FF15の結末がおかしい?幻の小説版ハッピーエンドをネタバレ解説

「ファイナルファンタジー15(FF15)」をクリアした多くのプレイヤーが抱く、「この結末はおかしい」「救いがない」という感情。

特に、主人公ノクティスやヒロインのルナフレーナが迎える悲劇的な運命には、納得がいかないと感じた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ゲーム本編で残された多くの謎を解き明かし、なぜ多くの人が結末をおかしいと感じるのかを深掘りします。

さらに、開発中止となった幻のDLCで描かれるはずだった、ノクティスとルナフレーナが生きてる真のハッピーエンド、そして物語の黒幕について、小説版『The Dawn Of The Future』のネタバレを含めて徹底的に解説していきます。

目次

FF15の結末がおかしい?本編エンディングの悲劇と残された謎

結局ノクティスとルナフレーナは死亡した?ラストの結婚式シーンの意味とは

結論から言うと、ゲーム本編の物語において、ノクティスとルナフレーナは二人とも死亡しています。

ノクティスは「真の王」として星を蝕む闇を祓うため、王都の玉座で自らの命と引き換えに世界に光を取り戻しました。

一方、ヒロインのルナフレーナは、物語中盤のオルティシエで水神リヴァイアサンとの誓約を終えた直後、敵であるアーデンの凶刃に倒れてしまいます。

エンディングで流れる感動的な結婚式のシーンは、生前の出来事ではありません。

これは、全ての使命を終えた二人の魂が、死後の世界でようやく結ばれたことを示唆する、切なくも美しい演出なのです。

世界は救われましたが、主人公とヒロインは犠牲になるという結末でした。

なぜルナフレーナはアーデンに殺されたのか?彼女の死の真相に迫る

ルナフレーナがアーデンに殺害された理由は、主に二つ考えられます。

一つは、ノクティスの心を折るための、アーデンの残酷な策略です。

アーデンはルシス王家への深い憎しみを抱いており、その復讐の一環として、次期国王であるノクティスの婚約者を自らの手で殺めることで、彼に深い絶望を与えようとしました。

もう一つの理由は、ルナフレーナが「神凪」としての最大の使命を果たし終えたためです。

彼女の役割は、六神と対話し、真の王であるノクティスを導くことでした。

リヴァイアサンとの誓約、そしてノクティスに光耀の指輪を託した時点で彼女の物語上の役目は終わりを迎え、その死がノクティスに王としての覚悟を促す、悲劇的なきっかけとなってしまったのです。

ラスボス戦の玉座に吊るされていた遺体は誰の幻だったのか

最終決戦の場である王都城の玉座の間に吊るされていた4つの遺体は、本物ではありません。

これらは、アーデンがノクティスたちの精神を揺さぶるために作り出した幻影です。

吊るされていたのは、父であるレギス王、ルナフレーナの兄レイヴス、映画『キングスグレイブ』の主人公ニックス、そしてヒロインのルナフレーナでした。

ノクティスにとって因縁の深い人物たちの無残な姿を見せつけることで、彼の心を乱そうとしたアーデンの猟奇性と歪んだ復讐心が生々しく表現されており、多くのプレイヤーに強烈なインパクトを残しました。

物語が突然10年後に飛んだのはなぜ?クリスタルの中で何が起きていたのか

物語の終盤、ノクティスがクリスタルに触れた後、世界が10年後の闇に包まれた時代へと飛んだのは、彼がクリスタル内部で力を蓄えるために眠りについていたからです。

ノクティスは「真の王」として星を救う運命をバハムートから啓示され、その使命を果たすために必要な力を得るために、10年という長い歳月を要しました。

クリスタルの中でノクティスは、ただ眠っていたわけではありません。

彼は星に刻まれた記憶、すなわち2000年前のアーデンと初代王ソムヌスの確執や、歴代ルシス王たちの戦いの歴史などを追体験していました。

この経験を経て、彼は一人の王子から、世界を救う覚悟を持った「真の王」へと成長を遂げたのです。

実はハッピーエンドが存在した?幻のDLC「未来への夜明け」とは

ゲーム本編とは全く違う「もう一つのエンディング」の存在

ゲーム本編の悲劇的な結末に、多くのファンから「救いが欲しい」という声が上がりました。

その声に応える形で、スクウェア・エニックスは本編とは異なる「もう一つのエンディング」、つまりハッピーエンドを描くための大型ダウンロードコンテンツ(DLC)「未来への夜明け」を発表しました。

このDLCは、アーデン、アラネア、ルナフレーナ、そしてノクティスの4人のキャラクターに焦点を当てた、4つのエピソードで構成される予定でした。

「ノクティス達が夢見た未来を実現するため、運命に抗う物語」と銘打たれ、誰もが救われる真のエンディングへの期待が大きく高まりました。

なぜDLCは開発中止になった?ファンが落担した経緯を解説

ファン待望のハッピーエンドDLCでしたが、2018年11月の公式放送で、最初に配信予定だった「エピソード・アーデン」を除く3つのエピソード(アラネア、ルナフレーナ、ノクティス)の開発中止が発表されました。

開発体制の変更などが理由とされており、最高のエンディングを心待ちにしていた世界中のファンは、深い落胆に包まれました。

「悪い DLCが中止になって辛ぇわ…」という、作中のノクティスのセリフをもじった悲しみの声が、SNS上にあふれ返ったのです。

制作中止になったエピソードは小説版『The Dawn Of The Future』で読める

開発中止という悲しいニュースと同時に、ファンへの救済措置も発表されました。

それが、幻となったDLCのストーリーを完全ノベライズした小説『FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-』の発売です。

この小説には、配信済みであるアーデン編の物語はもちろん、開発中止となったアラネア編、ルナフレーナ編、ノクティス編のストーリーが全て収録されています。

ゲームで体験することは叶いませんでしたが、小説という形で、FF15の「もう一つの物語」と真のハッピーエンドを知ることができるのです。

【完全ネタバレ】小説版で描かれた真のハッピーエンドと黒幕の正体

結論:小説版でルナフレーナは生きてる?ノクティスと結ばれる結末

小説版『The Dawn Of The Future』では、本編で死亡したはずのルナフレーナが、神の力によって復活を果たします。

彼女は新たな使命を与えられ、10年後の闇に包まれた世界で、運命に抗うための戦いに身を投じます。

そして物語の最後には、全ての戦いが終わり、世界に夜明けが訪れます。

ノクティスも命を落とすことなく、ルナフレーナと生きて再会し、多くの仲間たちに祝福されながら結婚式を挙げるという、まさにファンが待ち望んだ完璧なハッピーエンドを迎えるのです。

全ての元凶?物語の真の黒幕「剣神バハムート」の目的

小説版で明かされる最も衝撃的な事実は、この物語の真の黒幕がアーデンではなく、六神の一人である「剣神バハムート」であったことです。

ゲーム本編では王を導く存在として描かれていましたが、その実態は人間を星を汚す害虫とみなし、シガイもろとも人間を滅ぼして星を浄化しようと企む、傲慢で独善的な神でした。

アーデンでさえも、バハムートの壮大な計画に利用された犠牲者の一人に過ぎなかったのです。

2000年前のアーデンとソムヌスの兄弟の対立も、全てはバハムートが仕組んだものでした。

アーデンも救われる?ゲーム本編とは異なる彼の役割と最期

真の敵がバハムートであると知ったノクティスは、「お前も救うべき世界の一部だ」と言い、宿敵であったアーデンにさえも手を差し伸べます。

2000年の憎しみに囚われていたアーデンも、ノクティスの覚悟に心を動かされ、ルシス王家と和解。

バハムートを倒すという共通の目的のために、最後の王ノクティスと初代王になるはずだったアーデンが共闘するという、胸の熱くなる展開が描かれます。

最終的にアーデンは、自らの命を懸けて「対をなす世界」のバハムートを倒し、恋人エイラの魂に迎えられ、安らかに消滅します。

復讐者としてではなく、世界を救う英雄として、彼は2000年の苦しみから解放されるのです。

シガイの力を得て復活したルナフレーナの活躍とアラネアとの共闘

バハムートによって蘇生されたルナフレーナは、かつてのアーデンと同じ「シガイを吸収する力」を授けられます。

彼女はこの力を使ってシガイと戦い、人々を守ります。

その旅の途中で、竜騎士アラネアや帝国の血を引く新キャラクター「ソル」と出会い、固い友情で結ばれます。

ゲーム本編では叶わなかった、ルナフレーナが武器を手に取り、仲間と共に戦う姿が生き生きと描かれており、物語の大きな見どころの一つとなっています。

まとめ:FF15の結末がおかしいと感じる全ての人へ

FF15のハッピーエンドルートを今から体験する方法

ここまで読んで、真のハッピーエンドが気になった方も多いでしょう。

では、どうすればこの感動的な結末を体験できるのでしょうか。

ゲーム内でハッピーエンドを見ることはできるのか?

残念ながら、ゲーム内で小説版と同じハッピーエンドを見ることはできません。

前述の通り、ハッピーエンドを描くはずだったDLCは開発が中止されています。

唯一、DLC「エピソード・イグニス」には、ノクティスが犠牲にならないifルートのエンディングが存在しますが、これは小説版の結末とは異なるものです。

小説『The Dawn Of The Future』の入手方法と読むべき理由

FF15の真のハッピーエンドを知る唯一の方法は、小説『The Dawn Of The Future』を読むことです。

この小説は電子書籍やオンラインストアで現在も購入可能です。

ゲーム本編の悲しい結末に心を痛めた方、物語の全ての謎を知りたい方、そして何よりノクティスとルナフレーナに幸せになってほしいと願う全てのファンにとって、この小説は必読の一冊と言えるでしょう。

FF15の物語を100%楽しむためのおすすめの順番(映画・DLC・小説)

FF15の世界を余すところなく楽しむためには、関連作品を観る順番も重要です。

まず、ゲームを始める前に映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』を観ることで、物語の背景への理解が深まります。

その後ゲーム本編を進め、各キャラクターのDLCを適切なタイミングでプレイし、最後に小説『The Dawn Of The Future』を読むことで、壮大な物語が完全に結実します。

この順番で体験することで、FF15という作品が本当に描きたかったテーマと、感動のフィナーレを深く味わうことができるはずです。

まとめ:FF15の結末がおかしいと感じる全ての人へ

  • FF15本編の結末はノクティスとルナフレーナが死亡する悲劇である
  • ラストの結婚式は死後の世界での出来事を描いたもの
  • 多くの謎や悲劇的な展開から、結末がおかしいと感じるプレイヤーは多い
  • 本来、本編とは異なるハッピーエンドを描くDLC「未来への夜明け」が予定されていた
  • DLCはアーデン編を除き開発中止となったが、その物語は小説で補完された
  • 小説版『The Dawn Of The Future』ではルナフレーナが復活し、ノクティスと生きて結ばれる
  • 物語の真の黒幕は、アーデンではなく剣神バハムートであったことが明かされる
  • 小説版ではアーデンさえもが救われ、ルシス王家と和解し、バハムート打倒に協力する
  • ゲーム内でこのハッピーエンドを体験することはできない
  • 真の結末を知るには、小説『The Dawn Of The Future』を読む必要がある
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