PCゲームプラットフォームのSteamで『ドラゴンクエストヒーローズ2』をプレイしたいと考えているものの、「おま国」で購入できずにお困りではないでしょうか。
過去には購入できた時期もありましたが、現在では状況が大きく変わっています。
この記事では、2025年最新の『ドラゴンクエストヒーローズ2』Steam版の販売状況、なぜ「おま国」なのかという理由の考察、過去の購入方法、そして今から遊ぶための代替案まで、網羅的に解説します。
Steamキーの有効化や日本語化パッチに関する情報もまとめていますので、本作をPCで遊びたい方はぜひ参考にしてください。
【結論】2025年更新:DQH2のSteam版は現在、日本から購入できません
【2025年最新情報】全公的ストアで販売終了、今は諦めるしか無いのが現状
残念ながら、2025年8月時点において、『ドラゴンクエストヒーローズ2』(DQH2)のSteam版を日本から公式な手段で購入することはできません。
過去に取り扱いがあったSteam、Green Man Gaming (GMG)、Humble Storeといった公的なストアでは、すべて日本が販売対象地域から除外されています。
また、スクウェア・エニックスの欧州ストアにも商品ページは存在しますが、住所入力の制限などにより、日本在住者が購入するのは事実上不可能です。
あらゆる公式販売ルートが閉ざされているため、現時点ではPC版の新規入手は諦めるしかないというのが結論になります。
なぜ買えなくなった?スクウェア・エニックスの販売方針と現状
『ドラゴンクエストヒーローズ2』がなぜこれほど厳しく販売制限されているのかについて、スクウェア・エニックスから明確な公式発表はありません。
しかし、一般的に日本のゲーム会社がPC版で「おま国(お前の国には売らない)」措置を取る背景には、国内で販売している家庭用ゲーム機版(本作の場合はPS4版やSwitch版)の売上を維持したい、あるいは国内の小売店へ配慮したいといった商業的な事情が考えられます。
同社の他のタイトル、例えば『ドラゴンクエストXI S』は後に日本でも購入可能になるなど、おま国が解除されるケースもありますが、ヒーローズ2に関しては長期間にわたり厳しい制限が続いており、極めて特殊な状況と言えるでしょう。
海外ファンも嘆く「ヒーローズだけ冷遇」問題とは?
この販売制限は、日本のユーザーだけを対象にしたものではありません。
海外のドラゴンクエストファンからも「なぜスクウェア・エニックスはヒーローズシリーズにだけ冷たいんだ」という不満の声が上がっています。
特に、Steamでは頻繁にセールが開催されますが、『ドラゴンクエストヒーローズ2』はセール対象にほとんどならず、定価販売が基本でした。
このような状況から、日本だけでなく海外のファンコミュニティにおいても、ヒーローズシリーズが他のシリーズ作品に比べて冷遇されているのではないかと見なされています。
【過去情報】Steamキーはどこで買えた?かつての購入方法と有効化の可否
WinGameStore (WGS) や DLGamerでの購入実績と現状
過去には、一部の海外正規ストアで『ドラゴンクエストヒーローズ2』のSteamキーが購入できた時期がありました。
具体的には、WinGameStore(WGS)で購入できたという報告が過去に存在します。
また、DLGamerでは約3年間取り扱いがありませんでしたが、2024年3月頃に一時的に販売を再開した実績があります。
ただし、これらのストアでも「日本では有効化できません」といった注意書きが表示されることがあり、実際に購入・有効化できるかは不確実な状態でした。
2025年現在では、これらのストアでも入手は極めて困難になっています。
スクエニの海外ストア(北米・欧州)で購入は可能だったのか?
スクウェア・エニックスの公式海外ストアでも、過去には購入の道がありました。
北米ストアでは以前は販売されていましたが、現在はページ自体がなくなっています。
欧州ストアでは商品ページが残っているものの、購入手続きの際に住所欄でヨーロッパの国しか選択できず、日本の住所では登録できないため、購入を完了させることができません。
過去には、支払い方法にPayPalを利用し、SMS認証をクリアすることで北米ストアから購入できたという事例も報告されていましたが、現在ではその手段も利用できなくなっています。
いわゆる「鍵屋」での購入リスクとYahooショッピングの事例
公式ストア以外では、「鍵屋」と呼ばれる非正規のキー販売サイトで取り扱われることがありました。
しかし、これらのサイトでの購入は、盗難クレジットカードで不正に生成されたキーである可能性や、使用済みで無効なキーであるといったリスクを伴います。
一方で、比較的信頼性が高いとされるYahoo!ショッピング内の「All Key Shop Japan」という店舗に商品ページが存在し、2023年7月時点で購入者レビューが確認できたことから、ごく稀に入荷していた模様です。
ただし、常に品薄・売り切れ状態であり、安定した入手手段とは言えませんでした。
Steamキーの有効化(アクティベート)制限はあった?steamdbの情報まとめ
Steamのデータベースサイト「steamdb」の情報によれば、『ドラゴンクエストヒーローズ2』のSteamキーには、日本での有効化(アクティベート)を明確に禁止する制限は、ロシア/CIS地域向けキーを除いては設定されていなかったようです。
メインで流通していた「146127」というIDのキーは日本でも有効化が可能でした。
つまり、問題は「有効化できるか」ではなく、「どうやってキーを入手するか」という点に集約されていました。
キーさえ手に入れることができれば、日本のSteamアカウントでライブラリに追加し、プレイすることが可能だったのです。
【所有者向け】DQH2 Steam版を日本語でプレイする方法
日本語化パッチで何が変わる?フォント・マップ・UIの改善点
Steam版の『ドラゴンクエストヒーローズ2』は公式には日本語をサポートしていませんが、有志が作成した日本語化パッチを適用することで、日本語でのプレイが可能になります。
このパッチを導入すると、タイトル画面、ゲーム内のセリフやメニューのフォント、マップの地名、武器やアイテムの解説文など、UIの大部分が自然な日本語で表示されるようになります。
パッチ適用前は、タイトルが違和感のあるものだったり、マップが中国語表記だったりと没入感を損なう部分がありましたが、日本語化によって家庭用ゲーム機版と遜色ない環境で物語を楽しめるようになります。
最新版日本語化パッチの入手先と導入の注意点
日本語化パッチは、過去に匿名掲示板の5chなどで有志によって配布されていました。
しかし、これらのファイルは常に公開されているわけではなく、配布が終了している場合もあります。
入手を試みる際は、ファイルの安全性に十分注意し、ウイルス対策ソフトなどでスキャンすることを推奨します。
また、日本語化パッチの導入は、ゲームファイルの改変にあたる非公式な行為です。
予期せぬ不具合が発生する可能性もあるため、導入はすべて自己責任で行う必要があります。
初心者でもわかる日本語化の具体的な手順を解説
過去に配布されていたバージョン3のパッチを例に、導入手順の概要を解説します。
- パッチファイルをダウンロードし、展開(解凍)します。
- ReadMe(説明書)の指示に従い、指定されたファイルを『ドラゴンクエストヒーローズ2』がインストールされているフォルダにコピー&ペーストします。
- 「LINKDATA.bat」などのバッチファイルを実行し、ゲームデータを日本語版に書き換えます。
- 「dqh2op.exe」といった実行ファイルを使って、オープニングムービーのデータを日本語化します。
- ゲームフォルダ内にある「Config.exe」を起動し、言語設定を「中文(中国語)」から「に保護(日本語)」に変更します。
上記の手順で日本語化が完了します。
なお、主人公の名前入力画面など一部に不具合が残る場合もありますが、プレイの根幹に関わる部分はほぼ日本語化されます。
なぜ?DQH2がSteamで「おま国」になった理由を考察
そもそも「おま国」とは?日本企業タイトルで多発する背景
「おま国」とは、「お前の国には売ってやんねーよ」という言葉を略したネットスラングです。
主に、海外では販売されているPCゲームが、日本では購入できない状況を指します。
特に、日本の大手ゲーム会社が開発したタイトルでこの現象が多発する傾向にあります。
その背景には、前述の通り、国内の家庭用ゲーム機市場やパッケージ版を販売する小売店への配慮、PC版独自のサポートにかかるコストを避けたい、といったパブリッシャー側の様々な思惑が絡んでいると推測されています。
家庭用ゲーム機(PS4/Switch)版との兼ね合いが原因か
『ドラゴンクエストヒーローズ2』のおま国は、国内でPS4版やSwitch版(I・IIカップリング版)が流通していることと密接に関係していると考えられます。
Steamでは頻繁に大幅なセールが行われるため、もしPC版が安価で販売されると、定価で販売されている家庭用ゲーム機版の売上が落ち込む可能性があります。
このような販売機会の損失を防ぐため、PC版の国内販売を意図的にブロックしているという見方が最も有力です。
なぜDQH1は購入可能で、2だけが厳しく制限されるのか?
『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』(DQH1)はSteamで購入可能なのに、なぜ2だけが厳しく制限されているのか、という点も大きな謎です。
これについて公式な説明はありませんが、いくつかの可能性が考えられます。
一つは、DQH1がシリーズ初のPC移植であり、市場の反応を見るための試験的な販売だったという可能性です。
また、DQH2にはマルチプレイ機能が搭載されているため、プレイヤー人口を家庭用ゲーム機版に集中させ、快適なマッチング環境を維持したかったという意図があったのかもしれません。
PC版は断念?今から『ドラゴンクエストヒーローズ2』を遊ぶための代替案
最もおすすめなのはSwitch版『ドラゴンクエストヒーローズI・II』か
現在、PC版の新規入手が困難である以上、今から『ドラゴンクエストヒーローズ2』をプレイするなら、家庭用ゲーム機版が現実的な選択肢となります。
特におすすめなのは、Nintendo Switch版の『ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Switch』です。
このソフトには1作目と2作目の両方が収録されており、追加キャラクターや追加ボスも含まれているため、非常にお得なパッケージと言えます。
また、テレビモードだけでなく携帯モードでも遊べるため、場所を選ばずに楽しめる点が大きなメリットです。
PS4版『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』という選択肢
より高いグラフィック品質や安定したフレームレートでゲームを楽しみたい場合は、PlayStation 4版の『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』も良い選択です。
PS4の性能を活かした美麗な映像で、爽快なアクションを体験できます。
中古市場では価格も手頃になっていることが多く、コストを抑えたい方にも適しています。
ただし、こちらは2作目単体のソフトである点に注意が必要です。
【比較】Switch版とPS4版、それぞれのメリット・デメリット
どちらの機種を選ぶか迷う方のために、それぞれの特徴をまとめました。
項目 | Nintendo Switch版 | PlayStation 4版 |
---|---|---|
収録内容 | 1と2のセット、追加要素あり | 2単体 |
グラフィック | PS4版よりやや劣る | 高精細で美麗 |
携帯性 | 携帯モードでどこでもプレイ可能 | 不可(PS Vitaのリモートプレイは可) |
価格 | セットのため新品価格は高め | 単体のため中古価格は安価な傾向 |
手軽さ | 1本でシリーズを網羅できる | 2だけをピンポイントで遊びたい場合に |
ご自身のプレイスタイルや環境に合わせて、最適なプラットフォームを選ぶと良いでしょう。
【関連情報】他のドラクエシリーズのSteamおま国状況
DQH1『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』はSteamで買える?
前述の通り、『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』(DQH1)は、「DRAGON QUEST HEROES Slime Edition」という商品名で現在もSteamストアから日本向けに販売されています。
そのため、1作目だけであればPCでプレイすることが可能です。
ただし、このバージョンは公式には日本語に対応していない「おま語(お前の国の言語はサポートしない)」仕様であるため、日本語でプレイするには別途、有志が作成した日本語化パッチを適用する必要があります。
『ドラゴンクエストXI S』海外版のSteamキーは入手できるのか?
『ドラゴンクエストXI S』も、かつては日本から購入できないおま国タイトルでした。
その当時は、海外版のSteamキーを非公式ストアなどで探すしかありませんでした。
しかし、その後スクウェア・エニックスの方針が変わり、現在では日本のSteamストアから『ドラゴンクエストXI S 過ぎ去りし時を求めて – Definitive Edition』を正式に購入できるようになっています。
日本語にも完全対応しているため、安心してプレイできます。
スクエニのSteam販売タイトルにおける「おま国」の全体的な傾向
スクウェア・エニックスのSteamにおける販売方針は、シリーズによって異なる傾向があります。
「ファイナルファンタジー」シリーズは、近年、過去作のリマスター版を含めて多くがおま国を解除し、日本から購入しやすくなっています。
一方で、「ドラゴンクエスト」シリーズはヒーローズ2を筆頭に、依然としておま国やおま語のタイトルが散見される状況です。
しかし、前述のDQ11Sや『ドラゴンクエストビルダーズ2』のように、近年発売されたタイトルでは日本語に完全対応し、日本でも同時発売するケースが増えてきており、少しずつではありますが改善の兆しは見られます。
まとめ:ドラゴンクエスト ヒーローズ2 steam版おま国の現状
- 2025年現在、DQH2のSteam版はどの公的ストアでも日本から購入不可能
- 過去には一部海外ストアやYahooショッピングでキーを入手できた実績がある
- Steamキー自体に日本での有効化制限はなく、入手さえできればプレイ可能だった
- おま国の理由は、国内の家庭用ゲーム機版の販売を優先するためと推測される
- Steam版は公式日本語非対応だが、有志作成の日本語化パッチで日本語化が可能
- DQH1はSteamで購入可能だが、日本語非対応の「おま語」仕様である
- DQ11Sなど、後におま国が解除されたドラクエ作品も存在する
- 今からDQH2を遊ぶなら、Switch版かPS4版が現実的な選択肢となる
- Switch版は1と2がセットでお得、PS4版はグラフィック品質に優れる
- 海外ファンからもセール対象外になるなど「ヒーローズ冷遇」が指摘されている
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