エルデンリングのアステール考察|正体や地下世界の謎を解説

エルデンリングの広大な世界には、多くの謎に満ちたボスが存在します。

その中でも、ひときわ異彩を放ち、多くのプレイヤーの考察意欲を掻き立てるのが「アステール」ではないでしょうか。

かつて永遠の都を滅ぼしたとされるその出自、ゲーム内に登場する「暗黒の落とし子」と「暗黒の星々」という二つの個体の違い、そしてサリアや広大な地下世界との関係性など、その存在は謎に包まれています。

この記事では、エルデンリングの謎多きボス、アステールに関する様々な情報を整理し、その正体に迫る考察を多角的に展開していきます。

アステールという存在が、狭間の地の歴史にどのように関わってきたのか、一緒に紐解いていきましょう。

目次

エルデン リングにおけるアステールの正体考察

アステールはエルデンリングでどんな存在?

エルデンリングにおけるアステールは、「遥か彼方の暗黒で生まれた星の異形」と定義される存在です。

ゲームの物語において、アステールは非常に重要な役割を担っています。

それは、かつて繁栄を極めた「永遠の都」を滅亡に追い込んだ元凶である、という点です。

「暗黒の落とし子の追憶」のテキストには、以下のように記されています。

遥か彼方、光の無い暗黒で生まれた星の異形
それはかつて、永遠の都を滅ぼし
彼らから空を奪った、悪意ある流星である

この記述から、アステールがただの巨大な生物ではなく、明確な「悪意」を持って飛来し、一つの文明を破壊し尽くした災害のような存在であることがわかります。

「彼らから空を奪った」という一文は、永遠の都が地上から地下へと追いやられた事実を示唆しており、アステールの襲来がいかに壊滅的なものであったかを物語っています。

プレイヤーは、この異形で神秘的なボスと、ゲームの進行上で対峙することになります。

その姿は巨大な昆虫のようでもあり、宇宙的な生命体を思わせる骨格と、星々を思わせる煌めきを纏っています。

このように、アステールは物語の背景に深く関わるだけでなく、その特異なビジュアルと圧倒的な存在感で、プレイヤーに強烈な印象を残すキャラクターなのです。

暗黒の星々アステールと落とし子の違いとは

エルデンリングのゲーム内には、「アステール」と名が付くボスが二体登場します。

一体は「暗黒の落とし子、アステール」、もう一体は「暗黒の星々、アステール」です。

両者はよく似た姿をしていますが、出現場所や背景、ドロップするアイテムに違いがあり、その関係性について様々な考察がなされています。

まず、二体の基本的な情報を以下の表にまとめます。

項目暗黒の落とし子、アステール暗黒の星々、アステール
出現場所腐れ湖の最奥(滝の先)聖別雪原 イエロ・アニス坑道
関連イベント魔女ラニのイベント進行上で到達特になし
ドロップ暗黒の落とし子の追憶魔術「アステール・メテオ」
背景宇宙のような空間坑道の最深部(金色の隕石あり)

「暗黒の落とし子」は、魔女ラニの物語を追う中で出会う個体です。

撃破すると「暗黒の落とし子の追憶」をドロップし、そのテキスト内容から、この個体こそが永遠の都を滅ぼした張本人であると考えられています。

多くの考察では、こちらがオリジナルの個体、あるいは物語の中心にいるアステールとして扱われます。

一方、「暗黒の星々」は聖別雪原の坑道の奥深くで待ち構えています。

こちらは追憶ではなく、かつてアステールが永遠の都を破壊した力そのものであるという魔術「アステール・メテオ」をドロップします。

この二体の関係について、有力な考察の一つに「来訪した時期が異なる」というものがあります。

「落とし子」は、永遠の都が大いなる意志の怒りに触れた際に、罰として送り込まれた「悪意ある流星」そのものでしょう。

対して「星々」は、その後、大いなる意志が黄金樹の時代を創るためにエルデの獣を送り込んだ「黄金の流星」と共に、狭間の地にやってきた別の個体ではないか、という説です。

出現場所に金色の隕石があることや、周囲にいる敵の種類が違うことも、この説を補強する材料となっています。

エルデンリングのアステールは枯れる?その成長段階を考察

アステールは単一のユニークな存在ではなく、成長段階を持つ一つの「種族」である可能性が、ゲーム内の情報から強く示唆されています。

この考察の根拠となるのが、「降る星の獣」という敵の存在です。

アルター高原やケイリッドの坑道に出現する「降る星の獣」、そしてゲルミア火山頂上の「降る星の成獣」。

これらの敵とアステールの頭部の形状や模様は驚くほど酷似しています。

このデザインの共通性から、「降る星の獣」→「降る星の成獣」→「アステール」という成長プロセスが存在するのではないか、と考えることができます。

「獣」が幼体、「成獣」が亜成体、そして「アステール」が完全体というわけです。

さらに、この成長段階の考察を裏付ける存在として「アステール(枯れ)」が挙げられます。

この敵は、アルター坑道やエインセル河本流といった場所で、天井に張り付くようにして登場します。

名前に「枯れ」と付いていることから、これはアステールの幼体、あるいは何らかの理由で成長が止まったり弱体化したりした個体であると推測できるのです。

実際、ボスとして登場するアステールに比べて体力も攻撃力も低く設定されています。

これらの情報をつなぎ合わせると、アステールとは宇宙から飛来する特定の生命体の総称であり、狭間の地の各地に、異なる成長段階の個体が生息している、という壮大な背景が見えてきます。

私たちが戦う二体のボス個体は、その中でも特に強大な力を持った一個体に過ぎないのかもしれません。

エルデン リングのサリアとアステールの関係についての考察

ケイリッド地方にある魔術街サリアとアステールの間には、デミゴッドの一人、星砕きのラダーンを介した深い関係性が考察されています。

ラダーンの英雄譚として語られる「星砕き」の逸話が、その鍵を握っています。

ゲーム内に点在する剣の碑や伝承には、次のような記述が見られます。

ラダーン、サリアの護りとなり 唯一人星に対し、それを砕く(剣の碑)

デミゴッドで最も強いとされた英雄は 降る星に一人で挑み、これを砕き 以来、星の運命は封印されたという(星砕きの伝承)

ここで語られる「降る星」こそが、アステール、もしくはその幼体である「降る星の獣」だったのではないか、という説が非常に有力です。

ラダーンは、故郷であるサリアの街に落下しようとしていたアステールを、その強大な重力魔術で迎え撃ち、打ち砕いたのです。

この行為によって彼は「星砕き」の英雄となりましたが、意図せずして重大な副作用をもたらしました。

星々の運行を止めてしまったことで、妹である魔女ラニの「星の世紀」に至る運命をも封じてしまったのです。

ただし、ラダーン自身にラニの運命を妨害する意図はなく、ラニ側も兄が自分の運命を止めていたことに最近まで気づいていなかったとされています。

あくまでラダーンの行動は、サリアを脅威から護るためのものでした。

一方で、サリアの魔術師たちが研究していた禁断の魔術「永遠の暗黒」がアステールを呼び寄せてしまった、という説も存在します。

しかし、永遠の都が滅んだ経緯に「大いなる意志の怒り」が関わっていることを踏まえると、アステールは外部から飛来した脅威であり、それをラダーンが防いだ、と考える方が物語の整合性が取れるように思われます。

エルデン リングのアステールに関する更なる考察

エルデン リングの地下世界とアステールの関連性考察

エルデンリングの地下に広がる永遠の都ノクローンやノクステラ。

これらのエリアを訪れたプレイヤーは、まるで宇宙空間のような、無数の星が輝く幻想的な光景に目を奪われたことでしょう。

この地下世界の特異な景観は、アステールの存在と密接に関わっていると考えられます。

まず、この宇宙空間の正体について、「黄金樹の根に引き寄せられた死者の魂の光」であるという考察があります。

黄金樹の根は死者の魂を還るべき場所へと導く性質を持っており、その過程で魂が光として地下空間を満たしている、というものです。

この説に基づくと、アステールの出現場所による背景の違いを説明できます。

前述の通り、「暗黒の落とし子、アステール」は、この宇宙のような空間に出現します。

これは、その場所の上空(地下世界の上層部)にまで黄金樹の根が達していることを示しているのかもしれません。

対照的に、「暗黒の星々、アステール」が出現するイエロ・アニス坑道は、ごく普通の洞窟であり、宇宙空間は見られません。

これは、聖別雪原の地下深くまで黄金樹の根の影響が及んでいないため、と解釈することができます。

さらに、「暗黒の落とし子の追憶」にある「遥か彼方、光の無い暗黒で生まれた」という一節は、この地下世界そのもの、あるいはアステールの故郷である別の「暗黒」の存在を示唆します。

永遠の都の民が戴く「偽りの夜空」と、アステールが生まれた「光の無い暗黒」。

両者は深く結びついており、アステールが地下世界、あるいはそれに類する異次元からやってきた来訪者であることを物語っているのです。

悪神との関係は?エルデン リングのアステールを考察

アステールは「悪意ある流星」と表現されますが、特定の「悪神」に仕える存在であるといった直接的な記述はゲーム内に見当たりません。

アステールの「悪」の性質を理解するためには、まずエルデンリングの世界における「善悪」の基準を考える必要があります。

この世界では、多くの場合、「黄金律」や「大いなる意志」にとって都合の良いものが「善」とされ、それに反する、あるいは脅威となるものが「悪」や「忌むべきもの」として扱われる傾向があります。

例えば、かつての王の時代の名残である「獣の諸相」や、黄金樹を焼く力を持つ「狂い火」などがそれに当たります。

この視点からアステールを見ると、その「悪意」は、永遠の都の民に向けられたものではなく、「大いなる意志の怒りを代行した結果」と解釈することができます。

ノクス僧の装備テキストには、永遠の都が「大いなる意志の怒りに触れ 地下深くに滅ぼされた」とあります。

つまり、アステールは大いなる意志の尖兵として、その神の意志(怒り)を遂行したに過ぎないのかもしれません。

その場合、アステールはノクスの民から見れば紛れもない「悪」ですが、黄金律側から見れば、自らの秩序を脅かす者を罰するための「道具」であった、という見方もできます。

ゲーム内で語られる「巨人の悪神」など、他の神格との関連性を示す証拠は乏しく、アステールは既存の神々の枠組みには収まらない、より根源的で宇宙的な「外なる存在」の一種と考えるのが自然でしょう。

武器『アステールの薄羽』から読み解く生態

アステールを撃破することで得られる追憶から練成できる武器、そして関連するアイテムのテキストは、アステールの生態を解き明かす上で重要なヒントを与えてくれます。

特に、曲剣『アステールの薄羽』は象徴的です。

この武器は、アステールの体の一部である「羽」を模したもので、その固有戦技は「星雲(アステール)」と名付けられています。

戦技の説明には「落とし子の薄羽に魔力を込め、前方に暗黒の星雲を生じる。星雲は一瞬の後、爆発して消える」とあります。

この「暗黒の星雲」というモチーフは、アステールの出自である「光の無い暗黒」や、彼方から飛来する流星のイメージと直結します。

武器そのものが、アステールの持つ魔力や重力を操る能力の一端を体現しているのです。

また、武器のデザイン自体が非常に軽量であることから、アステールの巨大な体躯に反して、その身体構造は軽やかな物質で構成されている可能性がうかがえます。

もう一つ注目したいのが、フレイル『落とし子の星々』です。

こちらのアイテムテキストには「その体を形作っていた色とりどりの屑星が連なっている」と記されています。

この記述は、アステールの体が単なる肉体ではなく、鉱物や星のかけらといった無機質な物質の集合体であることを示唆しています。

これらのアイテムから、アステールは、魔力や重力といった宇宙的な力を内包し、星屑のような物質でその身を構成する、極めて特異な生命体であると結論付けることができます。

エルデンリングのアステールを簡単に倒すには?

アステールの正体や背景を考察するのもエルデンリングの醍醐味ですが、多くのプレイヤーにとっては、まず目の前の強敵として立ちはだかります。

ここでは、難敵アステールを比較的安全に倒すための、実践的な攻略ポイントを解説します。

推奨される立ち回り

アステール攻略の最も重要な鍵は、「立ち位置」です。

基本的には、アステールの顔の正面、しかし近すぎない距離を維持するのが最も安全かつ効果的です。

この距離を保つことで、多くの攻撃の予備動作が見やすくなり、対処しやすくなります。

  • 距離を取りすぎると…: 高威力のビーム攻撃や、回避が難しい尻尾攻撃を誘発しやすくなります。
  • 密着しすぎると…: ハサミ攻撃が背後からのヒット判定になりガードできなくなったり、ワープ時の爆発に巻き込まれたりするリスクが高まります。

「相手の薙ぎ払い攻撃を、後ろへのローリング1回で避けられる」くらいの距離感を意識すると良いでしょう。

攻撃のチャンス

欲張らず、特定のモーションの後に攻撃を叩き込むのが確実です。

  1. 捕獲ハサミ攻撃の後:アステールの額とハサミが光るのが合図です。ハサミが開ききってから一瞬の間を置いてローリングで回避すれば、大きな隙が生まれます。
  2. 尻尾攻撃の最中:尻尾を地面に突き刺す3連攻撃の際は、思い切って懐に潜り込むと攻撃が当たりません。無防備な頭部を攻撃するチャンスです。
  3. 突進攻撃の後:身を翻して回転しながら突進してくる攻撃は、前方に歩いたりローリングしたりするだけで腹下に潜り込めます。攻撃後の硬直を狙いましょう。

最大限に警戒すべき攻撃

特に危険なのが、即死につながる可能性のある以下の攻撃です。

  • ワープからの掴み攻撃:アステールがワープで姿を消したら、即座にカメラを回して周囲を確認してください。プレイヤーの真上近くに出現した場合、高確率で即死級の掴み攻撃を仕掛けてきます。出現のエフェクトが見えたら、アステールに向かって飛び込むようにローリングして回避しましょう。
  • メテオ(流星群):HPが半分以下になると使用してきます。ワープ後に空から大量の隕石を降らせる攻撃で、威力も範囲も絶大です。横方向へ全力でダッシュし続けることで回避できます。
  • 重力攻撃:アステールの周囲が白く光るのが予備動作です。ガード不能の無重力攻撃で、浮かされた後に地面に叩きつけられます。光が見えたら、すぐにダッシュで範囲外へ離脱しましょう。

これらのポイントを意識し、弱点である頭部を的確に攻撃し続けることが、アステール討伐への近道となります。

まとめ:エルデン リングのアステール考察で解き明かす謎の数々

  • アステールは永遠の都を滅ぼした「星の異形」と呼ばれる存在である
  • その正体は「降る星の獣」が成長した姿だと考えられる
  • ゲーム内には「暗黒の落とし子」と「暗黒の星々」の2体が登場する
  • 「落とし子」は永遠の都を滅ぼした個体、「星々」は黄金の流星と共に来た別個体という説がある
  • ラダーン将軍がサリアの街を護るために砕いた「降る星」はアステールだった可能性が高い
  • 地下世界の宇宙のような景観は、アステールの出自や死者の魂と深く関連している
  • アステールの「悪意」とは、黄金律の秩序を乱した者への、大いなる意志の怒りを代行した結果かもしれない
  • 武器『アステールの薄羽』や『落とし子の星々』は、彼らが魔力と重力を操る宇宙生命体であることを示している
  • 攻略の鍵は、弱点である頭部を適切な距離から狙うことである
  • ワープ後の即死級掴み攻撃は、最も警戒すべき危険な技だ
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