デジモンSteamおま国問題の終焉か?新作と回避法を解説

PCでデジモンゲームをプレイしたいのに、Steamストアでは「お住まいの地域では現在ご利用いただけません」と表示され、悔しい思いをした経験はありませんか。

この、いわゆる「おま国」問題は、日本のPCゲーマーにとって長年の悩みでした。

しかし、2025年に発売予定の完全新作『デジモンストーリー タイムストレンジャー』では、ついにSteam版の国内販売が正式に決定し、大きな話題を呼んでいます。

この記事では、長年続いたデジモンの「おま国」問題の背景から、現状おま国となっているタイトルの情報、そして自己責任でプレイするための方法とそれに伴うリスクまで、網羅的に解説します。

この記事を読めば、デジモンとSteamをめぐる問題の全てがわかります。

目次

【朗報】デジモンの「おま国」は終わる?新作『タイムストレンジャー』で遂に国内PC版発売へ

長らく続いたデジモンシリーズのPC版「おま国」問題に、ついに終止符が打たれるかもしれません。

最新作『デジモンストーリー タイムストレンジャー』では、SteamおよびXbox版の国内正式販売が決定しました。

これは、日本のデジモンファンにとって歴史的な転換点と言えるでしょう。

2025年発売の新作はSteam/Xbox版も日本で正式に販売決定

バンダイナムコエンターテインメントから発表されたシリーズ最新作『デジモンストーリー タイムストレンジャー』は、2025年の発売が予定されています。

これまで日本のファンがPCでデジモンを遊ぶには非公式な手段しかありませんでしたが、本作では初めて、PlayStation版と同時にPC(Steam)およびXbox版が国内で正式にリリースされることが明らかになりました。

これにより、媒体スペックやハード管理の都合でPC版を渇望していた多くのユーザーが、正規の方法で最新作をプレイできるようになります。

なぜバンダイナムコは方針転換した?考えられる3つの理由

今回の方針転換には、いくつかの背景が考えられます。

第一に、日本国内におけるPCゲーム市場の急速な拡大です。

Steamの統計データが示す通り、日本からの接続数は年々増加しており、メーカーにとって無視できない規模の市場へと成長しました。

第二に、ユーザーからの継続的な要望です。

日本製ゲームが海外向けにのみPCで販売される歪な状況に対し、多くのファンが改善を求めて声を上げ続けた結果が、メーカーの判断に影響を与えた可能性があります。

最後に、開発コストの観点です。

一度コンシューマ版を日本向けに開発し、海外向けにPC版を移植している以上、日本語データを国内PC版に搭載するコストは限定的であると判断されたのかもしれません。

過去作『サイバースルゥース』や『ネクストオーダー』のおま国解除にも期待が高まる

新作での国内PC版リリース決定は、過去の人気作にも希望の光をもたらします。

特に評価の高い『デジモンストーリー サイバースルゥース コンプリートエディション』や『デジモンワールド -next 0rder-』といったタイトルは、現在もSteamでは「おま国」状態が続いています。

今回の『タイムストレンジャー』の成功が、これらの過去作のリージョンロック解除、つまり「おま国卒業」への後押しとなることに、多くのファンが期待を寄せています。

【図解】そもそもSteamの「おま国」とは?デジモンで多発する理由をわかりやすく解説

「おま国」という言葉は知っていても、その仕組みや理由はよくわからない、という方も多いかもしれません。

ここでは、Steamにおける「おま国」の基本的な意味と、なぜ特にデジモンシリーズでこの問題が多発してきたのかについて解説します。

「おま国」の正体:”お前の国には売ってやらない”という販売制限

「おま国」とは、「お前の国には売ってやらない」というネットスラングが語源の言葉です。

具体的には、ゲームメーカーやパブリッシャーが、特定の国や地域からのゲームの購入や有効化を意図的に制限する販売戦略を指します。

Steamストアページにアクセスした際に「このアイテムはお住まいの地域では現在ご利用いただけません」と表示されるのが、典型的な「おま国」の状態です。

なぜデジモンは「おま国」なのか?メーカーや小売りの複雑な事情

デジモンシリーズの販売元であるバンダイナムコは、「おま国」が多いパブリッシャーとして知られています。

その背景には、国内のパッケージ版販売を優先したい小売店との関係や、地域ごとに販売価格を維持したいメーカー側の都合など、複雑な商業的理由が存在すると考えられています。

海外では安価に販売されているPC(Steam)版を日本のユーザーが購入できてしまうと、国内でより高く設定されているコンシューマ版の売り上げに影響が出ることを懸念しているのです。

「おま値(お前の国には高く売る)」との違いは?

「おま国」と似た言葉に「おま値」があります。

これは「お前の国には(他国より)高く売る」の略で、購入自体はできるものの、他国と比べて不当に高い価格が設定されている状態を指します。

「おま国」が購入自体を不可能にする”販売拒否”であるのに対し、「おま値」は”価格差別”であるという点で、両者は明確に異なります。

【対象タイトル一覧】現在Steamで「おま国」になっているデジモンゲーム

新作への期待が高まる一方で、現在も多くのデジモンゲームがSteamで「おま国」の対象となっています。

ここでは、日本から正規の方法では購入できない主なタイトルを確認しておきましょう。

デジモンストーリー サイバースルゥース コンプリートエディション

2つの人気作『サイバースルゥース』と『ハッカーズメモリー』がセットになった決定版です。

非常に評価が高く、多くのファンがPCでのプレイを望んでいますが、残念ながら現在も日本リージョンからは購入できません。

デジモンワールド -next 0rder- INTERNATIONAL EDITION

育成要素に重点を置いた『デジモンワールド』シリーズの作品です。

こちらも海外ではSteam版がリリースされていますが、日本では購入不可となっています。

デジモンサヴァイブ(Digimon Survive)

ビジュアルノベルとタクティカルRPGを融合させた意欲作です。

ワールドワイドではPC版も同時発売されましたが、日本国内ではコンシューマ版のみの展開となり、Steam版は「おま国」の対象です。

【自己責任】日本から「おま国」のデジモンゲームを購入して遊ぶ3つの方法

公式には購入できない「おま国」ゲームですが、非公式な手段を用いることで入手し、プレイすることは不可能ではありません。

ただし、これらの方法はメーカーが想定していないものであり、全て自己責任で行う必要があります。

方法①:鍵屋(G2Aなど)でグローバル版のシリアルキーを購入する

G2A.comに代表される、通称「鍵屋」と呼ばれるサイトでゲームのシリアルキー(プロダクトコード)を購入する方法です。

これらのサイトでは、リージョンロックがかかっていない「グローバル版」のキーが販売されていることがあります。

購入したキーを自身のSteamアカウントで「有効化」することで、ゲームをライブラリに追加してプレイできる場合があります。

方法②:VPNを使い海外IP経由で有効化する手順と注意点

VPN(Virtual Private Network)というサービスを利用して、自分のインターネット接続を海外のサーバー経由に見せかける方法です。

これにより、あたかも海外からアクセスしているかのようにSteamストアに接続し、キーの有効化などを行います。

ただし、この方法は後述するようにSteamの利用規約に抵触する可能性があり、最も注意が必要な手段です。

方法③:Steam以外の選択肢は?エミュレータの利用について

所有しているゲームソフトのデータを自分で吸い出し、PC上のエミュレータで動作させるという選択肢もあります。

この方法は、自前のソフトを使用する限り合法ですが、ゲームソフトのデータをインターネット上からダウンロードする行為は著作権法違反となります。

技術的な知識も必要となるため、やや上級者向けの方法と言えるでしょう。

「おま国」デジモンゲームを日本語でプレイするには?日本語化の可否

仮に海外版の「おま国」ゲームを入手できたとしても、次に問題となるのが言語の壁です。

ここでは、海外版デジモンゲームを日本語でプレイするための方法について解説します。

海外版に日本語データは含まれている?タイトルごとの仕様

ゲームによっては、海外版のデータ内に日本語のテキストや音声が含まれている場合があります。

これは、一度日本向けに開発されたデータを、海外版を制作する際にわざわざ削除していないケースです。

このようなタイトルであれば、特別な作業なしに、あるいは簡単な設定変更だけで日本語でプレイできる可能性があります。

有志作成の「日本語化MOD」を導入する方法と探し方

海外版に日本語データが含まれていない場合でも、有志のファンが翻訳データを作成し、「日本語化MOD」として配布していることがあります。

MOD(Modification)とは、ゲームのデータを改造・拡張するファイルのことで、これを導入することで日本語表示が可能になります。

「(ゲームタイトル名) 日本語化MOD」といったキーワードで検索することで、見つけられる場合があります。

『デジモンサヴァイブ』は日本語化MODでプレイ可能?

関連キーワードとして「デジモンサヴァイブ steam 日本語化」が多く検索されており、需要の高さがうかがえます。

『デジモンサヴァイブ』の海外PC版には元々日本語データが含まれているため、非公式な方法で購入・有効化さえできれば、特別なMODを導入することなく日本語でプレイすることが可能です。

【重要】購入前に必ず確認!「おま国」回避に潜むリスクと注意点

「おま国」を回避する方法は魅力的ですが、そこには無視できないリスクや注意点が存在します。

これらの方法を試す前には、必ずデメリットを理解し、すべて自己責任であるということを肝に銘じてください。

VPNの使用はSteamの利用規約違反?アカウントBANの可能性を解説

VPNを使用して地域制限を回避する行為は、Steamの利用規約で明確に禁止されています。

これが発覚した場合、最悪のケースではアカウントが永久に停止される(BANされる)可能性があります。

長年利用してきた大切なアカウントを失うリスクを冒す価値があるのか、慎重に判断する必要があります。

購入したキーが有効化できない・プレイできないトラブル事例

鍵屋などで購入したシリアルキーが、実は日本からは有効化できないリージョンロック付きのキーだった、というトラブルは少なくありません。

また、無事に有効化できたとしても、ゲームの起動時にもリージョンチェックが行われ、プレイできないタイトルも存在します。

非公式サイトでの購入は、こうした金銭的なリスクも伴います。

公式サポートは受けられる?全て自己責任となることを忘れずに

当然ながら、非公式な方法で入手したゲームについては、メーカーやSteamからの公式なサポートは一切受けられません。

ゲームが起動しない、セーブデータが破損したなどの問題が発生しても、すべて自分で解決する必要があります。

安易な気持ちで試すのではなく、相応の知識と覚悟が求められます。

デジモンだけじゃない?「ゴッドイーター」などバンダイナムコの主な「おま国」ゲーム

「おま国」問題はデジモンシリーズに限った話ではなく、特にバンダイナムコエンターテインメントが販売する多くのタイトルで同様の状況が見られます。

ゴッドイーター(GOD EATER)シリーズ

爽快なアクションが人気の『ゴッドイーター』シリーズも、Steamでは長らく「おま国」の代表格として知られています。

『GOD EATER 2 Rage Burst』などは、海外の正規ストアでキーを購入しても日本では有効化できない、非常に厳しい制限がかけられています。

テイルズ オブ シリーズ(一部旧作)

世界的に人気のRPG『テイルズ オブ』シリーズも、一部の旧作(『テイルズ オブ ベルセリア』など)で「おま国」が設定されていました。

最近の作品では改善傾向にありますが、パブリッシャーの方針を知る上での一例と言えるでしょう。

ナルトやドラゴンボールなど人気アニメのキャラクターゲーム

『NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム』シリーズや『ドラゴンボール ゼノバース』シリーズなど、日本の人気アニメを原作とする多くのキャラクターゲームも、同様にPC版は海外限定で販売されるケースが多く見られました。

まとめ:デジモン steam おま国問題の現状と未来

この記事では、長年にわたる「デジモン steam おま国」問題について、その背景から現状、そして未来への展望までを詳しく解説しました。

新作『タイムストレンジャー』の成功が過去作の運命を左右する

2025年発売予定の『デジモンストーリー タイムストレンジャー』が、国内のPCゲーマーに受け入れられ、商業的に成功を収めるかどうかが、今後の大きな鍵を握っています。

この成功が、メーカーに過去作の「おま国」解除を促す強力な後押しとなることは間違いありません。

拡大するPCゲーム市場とユーザーの声がメーカーを動かす力になる

今回のバンダイナムコの方針転換は、もはや無視できない規模にまで成長した日本のPCゲーム市場と、粘り強く改善を求め続けたユーザーの声がもたらした結果と言えます。

一人のゲーマーとして、好きなゲームを好きなプラットフォームで遊びたいと声を上げ続けることが、より良いゲーム環境を築くための重要な一歩となるでしょう。

  • 「おま国」とはメーカーが特定の国でのゲーム販売を制限する措置である
  • デジモンシリーズはバンダイナムコの販売方針によりPC版のおま国が多発していた
  • 新作『デジモンストーリー タイムストレンジャー』は国内PC版の正式発売が決定
  • この方針転換はPC市場の拡大やユーザーの声が影響したと考えられる
  • 過去作の『サイバースルゥース』や『ネクストオーダー』は依然としておま国状態
  • 鍵屋でのキー購入やVPN利用で非公式に購入する方法も存在する
  • VPNの使用はSteamの利用規約違反でありアカウントBANのリスクがある
  • 非公式な方法での購入やプレイはトラブルがあっても自己責任となる
  • 海外版でも日本語データが含まれる場合や日本語化MODで対応できることがある
  • ユーザーの要望や市場の動向が将来のおま国解除に繋がる可能性がある
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