エルデンリング ノクローン考察｜地下都市と滅亡の謎を解明

エルデンリングの広大な地下世界に眠る「永遠の都」。

その中でも特に謎めいた存在である「ノクローン」について、多くのプレイヤーが様々な考察を巡らせています。

なぜこの都は滅び、地下深くに追いやられたのでしょうか。

銀の雫や巨大な骸骨は何を意味するのか。

この記事では、ゲーム内に散らばる断片的な情報を基に、永遠の都ノクローンの謎を徹底的に考察し、その歴史と滅亡の真相に迫ります。

エルデンリングの謎深き地下世界「永遠の都」とは？

永遠の都は3つある？ノクローン・ノクステラ・名もなき都の基本情報

エルデンリングの地下世界には、「永遠の都」と呼ばれる古代都市が3つ存在します。

一つはリムグレイブの地下に広がる「永遠の都、ノクローン」。

もう一つはノクローンと対をなす「永遠の都、ノクステラ」。

そして、深き根の底に位置し、その多くが水や砂に埋もれて崩壊している「名もなき永遠の都」です。

これらの都は、かつて大いなる意志と対立し、滅ぼされたという共通の歴史を持っています。

ノクローンへの行き方｜星砕きのラダーン撃破が必須条件

永遠の都ノクローンへ至る道は、通常の方法では閉ざされています。

この地への道を拓く唯一の条件は、ケイリッドで「星砕きのラダーン」を撃破することです。

ラダーンを倒すと、リムグレイブのハイト砦の西に巨大な隕石が落下し、地面に大穴が開きます。

その穴から地下世界へと降りていくことで、ようやくノクローンにたどり着くことが可能になります。

なぜ地下に存在するのか？偽りの夜空に隠された秘密

永遠の都が現在、地下深くに眠っているのは、大いなる意志の怒りに触れた結果であると考えられています。

ノクス僧装備のテキストには「太古、大いなる意志の怒りに触れ 地下深くに滅ぼされた」と記されています。

彼らは空を奪われ、代わりに偽りの夜空を戴くことになりました。

ノクローンやシーフラ河の地下空間に広がる星空のような光景は、本物の夜空ではなく、ノクスの民が作り出した、あるいはそうなってしまった幻想の空なのです。

永遠の都はなぜ滅びた？大いなる意志とアステール襲来の謎を徹底考察

対立の根本原因｜黄金律に反する「王」の創造計画

永遠の都と大いなる意志が対立した最大の理由は、永遠の都が黄金律の理に反する方法で「永遠の王」を創り出そうとしたことにあると推測されます。

大いなる意志が定めた黄金律は、生命が祝福され、死後は黄金樹に還るという生命の循環システムです。

これに対し、永遠の都は「銀の雫」と呼ばれる不定形生物を用いて生命を模倣し、新たな王を人工的に創り出そうと試みました。

「写し身の雫の遺灰」のテキストが示す通り、この「王を創らんとした遺物」の存在が、生命のあり方を規定する大いなる意志の怒りを買ったと考えられます。

大いなる意志の怒りとは？ノクス僧装備から読み解く大逆

永遠の都の行いは、単なる教義違反に留まらず、大いなる意志への「大逆」と見なされました。

その証拠となるのが、ノクローンに眠る秘宝「指殺しの刃」です。

この武器は「大いなる意志と、その使いたちを傷つけることができる」とされており、永遠の都が明確な敵意を持って大いなる意志に反旗を翻していたことを示唆しています。

ノクス僧装備に刻まれた「偽りの夜空を戴き、永遠に待っている 王を。星の世紀、夜の王を」という一節からは、彼らが黄金律に代わる新たな時代の到来を待ち望んでいたことがうかがえます。

滅亡の実行犯「暗黒の落とし子、アステール」の正体

永遠の都を直接滅ぼした実行犯は、「暗黒の落とし子、アステール」という星の異形です。

「暗黒の落とし子の追憶」には、「それはかつて、永遠の都を滅ぼし 彼らから空を奪った、悪意ある流星である」と記されています。

大いなる意志は、自らの意に沿わない存在を排除する際に、流星の形で刺客を送り込む傾向があります。

エルデンリングそのものであるエルデの獣もまた、黄金の流星と共に狭間の地に送られました。

このことから、アステールは大いなる意志によって送り込まれた、永遠の都を滅ぼすための天罰であった可能性が非常に高いでしょう。

かつては地上にあった？黒い月を見上げていた時代の考察

数々の証拠から、永遠の都はかつて地上に存在していたと考えるのが自然です。

「メモリ・ストーン」のテキストには、「それは、かつて永遠の都が見上げた 黒い月の欠片であるという」とあります。

黒い月を直接見上げていたということは、彼らの都が地下ではなく、本物の空の下にあったことを意味します。

地上で独自の文明を築き、黒い月を信仰していた永遠の都は、大いなる意志との対立の末にアステールによって破壊され、その残骸ごと地下深くに埋没させられたのではないでしょうか。

3つの都の関係性｜「名もなき永遠の都」が全ての始まりか？

根拠①：建物の破壊状況の違いから見る時系列

3つの永遠の都の中で、最も破壊が激しいのは「名もなき永遠の都」です。

建物のほとんどが倒壊し、原型を留めていない場所も少なくありません。

一方で、ノクローンとノクステラは損傷こそ見られるものの、都市としての形を保っています。

アステールによって「破壊し尽くされた」という記述を考慮すると、その対象となったのは「名もなき永遠の都」であった可能性が考えられます。

根拠②：シーフラ河とエインセル河の源流という立地

地図を見ると、「名もなき永遠の都」が位置する深き根の底は、ノクローンが隣接するシーフラ河と、ノクステラが隣接するエインセル河の源流にあたります。

この地理的な関係は、物語の時系列を示唆している可能性があります。

つまり、源流にあったオリジナルの都が滅び、生き残った民が川を下って二手に分かれ、それぞれ新たな都を築いたという流れです。

結論：ノクローンとノクステラは「模倣」によって生まれた都なのか

上記の状況証拠から、アステールによって滅ぼされたのは「名もなき永遠の都」であり、ノクローンとノクステラはその後に、かつての都を「模倣」して再建された都市であると推測できます。

永遠の都の文明が「銀の雫」による生命の模倣を特徴としていることを考えれば、彼らが自らの都さえも模倣によって再現しようとしたとしても不思議ではありません。

故郷を失ったノクスの民は、地下でかつての栄光を再現し、王の再誕を待ち続けているのかもしれません。

ノクローンの秘宝「指殺しの刃」とは？ラニのイベントとの深い関わり

「遺体から生まれた」とは誰の遺体か？巨大なミイラとの関係は

ノクローンの最奥「夜の神域」で手に入る「指殺しの刃」は、「遺体から生まれたとされる刃」という謎めいた記述があります。

この「遺体」が何を指すのかは明確ではありませんが、ノクローンやノクステラに安置されている巨大なミイラのような骸が関係している可能性があります。

この骸は、かつての永遠の都の王であり、その王の遺体から大いなる意志に対抗するための究極の武器が作られたのかもしれません。

銀の雫が生命を「模倣」することから、元となる「本物」の王が存在したと考えるのが自然であり、その王の亡骸がこの巨大な骸であるという説も有力です。

なぜ大いなる意志とその使いたちを傷つけられるのか

「指殺しの刃」は、運命に縛られない神人（運命なき者）でなければ扱えず、神聖な存在であるはずの大いなる意志やその使いである二本指を殺害する力を持っています。

これは、この武器が黄金律という世界のルールから外れた、異質な理によって生み出されたことを示唆しています。

永遠の都が待ち望んでいた「夜の王」や「星の世紀」といった概念は、黄金律とは相容れない独自の法則を持っており、その法則の力が刃に宿っているのではないでしょうか。

ラニが二本指を殺害するために求めた理由

魔女ラニは、自らの運命を操ろうとする二本指を拒絶し、その束縛から逃れるために「指殺しの刃」を求めます。

ラニは神人としての肉体を捨て、魂だけの存在となってでも、大いなる意志の支配から逃れようとしました。

彼女にとって、二本指は自らの意志を妨げる最大の障害であり、それを完全に排除するために、神殺しの力を持つこの伝説の刃が必要不可欠だったのです。

このアイテムの入手が、ラニのイベントを大きく進展させる重要な鍵となります。

模倣文明の産物｜銀の雫・しろがね人・竜人兵の正体を考察

銀の雫の正体は不定形生物？「写し身の雫」が示す能力

銀の雫は、水銀のような液体状の姿を持つ不定形の生物です。

彼らの最大の特徴は、他の生物の姿形をそっくり模倣する能力にあります。

最強の遺灰と名高い「写し身の雫」は、召喚者の姿を完全にコピーして共に戦いますが、これは銀の雫の能力を応用したものです。

彼らは生物と物質の中間に位置する存在とされ、その特異な性質が永遠の都の「王の創造」計画の核となっていました。

しろがね人は人工生命体か？レアルカリア魔術学院との関係

狭間の地で差別される存在である「しろがね人」は、人に創造された人工生命であり、その起源は銀の雫にある可能性が非常に高いです。

しろがねの盾には「その紋様は、彼らの原初たる雫を示し」とあり、彼らが銀の雫から生まれたことが示唆されています。

また、満月の女王レナラが行う「産まれ直し」の素材が「雫の幼生」であることや、レアルカリア魔術学院の近くにしろがねの民の村があることから、彼らはレアルカリアの魔術師たちの研究によって生み出された存在なのかもしれません。

竜人兵は「本当の空を知らない」｜模倣された竜の悲劇

永遠の都を守る竜人兵もまた、模倣によって生まれた存在であると考えられます。

彼らがドロップする「氷の雷槍」には、「永遠の都で産まれた竜人兵は 本当の空も、雷も知らず」と記されています。

これは、彼らが永遠の都が地下に滅ぼされた後に誕生したことを意味します。

「竜鱗刀」のテキストにある「竜たる者として産まれ だがそうなることはできず 老いた竜擬きとして滅んでいった」という一節は、完全な竜にはなれなかった模倣存在の悲哀を物語っています。

椅子廟に座る巨大な骸骨の正体は誰？

かつての永遠の都の「王」だったのか

ノクローンとノクステラには、巨大な椅子（椅子廟）に座ったままミイラ化した巨大な骸骨が存在します。

この骸骨の正体として最も有力な説は、かつての永遠の都を治めていた「王」であるというものです。

ノクスの民が「王」の再誕を待ち望んでいることから、彼らにとって絶対的な指導者であった王が存在したことは間違いありません。

この骸骨こそが、彼らが模倣しようとしたオリジナルの王の姿なのかもしれません。

肉体を棄てた後の抜け殻とする説

別の可能性として、この骸骨は魂が抜けた後の「抜け殻」であるという説も考えられます。

永遠の都やその系譜を継ぐレアルカリアでは、肉体を仮初のものとし、魂を移し替える研究が行われていました。

もし王が肉体を棄てて魂のみの存在になったとすれば、残された巨大な肉体がミイラ化し、信仰の対象として祀られているという解釈も成り立ちます。

指殺しの刃を生んだ「遺体」である可能性

前述の通り、「指殺しの刃」は「遺体」から生まれたとされています。

もしこの巨大な骸骨が、かつての王の遺体そのものであるならば、ノクスの民は自らの王の亡骸を使い、大いなる意志への復讐を果たすための武器を鍛え上げたことになります。

都の滅びを象徴する「血濡れた呪物」という記述は、王の犠牲と民の悲願が込められていることを示しているのかもしれません。

DLC「影の地」との関連は？ノクローンへの道を開くラダーンの役割

共通点①：黄金律以前に存在した文明

公式情報によれば、DLCの舞台となる「影の地」は、黄金樹が生まれる以前の文明が色濃く残る場所とされています。

永遠の都もまた、黒い月を信仰していたことから、黄金律が確立される前から存在する非常に古い文明であると考えられます。

どちらも黄金律の支配が及ぶ前の時代にルーツを持つという点で、大きな共通点があります。

共通点②：大いなる意志の律を覆しうる力を秘めている可能性

ノクローンには「指殺しの刃」という、大いなる意志の理を覆す力を持つ武器が存在しました。

同様に、ミケラが向かったとされる「影の地」にも、彼が自らの律を確立するために必要な、あるいは黄金律にとって不都合な何かが隠されている可能性があります。

ラダーン撃破がノクローンと影の地、両方への道の解放条件となっているのは、この二つの地が共に「黄金律を揺るがす」という点で繋がっているからではないでしょうか。

ラダーンが「星の動きを封じていた」本当の意味を再考察

ラダーンは、その絶大な重力魔法によって星々の動きを封じ込めていました。

これは、永遠の都を滅ぼしたアステールのような、星からの脅威が再び狭間の地に降り注ぐのを防ぐためだったのかもしれません。

熱心な黄金律の信奉者であったラダーンは、黄金律の支配を脅かす可能性のある「星」という存在そのものを封印しようとしていたと解釈できます。

彼の死によって星の封印が解かれ、ノクローンへの道が開かれると同時に、影の地への道もまた開かれることになったのでしょう。

まとめ：エルデンリング ノクローン 考察の核心に迫る