【エルデンリング】指巫女考察:彼女たちの悲劇と黄金律の謎

エルデンリングの広大な世界で、プレイヤーである褪せ人の旅に深く関わる存在、それが「指巫女」です。

彼女たちは祝福の導き手である一方、その背景には悲劇的な宿命が横たわっており、多くのプレイヤーがその謎や物語の考察に惹きつけられています。

特に、メリナの正体や、英雄ヴァイクと鎮めの教会の指巫女の関係、そして彼がなぜ狂い火を宿したのかという疑問は、エルデンリングの世界観を理解する上で欠かせない要素です。

この記事では、指巫女とは何なのか、彼女たちの役割、そしてヴァイクやベルナールといった他の褪せ人との関わりから、黄金律に潜む矛盾と指巫女たちの真実に迫る深い考察をお届けします。

目次

エルデンリングの指巫女とは?その役割と存在理由を徹底解説

二本指に仕え、褪せ人を導く存在

指巫女とは、大いなる意志の使いである「二本指」に仕え、エルデの王を目指す褪せ人を導くために存在する女性たちのことです。

彼女たちは、褪せ人が集めたルーンを力に変える力を持ち、旅の重要なサポート役を担います。

本来、祝福に導かれた褪せ人には、一対一で仕える指巫女が定められており、彼女たちの助けなくしては、褪せ人は真の力を得ることも、王を目指すことも困難とされています。

この関係は、褪せ人の旅路における絶対的な前提であり、巫女の存在そのものが祝福の象徴と考えられています。

巫女がいなければルーンを力に変えられない?ゲームシステムと世界観の繋がり

ゲームのシステム上、レベルアップ(ルーンを力に変える行為)は、主にメリナの助けによって可能になります。

これは、エルデンリングの世界観において「指巫女の力添えがなければ、褪せ人はルーンの力を引き出せない」という設定が、ゲームの根幹システムとして反映されていることを示しています。

白面のヴァレーが主人公を「巫女無し」と蔑むように、巫女のいない褪せ人は半人前と見なされ、力を得る手段すら持たない劣等な存在として扱われます。

この設定により、プレイヤーは指巫女という存在の重要性を、ゲームプレイを通じて直接的に体験することになります。

黄金樹を焼くための「種火」としての悲劇的な宿命

指巫女の最も悲劇的な役割は、褪せ人がエルデの王となる最終局面で、黄金樹へ続く道を阻む「拒絶の棘」を焼くための「種火」となる宿命を背負っていることです。

巨人の火の釜でその身を燃やすことで、道を切り開く。

これは、彼女たちが自らの命を犠牲にして、仕える褪せ人を王へと導くことを意味します。

たとえそれが巫女自身の望みであったとしても、愛する者を犠牲にしなければ王になれないという事実は、多くの褪せ人にとって受け入れがたい選択であり、この悲劇的な宿命がヴァイクのような人物の物語を生む大きな要因となっています。

主人公(プレイヤー)に指巫女がいないのはなぜ?メリナの正体と謎

チュートリアルで出会う死んだ巫女は誰?

ゲーム開始直後のエリア「王を待つ礼拝堂」で、プレイヤーは一体の指巫女の死体に遭遇します。

多くの考察では、この人物こそが本来プレイヤーである主人公を導くはずだった指巫女ではないかと考えられています。

彼女がなぜ死んでしまったのか、誰に殺されたのかは明確には語られませんが、この出会いがプレイヤーの「巫女無し」という特異な状況を決定づけた出来事であることは間違いありません。

このオープニングは、プレイヤーが他の褪せ人とは異なる、特殊な運命を辿ることを暗示しています。

メリナは指巫女の代わり?その目的と正体に迫る

主人公の前に現れる謎の少女メリナは、自らを「指巫女の代わり」と称し、ルーンを力に変える能力をプレイヤーに提供します。

彼女は肉体を持たない霊体のような存在であり、その目的は「黄金樹の麓へ連れて行ってもらうこと」です。

彼女は正式な指巫女ではありませんが、その役割を代行し、霊馬トレントを授けるなど、旅に不可欠なパートナーとなります。

しかし、その正体や真の目的は多くの謎に包まれており、彼女自身の口から語られる使命は、単なる指巫女の代行という枠を超えた、エルデンリングの物語の核心に触れるものです。

出会えなかったもう一人の巫女?傀儡サロリナの物語

魔術師セルブスのイベントでは、「指巫女サロリナ」という遺灰(傀儡)を入手できます。

彼女のテキストには「導くべき褪せ人に、出会えなかった指巫女の霊体」と記されており、これもまた運命の悪戯によって、本来の役割を果たせなかった巫女の一人です。

サロリナの存在は、主人公が出会うはずだったかもしれない、もう一つの可能性を示唆しています。

彼女が傀儡にされていなければ、プレイヤーの旅は全く違うものになっていたかもしれません。

このエピソードは、指巫女と褪せ人の出会いが、決して当たり前ではないことを物語っています。

【最重要考察】指痕爛れのヴァイクはなぜ狂い火を宿したのか?

「エルデの王に最も近い」と言われた英雄の過去と実力

指痕爛れのヴァイクは、円卓の一員であり、かつて「エルデの王に最も近い褪せ人の一人」と称された伝説的な英雄です。

彼の武具に残されたテキストからは、彼が非常に優れた騎士であったことがうかがえます。

パッケージアートに描かれている人物が彼ではないかという説もあるほど、ヴァイクはエルデンリングの物語において象徴的な存在です。

そんな輝かしい経歴を持つ彼が、なぜ全てを焼き尽くす「狂い火」に身を委ねたのか、その謎こそが多くのプレイヤーを惹きつける最大の考察ポイントとなっています。

鎮めの教会に眠る指巫女はヴァイクの巫女で確定か?

リエーニエの「鎮めの教会」には、一体の指巫女の遺体があります。

この教会の前でヴァイクが侵入してくることから、この遺体こそがヴァイクが仕えていた指巫女であるというのが最も有力な説です。

彼女の死が、ヴァイクの運命を大きく狂わせたことは想像に難くありません。

彼女がすでに死んでいたのか、あるいはヴァイクが狂い火を宿した後に彼を鎮めるためにこの場所へ来て命を落としたのか、解釈は分かれますが、この場所がヴァイクの悲劇の核心であることは確かでしょう。

巫女を犠牲にしないために選んだ狂い火への道

ヴァイクが狂い火を宿した最も有力な理由は、前述の通り、仕える指巫女を「種火」として犠牲にすることを拒んだためだと考えられています。

王となるためには巫女の死が避けられない。

その運命に抗うため、ヴァイクは自らの身を火種として黄金樹を焼く「狂い火」の道を選んだのではないでしょうか。

愛する巫女を守るための選択が、結果として彼自身を狂気に陥らせ、王の道から永遠に遠ざけてしまった。

この英雄的でありながらも悲劇的な物語が、ヴァイクというキャラクターに深い奥行きを与えています。

もう一つの可能性:古竜ランサクスとの関係とシャブリリの唆し

ヴァイクの行動には、別の要因も考えられます。

彼の祈祷「ヴァイクの竜雷」のテキストには、「ランサクスが、最も愛した騎士であった」と記されており、彼が古竜ランサ-クスと非常に親密な関係にあったことが示唆されています。

竜への強い想いが、黄金律から外れた存在である狂い火との親和性を高めた可能性も否定できません。

そこに、狂い火を勧めるシャブリリが囁きかけたことで、彼はその誘いに乗ってしまったのではないか、という考察も存在します。

巫女への愛だけでなく、複数の要因が絡み合って彼の悲劇が生まれたと考えることもできます。

ヴァイクだけではない?巫女を巡る他の褪せ人たちの物語

【比較考察】背律者ベルナールもまた、巫女のために王の道を捨てた

巫女のために運命を変えたのはヴァイクだけではありません。

戦技を教えてくれるNPC「戦鬼ベルナール」もまた、かつては王を目指す英雄でした。

彼の装備のテキストには「彼の巫女が、火に身を投げるまでは」という一文があり、ベルナールもまた、巫女が種火となったことで王の道を捨て、黄金律に背く「背律者」となったことが分かります。

ヴァイクが狂い火を選んだのに対し、ベルナールは火山館で褪せ人を狩る道を選びました。

手段は違えど、巫女の悲劇的な宿命が、最も王に近いとされた英雄たちの運命を狂わせたという点で、二人の物語は強く共鳴しています。

ヴァイクの素顔はイケメン?褪せ人たちの人物像と人気の理由

ヴァイクやベルナールといったキャラクターは、その悲劇的な背景から多くのプレイヤーに人気があります。

特にヴァイクはその装備の格好良さや、背景にある物語の深さから、素顔を想像したり、彼の視点で物語を追体験したいと考えるファンも少なくありません。

彼らの人気は、単なる強さだけでなく、愛する者のために大きな決断を下した人間的な魅力に基づいています。

その行動原理が理解しやすいため、プレイヤーは彼らの物語に感情移入し、その人物像に惹きつけられるのです。

褪せ人たちの物語から見える「指巫女システム」の歪みと限界

ヴァイクやベルナールの物語を紐解くと、褪せ人をエルデの王へと導くはずの「指巫女システム」そのものに、構造的な歪みと限界があることが見えてきます。

最も忠実で、最も王に相応しいとされた者ほど、愛する巫女を犠牲にするという非情な選択を迫られる。

この矛盾が、彼らを黄金律から背かせ、狂い火や背律といった道へと向かわせる原因となっています。

指巫女の存在は祝福であると同時に、褪せ人にとって最も過酷な試練でもあるのです。

まとめ:エルデンリング 指巫女 考察

  • 指巫女は二本指に仕え、ルーンを力に変えることで褪せ人を導く存在である
  • 彼女たちの究極的な役割は、黄金樹を焼くための「種火」として自らを犠牲にすることだ
  • 主人公に巫女がいないのは、本来の巫女が序盤で死亡しているためと考察される
  • メリナは正式な指巫女ではないが、その代わりとして主人公の旅に同行する
  • ヴァイクは「エルデの王に最も近い」と言われたが、狂い火を宿し道を外れた
  • 彼が狂い火を宿したのは、愛する指巫女を犠牲にしないためという説が有力である
  • 鎮めの教会に眠る巫女の遺体は、ヴァイクの巫女のものである可能性が高い
  • 古竜ランサクスとの関係やシャブリリの唆しも、ヴァイクの行動に影響したとされる
  • 背律者ベルナールもまた、巫女の犠牲が原因で黄金律に背いた一人である
  • 指巫女を巡る物語は、祝福と犠牲を強いる黄金律のシステム的な矛盾を浮き彫りにする
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