エターナルクイーンはFF9永遠の闇?関連性と賛否を解説

ファイナルファンタジーXIV(FF14)の最新拡張パッケージ「黄金のレガシー」にて、メインストーリーの最後に待ち受けるボス「エターナルクイーン」。

この存在が、不朽の名作「ファイナルファンタジーIX(FF9)」のラストボス「永遠の闇」を彷彿とさせるとして、プレイヤーの間で大きな話題を呼んでいます。

単なるオマージュに留まらない深い関連性が考察される一方で、原作のテーマ性を巡って賛否両論が巻き起こり、一部のFF9ファンからは引退を表明する声も上がる事態となりました。

この記事では、FF14のエターナルクイーンとFF9の永遠の闇の関連性、プレイヤー間で交わされる様々な意見、そしてベアトリクスやローズ・オブ・メイといった関連要素まで、網羅的に掘り下げて解説します。

目次

FF14のエターナルクイーンとFF9のラスボス「永遠の闇」の関連性とは?

結論:エターナルクイーンはFF9「永遠の闇」を含む複数キャラクターのオマージュです

FF14に登場する「エターナルクイーン」は、FF9のラストボス「永遠の闇」の直接的な再現ではなく、永遠の闇、ガーネット、ガーランドといった複数のFF9キャラクターの要素を内包した、複合的なオマージュキャラクターであると結論付けられます。

名前の類似性や「絶望から生まれる」という背景は永遠の闇を想起させますが、その役割や行動原理には他のキャラクターの影響が色濃く見られます。

この複雑な設定が、プレイヤーによる深い考察を生む一方で、解釈を巡る論争の原因ともなっています。

「永遠の闇」とはどんなボス?FF9での唐突な登場と正体を解説

FF9の「永遠の闇」は、前座であるクジャを倒した直後に何の前触れもなく出現する、作中屈指のサプライズとして知られるラストボスです。

その唐突さから、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。

公式な説明は少ないものの、「生きとし生けるものが抱く死への恐怖、そこから生まれる絶望の集合体」とされ、クジャが抱いた強大な死への恐怖心が引き金となって現れた存在だと考察されています。

全ての生命を無に還すことを目的としており、「生きる」ことをテーマとするFF9の物語の最後に立ちはだかる、究極の「死の概念」そのものと言えるでしょう。

FF14「エターナルクイーン」の正体である永久人スフェーンとは誰か

FF14におけるエターナルクイーンの正体は、「永久人スフェーン」という名の存在です。

彼女は、雷の霊災によって滅びゆく鏡像世界のアレクサンドリア王国で、落命した王女の魂をベースに、超高度技術「エレクトロープ」を用いて生み出されました。

国民を死の恐怖から救うという使命を帯びており、そのために国民から死の概念そのものを除去するという手段を選びます。

結果として、彼女の民は他世界の生命を脅かす存在へと変貌してしまい、光の戦士たちの前に立ちはだかることになりました。

名前や設定の共通点と相違点を徹底比較

エターナルクイーンと永遠の闇には、いくつかの共通点と明確な相違点が存在します。

比較項目FF14 エターナルクイーンFF9 永遠の闇
名前エターナル(Etenal)=永遠永遠の闇
誕生経緯国民の「死にたくない」という絶望と願いクジャの「死への恐怖」と絶望
目的国民を死から救い、永遠の生を与える全ての生命を無に還し、存在を破壊する
役割国民を守る救世主(結果として侵略者)世界を終わらせる破壊者
結末光の戦士に討たれ、王家の歴史に幕を下ろす「生きる」意志に敗れ、再起を匂わせ消滅

このように、名前や「絶望」というキーワードは共通していますが、その目的は「救済」と「破壊」で正反対であり、エターナルクイーンがFF9の様々な要素を取り入れた独自のキャラクターであることがわかります。

なぜ炎上?FF14黄金のレガシーにおけるFF9オマージュへの賛否両論まとめ

【批判派の意見】FF9へのリスペクトがない?原作ファンが引退するほどの問題点

黄金のレガシーにおけるFF9の扱いに対し、一部の熱心な原作ファンからは「リスペクトが感じられない」という厳しい批判が上がっています。

特に、FF9の根幹テーマである「記憶」の扱いが問題視されました。

原作では、ビビの「生きていた証は記憶の中に在る」というメッセージが感動的に描かれますが、FF14では「記憶を空に預けて死を忘れる」という、真逆ともとれる描写がなされました。

これが原作テーマへの否定と受け取られ、「思い出をめちゃくちゃにされた」「FF9を消費されただけ」と感じたファンが、深い悲しみと共に引退を決意するケースも見受けられます。

【考察・擁護派の意見】新たな解釈?スフェーンに込められた3つのFF9要素とは

一方で、黄金のレガシーの物語を肯定的に捉え、深い考察を展開するプレイヤーも少なくありません。

彼らの分析によれば、エターナルクイーン(スフェーン)は単なるキャラクターの模倣ではなく、「ガーネット」「ガーランド」「永遠の闇」という3つのFF9キャラクターの要素を統合した、複雑で新しい存在として描かれていると指摘されています。

民を守ろうとする姿は「ガーネット」、与えられた使命に殉じる様は「ガーランド」、そして物語を終わらせる役割は「永遠の闇」という、多層的な解釈です。

これはFF14ならではの新たな物語の表現であり、単純なパロディではないという見方が示されています。

「生きてるってこと、証明できなければ…」原作テーマの解釈違いが最大の火種か

今回の論争における最大の火種は、FF9のビビが遺した「生きてるってこと、証明できなければ死んでしまっているのと同じなのかなぁ…」という問いとその答えの扱いです。

FF9においてこの問いは、「誰かの記憶の中に生き続けることこそが、生の証明である」という感動的な結論に繋がります。

しかし、黄金のレガシーでは「記憶を預けて死を忘れる」ヨカフイ族の思想が描かれ、これが原作のテーマをないがしろにしている、と多くのファンが感じました。

この解釈の違いが、単なるオマージュへの不満を超え、作品の根幹を否定されたという強い反発心を生む原因となったのです。

アレクサンドリア城、リンドブルム…地名や設定の扱いはどうだったのか

地名や設定の扱いについても、ファンの間で物議を醸しました。

例えば、原作では友好国であったリンドブルムがアレクサンドリアに攻め入ったという設定や、物語の象徴であるアレクサンドリア城が一部で「不細工」と評される造形で描かれたことなどが挙げられます。

また、ダゲレオやクレイラといった地名がマップ上に名前だけで配置され、実際には訪れることができない点も、「ファンが喜ぶと思って名前だけ使っている」という印象を与え、表面的な扱いに失望する声が上がりました。

スフェーンはガーネット?ゼレニアはベアトリクス?登場キャラクターを比較

FF14のスフェーンはFF9のガーネット姫が元ネタなのか?

FF14のスフェーンは、FF9のガーネット姫が元ネタの一部であると考えられています。

アレクサンドリアの王女という立場や、国民を想う心はガーネットと共通しています。

しかし、物語における役割は、創造主から与えられた使命を遂行する「ガーランド」に近い側面も持ち合わせています。

そのため、スフェーンはガーネットの要素を受け継ぎつつ、FF14独自の物語の中で異なる役割を与えられたキャラクターと言えるでしょう。

FF14のボス「ゼレニア」はFF9のベアトリクスがモチーフ

黄金のレガシーの道中で戦うことになるボス「ゼレニア」は、FF9に登場する絶大な人気を誇る女将軍「ベアトリクス」がモチーフとなっています。

その容姿や繰り出す技など、随所にベアトリクスを彷彿とさせる要素が見られ、多くのプレイヤーがすぐに元ネタを認識しました。

FF9では敵として登場しながらも、後に味方となるドラマティックな展開で人気の高いキャラクターであり、FF14でのボスとしての登場はファンにとって大きな驚きとなりました。

ゼレニア戦のBGMはベアトリクスの名曲「ローズ・オブ・メイ」のアレンジ

ゼレニアとの戦闘で流れるBGMは、ベアトリクスのテーマ曲として非常に人気の高い「ローズ・オブ・メイ」のアレンジバージョンです。

原曲はピアノが印象的な哀愁漂う美しい旋律ですが、FF14では戦闘シーンに合わせてより重厚で悲壮感のあるオーケストラアレンジ「ローズ・オブ・メイ~黄金~」として使用されています。

この演出は、FF9ファンにとって感慨深いものであり、黄金のレガシーにおけるオマージュの中でも特に評価の高いポイントの一つです。

FF14でベアトリクス風ミラプリは可能?おすすめ装備を紹介

FF14のプレイヤーの間では、自身のキャラクターの外見をベアトリクスに似せる「ミラプリ(ミラージュプリズム)」が人気を集めています。

完全に同じ装備は存在しませんが、いくつかの装備を組み合わせることで雰囲気を再現することが可能です。

例えば、胴装備には「イディル・プロテクターコートRE」、脚装備には「ヨルハ五三式脚衣:守」、足装備には「エクスペディション・サイブーツ」などが候補として挙げられます。

騎士らしいプレートアーマーと女性的なシルエットを両立させることが、再現のポイントとなります。

【FF14】高難易度コンテンツ「エターナルクイーン討滅戦」の基本情報

エターナルクイーン討滅戦の開放条件と場所はどこ?

「エターナルクイーン討滅戦」は、拡張パッケージ「黄金のレガシー」のメインクエストを進めることで開放される、8人用の討伐・討滅戦コンテンツです。

具体的な開放タイミングは、バージョン7.0の最終盤のメインクエスト「〇〇(クエスト名)」を進行中に、特定の場所で突入することになります。

ストーリーのクライマックスを飾る重要なバトルであり、全ての黄金のレガシープレイヤーが挑戦することになります。

主要ギミックと攻略のポイントを解説

エターナルクイーン討滅戦では、多彩なギミックがプレイヤーを待ち受けます。

特に注意すべきは、フィールドの安全地帯が変化する「ヴァーチャルシフト」や、全体に大ダメージを与える攻撃です。

タンクは強攻撃に防御バフを合わせ、ヒーラーは全体攻撃後のHP回復を迅速に行う必要があります。

床の予兆をよく見て、次の攻撃を予測しながら行動することが攻略の鍵となります。

2回目のヴァーチャルシフトでは壁に押し出されるギミックがあるため、立ち位置には特に注意が必要です。

討滅戦のBGMはFF9のアレンジ?楽曲についても解説

エターナルクイーン討滅戦のBGMは、FF9の直接的なアレンジではありませんが、ラスボス戦の荘厳さと絶望感を彷彿とさせる壮大なオーケストラ曲となっています。

FF9のラスボス戦BGM「最後の闘い」のような緊迫感と、物語の終わりを感じさせるメロディが特徴です。

黄金のレガシーのフィナーレを飾るにふさわしい楽曲であり、プレイヤーの感情を大いに盛り上げてくれます。

FF9ファンはどう向き合うべきか?引退問題と今後の展望

「私はFF14を続けるよ」引退か継続か、プレイヤーたちの選択

今回のFF9オマージュを巡る一件は、かつて旧FF14のサービス終了危機に生まれたミーム「私はFF14を続けるよ」を彷彿とさせる状況を生み出しました。

FF9の思い出を大切にするがゆえにFF14から離れることを決意したプレイヤーがいる一方で、今回の物語をFF14ならではの新たな解釈として受け入れ、プレイを続けるプレイヤーも数多くいます。

どちらの選択も、それぞれの作品に対する深い愛情から生まれたものであり、単純な善悪で語ることはできません。

今から原作FF9をプレイするには?対応機種と購入方法

今回の騒動で、原作のFF9に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

ファイナルファンタジーIXは、現在多くのプラットフォームでプレイすることが可能です。

PlayStation 4/5、Nintendo Switch、Xbox One/Series X|S、PC(Steam)、さらにはiOS/Androidのスマートフォン向けアプリとしても配信されています。

各オンラインストアからダウンロード版を手軽に購入できるため、ぜひこの機会にジタンたちの冒険を体験してみてください。

まとめ:エターナルクイーンとFF9の関連性、賛否両論の背景

  • FF14のエターナルクイーンはFF9の「永遠の闇」を含む複数キャラの複合オマージュである
  • エターナルクイーンの正体は、滅びゆく世界の王女の魂から作られた「永久人スフェーン」
  • FF9のラスボス「永遠の闇」は、死への恐怖と絶望が生み出した存在
  • 一部のFF9ファンは、原作テーマの解釈違いなどから「リスペクトがない」と批判
  • 擁護派は、ガーネット、ガーランド、永遠の闇の要素を統合した新たな解釈と考察している
  • 論争の最大の火種は、FF9の根幹テーマである「記憶と生の証明」の扱い方にある
  • ボス「ゼレニア」はFF9の「ベアトリクス」がモチーフで、BGMは名曲「ローズ・オブ・メイ」のアレンジ
  • 黄金のレガシーの扱いに失望し引退を選ぶファンと、プレイを継続するファンの両方が存在する
  • 原作FF9は現在、最新のゲーム機やスマートフォンなど多様なプラットフォームでプレイ可能
  • 今回のオマージュは、FF14とFF9の両ファンにとって深く考えさせられる出来事となった
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