エルデンリングの広大な世界には、多くの謎に満ちたNPCが登場し、プレイヤーの考察意欲を掻き立てます。
その中でも「純紫の血指、エレオノーラ」は、血の指の狩人ユラとの悲劇的な関係性や、複数の勢力にまたがる複雑な背景から、特に多くのプレイヤーの注目を集める存在です。
この記事では、エレオノーラの基本情報から、ユラとの関係、そして血の指・竜餐・狂い火という3つの力に手を伸ばした真の目的まで、ゲーム内の情報を基に深く考察していきます。
「純紫の血指、エレオノーラ」とは?まず知りたい基本情報

「純紫の血指、エレオノーラ」とは、褪せ人を襲う侵入者集団「血の指」の一員でありながら、竜の力や狂い火をも操る、謎多き敵対NPCです。
その二つ名や行動からは、単なる狂人ではない、確固たる意志と誇りが感じられます。
ここでは、彼女の基本的な情報を整理し、人物像の輪郭を捉えていきましょう。
エレオノーラの出現場所とドロップ品一覧
エレオノーラは、アルター高原の北部に位置する「第二マリカ教会」で、特定のイベント条件を満たすと侵入してきます。
彼女を撃破すると、以下のアイテムを入手できます。
ドロップ品 | 効果・特徴 |
---|---|
エレオノーラの双薙刀 | 彼女の得物である双刃剣。専用戦技「血刃乱舞」が強力。 |
浄血の結晶雫 | 霊薬の配合に使うアイテム。「血の君主、モーグ」が使う呪いを浄化する効果を持つ。 |
特に「浄血の結晶雫」は、血の指が仕えるモーグとの戦いで極めて有効なアイテムです。
このことが、彼女の真の目的を考察する上で重要な鍵となります。
装備から読み解く人物像:エレオノーラの双薙刀と竜騎士シリーズ
エレオノーラが装備している「エレオノーラの双薙刀」は、葦の地で鍛えられたとされる武器です。
しかし、彼女が身に纏う鎧は、竜の力を宿す「竜騎士シリーズ」であり、葦の地のものとは趣が異なります。
和風の武器と洋風の鎧という組み合わせは、彼女が特定の出自に縛られず、様々な文化や力を取り入れてきたことを示唆しているのかもしれません。
MODで判明した素顔は美人?多くのプレイヤーが惹かれる容姿
ゲーム内で通常は兜を被っているため素顔を見ることはできませんが、ゲームデータを解析することで、その美しい容姿が明らかになっています。
整った顔立ちでありながら、竜餐の影響か、その瞳には人ならざる光が宿っているようにも見えます。
強さと美しさ、そして力を求めるがゆえの悲劇性を併せ持つその姿は、多くのプレイヤーを魅了する要因の一つと言えるでしょう。
血の指の狩人ユラとの関係を考察|師弟か、あるいは特別な感情か
エレオノーラを語る上で欠かせないのが、「血の指の狩人、ユラ」の存在です。
彼は生涯をかけてエレオノーラを追い続け、プレイヤーに彼女の危険性と、そして彼女への複雑な想いを吐露します。
二人の関係は、単なる狩人と獲物という言葉では言い表せない、深い繋がりがあったと考えられます。
ユラが「最も危険な血の指」として追い続けた理由
ユラはエレオノーラのことを「最も危険な血の指」と呼び、多くの手練れが犠牲になったと警告します。
しかしその言葉には、敵意だけでなく、彼女の実力に対する畏敬の念が込められているように聞こえます。
ユラは、かつて誇り高き戦士であった彼女が凶血に魅せられてしまったことを深く嘆いており、ただ討伐するのではなく、彼女を凶血から解放したいと願っていたのではないでしょうか。
ユラの最期の言葉「貴女には及びませぬか」が示す関係性とは
第二マリカ教会でプレイヤーは、エレオノーラに敗れ、瀕死のユラを発見します。
彼の最期の言葉は、彼女への想いが凝縮された、非常に悲しいものです。
「…エレオノーラ、やはり、貴女には及びませぬか」
「だから、どうか凶血を捨ててくだされ」
このセリフから、二人がかつて師弟関係にあった、あるいはそれに近い間柄であった可能性が考察できます。
ユラは彼女を目標に精進してきましたが、力及ばず、最期まで彼女を救うことへの未練を口にして息絶えるのです。
浪人装備のテキスト解説:「一人の女を、心の深窓に住まわせていた」
ユラの死後、ある条件を満たすと彼の装備である「浪人シリーズ」を入手できます。
その胴鎧のテキストには「その男は、かつてユラと呼ばれていた 一人の女を、心の深窓に住まわせていた」と記されています。
この「一人の女」がエレオノーラを指していることは、ほぼ間違いないでしょう。
ユラが抱いていた感情は、師弟愛や尊敬の念を超えた、特別なものだったのかもしれません。
エレオノーラの真の目的は?所属する3つの勢力から正体を徹底考察

エレオノーラは「血の指」でありながら「竜餐」を行い、さらには「狂い火の聖印」を所持しています。
これら3つの勢力はそれぞれ相容れない思想を持つため、彼女の行動には大きな謎が残ります。
この矛盾した要素から、彼女の真の目的を考察します。
【血の指】モーグの配下になったのはなぜ?顔に紋章がない理由を考察
血の指は「血の君主、モーグ」に仕える集団です。
しかし、他の血の指のNPC(白面のヴァレーなど)の顔には忠誠の証である紋章が刻まれているのに対し、エレオノーラの素顔にはそれがありません。
さらに、彼女はモーグ攻略の鍵となる「浄血の結晶雫」をドロップします。
これらの事実から、エレオノーラはモーグに心から仕えていたわけではなく、何らかの目的のために血の指に潜入していたのではないか、という説が有力です。
【竜餐】竜の力を求めたのは純粋な強さへの渇望か?
ユラのセリフには「美しい竜炎を、汚さんでくだされい…」とあり、彼女が竜の心臓を喰らう儀式「竜餐」を行っていたことがわかります。
竜餐を為した者は、強大な力を得る代償に、いずれ人ではなくなるとされています。
彼女がそのリスクを冒してまで竜の力を求めたのは、後述する真の目的を達成するために、純粋な強さが必要だったからだと考えられます。
【狂い火】なぜ「狂い火の聖印」を所持しているのか?
エレオノーラの装備を詳しく見ると、祈祷を使用するための触媒として「狂い火の聖印」を所持していることがわかります。
狂い火は、黄金樹や大いなる意志を含め、世界のすべてを焼き尽くそうとする破滅の力です。
血の王朝を目指すモーグの思想とも、強さを求める竜餐とも相容れないこの力を、彼女がなぜ持っていたのかは最大の謎です。
これもまた、目的のためなら手段を選ばない、彼女の凄まじい覚悟の表れなのかもしれません。
結論:モーグを討つため、あらゆる力を利用した孤高の戦士だった?
これら3つの要素を統合して考えると、一つの仮説が浮かび上がります。
それは、エレオノーラの真の目的は「血の君主、モーグの討伐」であり、そのために血の指に潜入し、竜餐や狂い火といった禁忌の力にさえ手を伸ばした、というものです。
プレイヤーがモーグを倒すためのアイテムを持っていたことも、この説を強力に裏付けています。
彼女は誰にも本心を明かさず、ただ一人で巨大な敵に挑んでいた孤高の戦士だったのかもしれません。
二つ名「純紫」に込められた意味とは?

エレオノーラの二つ名である「純紫」にも、彼女の生き様を象徴する深い意味が込められていると考察できます。
色という観点から、その意味を探ってみましょう。
狩人(青)と血の指(赤)の混ざり合った存在であることの示唆か
エルデンリングのオンラインプレイでは、協力者である霊体は「青色」、敵対者である侵入霊は「赤色」で表示されます。
そして、青と赤を混ぜ合わせると「紫色」になります。
このことから、「純紫」という二つ名は、彼女がかつてはユラのような狩人(青)であったものが血の指(赤)に堕ちた、あるいはその両方の側面を併せ持つ複雑な立場であることを示唆している、という考察があります。
「凶血に魅せられてなお誇り高い」生き様を象徴する色か
ユラはエレオノーラを「凶血に魅せられてなお誇り高い」と評しました。
紫という色は、古来より高貴さや神秘性の象徴とされてきました。
彼女の二つ名は、血に狂う道を選びながらも、決して失われることのない戦士としての誇りや気高さを表しているのかもしれません。
シャブリリとの関係は?狂い火を巡る謎
ユラの物語の終盤、彼の体は「シャブリリ」と名乗る何者かに乗っ取られてしまいます。
シャブリリは狂い火の化身ともいえる存在であり、エレオノーラが「狂い火の聖印」を持っていたことと無関係ではないと考えられます。
エレオノーラもシャブリリに乗っ取られていた可能性を考察
ユラが乗っ取られたように、エレオノーラもまた、狂い火の力に手を出した結果、シャブリリに精神を蝕まれていた可能性が考えられます。
彼女が凶血に魅せられた原因の一つに、狂い火の影響があったのかもしれません。
そうなると、ユラが彼女を止めようとしたのは、血の指としてだけでなく、狂い火の狂気からも救い出そうとしていた可能性があります。
ユラがシャブリリになったこととエレオノーラの関係性はあるのか
ユラはエレオノーラを止められなかった絶望の末、シャブリリに体を託したとされています。
愛憎の対象であったエレオノーラが、自身が最も忌み嫌うべき狂い火の力にまで手を出していたことを知ったとしたら、彼の絶望は計り知れないものだったでしょう。
最愛の人を救えず、その人が破滅の力に身を委ねていたという二重の絶望が、彼を狂い火へと導いたのかもしれません。
まとめ:エルデンリング エレオノーラの考察
- 純紫の血指、エレオノーラはアルター高原「第二マリカ教会」に出現する敵対NPCである
- 撃破すると武器「エレオノーラの双薙刀」とモーグ対策アイテム「浄血の結晶雫」をドロップする
- 血の指の狩人ユラとは、かつて師弟関係、あるいはそれ以上の深い関係にあったと考察される
- ユラはエレオノーラを救うことを願いながら、力及ばず彼女に討たれてしまう
- エレオノーラの真の目的は「血の君主、モーグ」の討伐であった可能性が高い
- 目的達成のため、血の指への潜入、竜餐、狂い火といった複数の禁忌の力に手を出していた
- 顔に血の指の紋章がないことや、モーグ対策アイテムを所持していることが潜入説の根拠となる
- 二つ名「純紫」は、狩人(青)と血の指(赤)の側面や、彼女の誇り高さを象徴していると考えられる
- 「狂い火の聖印」を所持しており、狂い火の化身シャブリリとの関連も示唆される
- その複雑な背景と悲劇的な物語から、エルデンリング屈指の人気を誇るキャラクターである
コメント