ディアブロ4のストーリーは、天使と悪魔が創り上げた世界「サンクチュアリ」を舞台に、壮大な愛憎劇と陰謀が絡み合う重厚な物語です。
しかし、メインクエストだけを駆け足で進めてしまうと、登場人物たちの関係性や行動の動機が見えにくく、「結局何が起きていたのかよくわからない」という感想を抱きがちではないでしょうか。
実際、物語の核心はサブクエストやフレーバーテキスト、任意の会話に散りばめられており、それらを丁寧に拾い上げることで初めて全体像が浮かび上がる構造になっています。
この記事では、本編の序章から終章までの全章あらすじに加え、拡張パック「憎悪の器」「憎悪の帝王」のストーリー展開、さらにはメインクエストのスキップ機能や今後の物語の行方まで、ディアブロ4のストーリーに関するあらゆる情報を網羅的に解説していきます。
1章や4章、6章といった各章ごとのポイントを押さえながら読み進めていただくことで、サンクチュアリで繰り広げられるドラマの深みを存分に味わえるはずです。
ディアブロ4のストーリーを理解するための前提知識
ディアブロ4の物語を十分に楽しむためには、世界の成り立ちと主要人物の背景を把握しておくことが不可欠です。
本編は前作「ディアブロ III:リーパー オブ ソウルズ」から約50年後の世界が舞台となっており、過去作の出来事が現在の状況に深く影響を及ぼしています。
ここでは、ストーリー全体を読み解くために最低限押さえておきたい3つの前提知識を整理します。
サンクチュアリはなぜ生まれたのか?世界の成り立ち
サンクチュアリとは、天使と悪魔の終わりなき戦い「永劫の戦い」から逃れるために創られた隠れ家的な世界です。
天界の天使イナリウスと地獄の悪魔リリスは、永遠に続く争いにうんざりしていました。
敵同士でありながら駆け落ち同然で永劫の戦いから逃亡した二人は、天国と地獄のどちらにも属さない独自の世界を築き上げます。
これがサンクチュアリであり、後に人類が暮らすことになる舞台です。
やがて天使と悪魔の混血から「ネファレム」と呼ばれる存在が誕生し、天使や悪魔をも凌駕する潜在能力を秘めた新たな種族として、サンクチュアリの歴史を動かしていくことになります。
現在の人類はネファレムの末裔にあたりますが、かつてのような圧倒的な力は失われています。
ワールドストーンの喪失によってサンクチュアリは荒廃の一途をたどり、天使も悪魔もこの世界への干渉を再び強め始めているのが、ディアブロ4開始時点の状況です。
リリスとイナリウスの愛憎劇が物語の出発点
ディアブロ4の中心にあるのは、リリスとイナリウスという二人の創造主の間に横たわる深い憎悪です。
かつて愛し合い、ともにサンクチュアリを創った二人ですが、ネファレムの存亡をめぐって決定的に対立しました。
リリスはネファレムこそが永劫の戦いを終わらせる力を持つと考え、反対する天使や悪魔を皆殺しにしようとします。
一方のイナリウスはリリスの過激な行動を否定し、彼女を「虚空」と呼ばれる牢獄に追放してしまいました。
その後、罪悪戦争の休戦協定により、イナリウスは地獄の軍勢に引き渡されます。
三大悪の一角メフィストの手によって壮絶な拷問を受け続けたイナリウスは、かつての理想を完全に失い、ただ天界への帰還だけを渇望する存在へと変貌しました。
二人の息子ラズマはネクロマンサーの祖であり、世界の均衡を守る調停者として活動していましたが、本編開始前にイナリウスの手で命を落としています。
こうした愛と憎しみが複雑に絡み合う関係性が、ディアブロ4のストーリー全体を貫く軸となっているのです。
ラズマの予言が引き起こした連鎖的な悲劇とは
ディアブロ4のストーリーにおけるあらゆる悲劇の発端となったのが「ラズマの予言」です。
リリスとイナリウスの息子であるラズマが、サンクチュアリの終末を告げる夢を見たことから、この予言は生まれました。
「己の死体を視た。
その口からは憎悪が吐き出されていた。
父は炎で己の子らを弔い、母はその灰から新時代を築いた」という謎めいた一節に始まる予言は、読み手によって解釈がまったく異なるものでした。
イナリウスはこの予言を「自分こそが地獄で憎悪を貫く救世主だ」と都合よく解釈し、地獄への進軍という暴挙に出ようとします。
一方、ホラドリムの一員エライアスは、予言の解読を通じてリリスこそが三大悪に対抗し得る唯一の存在だと確信し、禁忌の血の儀式によって彼女を召喚する決断を下しました。
サンクチュアリの守護者であるはずのホラドリムも、ティラエルが組織を去ったことで事実上の解散状態にあり、ロラス、ドナン、エライアスの三人はそれぞれ別の道を歩んでいました。
つまり、ラズマの予言がイナリウスの傲慢を刺激し、エライアスを突き動かし、崩壊したホラドリムに抗う術を与えられなかったことが、サンクチュアリに混沌をもたらした根本原因だったのです。
ディアブロ4のメインクエスト全章あらすじまとめ
ディアブロ4のメインクエストは序章から終章まで全8パートで構成されており、リリスの足跡を追う放浪者の旅を軸に、創造主たちの衰亡が描かれます。
各章で明かされる事実は断片的で、時系列も前後するため、一度のプレイでは全貌を把握しにくい構成です。
ここでは章ごとの重要な出来事と、物語を理解するうえで見逃せないポイントを順を追って解説していきます。
序章|放浪者がリリスと繋がるまでの経緯
物語は、雪山で馬を失い凍死寸前の放浪者が、小さな洞窟に身を寄せるところから始まります。
そこに血まみれの狼が現れ、放浪者は辛うじて命をつなぎます。
この狼の正体こそが三大悪メフィストであり、リリスの帰還を察知した彼が、娘の計画を阻止するための駒として放浪者を導いたのでした。
暖を求めて近郊の町ネヴェスクにたどり着いた放浪者ですが、その村はすでにリリスの「洗礼」を受けていました。
村人たちの手によって「リリスの血の花びら」を食わされた放浪者は、リリスとの精神的なつながりを得てしまいます。
このつながりが、以降の物語を動かす重要な要素となっていくのです。
命の恩人である僧侶イオセフの助言でホラドリムのロラスを訪ねた放浪者は、自分がつながりを持った悪魔がサンクチュアリの創造母であること、そして彼女を止めなければ世界が滅びることを告げられます。
序章ではもうひとつ重要な幻視が描かれています。
リリスが村人たちに「目覚め」を与えるシーンです。
光の聖堂が説く禁欲的な教えを否定し、人間の内に眠る欲望こそが本質であると説くリリスの言葉は、人々の理性の枷を外し、死をも恐れぬ狂信者へと変えていきました。
1章のストーリー|ラズマの死とイナリウスの暴走
1章では、放浪者がロラスとともにリリスの足跡を追い始める過程で、ラズマの死という衝撃の事実が明らかになります。
サンクチュアリの均衡を守る調停者であったラズマは、イナリウスの地獄進軍を阻止するために地獄の門を閉ざしていました。
しかし、天界への帰還に執着するイナリウスはそれを障害と見なし、実の息子であるラズマを手にかけてしまったのです。
この事件はリリス召喚よりも前に起きていたことが、エライアスの行動や周囲の状況から推測できます。
イナリウスがラズマの予言を聞いてから長年にわたりアラバスター修道院で「運命に立ち向かう準備」をしていたという証言もあり、少なくとも数年前の出来事であった可能性が高いでしょう。
1章はまた、ホラドリムとしてのロラスの再起が描かれる章でもあります。
抜け殻同然だった組織に再び炎が灯り、放浪者とロラスの間にリリスを追う旅の絆が生まれていくのです。
2章〜3章|灰の日々の英雄たちとリリスの暗躍
2章の舞台となるスコスグレンでは、かつての厄災「灰の日々」の顛末が語られます。
炎獄の侯爵アスタロスがスコスグレンを蹂躙した際、ドルイドの聖地トゥール・ドゥルラは火の海に包まれ、灰が雨のように降り注ぐ壮絶な光景が広がりました。
この厄災を終わらせたのが、ドナン、エイリダ、ナフェインの三人の英雄です。
しかし灰の日々で結ばれた彼らの絆は、時を経て悲劇の種に変わっていきます。
リリスは各地で人々の内なる闇に干渉し、狂信者を増やしながら暗躍を続けています。
3章では、リリスの影響がさらに拡大し、社会の隅々にまで浸透していく恐ろしさが描かれました。
エライアスの不死の仕組みも明らかになり、放浪者たちは彼がラズマの神殿に残した小指を手がかりに、不死の儀式を解くための手段を模索していきます。
4章のストーリー|ホラドリムとソウルストーンの真実
4章はメインクエストのなかでも特に短い章ですが、物語の核心に迫る重要な情報が凝縮されています。
ドナンが語るホラドリムの歴史とソウルストーンにまつわるエピソードは、ディアブロシリーズ全体のロアと深く結びついており、多くのファンから見どころとして高く評価されている部分です。
ソウルストーンとは、悪魔の魂を封じ込めるための強力なアーティファクトであり、過去作においても物語の鍵を握るアイテムとして登場してきました。
本作では、メフィストを封印するための手段としてその存在が再びクローズアップされます。
4章で描かれるホラドリムたちの覚悟と葛藤は、それまで断片的だった物語の点と点をつなぎ、リリスとメフィストの二重の脅威に対してサンクチュアリがいかに脆弱であるかを浮き彫りにしました。
クエスト数が少ないぶん、ひとつひとつの会話や選択が持つ重みは非常に大きく、じっくり味わいたい章だといえるでしょう。
5章〜6章のストーリー|創造主たちの最終決戦
5章から6章にかけて、物語は一気にクライマックスへと突入します。
リリスの真の目的がついに明かされるのがこのパートです。
語り部ロラスの見解によれば、リリスがサンクチュアリの人々を「目覚めさせ」ていた真意は、人類の救済ではなく、父メフィストの力を奪い取って地獄そのものを支配する力を手にすることにありました。
6章では、イナリウスとリリスの直接対決が描かれます。
かつてサンクチュアリを創り上げた創造主同士の戦いは、愛憎の果てに訪れた悲劇的な結末を迎えました。
イナリウスはリリスの手によって命を落とし、天界への帰還という悲願は永遠に叶わぬものとなります。
続いて放浪者がリリスとの最終決戦に挑み、サンクチュアリの存亡をかけた戦いに決着をつけるのです。
6章の展開は、それまでの各章で積み上げてきた伏線が一気に回収される圧巻の構成となっており、リリスとイナリウスの「夫婦喧嘩」にも例えられる創造主たちの対立に、ようやく終止符が打たれます。
終章|メフィスト封印後にネイレルが選んだ道
リリスを倒したことで物語は終わりではありません。
真の脅威であるメフィストがまだ残されていたからです。
ホラドリムの若きメンバーであるネイレルは、メフィストをソウルストーンに封じ込めることに成功します。
しかし、封印は完全な消滅を意味するものではなく、メフィストの影響力が再び外に漏れ出す危険性は消えていませんでした。
ネイレルは仲間に行き先を告げることなく、メフィストのソウルストーンを携えて南方の地ナハントゥへと旅立ちます。
三大悪を完全に消し去るという使命を自らに課しての決断でした。
この結末は、リリスとイナリウスの物語に一区切りをつけると同時に、メフィストという新たな脅威への戦いが始まることを予感させるものであり、拡張パック「憎悪の器」へと物語が直接つながっていく構成になっています。
ディアブロ4のストーリーはスキップできる?仕様と注意点
ディアブロ4では、一定の条件を満たすとメインクエストのストーリーをスキップする機能が用意されています。
周回プレイやエンドゲームコンテンツへ早く到達したいプレイヤーにとって便利な仕組みですが、利用する前に知っておきたいポイントがあります。
2キャラ目以降でメインクエストをスキップする方法
ストーリーのスキップ機能は、同一アカウント上で一度メインクエストをクリアしていることが条件です。
2キャラ目以降のキャラクターを作成する際に「ストーリーをスキップ」という選択肢が表示され、これを選ぶことで本編のメインクエストを飛ばして直ちにゲームを進めることができます。
拡張パック「憎悪の器」についても同様で、スキップを選択すれば、本編を飛ばして憎悪の器のストーリー開始時点からプレイを始められる仕組みです。
初めてディアブロ4をプレイする場合は、本編のストーリーから順にクリアすることが公式からも推奨されています。
スキップした場合に見逃す要素と影響範囲
ストーリーをスキップした場合、カットシーンやNPCとの会話イベントが省略されます。
とくにディアブロ4は、サブクエストや任意の会話、オブジェクトのフレーバーテキストに物語の背景や登場人物の心情が詳しく描かれている作品です。
メインクエストだけを追っていても全貌が掴みにくい構造であるため、スキップによってさらに理解が浅くなる可能性は否めません。
ただし、ゲームプレイ上の実害はほとんどありません。
レベリングやエンドゲームコンテンツへのアクセスに支障が出ることはなく、装備やスキルの取得にも影響はないため、2周目以降のプレイではスキップを活用するのが効率的です。
ストーリーを深く理解したい方は、1キャラ目ではじっくりとメインクエストを進め、サブクエストにも積極的に取り組むことをおすすめします。
拡張パック「憎悪の器」で描かれるナハントゥ編のあらすじ
2024年10月8日に配信された拡張パック第1弾「憎悪の器(Vessel of Hatred)」は、本編終了直後の物語を描く追加コンテンツです。
新クラス「スピリットボーン」の実装とともに、南方のジャングル地帯ナハントゥを舞台とした新たな冒険が展開されます。
ネイレルを追って南方のジャングルへ向かう理由
本編の終章でメフィストのソウルストーンを持って姿を消したネイレルが、ナハントゥにいることが判明します。
放浪者はネイレルの身を案じ、かつ三大悪メフィストの完全消滅という使命を果たすために、ネイレルの後を追って南方へ旅立つのです。
ナハントゥは古代から繁茂するジャングルに覆われた未知の土地であり、本編の舞台とはまったく異なる雰囲気を持っています。
メフィストの影響がこの地にまで及んでいることが明らかになり、放浪者は新たな脅威と対峙することになります。
メフィストの腐敗がナハントゥに広がる恐怖
憎悪の器のストーリーで描かれる最大の脅威は、メフィストがもたらす「腐敗」です。
ソウルストーンに封印されたはずのメフィストの力は完全には抑え込まれておらず、ナハントゥのジャングルを蝕み続けています。
「ホロウ」と呼ばれる新たな悪魔の出現もこの腐敗と深く関わっており、ナハントゥの生態系そのものが歪められていく過程が描かれました。
プレイヤーはネイレルとともにメフィストの邪悪な企みを暴き、腐敗の根源に立ち向かうことになります。
憎悪の器のストーリー結末と残された伏線
憎悪の器のストーリーは、メフィストとの戦いに一定の決着をつけながらも、完全な解決には至らない形で幕を閉じます。
多くのプレイヤーからは「力強いストーリー」と評価される一方で、「準備段階のチャプターのようだ」という声も聞かれます。
この物語が意図的に「序章」として設計されていることは、続く拡張パック「憎悪の帝王」の存在によって明らかです。
メフィストの脅威は依然として消え去っておらず、むしろ憎悪の器を経てさらに苛烈になったことが示唆されています。
また、本編で倒されたはずのリリスに関する伏線もこの時点で敷かれており、今後の物語展開への期待を大きく膨らませる結末となりました。
新拡張「憎悪の帝王」のストーリーで何が起きるのか
2026年4月28日に配信予定の拡張パック第2弾「憎悪の帝王(Lord of Hatred)」は、メフィストとの最終決戦を描く物語です。
新クラス「パラディン」と「ウォーロック」の追加に加え、これまでのディアブロ4の物語を大きく転換させる衝撃的な展開が予告されています。
新エリア・スコヴォスはどんな場所なのか
憎悪の帝王の舞台となるスコヴォス(Skovos)は、サンクチュアリに最古から存在する地域のひとつです。
古代地中海を思わせる景観が特徴で、複数の島々によって構成されています。
アマゾン族が争う戦場の島、火山が噴火し溶岩が降り注ぐ島、かつて栄えながらも今は廃墟となった幽霊都市の島など、バリエーション豊かなロケーションが用意されているとのことです。
首都テミスはギリシャ建築にインスパイアされた白く美しい街並みを誇り、これまでのディアブロ4が持っていたダークな雰囲気とは対照的な印象を受けます。
ゲームプレイの面では、テミスがエンドゲームの拠点として徹底的に効率化されている点も注目に値します。
リリス復活と宿敵との危険な同盟という衝撃の展開
憎悪の帝王で最も大きな話題となっているのが、本編で倒されたはずのリリスが復活するという展開です。
メフィストの暗躍がさらに激化し、サンクチュアリが滅亡の瀬戸際に追い込まれるなか、プレイヤーは対抗手段としてリリスの力を借りることを選択します。
ただし、この同盟は信頼に基づくものではありません。
あくまでメフィストという共通の敵に対抗するために必要に迫られた「危険な同盟」であり、リリスが味方であり続ける保証はどこにもないのです。
本編で敵対していたキャラクターとの共闘というストーリー上の大転換は、物語に新たな緊張感をもたらすことが予想されます。
リリスの真意がどこにあるのか、そして放浪者との関係がどう変化していくのかは、多くのファンが注目するポイントとなるでしょう。
メフィストとの最終決戦で物語はどう決着するのか
憎悪の帝王は、ディアブロ4の「憎悪の時代」と呼ばれるストーリーラインに決着をつける拡張パックとして位置づけられています。
公式の表現では「戦いを終わらせろ」というメッセージが掲げられており、三大悪メフィストとの因縁にひとつの区切りがつくことが示唆されています。
ただし、ディアブロシリーズの歴史を振り返ると、三大悪のひとりが完全に消滅したとしても、残る二体のディアブロやバールの動向、あるいは天界側の思惑が新たな脅威として浮上してくる可能性は十分にあります。
憎悪の帝王がシリーズ全体の物語においてどのような意味を持つのかは、実際にプレイして確かめる価値のある部分です。
7章・8章に相当するストーリーは今後追加されるのか
ディアブロ4の本編は序章から6章および終章で構成されていますが、7章や8章といった本編の続きが追加されるのかを気にしている方も少なくないでしょう。
結論から言えば、ディアブロ4では本編の「章」を単純に増やしていく形式ではなく、拡張パックとシーズンを通じて物語を拡張していく運営モデルが採用されています。
シーズンごとのストーリーと本編の関係性
ディアブロ4では、約3か月ごとにシーズンが切り替わり、各シーズンには限定のストーリーや新メカニクスが追加されます。
たとえばシーズン11「神威なる調停者」では、四小悪であるベリアル、アンダリエル、デュリエル、アズモダンがサンクチュアリを襲撃する展開が描かれました。
2026年3月に開幕したシーズン12「血宴殺戮」では、ブッチャーに変身して殺戮を行う新イベントが実装されています。
シーズンストーリーは本編のメインクエストとは独立した内容ですが、世界観やキャラクターの関連性は維持されており、拡張パックのストーリーへの「橋渡し」としての役割を果たすものも存在します。
拡張パックによるストーリー拡張の今後の展望
ディアブロ4の物語は、拡張パックを通じて大きく拡張されていく設計です。
第1弾「憎悪の器」でナハントゥが追加され、第2弾「憎悪の帝王」ではスコヴォスという新たな地域が加わります。
拡張パックごとに新地域、新キャラクター、新クラスが登場し、本編の延長線上にあるストーリーが展開される構造は、実質的に7章や8章に相当する物語の追加と捉えることもできるでしょう。
公式からサービス終了に関するアナウンスは一切なく、拡張パックの開発・配信が積極的に続いている現状を見ると、今後もさらなるストーリーの拡張が期待できます。
メフィストとの決着がついた後に、残る三大悪のディアブロやバール、あるいは天界勢力の動向が描かれる可能性も、コミュニティでは広く議論されているテーマです。
ディアブロ4のストーリーは面白い?評価が分かれるポイント
ディアブロ4のストーリーに対する評価は、プレイヤーの間で大きく分かれています。
世界観やキャラクターの奥深さを絶賛する声がある一方で、メインクエストだけでは理解しづらいという指摘も根強く存在します。
高く評価されている世界観とキャラクター描写
多くのユーザーが高く評価しているのは、サンクチュアリという世界そのものの作り込みと、主要キャラクターの心理描写です。
リリスは単なる悪役ではなく、人類への愛情と支配欲が入り混じった複雑な存在として描かれており、彼女の行動原理には一定の共感を覚えるプレイヤーも少なくありません。
イナリウスもまた、天界への帰還という切実な願いに囚われた悲劇的な人物として、ストーリーに深みを与えています。
ダークで重厚な雰囲気と、善悪が単純に二分できない灰色の物語は、ハック&スラッシュというジャンルにおいて異例とも言える完成度だと評されることが多いでしょう。
わかりにくいと言われる理由と理解を深めるコツ
一方で、「ストーリーがわかりにくい」という感想を持つプレイヤーが多いことも事実です。
これはディアブロ4の物語構造に起因しています。
メインクエスト上では登場人物の背景や動機が詳しく説明されず、核心的な情報はサブクエスト、NPCとの任意の会話、アイテムやオブジェクトのフレーバーテキストに分散して配置されているのです。
つまり、寄り道をせずにメインクエストだけを駆け足でクリアしてしまうと、物語の理解度が著しく低下する仕組みになっています。
ストーリーを深く理解するためのコツとしては、各エリアのサブクエストをこまめにクリアすること、NPCに話しかけた際の任意の会話選択肢をすべて確認すること、そして収集アイテムのテキストに目を通すことが挙げられます。
拡張パックでストーリー評価はどう変わったか
拡張パック「憎悪の器」の配信後、ストーリーに対する評価にはやや変化が見られました。
海外レビューでは「力強いストーリーがオリジナルゲームを見事に補完している」という好意的な評価が目立つ一方、プレイヤー間では「完全な拡張というよりも次の拡張への準備段階」という意見も一定数存在します。
「憎悪の帝王」ではリリスの復活やメフィストとの最終決戦といったスケールの大きな展開が予告されており、ストーリー面での飛躍が期待されています。
シーズンごとのストーリーも含め、ディアブロ4は長期運営を通じて物語の厚みを増していく作品であるため、現時点での評価はあくまで途中経過ともいえるでしょう。
ディアブロ4のストーリーをより深く楽しむためのポイント
ディアブロ4のストーリーは、表面的になぞるだけでは全体像が見えにくい一方で、細部まで丁寧に拾い上げていくと驚くほどの奥行きが現れる作品です。
ここでは、物語をより深く楽しむための具体的なポイントを紹介します。
サブクエストやフレーバーテキストに隠された補足情報
前述の通り、ディアブロ4はメインクエストだけでは語りきれない情報を、サブクエストやフレーバーテキストに大量に散りばめています。
たとえば、リリス召喚の際に生け贄となった3人の正体は、ザービンゼットのサブクエスト「暗き道を往く」で明かされます。
灰の日々に関する詳細なエピソードは、トゥール・ドゥルラの拠点開放時に現れる幻影や、サブクエスト「ブラックウィールドの熊」で語られています。
こうした情報をつなぎ合わせることで、メインクエストの裏側で起きていた出来事や、登場人物たちの真の動機が浮かび上がってくるのです。
フレーバーテキストの隅々にまで世界観が行き渡っている点は、ディアブロシリーズが長年培ってきたストーリーテリングの伝統を受け継いだものだといえます。
シリーズ過去作との繋がりを知ると見え方が変わる
ディアブロ4の物語は、シリーズ全体の歴史と密接に結びついています。
ホラドリムの創設者である大天使ティラエルは、「ディアブロ III:リーパー オブ ソウルズ」で新生ホラドリムを結成した人物であり、本作の語り部ロラスは若き日のティラエルとともに活動していました。
ソウルストーンの概念は初代「ディアブロ」から続く重要な設定であり、三大悪の封印と解放を巡る歴史はシリーズ全体の根幹をなしています。
パラディンというクラスは「ディアブロ II」の象徴的な存在であり、「憎悪の帝王」での復活はシリーズファンにとって大きなサプライズとなりました。
ホラドリムのキューブもまた「ディアブロ2」から輸入されたシステムであり、物語上の意味とゲームプレイの両面でシリーズの遺産が活かされています。
過去作の知識が必須というわけではありませんが、シリーズの歴史を知ることで各キャラクターの言動に込められた意味合いがまったく変わって見えてくるはずです。
まとめ:ディアブロ4ストーリーの全章解説と今後の展望
- ディアブロ4の物語はリリスとイナリウスという二人の創造主の愛憎劇を軸に展開される
- サンクチュアリは永劫の戦いから逃れた天使と悪魔が創造した、天国と地獄の狭間の世界である
- ラズマの予言がイナリウスの暴走とエライアスのリリス召喚を引き起こした全ての発端となった
- 本編のメインクエストは序章から6章および終章の全8パートで構成されている
- 血まみれの狼の正体は三大悪メフィストであり、序章から放浪者を駒として利用していた
- メインクエストのストーリーは2キャラ目以降でスキップ可能だが、1周目はじっくりプレイが推奨される
- 拡張パック「憎悪の器」ではナハントゥを舞台にメフィストの腐敗と対峙する物語が描かれた
- 2026年4月28日配信の「憎悪の帝王」ではリリスと手を組みメフィストとの最終決戦に挑む
- 7章や8章に相当するストーリーは拡張パックとシーズンを通じて継続的に拡張されていく方針である
- ストーリーの全貌を把握するにはサブクエストやフレーバーテキストまで丁寧に拾う姿勢が不可欠である

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