ドラゴンクエスト10(ドラクエ10)のバージョン5「いばらの巫女と滅びの神」の予告編で示された『仮面の大魔王』。
勇者アンルシアと剣を交えるその姿に、「あの正体は一体誰なのか?」「トーマ王子ではないか?」と、実装当時は多くの憶測が飛び交いました。
この記事では、ドラクエ10のストーリーの核心に迫る「大魔王の正体」について、重要なネタバレ情報を含めて徹底的に解説します。
ドラクエ10「仮面の大魔王」とは?予告編の謎
勇者アンルシアと戦う謎の人物
バージョン5.3の予告編ムービーでは、大魔王の居城に乗り込んだ勇者アンルシアが、「仮面の大魔王」と一騎打ちを繰り広げる衝撃的なシーンが公開されました。
長年、アストルティアの勇者と盟友として共に戦ってきた二人が、なぜ敵対しなければならないのか。
そして、仮面の人物は一体誰なのかが大きな注目を集めました。
正体はトーマ?アンルシア?当時飛び交った憶測
この仮面の人物の正体については、様々な憶測が流れました。
特に有力視されたのが、バージョン2で「仮面の男」として登場したアンルシアの兄「トーマ王子」が、再び何らかの形で復活したのではないか、という説です。
ほかにも、「魔勇者アンルシア」のように、アンルシア自身の別側面ではないか、といった考察も存在しました。
【ネタバレ】大魔王の正体は主人公(プレイヤー)
バージョン5で明かされる衝撃の展開
結論から言うと、この「仮面の大魔王」の正体は、プレイヤー自身である主人公です。
長きにわたりアストルティアを救ってきた主人公が、魔界の頂点である大魔王に就任するという展開は、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。
主人公はバージョン5.2のストーリーで正式に大魔王となり、バージョン5.3でついに盟友アンルシアと対峙することになります。
なぜ主人公は「仮面の大魔王」と呼ばれる?
主人公が「仮面の大魔王」と呼ばれる理由は、大魔王に即位するにあたり、専用の衣装一式を身にまとうためです。
バージョン5.3のクエスト「大魔王の衣装作り」で、デザイナーのディージアによって作られたこの衣装には仮面が含まれており、主人公はそれを装着した姿でアンルシアの前に現れます。
ブログの「フランソワ」も主人公の呼称
インターネット上のブログや感想記事で「大魔王フランソワ」といった名前を見かけることがありますが、これも主人公を指す呼称の一つです。
ドラクE10ではプレイヤーが主人公の名前を自由につけられるため、ブログ運営者が自身のキャラクター名(この場合は「フランソワ」)を使ってストーリー解説をしている例となります。
主人公が大魔王になった理由と経緯
なぜ主人公に「大魔王の素質」があったのか?
主人公はバージョン5.0の終盤、魔界を統べる者を選ぶ「魔仙卿」と、魔界の神である「大いなる闇の根源ジャゴヌバ」による選定を受けます。
その結果、他の有力候補を抑えて、主人公にのみ「大魔王の素質がある」と認められました。
アストルティアの英雄である主人公が選ばれた理由は、その強さや実績、そして魔界の既存の枠組みにとらわれない革新的な存在であることなどが示唆されています。
他の候補(ユシュカ・アスバル・ヴァレリア)が選ばれなかった理由
主人公のほかに、大魔王の有力候補として3人の魔王(ユシュカ、アスバル、ヴァレリア)がいました。
しかし、魔仙卿による審査の結果、彼らはそれぞれの理由(アストルティアへの考え方や統治方針など)から「大魔王の資格なし」と判断されてしまいます。
魔仙卿は、彼らでは魔界に迫る危機「大魔瘴期」を乗り越えられないと判断したのです。
主人公の「大魔王になる決心」とは?魔界とアストルティアを救うため
当初、主人公は大魔王になることを望んでいませんでした。
しかし、魔界を滅ぼす「大魔瘴期」が、やがてアストルティアにも壊滅的な被害を及ぼすことを知ります。
主人公は、バージョン5.2において、対立していた魔界の三国をまとめ上げ、魔界とアストルティアの両方の世界を救う唯一の道として、大魔王になる決心を固めます。
ジャゴヌバと契約していない特殊な大魔王
本来、大魔王は「大いなる闇の根源ジャゴヌバ」と契約を交わす必要があります。
しかし、主人公の戴冠式は途中で妨害が入り、ジャゴヌバとの正式な契約は行われませんでした。
そのため、主人公は魔仙卿や魔王たちから認められた「魔界の指導者」ではありますが、ジャゴヌバの支配下にない、歴代でも極めて特殊な大魔王となります。
正体がバレる瞬間はいつ?アンルシアとの対決
ストーリーVer.5.3「アストルティアと魔界の会議」
主人公が「仮面の大魔王」としてアンルシアと対峙するのは、バージョン5.3のメインストーリー「アストルティアと魔界の会議」での出来事です。
大魔瘴期の脅威をアストルティアに伝えるため、魔界はアストルティア側との会議の場を設けます。
しかし、交渉は決裂し、互いの正義がぶつかり合うことになります。
予告編の戦闘シーンの真相
多くのプレイヤーが注目した予告編の戦闘シーンは、このバージョン5.3のクライマックスにあたります。
アストルティア側を率いる勇者アンルシアと、魔界側を率いる大魔王(主人公)が、それぞれの世界の命運を背負って一騎打ちを演じます。
仮面が外れ、盟友に正体を知られる名シーン
戦闘の最中、アンルシアの渾身の一撃が主人公の仮面を弾き飛ばします。
そこで初めて、アンルシアは自分が戦っていた「仮面の大魔王」の正体が、最も信頼する盟友である主人公であったことを知ります。
大魔王の顔を見たアンルシアの驚きと葛藤、そして攻撃をためらうアンルシアを背後から襲う魔王ヴァレリアの攻撃を、主人公が「盟友の盾」で守るという一連の流れは、ドラクエ10全体でも屈指の名シーンです。
「大魔王の正体」に関するその他の疑問
正体はトーマ王子?Ver.2「仮面の男」との違い
ドラクエ10には「仮面の男」が他にも登場するため、混同されることがあります。
特にバージョン2で登場したアンルシアの兄「トーマ王子」は、マデサゴーラに操られ、「仮面の男(闇の勇者)」として主人公たちの前に立ちふさがりました。
しかし、彼はバージョン5の「仮面の大魔王」とは全くの別人です。
アンルシアが大魔王になった?「魔勇者アンルシア」とは
もう一つの誤解として、「魔勇者アンルシア」の存在があります。
これはバージョン2の「偽りのレンダーシア」において、大魔王マデサゴーラによって生み出された、勇者の力を反転させた存在です。
本物のアンルシアとは異なる存在であり、彼女が大魔王になったわけではありません。
主人公の本当の正体(出自)とは?
主人公が魔界と深く関わる背景には、バージョン4で明かされた主人公自身の出自も関係しています。
主人公はエテーネの村で育ちましたが、その正体は5000年前の「エテーネ王国」の王族、パドレとマローネの間に生まれた子供でした。
時渡りの力によって現代に飛ばされ、育ての親のもとで成長したという経緯を持っています。
主人公以前の「歴代大魔王」一覧
大魔王マデサゴーラ(Ver.2ラスボス)
バージョン2「眠れる勇者と導きの盟友」の最終ボスであり、主人公が即位する直前の大魔王です。
芸術家としての一面を持ち、世界そのものを自分の作品として創り変えようとしました。
アンルシアと主人公(盟友)によって討伐されます。
不死の魔王ネロドス
マデサゴーラの一代前の大魔王で、約1000年前にアストルティアへ侵攻しました。
勇者アルヴァンと盟友カミルによって討たれましたが、バージョン4のストーリーでも深く関わってきます。
大魔王ヴァルザード
約4000年前に君臨した大魔王で、魔界全土の統一に初めて成功したとされています。
バージョン5に登場する魔王ユシュカの祖先にあたります。
始まりの大魔王ゴダ
魔界における最初の大魔王と呼ばれる伝説的な存在です。
魔族同士の争いを終わらせ、魔仙卿による大魔王選出の制度を確立したとされています。
まとめ:ドラクエ10大魔王の正体と物語の核心
- ドラクエ10のバージョン5における「大魔王」の正体は主人公(プレイヤー)である
- バージョン5.2のストーリーで、魔界とアストルティアを救うために即位する
- 予告編の「仮面の大魔王」は、大魔王の衣装(仮面含む)をまとった主人公の姿
- 「フランソワ」などの名前は、プレイヤーがつけた主人公のキャラクター名である
- 主人公は魔仙卿とジャゴヌバに「大魔王の素質」を認められた
- 他の魔王候補(ユシュカ、アスバル、ヴァレリア)は資格なしと判断された
- 主人公はジャゴヌバと契約していない、歴代でも特殊な大魔王である
- バージョン5.3でアンルシアと一騎打ちになり、戦闘中に仮面が外れて正体がバレる
- Ver.2の「仮面の男(トーマ王子)」や「魔勇者アンルシア」とは別人である
- 歴代大魔王にはマデサゴーラ、ネロドス、ヴァルザード、ゴダなどがいる
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