目立ちました。

10年という長い開発期間を経てのリリースだっただけに、期待値が高かった反動もあり、多くのプレイヤーを失望させてしまったのは事実です。

現在はアプデとDLCで「遊べる良作」に進化した

しかし、現在のFF15は発売当初とは全く異なるゲームと言っても過言ではありません。

度重なる無料アップデートによってバグは大幅に修正され、システム面も改善されました。

さらに、有料DLC(ダウンロードコンテンツ)によって、本編で説明不足だったストーリーが丁寧に補完され、物語の全体像がようやく見える形になったのです。

これらの改善により、今では「普通に楽しめる良作」という評価も多く見られます。

ただし根本的な問題は残り「人を選ぶ作品」であることは事実

アップデートで多くの点が改善された一方で、FF15の核となる部分、例えば「オープンワールドとシリアスな物語のミスマッチ」といった根本的な問題は残っています。

そのため、万人が絶賛する「神ゲー」になったわけではなく、依然としてプレイヤーの好みによって評価が大きく分かれる「人を選ぶ作品」であることに変わりはありません。

FF15が「クソゲー」と言われる5つの理由【発売当初の問題点】

理由1:物語が説明不足すぎる(映画・アニメなどメディアミックス前提の構成)

FF15が批判される最大の理由は、ゲーム本編だけでは物語を到底理解できない点にあります。

物語の冒頭で何が起こったのかを知るには映画『キングスグレイブ FFXV』を、主人公と仲間たちの関係性を知るにはアニメ『ブラザーフッド FFXV』を観る必要がありました。

さらに、仲間たちが一時離脱した間の出来事や黒幕の真意はDLCで語られ、真のエンディングは小説で描かれるなど、物語の全体像を把握するには複数のメディアを網羅しなければなりません。

ゲーム単体で物語が完結しない構成は、多くのプレイヤーにとって不親切であり、大きな批判を招きました。

理由2:オープンワールドとしての失敗(自由度が低く移動が苦痛)

本作はシリーズで本格的にオープンワールドを採用しましたが、その出来栄えは他の名作オープンワールドゲームに遠く及ばないものでした。

広大なフィールドに見えても「見えない壁」が多く、実際に行ける場所は限られています。

愛車「レガリア」は当初、舗装された道路しか走れず、ファストトラベルも手間がかかる仕様で、移動そのものがストレスに感じられる場面が多くありました。

「旅」をテーマにしているにも関わらず、その旅の手段が不便であったことは大きなマイナスポイントです。

理由3:本編と噛み合わない「旅」の雰囲気(国が滅んだのにキャンプ?)

ゲーム序盤、主人公たちの故郷は敵国に襲われ、父親である国王も殺されるという非常にシリアスな展開を迎えます。

しかし、その直後から仲間たちと「あそこで写真撮ろうぜ」「釣りしようぜ」といった、のんびりとした旅が始まります。

この絶望的な状況とほのぼのとした旅の雰囲気のミスマッチは、プレイヤーに大きな違和感を与えました。

物語への没入感を著しく削ぐ要因となり、多くの批判を集めることになったのです。

理由4:致命的につまらない中盤のゲーム進行(特に悪名高い13章)

FF15は、ゲーム前半はオープンワールドの探索を楽しめるものの、中盤以降は一本道の展開になり、急激に失速します。

特に「チャプター13」は、武器や仲間を奪われた状態で、暗く長いダンジョンを延々と進まされるという、多くのプレイヤーに苦痛を与えた悪名高い章です。

ホラーゲームのような演出と縛りプレイの強制は、FFに求められているものとはかけ離れており、本作の評価を決定的に下げた一因と言えるでしょう。

理由5:発売当初に多発したおもしろバグと進行不能バグ

発売当初のFF15は、非常に多くのバグを抱えていました。

仲間キャラクターが増殖したり、チョコボに直立で乗ったりといった笑えるバグはネットでネタにされましたが、一方で地形にハマって動けなくなる、フリーズするといったゲームの進行を妨げる深刻なバグも少なくありませんでした。

未完成な状態でリリースされたという印象は、これらのバグの多さによってさらに強まりました。

一方でFF15が持つ唯一無二の魅力とは?評価されているポイント

唯一無二の「仲間との旅」を体験できる雰囲気と写真システム

批判の多いFF15ですが、高く評価されている点も数多く存在します。

その筆頭が、4人の仲間との「旅」を体験できる独特の雰囲気です。

車でのドライブ、キャンプでの食事、何気ない会話の数々は、まるで本当に仲間と旅をしているかのような感覚をプレイヤーに与えてくれます。

特に、仲間の一人であるプロンプトが旅の道中で撮影してくれる「写真」は、旅の思い出を振り返ることができる素晴らしいシステムとして、多くのプレイヤーから絶賛されました。

爽快でかっこいいアクションバトル(シフトブレイクが気持ちいい)

本作の戦闘は、シリーズでも珍しいアクション性の高いシステムを採用しています。

ボタンを押しっぱなしでもある程度戦えるためアクションが苦手な人でも楽しめ、慣れてくると武器の切り替えや仲間との連携を駆使した奥深い戦術が可能になります。

特に、武器を投げて瞬間移動する「シフトブレイク」は非常に爽快感があり、戦場を縦横無尽に駆け回る楽しさは本作ならではの魅力です。

すべてを網羅すれば壮大で感動的なストーリーと世界観

説明不足という大きな欠点はあるものの、映画やDLCなど関連作品をすべて網羅した時に見えてくるFF15の物語は、非常に壮大で感動的です。

神々に翻弄されながらも、自身の運命を受け入れ、星を救うために戦う主人公ノクティスの物語は、多くのプレイヤーの心を打ちました。

特に、旅の終わりに仲間へ本音を吐露するシーンや、ラストシーンの演出は屈指の名場面として語り継がれています。

美麗なグラフィックと下村陽子氏による最高のBGM

発売当時としては最高峰の美麗なグラフィックも魅力の一つです。

広大な自然の風景や巨大な召喚獣の迫力はもちろん、特にキャンプでイグニスが作る料理のグラフィックは、実写と見紛うほどのクオリティで話題となりました。

また、『キングダムハーツ』シリーズで知られる下村陽子氏が手掛けた音楽は非常に評価が高く、壮大で切ないBGMが物語を大いに盛り上げます。

思わずハマる作り込まれたサブ要素(釣り・料理)

FF15は、メインストーリー以外のサブ要素が非常に作り込まれています。

特に「釣り」は、これだけで一つのゲームとして成立するほどの奥深さで、多くのプレイヤーを虜にしました。

他にも、食材を集めて作るキャンプでの「料理」など、旅の雰囲気を高める楽しい要素が満載です。

【重要】発売当初と今では評価が違う?アップデートとDLCでの改善点

バグの修正で安定してプレイ可能になった

発売後、スクウェア・エニックスは長期にわたるアップデートを実施しました。

これにより、発売当初に多発していた進行不能バグや不具合はほぼ解消され、現在ではストレスなく安定してプレイすることが可能です。

DLCによる仲間キャラクターの深掘りと物語の補完

全4弾の有料DLCが配信され、本編では描かれなかった仲間たちの物語が補完されました。

「エピソード・グラディオラス」「エピソード・プロンプト」「エピソード・イグニス」では、それぞれがパーティを離れていた間の出来事が描かれ、彼らの心情や葛藤を深く知ることができます。

「エピソード・アーデン」では、敵役であるアーデンの悲しい過去が明かされ、物語にさらなる深みを与えました。

悪名高い「13章」の改修と別ルートの追加

多くのプレイヤーを苦しめた「チャプター13」にも大幅な改修が行われました。

主人公ノクティスルートのプレイ感が改善されただけでなく、仲間であるグラディオラスとイグニスの視点で進行する別ルートが追加されました。

これにより、単調で苦痛だった一本道のダンジョンが、物語の理解を深める重要な章へと生まれ変わったのです。

「ロイヤルエディション」による最終章の拡張と追加要素

物語の最終盤を拡張する大型アップデート「ロイヤルパック」も配信されました。

これにより、最終決戦の舞台となるマップが大幅に拡張され、新たなボスやイベントが追加されました。

さらに、クルーザーで海を自由に移動できるようになるなど、ゲーム全体の遊びの幅も広がっています。

この「ロイヤルパック」の内容と、配信されたDLCがすべて収録された『ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション』が、現在の完全版となっています。

結局、FF15はどんな人におすすめ?【今からでも買うべきか】

おすすめな人:仲間との旅や雰囲気を重視するプレイヤー

FF15は、気の置けない仲間たちとのロードムービーのような雰囲気が好きな人には強くおすすめできます。

戦闘や探索よりも、キャラクターたちの絆や旅の過程で生まれるドラマを楽しみたいというプレイヤーにとっては、忘れられない特別な体験となるでしょう。

美しい世界を仲間とドライブし、キャンプをして、思い出の写真を眺める。

そんなスローライフな冒険に魅力を感じるなら、プレイしてみる価値は十分にあります。

おすすめできない人:練り込まれたオープンワールドや王道ストーリーを求めるプレイヤー

一方で、『ゼルダの伝説』や『エルデンリング』のような、どこまでも自由な探索ができるオープンワールドを期待している人にはおすすめできません。

前述の通り、FF15のオープンワールドは自由度が低く、制限も多いです。

また、過去のFFシリーズのような、起承転結がしっかりした一本道の王道JRPGを求めている場合も、本作の断片的な物語構成に戸
惑いを感じる可能性が高いでしょう。

今から買うならDLC全部入りの「ロイヤルエディション」一択

もし今からFF15をプレイするのであれば、通常版ではなく、すべてのDLCと追加要素が含まれた『ロイヤルエディション』を選んでください。

本編だけでは物語の魅力が半減してしまうため、DLCのプレイは必須と言えます。

パッケージ版、ダウンロード版ともに『ロイヤルエディション』が販売されているので、購入の際は間違えないように注意しましょう。

PS Plus加入者なら無料で遊べる可能性も

過去には、PlayStation Plusの特典「PS Plus コレクション」(PS5向け)の対象タイトルに含まれており、加入者は無料でプレイすることができました。

(※このサービスは2023年5月に終了しています)

しかし、今後も「ゲームカタログ」などのサービスで提供される可能性はありますので、PS Plusに加入している方は一度ライブラリを確認してみることをおすすめします。

FF15の「クソゲー」評価に関するよくある質問

Q. FF15はなぜ炎上したのですか?

A. FF15が炎上した主な理由は、①10年という長い開発期間への高い期待を裏切る「未完成状態」での発売、②ゲーム単体で物語が完結しない「メディアミックス前提」の不親切な構成、③発売前のPVと製品版の内容が異なるといった点が挙げられます。

これらの要素が複合的に絡み合い、多くのファンの怒りと失望を買う結果となりました。

Q. 有名な「やっぱつれぇわ」の元ネタは何ですか?

A. 「やっぱつれぇわ」は、物語の最終盤、主人公ノクティスが長旅を共にしてきた仲間たちに対し、自身の過酷な運命についての本音を吐露する感動的なシーンのセリフです。

ネット上では一部分だけが切り取られ、ネタとして広く拡散されましたが、実際にゲームをプレイして文脈を理解すると、非常に切なく、キャラクターの人間味が感じられる名場面です。

Q. 映画やアニメを見ないと話が分かりませんか?

A. はい、見ないと物語の全体像を理解するのは非常に困難です。

特に、ゲーム本編の直前の出来事を描いた映画『キングスグレイブ FFXV』は、序盤の物語を理解する上でほぼ必須の内容となっています。

快適にプレイするためにも、ゲームを始める前に映画とアニメ『ブラザーフッド FFXV』を視聴しておくことを強く推奨します。

まとめ:ff15のクソゲー評価と現在の真実

  • 発売当初は未完成で「クソゲー」という評価もやむを得なかった
  • 現在のバージョンではアップデートによりバグはほぼ修正済みである
  • 有料DLCによって、本編で説明不足だった物語の大部分が補完されている
  • オープンワールドゲームとしては自由度が低く、根本的な課題は残る
  • 4人の仲間との「旅」を体験できる独特の雰囲気は唯一無二の魅力
  • シフトブレイクを駆使する爽快なアクションバトルは評価が高い
  • 下村陽子氏が手掛けたBGMや美麗なグラフィックの質は非常に高い
  • 物語を完全に楽しむには映画などメディアミックス作品の視聴が推奨される
  • 今から遊ぶのであれば全ての追加要素が入った「ロイヤルエディション」が必須
  • 評価は分かれるが、ハマる人にとっては忘れられない特別な作品となる
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