【エルデンリング】フィアの考察|イベントから死亡の真相まで解説

エルデンリングに登場する謎多き女性、死衾の乙女フィア。

彼女の目的や思想、そして悲劇的な結末について、多くのプレイヤーが考察を巡らせています。

なぜ彼女は「死に生きる者」を救おうとしたのか、Dの一族との対立の真相は何か。

また、ライオネルとの「パパ活」疑惑や、一部で話題となった「パンツ」の件まで、フィアというキャラクターの全貌には多くの謎が残されています。

この記事では、フィアのイベント進行から死亡に至るまでの物語を紐解き、彼女の人物像を徹底的に考察していきます。

目次

エルデンリングのフィア考察|その正体と目的

エルデンリングのフィアイベントの流れを解説

エルデンリングにおけるフィアのイベントは、他の多くのNPCの物語と複雑に絡み合いながら進行する、長大で悲劇的なクエストラインです。

このイベントを最後まで進めることで、特殊なエンディング「昏き者たちの時代」を迎えるためのキーアイテムが入手可能となります。

イベントの主な流れは、彼女の目的である「死王子ゴッドウィンの復活」と、それに伴う「死王子の修復ルーン」の完成を目指すものだからです。

具体的には、円卓での出会いから始まり、物語の核心に迫る様々な出来事を経て、衝撃的な結末を迎えます。

以下に、イベントの主要なステップをまとめました。

イベント段階主な内容と目的関連NPC・エリア
序盤円卓でフィアに抱かれ、「蝕まれた短剣」を受け取る。円卓
Dとの関わりDに「蝕まれた短剣」を渡す。その後、Dが殺害される。死を狩る者D
中盤深き根の底でフィアと再会し、「フィアの英雄」と戦闘。深き根の底
ラニとの連動ラニのイベントを進め、「死の呪痕」を入手する。魔女ラニ、リエーニエの神授塔
終盤フィアに「死の呪痕」を渡し、死衾の夢に入る。死竜フォルサクス
結末「死王子の修復ルーン」を入手。フィアは死亡する。死に見えた者D(弟)

このイベントは、単にフィアと会話するだけでは進行しません。

例えば、「死の呪痕」を手に入れるためには、魔女ラニのイベントを特定の段階まで進める必要があります。

また、Dの双子の弟に特定のアイテムを渡しているかどうかで、結末が僅かに変化し、追加の報酬を得ることも可能です。

このように、フィアの物語はエルデンリングの世界観の根幹に関わる「陰謀の夜」の真相や、デミゴッドたちの因縁を深く知る上で、非常に重要なクエストと言えるでしょう。

死に生きる者の救済こそがフィアの思想だ

フィアの全ての行動は、黄金律という絶対的な秩序から爪弾きにされた「死に生きる者」たちを救済し、彼らに安寧の地を与えるという切実な思想に基づいています。

彼女自身が「死に生きる者たちの庇護者」であり、黄金律の信奉者からは「穢れの魔女」と蔑まれる存在であるため、現状の律そのものを変革する必要があったのです。

死に生きる者とは何か

そもそも「死に生きる者」とは、かつて起きた「陰謀の夜」事件がきっかけで生まれた存在です。

この事件で、デミゴッドである黄金のゴッドウィンは「魂だけ」が死に、肉体は死なずに生き存えるという歪な状態に陥りました。

彼の巨大な遺体は黄金樹の根元に埋葬されましたが、そこから「死の呪い」が根を通じて狭間の地全土に広がり、止めを刺されない限り何度でも蘇るスケルトンなどの「死に生きる者」たちを生み出す元凶となったのです。

黄金律の世界では「運命の死」が取り除かれているため、彼らは正しく死ぬことさえ許されず、永遠に彷徨い続ける呪われた存在として扱われています。

フィアの願い

フィアは、この理不尽な状況を打破しようとしました。

彼女の最終的な目的は、ゴッドウィンを「再びの偉大な生」として蘇らせ、彼を王とすることで、新たな律を打ち立てることにあります。

彼女が主人公に語り掛ける「死に生きる者たち、そのあり様を許す 我らの、エルデの王に」という言葉からも、彼女が求めているのは「死に生きる者」だけの世界ではなく、彼らの存在が許される、より寛容な世界であることがわかります。

この思想は、同じく「死に生きる者」の救済を模索していた魔術師ロジェールとも共通しており、二人が水面下で協力関係にあった可能性も示唆されています。

フィアの行動は、単なる反逆ではなく、虐げられた者たちのための、あまりにも切実な救済活動だったと言えるでしょう。

死衾の乙女の能力と「抱かれる」意味

フィアが持つ「死衾」の能力は、英雄たちから生命力を受け取り、それを死者の遺体に分け与えることで「再びの生」をもたらすという、彼女の一族に伝わる特殊で神聖な儀式です。

この能力の詳細は、彼女自身の言葉やゲーム内のシステムによって具体的に示されています。

フィアは自らの役割を「数多英雄の温もり、生きる力をこの身に宿した後 貴い方の遺体と同衾し、再びの偉大な生を与える」と語ります。

「死衾」という言葉は、寝具を意味する「衾」という漢字から作られた造語で、「死者と共に寝る」ことを意味しています。

英語版では「Deathbed Companion(死の床の付き添い人)」と訳されており、彼女の役割をより直接的に表現しています。

プレイヤーがフィアに「抱かれる」と、彼女の言葉通り、一時的に最大HPが5%減少するデバフを受けます。

これはプレイヤーの「生きる力」を彼女に分け与えていることを示すゲームシステム上の表現です。

その代わりとして、FPを消費して一時的に強靭度を高める「帳の恩寵」というアイテムを受け取ることができます。

この行為は、フィアの故郷では「聖なるやり方」とされていますが、狭間の地では「卑しい」と見なされる異文化のものであることも彼女の口から語られます。

この一連の行為は、最終目的であるゴッドウィンとの同衾に備え、英雄である主人公から力を蓄えるための重要なプロセスでした。

彼女が主人公に抱かれることを求めるのは、単なる戯れではなく、自らの使命を果たすための神聖な儀式の一部だったのです。

プレイヤーを魅了する死禽のフィアのパンツ

エルデンリングのキャラクターの中でも、フィアはそのミステリアスな雰囲気と悲劇的な背景から多くのプレイヤーを惹きつけましたが、彼女の人気を別の側面から押し上げたのが、コミュニティで大きな話題となった「パンツ」の存在です。

フィアのキャラクターデザイン、特にその下着のディテールは、彼女の妖艶な魅力を一層引き立てる要素となりました。

この話題が広まったきっかけは、円卓にいるフィアに対し、特定の角度からカメラを操作することで、彼女が着用している下着を覗き見ることができるという発見でした。

黒いローブの隙間から見えるその下着は、細い紐で構成された非常に凝ったデザインであり、一部では「紐パン」とも呼ばれ、プレイヤーたちの探求心を強く刺激したのです。

イベントが進行し、フィアが円卓内の別の場所(鍛冶師ヒューグの奥の部屋)に移動すると、周囲の障害物が少なくなるため、さらに様々なアングルから観察することが可能になります。

このことから、お尻のラインや、わずかに見える「下乳」など、より詳細な部分まで確認しようと試みるプレイヤーが続出しました。

ちなみに、ゲームデータを解析すると「死衾の下着(Deathbed Smalls)」という防具アイテムの存在が確認されていますが、これは通常プレイでは絶対に入手できないものです。

過去には、チーターが悪意を持ってこのアイテムをオンラインで他のプレイヤーに渡し、それを拾ったプレイヤーが不正利用と見なされアカウントをBANされるという事例も報告されています。

もしマルチプレイ中に見知らぬアイテムが落ちていても、安易に拾わないよう注意が必要です。

このように、フィアのパンツは、キャラクターの魅力の一側面として、良くも悪くもプレイヤーコミュニティを大いに盛り上げた要素の一つと言えるでしょう。

エルデンリングのフィア考察|悲劇的結末と人間関係

エルデンリングのフィアとライオネルのパパ活疑惑

フィアの協力者の一人として登場する「豪胆ライオネル」は、その装備のテキストやゲーム内での描写から、フィアとの関係性を「パパ活」と揶揄されることがあります。

これは、二人の間にあったとされる関係性について、プレイヤーたちが面白おかしく、あるいは深読みして生まれたスラング的な考察です。

この疑惑が生まれた最大の理由は、アイテムの配置とテキストの記述にあります。

王都ローデイルのとある寝室のベッドの上で、ライオネルの防具一式と、フィアが着用しているものと同じ「死衾のドレス」が一緒に落ちています。

この状況は、二人がこのベッドで何らかの関係を持ったことを強く示唆します。

一方で、ライオネルの防具のテキストには「家なく若いフィアの、父たるを己に命じ」という一文があります。

額面通りに受け取れば、彼はフィアの父親代わりとして彼女を守っていたと解釈できます。

しかし、多くのプレイヤーは「わざわざ己に命じなければならない」という部分に注目し、父娘の関係を逸脱しそうな感情を理性で抑えようとしていた、あるいは関係を持った上で父親気取りの言い訳をしていたのではないか、と深読みしたのです。

さらに、彼の「豪胆」という二つ名とは裏腹に、戦闘では「追いすがる怨霊」のような遠距離魔術を多用する陰湿なスタイルであることも、ネタに拍車をかけました。

「夜の営みだけが豪胆だったのではないか」といったジョークが飛び交うなど、ライオネルは愛すべき「パパ活おじさん」として、プレイヤーの間で独自のキャラクター性を確立してしまったのです。

もちろん、これはあくまでプレイヤー間のネタ的な解釈ですが、フロム・ソフトウェア特有の含みを持たせたテキストが、こうした豊かな想像を掻き立てる一因となっているのは間違いないでしょう。

エルデンリングにおけるフィアの死亡という結末

フィアの物語は、自らの悲願を達成したその直後に、憎悪に満ちた手によって命を奪われるという、極めて悲劇的な結末を迎えます。

彼女の死は、相容れない正義が衝突した末の必然であり、エルデンリングの無慈悲な世界観を象徴する出来事の一つです。

イベントの最終盤、主人公の助けを得て「死の呪痕」を手に入れたフィアは、ついにゴッドウィンと同衾し、新たな律の根源となる「死王子の修復ルーン」をその身に宿します。

しかし、この偉業を成し遂げた彼女は、全ての力を使い果たし、静かに息絶えてしまいます。

その亡骸の前に現れたのが、かつてフィアが殺害したDの双子の弟でした。

彼はフィアの遺体を見下ろし、「貴様の魔女はこの様だ!正しく死んだ肉塊だ!」と高らかに罵りながら、その体に剣を突き立てます。

この行為は、兄の復讐を遂げたという彼の歪んだ正義感の発露であり、黄金律に反する者を決して許さないという原理主義的な思想の表れです。

プレイヤーの視点から見ると、フィアはすでに死亡しており、Dの弟の行為は死体への冒涜に他なりません。

しかし、Dの弟にとっては、フィアは兄を殺し、黄金律を穢した許されざる「魔女」。

彼の狂気に満ちた笑い声は、この物語の救いのなさを際立たせています。

フィアのイベントを進める以上、この悲劇的な結末は避けることができません。

彼女が残した「死王子の修復ルーン」を手に、プレイヤーは彼女の願いを継ぐか否かの選択を迫られることになるのです。

エルデンリングでフィアを殺してしまった場合

フィアのイベントを進めている途中で、誤って彼女を攻撃し、殺害してしまった場合、残念ながらその周回ではイベントを最後まで進めることはできなくなります。

重要なNPCを殺害してしまうと、関連するクエストラインが途絶してしまうのは、エルデンリングを含むフロム・ソフトウェア作品の常です。

特にフィアのイベントは、特殊なエンディングに直結するため、彼女の死亡は大きな損失となります。

フィアを殺害してしまう可能性があるのは、主に深き根の底で再会した際の選択肢です。

ここで「抱かれたい」ではなく「彼女を許さない」を選択すると、フィアは敵対しませんが「私を殺せ」と言い、プレイヤーが攻撃できる状態になります。

もしここで彼女を殺害してしまうと、その場でフィアの防具一式は手に入りますが、物語はその時点で終了です。

その結果、以下の要素が入手不可能になります。

  • 死竜フォルサクスとの戦闘と追憶
  • エンディング分岐アイテム「死王子の修復ルーン」
  • フィアの英雄戦で手に入る魔術「フィアの霧」(戦闘前に殺害した場合)

一度死亡させてしまったNPCは、基本的にその周回では復活しません。

結びの教会で「贖罪」を行うことで、敵対してしまったNPCとの関係をリセットすることは可能ですが、これはあくまで「生存しているNPC」が対象です。

したがって、もしフィアを殺してしまい、どうしてもイベントを最後まで見たい、あるいは関連アイテムを手に入れたいという場合は、ストーリーをクリアして次の周回(2周目)で改めてイベントをやり直すしか方法はありません。

重要な選択肢の前では、一度立ち止まって慎重に判断することが求められます。

Dの一族との対立が招いた悲劇の真相

フィアとDの一族との対立は、単なる善悪の物語ではなく、「黄金律に存在を許された者」と「律に存在を否定された者」という、それぞれの立場から決して譲れない正義がぶつかり合った末の悲劇と言えます。

この対立の根源を理解するには、D兄弟の背景を知る必要があります。

彼らが装備する「分かたれぬ双児の剣」のテキストには、二つの体が一つに融合していることが記されており、彼らが肉体的に結合した双子であったことが示唆されています。

狭間の地において、異形の者は「忌み子」などとして迫害される運命にあります。

しかし、そんな彼らを唯一受け入れ、存在を許したのが「黄金律」でした。

そのため、D兄弟にとって黄金律は絶対的な拠り所であり、自らの存在意義そのものだったのです。

だからこそ、彼らは黄金律の番人として、それに反する「死に生きる者」たちを狩る「死を刈る者」となりました。

一方で、フィアは前述の通り、「死に生きる者」たちの庇護者です。

彼女は、生まれや在り方によって存在を否定される理不尽さに抗い、彼らが許される世界を求めていました。

ここに、両者の思想の根本的な対立があります。

Dにとっては、「死に生きる者」を救おうとするフィアの思想は、自らのアイデンティティを根底から揺るがす許しがたい裏切りに他なりません。

かつての友人であった魔術師ロジェールが「死に生きる者」の救済に傾倒した際に、Dが激怒したであろうことは想像に難くありません。

フィアもD兄弟も、どちらも「自らの居場所を守るため」に行動した結果、悲劇的な衝突へと至ってしまいました。

どちらか一方を断罪することができないこの物語の構造こそが、エルデンリングの奥深い魅力を形作っているのです。

まとめ:エルデンリングのフィア考察|物語の核心に迫る悲劇の乙女

  • フィアは「死に生きる者」の救済を目的とする死衾の乙女である
  • 彼女のイベントはDやラニなど複数のNPCと連動する長大なものだ
  • 「死衾」とは英雄から生命力を得て死者を蘇らせる能力である
  • プレイヤーが抱かれると最大HPが一時的に減少し「帳の恩寵」を得る
  • 最終目的はゴッドウィンを復活させ「死王子の修復ルーン」を創り出すことだ
  • 「死に生きる者」とは「陰謀の夜」以降に生まれた呪われた存在である
  • Dの一族は黄金律の信奉者であり、フィアとは思想的に対立する
  • ライオネルとの関係は「パパ活」と揶揄されるが真相は不明である
  • フィアは目的達成後にDの弟に殺害され、悲劇的な最期を遂げる
  • イベント途中でフィアを殺害すると、関連クエストは進行不可となる
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