大ヒットアクションRPG「エルデンリング」のパッケージアートに描かれた、剣を突き立てる謎の騎士。
この印象的なキャラクターが誰なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
ゲームをプレイしても、彼が誰なのかはっきりとは語られず、多くのプレイヤーが疑問を抱いています。
この記事では、エルデンリングのパッケージを飾る騎士の正体、その背景にある壮大な物語、そしてなぜ彼が象徴として選ばれたのかという考察まで、あらゆる情報を網羅的に解説していきます。
【結論】エルデンリングのパッケージに描かれているのは「指痕爛れのヴァイク」
パッケージアート中央の人物の正体を解説
結論から言うと、エルデンリングのパッケージ中央に描かれている騎士は「指痕爛れのヴァイク(しこんただれのヴァイク)」というキャラクターです。
彼が身にまとっている、指の痕が爛れたように溶けている特徴的な鎧は「指痕シリーズ」と呼ばれ、ゲーム内でプレイヤーも入手できます。
この鎧のデザインが、パッケージアートの騎士が着ているものと完全に一致することから、彼がヴァイクであることは間違いないとされています。
ヴァイクはどんなキャラクター?物語における立ち位置の概要
ヴァイクは、プレイヤーである主人公と同じ「褪せ人(あせびと)」の一人です。
アイテムのテキストによれば、彼は「かつてエルデの王に最も近づいた褪せ人の一人」とされており、主人公が登場する以前の時代で、最も偉大な英雄だったことが示唆されています。
しかし、彼はある理由から禁忌の力である「狂い火」に身を堕とし、その結果「指痕爛れ」の異名を持つようになりました。
輝かしい英雄でありながら、悲劇的な結末を迎えた重要な人物、それがヴァイクなのです。
なぜヴァイクがパッケージに選ばれたのか?考えられる3つの理由を考察
理由①:主人公のifであり「最もエルデの王に近づいた褪せ人」だから
ヴァイクは、エルデの王を目指す旅路において、主人公が辿るかもしれない「もう一つの可能性」を象徴する存在です。
彼は主人公と同じように円卓に集い、二つの大ルーンを手にして王都へ至りましたが、最終的に巫女を犠牲にできず、自らが火種となる「狂い火」の道を選びました。
これは、プレイヤーが選択できるエンディングの一つ「狂い火の王」への道を、ヴァイクが先に歩んでいたことを示しています。
「最も王に近づいた」という設定は、彼が単なる敵キャラクターではなく、物語の深みを表現するための重要な鏡写しの存在であることを示しており、パッケージに選ばれるにふさわしい理由と言えるでしょう。
理由②:騎士らしい王道なデザインが作品の象徴としてふさわしいから
フロム・ソフトウェアが手掛ける「ダークソウル」シリーズなどでは、しばしば象徴的な騎士の装備がパッケージを飾ってきました。
ヴァイクが装備する「指痕シリーズ」は、爛れたディテールこそあれど、そのフォルムは西洋ファンタジーにおける王道の騎士甲冑です。
一目でダークファンタジーの世界観を伝えるこの騎士らしいデザインが、エルデンリングという壮大な物語の「顔」として選ばれた大きな理由の一つと考えられます。
理由③:「狂い火」という重要なテーマを暗示する存在だから
ヴァイクの存在は、エルデンリングの物語における重要なテーマである「狂い火」を象徴しています。
狂い火は、黄金樹がもたらす律とは相容れない混沌の力であり、世界を全て焼き尽くす可能性を秘めています。
そんな禁忌の力をその身に宿したヴァイクをパッケージに描くことで、このゲームが単なる英雄譚ではなく、破滅と隣り合わせの過酷な物語であることを発売前から暗示していたのかもしれません。
プレイヤーの反応「出番が少ない」「弱い」のに何故?
多くのプレイヤーが抱く「なぜヴァイクがパッケージに?」という疑問の根底には、ゲーム内での彼の扱われ方があります。
ヴァイクは物語の本筋には深く関わらず、特定の場所でボスとして2回登場するのみです。
そのため、「パッケージを飾るほどの重要人物とは思えなかった」「もっと物語の核心にいるキャラクターだと思っていた」といった声がSNSや掲示板で多く見られます。
この背景設定の重厚さと、実際の出番の少なさとのギャップが、かえってプレイヤーの想像力を掻き立て、ヴァイクというキャラクターをより魅力的なものにしていると言えるでしょう。
「指痕爛れのヴァイク」とは何者?その正体とストーリーを徹底解説
かつて円卓に連なった「円卓の騎士」としての過去
ゲーム終盤、巨人たちの山嶺の封牢で戦うことになるヴァイクは「円卓の騎士、ヴァイク」という名を持っています。
これは、彼が主人公やギデオン、ネフェリ・ルーといった面々と同様に、かつて二本指に導かれ、王を目指す英雄たちが集う「円卓」の一員だったことを示しています。
百智卿ギデオン・オーフニールが「大ルーンを二つ集めたのはお前で二人目だ」と語るセリフがありますが、その一人目こそがヴァイクなのです。
古竜ランサクスとの関係は?「最も愛した騎士」の真相
ヴァイクの背景を語る上で欠かせないのが、古竜ランサクスとの関係です。
彼を倒すことで手に入る祈祷「ヴァイクの竜雷」のテキストには、「竜槍の二つ名でも呼ばれたヴァイクは ランサクスが、最も愛した騎士であった」という衝撃的な一文が記されています。
人の姿に化けて騎士たちと交わったとされる美しい古竜ランサクスが、最も愛したのがヴァイクだったのです。
この人間と竜との種族を超えたロマンスは、ヴァイクの人物像にさらなる深みを与えています。
ヴァイクはなぜ狂い火に堕ちたのか?己の巫女を想うがゆえの悲劇
輝かしい経歴を持つヴァイクが、なぜ全てを滅ぼす狂い火に手を出したのでしょうか。
彼の装備のテキストには「それは、己の巫女のためだったろうか」という一節があります。
エルデの王となるためには、閉ざされた黄金樹を焼く必要があり、そのためには自らの指巫女を火種として犠牲にしなければなりません。
ヴァイクは、旅を共にした巫女を犠牲にすることに耐えられず、代わりに自らが火種となるべく、王都の地下深くで狂い火を受け入れたと考察されています。
彼の選択は、巫女を想う優しさゆえの悲劇だったのです。
シャブリリによる「唆し」とは何だったのか
ヴァイクの装備テキストは、「あるいは何者かが、唆しを囁いたのだろうか」とも問いかけています。
この「何者か」とは、狂い火の信奉者であるシャブリリのことだと考えられます。
シャブリリはゲーム本編でも主人公の前に現れ、「哀れな小娘を犠牲にするのではなく、自らの体を焼き、正しい王の道を行け」と、ヴァイクが選んだのと同じ狂い火の道を seductive に囁きます。
巫女を救いたいというヴァイクの心に、シャブリリの甘い言葉が響いたことは想像に難くありません。
ゲーム内でヴァイクはどこに登場する?出現場所とイベント
闇霊としての出現場所:リエーニエ「鎮めの教会」
プレイヤーが最初にヴァイクと出会うのは、湖のリエーニエの北東部、「狂い火村」を抜けた先にある「鎮めの教会」付近です。
ここでは「指痕爛れのヴァイク」として闇霊の姿で侵入してきます。
狂い火の祈祷を多用し、プレイヤーを発狂させようと襲い掛かってくる強敵です。
本体の出現場所:巨人たちの山嶺「王に近づいた者の封牢」
ヴァイクの本体は、ゲーム終盤のエリア「巨人たちの山嶺」にある「王に近づいた者の封牢」に封印されています。
ここでの彼は「円卓の騎士、ヴァイク」として登場し、狂い火ではなく、かつての彼が信仰していた古竜の赤き雷の力で戦います。
彼を倒すことで、パッケージにも描かれている「指痕シリーズ」の防具一式を入手できます。
「指痕のブドウ」の入手とハイータのイベントへの繋がり
リエーニエで闇霊のヴァイクを倒すと、「ヴァイクの戦槍」と共に貴重品「指痕のブドウ」が手に入ります。
このアイテムは、彼の爛れた瞳そのものであり、盲目の巫女ハイータのイベントを進める上で不可欠なものです。
ハイータにこのブドウを渡すことで、彼女は狂い火の巫女としての道を進むことになり、プレイヤーを狂い火の王エンドへと導いていきます。
ヴァイクは強い?弱い?攻略法とプレイヤーからの評価
侵入霊「指痕爛れのヴァイク」の強さと倒し方
リエーニエで侵入してくるヴァイクは、全ての攻撃に状態異常「発狂」の蓄積効果があるため非常に厄介です。
距離を取ればレーザーのような「空裂狂火」、近づけば広範囲攻撃の「シャブリリの叫び」を使い分けるため、常に動き回って攻撃の隙を突く必要があります。
発狂ゲージの管理に注意しながら、短期決戦を挑むのがおすすめです。
ボス「円卓の騎士ヴァイク」の強さと倒し方
巨人たちの山嶺で戦う本体のヴァイクは、狂い火を使わない代わりに、広範囲に広がる赤き雷の祈祷を多用します。
攻撃範囲が広く威力も高いため、予備動作を見たら大きく距離を取りましょう。
動き自体は比較的緩やかなので、攻撃後の隙を狙ってダメージを与えていくのが基本的な戦術となります。
SNSや掲示板での評価「道中ボスとしては妥当」「もっと活躍してほしかった」
プレイヤーからの強さに関する評価は、「背景を考えると物足りないが、道中のボスとしては妥当」という意見が多いようです。
特に、パッケージを飾るキャラクターであることから、マレニアのような最強クラスのボスを期待していたプレイヤーからは「もっと強くても良かった」という声も聞かれます。
強さよりも、その悲劇的なストーリーやキャラクター設定で高く評価されているのがヴァイクという存在です。
エルデンリングのパッケージに関するよくある質問
ヴァイクの兜の下の素顔はイケメンって本当?
はい、本当です。
ゲーム内のデータ解析によってヴァイクの素顔が明らかになっており、非常に整った顔立ちの美形であることが判明しています。
この事実から、ファンの間では「これほどイケメンなら、古竜ランサクスが愛したのも納得できる」と話題になりました。
他にパッケージに描かれているキャラクターは誰?
ヴァイクが中央に描かれているパッケージアートですが、よく見ると彼の足元にもいくつかの死体が転がっています。
その装備から、左下には「王骸のエンシャ」、右下には「城主ジェーレン」の装備を身につけた人物が描かれていると特定されています。
彼らがなぜ共に描かれているのか、その関係性は謎に包まれています。
狼の戦鬼(バルグラム)はパッケージの人物ではない?
発売前のトレーラーなどで目立っていた「狼の戦鬼、バルグラム」とヴァイクを混同する声もありますが、これは別人です。
バルグラムは円卓にいる霊体として登場し、火山館の依頼で敵対することになるキャラクターですが、パッケージの人物ではありません。
ヴァイクのフィギュアは発売されている?
はい、発売されています。
BANDAI SPIRITSのアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」から、「指痕爛れのヴァイク」が発売されました。
エルデンリングの登場人物としては非常に早い段階でのフィギュア化であり、メーカーからも彼のキャラクター性が高く評価されていることがうかがえます。
まとめ:エルデンリングのパッケージの「誰?」を完全解説
- エルデンリングのパッケージ中央の騎士は「指痕爛れのヴァイク」である
- ヴァイクは主人公以前に「最もエルデの王に近づいた」とされる褪せ人であった
- パッケージに選ばれたのは、物語の象徴性や王道な騎士のデザインが理由と考察される
- 彼はかつて円卓に所属した「円卓の騎士」でもあった
- 古竜ランサクスに「最も愛された騎士」というロマンチックな背景を持つ
- 愛する巫女を犠牲にできず、自らが火種となるため狂い火に堕ちたとされる
- ゲーム内ではリエーニエと巨人たちの山嶺でボスとして登場する
- 闇霊のヴァイクを倒すと手に入る「指痕のブドウ」はハイータのイベントに必要である
- データ解析により、兜の下の素顔は大変な美形であることが判明している
- S.H.Figuartsからアクションフィギュアが発売されるなど高い人気を誇る

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