エルデンリングのタニスを徹底考察!その正体と目的、生存ルートは?

『エルデンリング』の広大な世界には、多くの謎に満ちたキャラクターが登場しますが、中でも火山館の主人「タニス」は、その妖艶な魅力と狂気を秘めた言動でプレイヤーに強烈な印象を与えます。

この記事では、タニスとは一体何者なのか、彼女が率いる火山館の目的、そして多くのプレイヤーが気になるタニス関連のイベントや生存ルートの有無について、物語の断片を拾い集め、深く考察していきます。

目次

『エルデンリング』火山館の主人タニスとは?その目的と正体に迫る

黄金律に弓引く背律者たちのまとめ役

タニスは、ゲルミア火山にそびえる「火山館」の主人であり、黄金律に反旗を翻す者たちを束ねるリーダー的な存在です。

ただし、火山館の真の主はデミゴッドの一人である「冒涜の君主ライカード」であり、タニスは彼の思想に心酔し、その代行者として表向きの活動を取り仕切っています。

彼女は、主人公のような褪せ人の中から素質のある者を見出し、火山館の一員として勧誘することで、組織の戦力を拡大しています。

その立ち振る舞いは常に冷静沈着で、気品すら感じさせますが、その内には黄金律とそれを強いる大いなる意志への強い反逆の意志を秘めています。

タニスの真の目的はライカードと共に「神を喰らう」こと

タニスの行動原理のすべては、主君ライカードの壮大な野望である「神喰らい」を実現させることにあります。

ライカードは、デミゴッドたちが大ルーンを奪い合う破砕戦争の在り方を「浅ましい」と断じ、神々への冒涜を以て反旗を翻しました。

タニスはその背律的な思想に強く惹かれ、彼に絶対的な忠誠を誓っています。

彼女が褪せ人たちに「同胞狩り」を依頼するのも、すべてはライカードを強化し、いつか共に神をも喰らうという目的を達成するための布石なのです。

タニスの正体は異国の踊り子だった?側妃装備から読み解く過去

タニスが身に着けている「側妃装備」のテキストには、彼女の過去を紐解く重要な記述があります。

それによると、彼女はかつて「異国の踊り子」であり、ライカードに見初められて彼の側妃になったとされています。

この「踊り子」という過去は、火山館に滞在するNPCパッチのイベントとも深く関わっています。

パッチはタニスに特別な感情を抱いており、後に彼女の正気を取り戻させようと「踊り子の打楽器」を渡そうとします。

このことから、タニスはただの側妃ではなく、人を惹きつける特別な魅力を持った人物であったことがうかがえます。

【ネタバレ】タニスのイベント攻略と生存ルートの有無を解説

火山館の一員になるまでの全手順チャート

タニスに関連するイベントは、まずプレイヤーが火山館の一員になることから始まります。

主なルートは、リエーニエ湖の祝福「見晴らし島」付近にいるNPC「ラーヤ」のイベントを進めることです。

ラーヤから奪われた首飾りを取り返してあげると、彼女から火山館への招待状を受け取ることができ、デクタスの大昇降機横から火山館へ転送してもらえます。

火山館に到着後、玉座に座るタニスに話しかけ、「火山館の一員となる」を選択すれば、イベントが本格的にスタートします。

タニスからの依頼(同胞狩り)内容と報酬まとめ

火山館の一員になると、タニスから「同胞狩り」、すなわち他の褪せ人を狩る依頼を受けることになります。

依頼は客間のテーブルに置かれた手紙を読むことで進行し、達成してタニスに報告すると報酬がもらえます。

依頼対象出現場所撃破報酬タニスからの報告報酬
古騎士、イシュトバーンリムグレイブ「戦学びのボロ屋」北方鱗装備一式魔術「溶岩弾」
暮れなずむライリーアルター高原「罪人送りの道、小脇」北方クレプスの小瓶刀「蛇骨の刀」
血潮の騎士、ユーノ・ホスロー巨人たちの山嶺「古遺跡の雪谷」東方ホスローの花弁、ホスロー装備一式略奪のカメオ

これらの依頼をすべて完了させると、タニスから主君ライカードへの謁見を許されます。

ライカード討伐後の分岐:タニスは生存できるのか?

結論から言うと、プレイヤーの選択次第でタニスを生存させることは可能です。

ライカードを討伐した後、タニスは火山館から姿を消し、ライカードがいたボス部屋へと移動します。

そこで彼女はライカードの遺体をむさぼり喰らうという衝撃的な行動に出ますが、この時プレイヤーが彼女を攻撃しなければ、彼女は生存し続けます。

ただし、タニス関連のイベントを完全に終了させ、全ての報酬を得るためには、彼女を倒す必要があります。

タニス殺害ルートで入手できるアイテムとタニスの騎士の倒し方

ライカードの遺体を喰らっているタニスを攻撃すると、彼女は死亡しますが、直後に「タニスの騎士」が侵入してきて戦闘になります。

この騎士は坩堝の祈祷を使う強敵ですが、攻撃の出がかりが分かりやすいため、ローリングで回避して反撃する機会をうかがいましょう。

無事にタニスの騎士を倒すと、祈祷「坩堝の諸相・喉袋」を入手できます。

戦闘後、タニスの遺体があった場所を調べると、「側妃装備一式」を拾うことができ、これにて一連のイベントは完了となります。

なぜタニスはライカードを喰らったのか?狂気の行動を徹底考察

ライカードの遺体を喰らう真意:不死の王を我が身に宿すため?

ライカード討伐後、タニスは「我が王は不死、いつか、より強く蘇る」と語り、彼の死を終わりとは捉えていません。

その後の彼女の行動は、この言葉を裏付けています。

遺体を喰らうという行為は、単なる狂気からではなく、「私は貴方の蛇、そして貴方の家族になりたい」というセリフにある通り、ライカードの肉体と力を自らに取り込み、一体化することで彼の意志と野望を継承しようとしたと考えられます。

これは、主君への究極的な忠誠と愛の形だったのかもしれません。

狂気か、純粋な愛か?タニスの精神状態を分析

ライカードがプレイヤーに倒された際、タニスは激昂することなく、むしろ「貴公には感謝しよう。我が王はまだ弱かった、それが分かったのだから」と冷静に述べます。

しかし、その冷静さとは裏腹に、主君の遺体をむさぼるという常軌を逸した行動は、彼女の精神が既に破綻の瀬戸際にあったことを示唆しています。

デミゴッドであるライカードの死という計り知れない衝撃と、彼の冒涜的な思想への過度な心酔が、彼女を狂気と純愛の境界線が曖昧な状態へと追い込んだのでしょう。

パッチが渡す「踊り子の打楽器」が意味するものとは?

火山館のイベントを進めると、NPCパッチから「踊り子の打楽器」をタニスに渡してほしいと頼まれます。

これは、パッチが彼女の「異国の踊り子」であった過去を知っており、その頃の記憶を呼び覚ますことで、ライカードの呪縛から解放し、正気に戻ってほしいという彼の切なる願いの表れです。

しかし、タニスはこの楽器を受け取っても何の変化も見せません。

この事実は、彼女がもはや過去の自分に戻ることはなく、その魂が完全にライカードに捧げられてしまったという悲しい結末を物語っています。

タニスと火山館メンバーの複雑な人間関係を考察

主君ライカードへの歪んだ忠誠と家族になりたいという願い

タニスとライカードの関係は、単なる主従の枠を大きく超えています。

彼女はライカード個人だけでなく、彼が掲げる「黄金樹への反逆」や「神喰らい」といった冒涜的な思想そのものを愛していました。

「側妃装備」のテキストには、「彼が冒涜の大蛇となった時、人として唯一人、その元に残った」「タニスはあの時初めてライカードに惹かれたのだ」とあります。

彼女の忠誠は、彼の人間性ではなく、神にさえ牙をむくその冒涜的な意志に向けられており、最終的に彼と一体化(家族になる)ことを望むまでに至ったのです。

ラーヤ(ゾラヤス)に見せる母としての一面と葛藤

冷徹な組織のリーダーであるタニスですが、養女であるラーヤ(ゾラヤス)に対しては深い愛情を注いでいます。

ラーヤが自身の忌まわしい出自を知って絶望した際には、プレイヤーに「忘却の秘薬」を渡し、娘を苦しみから解放してほしいと依頼します。

この時、「自分は母にはなれない」と悲しむ彼女の姿からは、背律の道を選んだことへの葛藤と、娘を想う普遍的な母性が垣間見えます。

この二面性こそが、タニスというキャラクターをより深く、魅力的なものにしています。

パッチはなぜタニスに惚れたのか?描かれなかった二人の結末

シリーズお馴染みの悪党であるパッチですが、今作ではタニスに本気の恋をしていたようです。

彼がどこかの組織に属すること自体が珍しく、ライカード討T討伐後に気落ちする彼女を元気づけようとするなど、その想いは本物だったのでしょう。

しかし、彼の想いがタニスに届くことはありませんでした。

ライカードの遺体を喰らい始めた彼女は、もはやパッチの想いも、過去の自分を象徴する楽器も受け付けなくなっていました。

この悲恋は、タニスがライカード以外のすべてを拒絶する存在になってしまったことを象徴しています。

ディアロスやベルナールはタニスをどう見ていたのか?

火山館に集った他のメンバーにとって、タニスの存在は様々でした。

例えば、復讐心に燃えていたディアロスは、タニスの巧みな口車に乗せられ、彼女の中に「英雄への道」を見出してしまいます。

彼にとってタニスは、自身の無力感から救い出してくれる指導者に見えたのでしょう。

一方で、元円卓の一員であったベルナールは、タニス個人というよりも、彼女が代弁するライカードの「黄金律打倒」という思想そのものに共鳴していました。

彼にとってタニスは、同じ志を持つ同志であり、目的を達成するための協力者という認識だったと考えられます。

まとめ:エルデンリング タニス 考察の結論

  • タニスは火山館の主人代行で、ライカードの「神喰らい」の野望に心酔している
  • 彼女の正体は、かつてライカードに見初められた異国の踊り子であった
  • タニス関連のイベントは火山館の一員となり、同胞狩りの依頼をこなすことで進行する
  • ライカード討伐後、タニスを攻撃しなければ生存させることも可能である
  • タニスを倒すと「側妃装備一式」と祈祷「坩堝の諸相・喉袋」が入手できる
  • ライカードの遺体を喰らったのは、彼と一体化しその野望を継ぐためと考えられる
  • パッチの好意も受け付けず、彼女の心は完全にライカードに捧げられていた
  • ラーヤに対しては深い母性愛を見せ、その二面性がキャラクターに深みを与えている
  • 火山館のメンバーは、彼女を指導者や同志として見ていた
  • タニスは狂気と純愛、そして慈愛を併せ持つ、エルデンリング屈指の魅力的なキャラクターである
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