エルデンリング円卓の謎を徹底考察!二つの円卓と燃える理由

『エルデンリング』の広大な世界「狭間の地」において、プレイヤーが冒険の拠点として何度も訪れることになる「円卓」。

そこは褪せ人たちが集う安息の地であると同時に、多くの謎に包まれた場所でもあります。

なぜ王都ローデイルに瓜二つの建物が存在するのか、円卓に集うNPCたちの真の目的とは何か、そして物語の終盤、なぜ円卓は燃えてしまうのか。

これらの疑問は、多くのプレイヤーの探求心をくすぐってやみません。

この記事では、ゲーム内に散りばめられたテキストやNPCのセリフといった断片的な情報を基に、「円卓」が抱える謎について深く考察していきます。

円卓の正体からその役割、そして物語の核心に迫る謎まで、徹底的に解説します。

目次

エルデンリングにおける円卓の基本的な謎についての考察

円卓とは?二本指に従う戦士たちの拠点

『エルデンリング』における「円卓」とは、祝福の導きを受けた褪せ人たちが集う、一種の拠点として機能する場所です。

この場所は「不戦の約定」によって守られており、一部の例外を除いて戦闘行為は禁じられています。
また、マップ上では左下の海上に孤立して表示されていますが、ゲーム内の説明によれば「この世界でないどこかにあり 祝福の移動でのみ、行き来ができる」とされており、物理的に存在する特定の場所ではない、極めて特殊な空間であることが示唆されています。

この円卓が「二本指に従う戦士たちの本部」であることは、複数の情報から読み取ることができます。

まず、円卓に入るためには、二本指の言葉を伝える「指巫女」の存在が不可欠です。
ゲーム序盤で出会う白面のヴァレーは、主人公が「巫女無し」であることを指摘し、「円卓に招かれることもない」と語ります。
このことからも、円卓と二本指の密接な関係がうかがえます。

さらに、円卓の奥の間には「二本指」そのものが鎮座しており、その言葉を伝える指読みのエンヤを通じて、褪せ人は導きを受けます。
かつて円卓で使われていたとされる武器「秘文字の剣」のテキストには、「はるか前、円卓には英雄たちが集い 二本指は力強く、また雄弁であった」と記されており、円卓が二本指の権威のもとにあった栄光の時代を物語っています。

しかし、現在の円卓はヴァレーが「残りカスばかり」と揶揄するように、かつての活気を失っています。

それでもなお、褪せ人がエルデの王を目指す上での情報収集や戦力の強化を行うための、必要不可欠な拠点であることに変わりはありません。

二本指の導きの下、英雄たちが集ったこの場所は、物語を通じてその姿や役割を少しずつ変えながら、プレイヤーの旅を見守る存在なのです。

エルデンリングの円卓に集う主要なNPCとその役割

円卓には、主人公である褪せ人の旅を様々な形で支援してくれる、個性豊かなNPCたちが集っています。

彼らは単なる商人や職人ではなく、それぞれが独自の背景や目的を持ち、物語に深く関わってきます。

ここでは、円卓に集う主要なNPCとその役割について、以下の表にまとめました。

NPC名主な役割備考
鍛冶師ヒューグ武器の強化「神を殺す武器」を打つというマリカとの誓約を背負う。
ローデリカ遺灰の強化(調霊)元は接ぎの贄にされることを恐れていたが、ヒューグの助けで調霊師となる。
百智卿ギデオン=オーフニール情報提供、魔術・祈祷の販売円卓のリーダー的存在。全てのデミゴッドの情報を識ろうとしている。
死衾の乙女、フィア「帳の恩寵」の授与死に生きる者たちの王を戴くことを願い、ゴッドウィンの聖痕を探している。
指読みエンヤ追憶の交換、アイテム販売二本指の言葉を伝える老婆。デミゴッドの追憶を強力な武具に換えてくれる。
双子の老婆アイテム販売鈴玉を渡すことで販売品目が増える。その正体は謎に包まれている。
聖職者コリン祈祷の販売金仮面卿を師と仰ぎ、黄金律の完全性を探求する旅に出る。
死を狩る者、D祈祷の販売死に生きる者を憎んでおり、フィアと対立する。
魔術師ロジェール戦灰の販売黒き刃の陰謀の夜の真相を探っており、後にラニのイベントに関わる。
ネフェリ・ルーギデオンの義理の娘。後にストームヴィル城の王となるイベントがある。

このように、円卓のNPCたちは褪せ人の冒険に直接的な助けとなる機能を提供してくれるだけでなく、彼ら自身の物語を進めることで、狭間の地の世界の成り立ちや破砕戦争の背景、そしてデミゴッドたちの思惑といった、より深い物語をプレイヤーに提示してくれます。

例えば、鍛冶師ヒューグは円卓に囚われた虜囚でありながら、女王マリカの密命を帯びています。
また、百智卿ギデオンは褪せ人に協力する一方で、独自の目的のために冷徹な判断を下すこともあります。

彼らとの対話やイベントを通じて、円卓が単なる安全な拠点ではなく、様々な思惑が交錯する物語の舞台であることが明らかになっていくのです。

エルデンリングの円卓の2階にいるNPCとイベント

円卓の2階は、物語の中核を担うNPCたちがそれぞれの部屋を構える、非常に重要なエリアです。

プレイヤーは彼らと交流を深めることで、様々なイベントを進行させたり、貴重なアイテムや情報を得ることができます。
ここでは、2階にいる主要なNPCと関連するイベントについて詳しく解説します。

百智卿、ギデオン=オーフニールの執務室

2階の右翼側に位置する書庫が、ギデオンの執務室です。
彼は円卓のリーダー格であり、デミゴッドに関する豊富な知識を持っています。
プレイヤーが大ルーンを入手すると、他のデミゴッドの居場所に関するヒントを教えてくれます。
また、特定のボスを倒した後などに話しかけると、物語の背景に関する深い考察を聞くことができ、世界の謎を解き明かす上で欠かせない存在です。
彼のイベントは、プレイヤーがエルデの王に近づくにつれて、その本心と役割が明らかになっていくという、物語の根幹に関わるものとなっています。

死衾の乙女、フィアの寝室

2階の左翼側には、フィアがいる寝室があります。
ここでフィアに「抱かれる」ことで、一時的に強靭度を高める「帳の恩寵」を得ることができますが、所持中は最大HPがわずかに減少するデメリットもあります。
この部屋には「曇った化粧台」があり、プレイヤーはいつでもキャラクターの見た目を変更することが可能です。
フィアのイベントは、死を狩る者、Dとの対立や、死王子ゴッドウィンの謎に深く関わっており、特定のエンディングへの分岐点ともなっています。

ストーリー進行で変化するNPC

円卓の2階には、物語の進行状況によって現れたり、場所を移動したり、あるいは去っていったりするNPCも多く存在します。
ストームヴィル城でゴドリックを倒した後には、魔術師ロジェールがバルコニーに現れ、黒き刃の陰謀に関する調査を依頼してきます。
また、同じくゴドリック撃破後にはギデオンの義娘であるネフェリ・ルーも姿を見せます。
さらに、アルター高原に到達すると、奥の部屋に忌まわしき糞喰いが赤霊として出現するようになります。

これらのNPCとのイベントは、それぞれが独立しているように見えて、互いに影響を与え合っています。
例えば、ロジェールの調査は魔女ラニのイベントへと繋がり、ネフェリのイベントはケネス・ハイトやゴストークの運命を左右します。
プレイヤーは定期的に円卓の2階を訪れ、NPCたちの様子を確認することが、物語を隅々まで楽しむための鍵となるでしょう。

エルデンリングの円卓で発生する赤霊の侵入イベントとは

通常は「不戦の約定」により安全が保障されている円卓ですが、特定の条件下では敵対的な赤霊NPCが侵入し、プレイヤーに襲いかかってくるイベントが発生します。

これらのイベントは、円卓が常に安息の地ではないことをプレイヤーに知らしめると同時に、円卓の暗部やNPCたちの隠された一面を垣間見せる重要な要素となっています。

狂い舌、アルベリッヒの侵入

円卓で最初に経験する可能性が高い侵入イベントが、「狂い舌、アルベリッヒ」との戦闘です。
円卓の2階バルコニーから1階の広間へと飛び降りると、彼は突如として赤霊として出現します。
アルベリッヒは氷系の魔術を巧みに操る強敵であり、特に序盤のプレイヤーにとっては手強い相手となるでしょう。
彼は戦闘開始時にお辞儀のジェスチャーを行うため、その隙に背後から致命の一撃を狙うのが有効な戦術です。
彼を倒すと、タリスマン「嘲弄者の舌」を入手できます。
このアイテムは、鉤呼びの指薬を使った際に、侵入の間隔を短くし、さらに二人まで侵入者を呼べるようになるという、対人戦を好むプレイヤー向けのものです。
また、アルベリッヒが出現した部屋の奥には、信仰戦士向けの強力な武器「秘文字のパタ」が落ちています。

王骸のエンシャの敵対

もう一つの重要な侵入イベントは、「王骸のエンシャ」との敵対です。
彼は普段、ギデオンの執務室の前に無口に佇んでいますが、プレイヤーが「聖樹の秘割符」の右半分か左半分のどちらかを入手して円卓に戻ると、突如として襲いかかってきます。
エンシャは素早い動きと独特の武器で攻撃してくるため油断は禁物です。
彼を倒すと、特徴的な防具「王骸シリーズ」一式と、拳武器「縋り付く手骨」を入手できます。
このイベントは、円卓の住人が必ずしもプレイヤーの味方ではないこと、そして聖樹への道が何者かにとって知られてはならない秘密であることを示唆しています。
エンシャがなぜ秘割符の所持者を敵視するのか、その背後にはギデオンの思惑が隠されていると考えられます。

これらの侵入イベントは、円卓という拠点の二面性を象徴しており、物語に深みを与えるアクセントとして機能しています。

エルデンリングの「円卓」の正体についての考察

王都ローデイルに瓜二つの建物が存在する謎

『エルデンリング』の物語を進め、王都ローデイルを探索していると、多くのプレイヤーが既視感を覚える建物に遭遇します。

それは、主人公が拠点として利用している「円卓」と、構造が全く同じ建物です。
この発見は、円卓の正体を探る上で極めて重要な手がかりとなります。

この王都にある建物は、バルコニーの形状、廊下の配置、そして各部屋のレイアウトに至るまで、円卓と瓜二つです。
例えば、鍛冶師ヒューグがいる場所と同じ位置には鍛冶ハンマーが落ちており、ギデオンの書斎と同じ部屋には大量の書物が散乱しています。
フィアの寝室に対応する部屋にはベッドが置かれているなど、偶然の一致とは到底考えられないほど酷似しています。

しかし、決定的な違いも存在します。
王都の円卓には、大祝福や二本指の姿がありません。
そして、建物全体が廃墟と化しており、かつて誰かが活動していた痕跡だけが残されています。
これらの事実から、王都ローデイルにあるこの建物こそが、本来の「円卓」であり、褪せ人たちが現在拠点としている場所は、このオリジナルの建物を模して作られた、あるいは転移させた「レプリカ」や「避難所」のような存在ではないか、という考察が成り立ちます。

つまり、王都の建物を「旧・円卓」、プレイヤーの拠点を「現・円卓」と捉えることで、二つの円卓が存在する理由が見えてくるのです。
では、なぜこのような二つの円卓が存在するのか。
その答えは、この旧・円卓で手に入るアイテムのテキストや、NPCたちのセリフの中に隠されています。

円卓の正体は女王マリカが作った支援施設か

王都ローデイルに「旧・円卓」が存在するという事実を踏まえると、次に浮かび上がるのは「誰が、何のために円卓を作ったのか」という疑問です。

その答えは、女王マリカが褪せ人を支援するために設立した施設である、という説が最も有力だと考えられます。

この説を裏付ける根拠は、旧・円卓で入手できるアイテムと、現・円卓にいるNPCたちのセリフにあります。

まず、旧・円卓では「二本指の祈祷書」というアイテムが手に入ります。
この祈祷書で覚えられる祈祷の説明には「王たる器と認めた褪せ人に 二本指が、特に授けた祈祷」とあり、かつてこの場所で、選ばれた褪せ人と二本指が活動していたことを示唆しています。
さらに、鍛冶師ヒューグがいたと思われる場所で「ハンマー」が、ギデオンの書斎だった場所で「秘文字の剣」が見つかることも、この建物が褪せ人のための拠点であったことの証左と言えるでしょう。

そして、最も強力な根拠となるのが、鍛冶師ヒューグの存在です。
彼は自らを「円卓の虜囚」と称し、「女王マリカとの誓約」によって「神を殺す武器」を打ち続けていると告白します。
このセリフから、女王マリカが円卓の存在を把握しているだけでなく、ヒューグを円卓に縛り付けることで、褪せ人への武器供給を積極的に行っていることがわかります。

また、百智卿ギデオンも、女王マリカの意向を汲んで行動している節があります。
彼はデミゴッドの情報を集めることを自らの使命としており、ある場面では「女王の憂いも、むべなるかな…」と、マリカが何かを憂いていることを知っているかのような言葉を漏らします。

これらのことから、女王マリカは「黄金律」に反旗を翻し、エルデの王となる褪せ人を育成するため、その拠点として円卓を設立したと考えられます。
褪せ人の戦いに最も重要な「武器(ヒューグ)」と「情報(ギデオン)」を確保し、支援するための施設。
それが円卓の正体であり、女王マリカが作った施設であれば、王都ローデイルにその建物が存在したとしても、何ら不思議はないのです。

なぜ円卓は現在の場所に移転したのか

女王マリカが褪せ人の支援施設として王都ローデイルに「旧・円卓」を設立したのだとすれば、なぜ現在の円卓は「この世界でないどこか」という隠された場所に移転する必要があったのでしょうか。

その理由は、破砕戦争後のデミゴッドと褪せ人の関係性の変化にあると推測されます。

物語の背景として、エルデンリングが砕かれた後、デミゴゴッドたちは大ルーンの力に狂い、互いに争う「破砕戦争」を始めました。
この状況を見かねた大いなる意志は、デミゴッドたちを完全に見限ってしまいます。
指読みのエンヤは、この時の二本指の言葉として、次のように伝えています。

「大いなる意志は、デミゴッドたちを、とうの昔に見捨てている。褪せ人よ、遠慮は要らぬ。存分にやつらを殺し、奪うがよい」

この言葉は、褪せ人にとってデミゴッド討伐の大義名分となると同時に、デミゴッド側から見れば、紛れもない「宣戦布告」です。
自分たちの持つ大ルーンを、そして命そのものを奪いに来る褪せ人は、明確な敵以外の何者でもありません。

このような状況下で、敵である褪せ人たちの拠点が王都ローデイルという目立つ場所にあれば、どうなるでしょうか。
間違いなく、デミゴッドたちの最初の攻撃目標となるはずです。
事実、王都を支配する忌み王モーゴットは、褪せ人を「野心の火に焼かれた、略奪者共」と呼び、強い敵意を向けています。

だからこそ、円卓は身を隠さなければならなくなったのです。
デミゴッドという強力な敵から身を守り、褪せ人たちが安全に準備を整えられる場所として、物理的な干渉が不可能な、祝福による転移でしか辿り着けない隠れ家が必要でした。

王都にあった「旧・円卓」から、どこかにある「現・円卓」への移転は、褪せ人が狭間の地の公然の敵となったが故の、必然的な措置だったと考えるのが自然でしょう。

エルデンリングの円卓が黄金樹と共に燃える理由

物語の終盤、プレイヤーが巨人たちの山嶺で「滅びの火」を熾し、黄金樹を焼くという大罪を犯したとき、それに呼応するように円卓もまた炎に包まれます。

この現象は、円卓と黄金樹が分かちがたく結びついていることの何よりの証拠です。

では、なぜ両者はこれほどまでに密接な関係にあるのでしょうか。

その答えは、これまでの考察で触れてきた「円卓は女王マリカが作った施設である」という説に繋がります。
女王マリカは、エルデンリングの宿主であり、黄金樹そのものと同一視されることもある、狭間の地の神です。
そのマリカが自らの力で創造した空間であるならば、円卓が黄金樹と運命を共にし、黄金樹が燃えるときに同じく燃え始めるのは、極めて自然なことです。

この現象は、ゲーム内のNPCたちの反応からも裏付けられます。
円卓が燃え始めた際、ローデリカはヒューグが円卓から離れようとしないことを憂い、「神を殺す武器を打つというヒューグの願いは、女王マリカの恐ろしい呪いのように思えます」と語ります。
これは、ヒューグの使命と円卓、そしてマリカが分かちがたく結びついていることを彼女が直感的に理解しているからこそのセリフでしょう。

一方で、ギデオン=オーフニールは円卓が燃えることを「必然だった」と冷静に受け止めます。
彼は「円卓はもとより褪せ人がエルデの王となるためのもの。そのために黄金樹が焼かれ円卓が終わるなら必然だった」と述べ、円卓の役割の終焉を理解しています。

つまり、円卓は黄金樹(あるいはマリカ)の力によって維持されていた特殊な空間であり、その設立目的である「褪せ人をエルデの王にする」という大目的のために黄金樹が焼かれたことで、その役目を終え、共に燃え尽きようとしているのです。

王都ローデイルの「旧・円卓」には大祝福がなかったのに対し、「現・円卓」には大祝福が存在することも、この場所がより強く黄金樹の祝福と結びついた空間であることを示しているのかもしれません。

まとめ:エルデンリングの円卓の謎と考察

  • 円卓は二本指の導きに従う褪せ人たちが集う拠点である
  • 王都ローデイルには円卓と瓜二つの「旧・円卓」が存在する
  • 円卓は女王マリカが褪せ人を支援するために作った施設という説が有力である
  • 鍛冶師ヒューグや百智卿ギデオンはマリカの意向で円卓に協力している
  • デミゴッドとの全面的な敵対により、円卓は隠された場所への移転を余儀なくされた
  • 現在の円卓は祝福によるワープでのみ移動可能な特殊な空間となっている
  • 円卓の2階には物語の鍵を握るNPCが多く、様々なイベントが展開される
  • 特定の条件下で「狂い舌、アルベリッヒ」や「王骸のエンシャ」といった赤霊が侵入する
  • 円卓は黄金樹と密接に繋がっており、黄金樹が燃えると円卓も共に燃え始める
  • 円卓に隠された謎の数々は、エルデンリングの奥深い物語の核心に触れる重要な要素である
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