ドラゴンズドグマ2がひどいと言われる理由と2025年現在の評価

2024年3月に待望の発売を迎えた『ドラゴンズドグマ2』ですが、発売直後からインターネット上では「ひどい」「期待外れ」といった厳しい声が相次ぎ、大きな炎上騒動となりました。

前作から12年という長い歳月を経て登場した本作が、なぜ熱心なファンからもこれほどまでに酷評される事態となったのでしょうか。

この記事では、多くのプレイヤーが不満を感じた具体的なポイントから、その後のアップデートによる改善状況、そして2025年現在における客観的な評価までを詳しく解説します。

これから購入を検討している方にとって、本作が自分に合うゲームかどうかの判断材料が得られる内容となっています。

目次

ドラゴンズドグマ2が「ひどい」「期待外れ」と酷評された5つの理由

ドラゴンズドグマ2が酷評された主な理由は、現代のゲームとしてはあまりに不便なシステムと、ボリューム不足を感じさせるコンテンツの仕様にあります。

特に多くのプレイヤーを悩ませた5つのポイントを詳しく見ていきましょう。

移動が苦痛?ファストトラベルの制限と牛車襲撃のストレス

本作の移動システムは、プレイヤーに広大な世界を「歩かせる」ことを強いる設計になっており、これが多くのユーザーにとって最大のストレス源となりました。

どこへ行くにも徒歩が基本であり、自由なファストトラベルには高価で貴重な「刹那の飛石」というアイテムを消費しなければなりません。

さらに、新たな移動手段として導入された「牛車」も、移動中に高確率で魔物に襲撃され、戦闘を余儀なくされる仕様です。

襲撃によって牛車が破壊されると、目的地までの長い道のりを結局徒歩で進むことになり、利便性を求めたプレイヤーの期待を裏切る結果となりました。

敵の種類が少なすぎる?中盤以降の使い回しとマンネリ化の問題

ゲーム序盤こそ新モンスターとの遭遇に興奮を覚えますが、中盤以降は同じ種類の敵との戦闘が繰り返されるため、マンネリ化を感じやすくなっています。

ゴブリン、ハーピー、リザードマンといった基本モンスターのバリエーションが乏しく、どの地域へ行っても似たような敵の群れに襲われることが不評の原因です。

前作と比較しても、新しい大型モンスターの追加が限定的であると感じるファンが多く、広くなったマップに対して敵の多様性が追いついていないという指摘が相次ぎました。

なぜ街で重い?PS5・PC版ともに深刻だったパフォーマンス不足

発売当時、多くのプレイヤーを困惑させたのが、フレームレートの不安定さによる動作の重さです。

特にNPC(ノンプレイヤーキャラクター)が密集する大きな街の中では、CPUへの負荷が極端に高まり、最新のPC環境やPS5でもカクつきが目立ちました。

アクションゲームにおいて動作の滑らかさは重要ですが、街中でのカクつきは没入感を大きく削ぐ要因となります。

このパフォーマンス不足は、ゲーム内容以前の問題として、多くの「ひどい」という評価を生む直接的なきっかけとなりました。

重要NPCが全滅する?「竜憑き」システムがプレイヤーに与えた衝撃

本作独自のシステムである「竜憑き」は、多くのプレイヤーにトラウマ級の衝撃と怒りを与えました。

これは従者であるポーンが罹る特殊な病のような状態で、放置して宿屋に泊まると、街のNPCが一夜にして全滅するという過激なイベントが発生します。

メインクエストに関わる重要な人物まで死んでしまうため、事前の知識がないプレイヤーは進行不能に近い状態に追い込まれました。

一晩ですべてを失うという理不尽な仕様は、挑戦的な試みではあったものの、多くのプレイヤーからは「単なる嫌がらせ」として批判を浴びました。

ストーリーが未完成?バクバタール以降の急展開と描写不足への不満

物語の構成に関しても、特に後半部分の描写不足を指摘する声が多く上がっています。

序盤の王都ヴェルンワースでの政治劇は丁寧に描かれますが、後半の舞台であるバクバタールに到達してからは展開が急激に早まり、説明不足のまま幕を閉じる印象を与えます。

魅力的なキャラクターが登場しても深く掘り下げられないまま退場することが多く、エンディングの演出を含めて「未完成ではないか」という疑念を抱かせる結果となりました。

ドラゴンズドグマ2の炎上騒動を振り返る|DLC課金と最適化問題

ゲーム内容以外でも、発売当日のプロモーションや販売形態が火に油を注ぐ形となりました。

なぜここまで激しい炎上に発展したのか、その背景にある問題を整理します。

発売直後の「売り逃げ」批判はなぜ起きたのか?

発売直後に起きた「売り逃げ」批判の根源は、前述したパフォーマンスの低さと、ゲーム自体の不便さが悪い意味で強調されたことにあります。

12年待ったファンの期待が非常に高かった分、完成度が伴っていないと感じられたことが大きな反発を招きました。

特に開発陣がインタビューで「不便さを楽しんでほしい」と語っていた一方で、実際にはその不便さが単なるストレスとして機能していたギャップが批判を加速させました。

消費アイテムの有料販売に対するユーザーの反応と真実

ストアに並んだDLC(追加コンテンツ)の内容が、ゲーム内で入手可能なアイテムの切り売りだったことも誤解と反感を生みました。

「キャラメイクのやり直し権」や「ファストトラベル用のアイテム」が有料で販売されたため、本来ゲーム内でできることをわざと制限して課金を促している、という見方をされてしまったのです。

実際にはこれらはゲーム内で比較的容易に手に入るものですが、説明不足のまま販売を開始したことで、初見のユーザーには非常に強欲な姿勢に見えてしまいました。

セーブデータが一つだけ?ニューゲームができなかった初期仕様の弊害

本作の初期仕様において、最も理解不能とされたのが「最初から始める」というメニューが存在しなかったことです。

セーブデータが一つに固定されているだけでなく、一度始めたらやり直しができないという不自然な制限がありました。

キャラメイクを失敗したプレイヤーがやり直そうとしてもできず、これが有料のキャラメイク権販売と結びついて語られたことで、さらなる不信感を生む結果となりました。

前作『ダークアリズン(DDDA)』と比較した劣化点と変更点

前作を遊び尽くしたファンにとって、本作には進化ではなく「退化」してしまったと感じる部分が多々ありました。

前作との具体的な相違点を解説します。

装備の重ね着(防具システム)が簡略化されたことへの失望

前作では「インナー」と「アウター」を組み合わせる多層的な装備システムが好評でしたが、今作では大幅に簡略化されました。

部位ごとの自由度が減り、コーディネートの幅が狭まったことは、キャラクターを着飾ることを楽しみにしていた層にとって大きな失望となりました。

防具の組み合わせによって個性を出すのが難しくなった点は、シリーズの強みを一つ消してしまったと言わざるを得ません。

スキル枠の減少とジョブバランスの偏りによる自由度の低下

戦闘面では、使用できるカスタムスキルのスロット数が前作より減少し、戦術の幅が制限されました。

スロットが減ったことで、状況に合わせて多彩なスキルを使い分ける楽しさが損なわれ、どうしても強力なスキル固定の運用になりがちです。

また、一部のジョブが圧倒的に強力な一方で、使い勝手の悪いジョブも目立ち、戦闘のバランス調整不足を感じるプレイヤーが少なくありませんでした。

ポーンのAIは進化したのか?会話バリエーションと挙動の限界

ポーンのAIについては、賢くなった部分もある一方で、相変わらずの「不自然さ」が指摘されています。

会話のパターンが少なく、同じようなセリフを何度も繰り返すため、長時間プレイしていると賑やかさよりも煩わしさを感じるようになります。

また、崖から勝手に飛び降りてロストするといった、AIの判断ミスによるストレスも前作からあまり改善されていないポイントです。

【2025年最新】アップデートによる現在の評価と改善状況

カプコンは発売後の批判を受け、継続的なアップデートによって問題点の改善に取り組んできました。

2025年現在、ゲーム体験はどのように変化したのでしょうか。

「カジュアルモード」追加で何が変わった?移動とスタミナの緩和内容

最大の変化は、2024年後半に追加された「カジュアルモード」の実装です。

このモードでは、非戦闘時のダッシュにおけるスタミナ消費が撤廃され、宿屋の宿泊代やアイテムの価格が大幅に引き下げられました。

移動のストレスを軽減したいというユーザーの声に直接応えた形となり、以前よりも快適に世界を探索できるようになっています。

パフォーマンスの改善状況は?PS5 Pro対応とフレームレートの安定度

パフォーマンス面も段階的に改善されており、特に街中でのフレームレート低下はかなり緩和されました。

また、PS5 Proの登場に合わせたアップデートにより、高画質を維持しながら滑らかな動作を実現するオプションも追加されています。

PC版においても最適化パッチが複数提供され、発売当初のような「プレイに支障が出るレベルの重さ」は過去のものとなりつつあります。

竜憑きの仕様変更と「久遠の竜鼓動」による救済措置の現在

物議を醸した「竜憑き」も、アップデートにより感染頻度が大幅に下げられ、兆候がより分かりやすく調整されました。

万が一街が全滅してしまった場合でも、広範囲のNPCを一度に蘇生できる「久遠の竜鼓動」の入手がしやすくなるなど、救済措置が強化されています。

以前のような「いつの間にか詰んでいる」という理不尽な状況は、プレイヤーが注意深く観察していれば回避可能になっています。

ドラゴンズドグマ2を買って後悔する人・楽しめる人の特徴

これまでの情報を踏まえ、本作を今からプレイして満足できる人とそうでない人の特徴をまとめます。

不便さを「リアリティ」として楽しめるかが分岐点

本作は改善されたとはいえ、依然として「不親切なリアルさ」を売りにしているゲームです。

荷物が重くなれば動けなくなり、夜道はランタンがなければ一歩先も見えない。こうした泥臭い冒険を楽しめる人には、代えがたい体験を提供してくれます。

逆に、効率よくサクサクとクリアしたい人や、親切なナビゲーションを求める人には、やはりストレスの多い作品と感じるでしょう。

アクションの爽快感とポーンとの共闘体験はシリーズ最高峰

戦闘アクションのクオリティに関しては、批判的な層からも高く評価されています。

巨大な魔物の体に飛び乗り、弱点を狙って剣を振るう感覚や、ポーンが絶妙なタイミングで魔法の援護をくれる共闘感は、他のオープンワールドゲームでは味わえません。

「戦闘そのものが楽しければ多少の不便は我慢できる」というアクション重視のプレイヤーにとって、本作は非常に魅力的な選択肢です。

今から買うならセール待ち?完全版(DLC)を待つべきかの判断基準

現在はアップデートで遊びやすくなっていますが、定価で購入することに抵抗がある場合は、セールを待つのも賢い選択です。

カプコンは過去に『ダークアリズン』のような、大型拡張コンテンツを含んだ完全版をリリースした実績があります。

2でも同様の展開が期待されており、よりボリュームが増した状態で遊びたい方は、DLCの発表を待ってから判断するのも良いでしょう。

ドラゴンズドグマ2に関するよくある質問と回答

最後に、購入を迷っている方が抱きがちな疑問に答えます。

現在はバグや最適化不足は解消されていますか?

致命的な進行不能バグや極端なパフォーマンス不足は、多くのパッチによって概ね解消されています。

PS5版や推奨スペックを満たすPCであれば、街中でのフレームレートも安定しており、発売当時のような劣悪な環境ではありません。

ただし、完全にカクつきがゼロになったわけではないため、非常に高い水準を求める場合は注意が必要です。

竜憑きでNPCが死んだら最初からやり直すしかありませんか?

NPCが死んでしまっても、「久遠の竜鼓動」というアイテムがあれば一斉に蘇生させることが可能です。

また、重要なNPCは数日経過すると遺体安置所に送られ、そこで個別に蘇生することもできます。

現在は最初からやり直さなければならないほどの詰み状態になることは稀ですので、安心してください。

今後の大型DLCや追加コンテンツの予定はありますか?

2025年現在、公式から大型DLCの詳細な発表はまだありませんが、追加の要望に関するアンケートが以前実施されています。

前作の例を考えると、新エリアや新ジョブを追加する大型アップデートが用意されている可能性は高いと考えられます。

最新情報は公式サイトや公式SNSを確認することをお勧めします。

まとめ:ドラゴンズドグマ2のひどいという評価の真相

  • 発売当初の「ひどい」という評価は、移動の不便さやパフォーマンス不足が主な原因であった

  • 牛車襲撃や竜憑きなど、プレイヤーの意欲を削ぐ理不尽なシステムが批判された

  • 有料DLCの内容が誤解を招き、不信感を生む一因となった

  • 前作と比較して装備システムやジョブスロットが簡略化されたことにファンが失望した

  • 2025年現在はアップデートにより「カジュアルモード」や最適化パッチが導入されている

  • 竜憑きの頻度が緩和され、NPC全滅のリスクに対する救済措置も強化された

  • 戦闘アクションとポーンとの共闘感は、現在でも他のゲームにない高い完成度を誇る

  • ストーリー後半の描写不足は依然として残る課題である

  • 不便さを冒険の醍醐味として楽しめる人には、唯一無二の神ゲーになり得る

  • 迷っている場合は、大型DLCの発表やセールを待って購入するのも有効な手段である

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