「月の涙を4か所見つけてもクエストが終わらない」「エミールのショップをどこで使えばいいのかわからない」——そんな悩みを抱えてここにたどり着いた方は多いのではないでしょうか。
エミールの追憶は、NieR:Automataのサブクエストの中でも屈指の感動エピソードとして知られています。
攻略の手順を丁寧に追えば決して難しいクエストではありませんが、受注条件を見落としたり、進行中にうっかりチャプターセレクトを使ってしまったりと、つまずきやすいポイントが随所に潜んでいます。
この記事では、クエストの発生条件から月の涙の全場所、エレベーターイベントまでの完全な流れを解説するとともに、エミールという存在が背負ってきた数千年の孤独な歴史についても掘り下げていきます。
攻略情報だけでなく、ストーリーの深みを知ることで、このクエストへの向き合い方がきっと変わるはずです。
「エミールの追憶」とはどんなクエストなのか
クエストの概要とストーリーのあらすじ
エミールの追憶は、NieR:Automataに収録されているサブクエスト(No.29)です。
廃墟都市に姿を見せるエミールと出会い、各地に咲く「月の涙」という花を探して回ることがメインの目的となっています。
ゲームとしての難易度は高くありませんが、エミールとの会話を通じてその過去が断片的に明かされていく構成になっており、単なるアイテム収集クエストにとどまらない奥行きを持っています。
クエストを進めるにつれ、エミールが何千年もの間ひとりで地球を守り続けてきたこと、そして記憶のほとんどを失ってしまった経緯が少しずつ浮かび上がってきます。
月の涙を4か所で調べ終えると、商業施設のエレベーターで特別なイベントが発生し、エミールが大切にしていた場所の秘密が明らかになります。
前作ニーアレプリカントとのつながりを知っておくべき理由
エミールの追憶を最大限に楽しむうえで、前作「ニーアレプリカント」の知識は非常に大きな意味を持ちます。
前作に登場したエミールは、孤児院で兵器化の実験を受けた少年でした。
石化の力を持つ眼を与えられたことで、目隠しをしながら生活することを余儀なくされ、ニーアやカイネという仲間に支えられながらも、常に「自分の存在が周囲を傷つけてしまうのではないか」という不安を抱えて生きていました。
その後の紆余曲折を経て機械のような外見に姿が変わっても、ニーアとカイネはエミールを家族として受け入れ続けました。
月の涙はカイネが愛した花であり、ニーアがカイネへの再会の証として渡したものです。
つまりオートマタでエミールがこの花に記憶を呼び覚まされるシーンは、前作の物語と深くつながった伏線回収になっています。
前作未プレイの方でも攻略自体はできますが、この背景を知った状態でプレイするとイベントの感動が大きく変わります。
このクエストがゲーム全体の中で持つ意味と位置づけ
エミールの追憶は、後続クエスト「エミールの決意」への入口となるクエストです。
そして「エミールの決意」はゲームのYエンディングに直結するルートでもあります。
コンプリートを目指すプレイヤーにとっては必須のクエストですが、それ以上に、ゲーム全体のテーマである「記憶」「孤独」「仲間との絆」を体現するエピソードとして、多くのプレイヤーに語り継がれています。
エミールが1万年近く生き、自己複製を繰り返しながら記憶を失い続けた末に「月の涙を見るとなにかを思い出す」と語る場面は、オートマタ全編を通じても特に印象的なシーンのひとつです。
「エミールの追憶」の発生条件と受注方法
クエストを発生させるために必要なエミールのショップの利用手順
エミールの追憶を受注するには、まず廃墟都市でエミールのショップを利用する必要があります。
エミールは廃墟都市内をランダムなルートで走り回っており、近くを通過しているときに攻撃を当てることで停止させることができます。
停止したところで話しかけるとショップメニューが開くので、一度でも利用すれば条件を満たします。
ただし、周囲に敵が残っている場合は会話が始まらないことがあります。
エミールに話しかけられない場合は、付近の敵を先に倒してから再度試してみてください。
ショップ利用後に商業施設へ向かうと、施設内のどこかに「月の涙」が光っているのが見えます。
この花に近づくとエミールが現れ、会話が始まってクエストが正式に受注されます。
受注できるチャプターと対象キャラクターの条件
エミールの追憶を受注できるのは、チャプター6以降です。
チャプター5以前はエミールのショップ自体が出現しないため、進行状況を確認してから探しに行くようにしましょう。
対象キャラクターは2Bと9Sの2人組での行動時に限定されています。
単独行動パートではクエストを発生させることができないため、注意が必要です。
9Sルートなど、単独で行動するチャプターでは受注できません。
受注可能なタイミングはAルートおよびBルートの進行中が基本となります。
クエストが発生しない・受注できない場合の原因と対処法
「月の涙を調べてもクエストが発生しない」という場合、原因のほとんどは以下のいずれかに当てはまります。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| エミールに話しかけられない | 周囲に敵が残っている | 付近の敵を全滅させてから再度話しかける |
| 月の涙を調べても何も起きない | エミールショップを今のチャプターで未利用 | エミールショップを一度利用してから戻る |
| クエストメニューに表示されない | 単独行動中のチャプター | 2人同行パートに切り替える |
| チャプターを変えたら消えた | 進行中にチャプターセレクトを使用した | チャプターセレクトで受注前の時点に戻り、最初からやり直す |
チャプターセレクト後は、そのチャプターの開始時点からエミールショップへの話しかけをやり直す必要があります。
一度もショップを使っていない状態では、月の涙を調べてもクエストが動き出しません。
「エミールの追憶」の完全攻略チャート
商業施設でクエストを受注するまでの流れ
攻略の出発点は廃墟都市です。
まず廃墟都市内を走り回っているエミールを見つけ、攻撃を当てて止めます。
停止したところで話しかけ、ショップを一度利用します。
その後、商業施設に移動してください。
商業施設内を進むと、光を放っている「月の涙」を見つけることができます。
この花に近づくとエミールが現れ、「他の場所でもこの花を見かけたら教えてほしい」という旨の会話が始まります。
会話が終わると正式にクエストが受注され、マップ上に残りの月の涙の場所が表示されるようになります。
月の涙の全4か所の場所と行き方【マップ付き解説】
クエスト受注後は、以下の4エリアに咲いている月の涙をすべて調べます。
| エリア | 場所の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 遊園地廃墟 | のりもの広場の付近にある階段の下 | 比較的わかりやすい場所に咲いている |
| 水没都市 | 海岸から奥に進んだ段差の付近 | 段差の縁に生えているため、下から見上げると見つけやすい |
| 森林地帯 | 森の国の中央付近、岩の下 | 岩の上に登る必要はなく、川の下流側から進入する |
| 砂漠地帯 | キャンプのアクセスポイントから地下通路を経由した先 | 全4か所の中で最もルートがわかりにくい |
それぞれの月の涙を調べると、その場でエミールが現れて過去の断片的な記憶を語ります。
どの会話も読み飛ばさずに聞いてほしい内容です。
砂漠エリアにある月の涙への行き方と注意点
砂漠の月の涙は、アクセスポイント「砂漠地帯:キャンプ」から出発するのが最短ルートです。
広場に出たらすぐ右手にある地下への入り口を使って地下通路に入ります。
地下通路を左上方向へ進むと十字路が現れるので、そこを下方向へ曲がります。
地上に出たら、岩に囲まれた少し高い場所に月の涙が咲いています。
岩の上に登る必要があり、ジャンプ直後に上昇攻撃(△ボタン)を使ってから空中回避を組み合わせることで乗り越えることができます。
マップ上に目的地のマーカーが表示されていても地上のルートからでは到達しにくい場所のため、必ず地下通路を経由するルートを使ってください。
エミールの家を訪れた後のエレベーターイベントの流れ
4か所すべての月の涙を調べ終えると、エミールから「エレベーターのカギ」を受け取ります。
廃墟都市の商業施設に戻り、階段を上がった先にあるエレベーターのカギを開けてボタンを押します。
エレベーターで地下に降りると、エミールとの会話イベントが始まります。
ここで明かされるのは、プレイヤーがこれまで接していたエミールがオリジナルではなく、複製されたコピーの一体であること、そしてこの場所がオリジナルのエミールにとって大切な人たちと過ごした場所であるという事実です。
会話が終わるとクエストクリアとなり、地下にあるエミールの家の空間も探索できるようになります。
クリア報酬と後続クエストへの影響
クリアで得られる報酬と「ゲシュタルト計画報告書10」の入手方法
エミールの追憶をクリアすると、以下の報酬を入手できます。
- 月の涙の花飾り×1
- 1550EXP
- 商業施設エレベーターの永続利用権
月の涙の花飾りは装備品として使用できますが、それ以上に見逃せないのが地下にある宝箱から手に入る「ゲシュタルト計画報告書10」です。
エレベーターで地下に降りた際、ロックが解除された宝箱が存在します。
ゲシュタルト計画報告書10は、ニーアシリーズ全体の世界観——人類がたどった経緯や、現在の地球がなぜこのような状態になっているのかを理解するうえで重要なロアアイテムです。
アイテムログに追加されるだけでなく、世界観の深みに触れる貴重な資料として、読み込む価値があります。
商業施設のエレベーター解放が後のクエストに与える影響
クリア前は施設内のエレベーターがロックされていて使用できません。
エミールの追憶をクリアすることで初めて自由に利用できるようになります。
このエレベーターは、後続のサブクエスト「同胞達の行方」の攻略ルートで必須となります。
「同胞達の行方」を進める予定がある場合、エミールの追憶を先に終わらせておかないと詰まってしまう場面が出てきます。
サブクエストを順に回収していく方は、このクエストを早めにクリアしておくことをおすすめします。
「エミールの決意」への連続する流れと準備しておくべきこと
エミールの追憶の後、陥没地帯の水道管を通ってエミールの家へ向かうと、地面にお面が落ちています。
このお面を拾ってエミールのショップを再度利用すると、新たなクエスト「エミールの決意」が発生します。
エミールの決意では、レベル99という本作最強クラスのエミールとの戦闘があります。
このレベル差は非常に大きいため、まずゲームのメインシナリオを3周クリアし、チャプターセレクト機能が解禁された後で挑むのが現実的な進め方です。
またYエンディングを取得したい場合は、戦闘中の特定の行動に注意が必要です(詳細は後述の注意点セクションで解説します)。
攻略中に絶対知っておきたい注意点とよくある失敗
クエスト進行中にチャプターセレクトを使ってはいけない理由
エミールの追憶の攻略中、最も多い失敗のひとつが「進行途中でのチャプターセレクトの使用」です。
月の涙の収集中にチャプターセレクトを使ってしまうと、クエストの進行データがリセットされてしまいます。
受注前の状態に戻ってしまうため、エミールショップの利用から商業施設での受注まで、全て最初からやり直しになります。
「砂漠の月の涙が見つからないから別のルートで試したい」という気持ちでチャプターを変えてしまいがちですが、クエスト完了までは現在のチャプターを維持し続けることが大前提です。
AルートとBルートで受注を逃した場合の取り返し方
Cルート(3周目)に突入してしまった後でエミールの追憶を受注しようとしても、通常の手順では受注できなくなります。
Cルートはストーリーの進行上、チャプターセレクトが使えない段階で進む部分が多く、エミールのショップに会いにいく環境が整っていないためです。
この場合の対処法は、まずCルートのエンディングをクリアすることです。
3周クリアが完了するとチャプターセレクト機能が解禁され、任意のチャプターに戻ってクエストを進めることができます。
AルートまたはBルートのエミールに会える時点のチャプターに戻り、ショップ利用から順に進め直してください。
Yエンディングを狙う場合に「エミールの決意」で絶対やってはいけないこと
Yエンディングを取得する条件は少し特殊で、「エミールの決意」を通常の方法でクリアしてしまうと取得不能になります。
エミールの決意の戦闘終盤、球体のエミールが自爆のカウントダウンを始める場面があります。
このカウントダウン中に攻撃を当てて自爆を阻止すると、通常クリアとなりYエンドの分岐が閉じてしまいます。
Yエンディングを見るには、自爆のカウントダウン中に攻撃を一切加えず、エミールの自爆を止めない選択をとる必要があります。
Yエンドを狙う場合は、「砂漠地帯:中央」のアクセスポイントに到着した段階でセーブしておくと安心です。
万一通常クリアをしてしまっても、セーブデータから引き継いでやり直すことができます。
エミールの追憶が描く感動のストーリー考察【ネタバレあり】
月の涙がエミール・ニーア・カイネの絆を象徴する理由
月の涙という花は、前作のカイネが深く愛していた花です。
ニーアはカイネとの別れを経て数年後に再会したとき、彼女に月の涙を渡しました。
長い時間を隔てて変わらずそこにある花として、2人の絆を示す贈り物だったのです。
エミールはニーアとカイネ、どちらとも深い関係を持っていました。
自分の醜い外見を受け入れてくれた仲間であり、家族とも呼べる存在でした。
その3人の間で共有された記憶の象徴がこの花であるため、記憶をほぼ失ったエミールが月の涙を目にしたとき、断片的にでも何かが蘇るという描写には強いリアリティがあります。
オートマタから入ったプレイヤーにとっては「思い出の花を探す普通のクエスト」に見えますが、背景を知ると意味がまったく違って見えてきます。
自己複製によって記憶を失っていったエミールの孤独な数千年
エミールがオートマタの時代に奇妙な外見で商売しながら廃墟都市を走り回っている理由には、壮絶な歴史が隠されています。
前作の後、地球にエイリアンの侵略が起こりました。
人類は月へと退避し、アンドロイドたちも戦線を離脱していきました。
エミールだけが地球に残り、ひとりでエイリアンと戦い続けたのです。
しかし一体では太刀打ちできないほどの戦況になったため、エミールは自己複製という手段を使いました。
自分をコピーして数を増やし、戦力を補おうとしたわけです。
コピーが何百、何千と増えるにつれ、記憶は薄まり続けました。
オートマタで出会うエミールは複製のひとりであり、オリジナルの記憶はほとんど残っていません。
月の涙を見た瞬間だけ、かすかに何かを思い出す。
それがエミールの追憶というクエスト全体を貫くテーマです。
「ここは彼にとって大事な場所」が意味するものとは
商業施設の地下にたどり着いたとき、エミールは「ここは元々のオリジナルが大好きだった場所」と話します。
「彼にとってとても大事な場所」という言葉は、複製であるエミール自身が「私はコピーである」という事実を自覚したうえで語っているところが切ないポイントです。
「ずっと昔、大好きな人たちと一緒に過ごした場所。
つらいことも、悲しいことも、たくさんあったけれど」という台詞からは、オリジナルのエミールがかつてここで過ごした幸福な時間の残影が伝わってきます。
この「大好きな人たち」は、ニーアやカイネを指していると解釈するのが自然です。
何千年もの時を経て、彼らはもう存在しない。
それでもエミールは、この場所の記憶だけは守り続けていたのです。
Yエンディングでエミールが迎える最後の真実
エミールの決意でYエンディングを迎えると、最後に短い場面が流れます。
自爆の後、エミールの声が聞こえます。
「やだなぁ…みんない……るじゃ……」
言葉は途切れますが、その先には仲間の姿が浮かぶように演出されています。
月の涙に姿を変えたエミールの願いが叶い、ニーアとカイネのもとへ戻ることができた——そのような解釈が多くのプレイヤーの間で共有されています。
数千年にわたる孤独な戦いと記憶の喪失を経て、ようやく会えた。
月の涙という花が3人の絆の象徴である以上、エミールがその花に変わるという結末には、単純な死ではない意味が込められています。
前作のことを知らなくても泣けると言われるこの場面は、知っていればなおさら言葉を失うような締めくくりです。
まとめ:エミールの追憶の完全攻略ガイド
- エミールの追憶はチャプター6以降、2Bと9Sが同行している状態でのみ受注できるサブクエストである
- 発生には廃墟都市でエミールのショップを利用した後、商業施設の月の涙を調べるという手順が必要
- 月の涙は遊園地廃墟・水没都市・森林地帯・砂漠地帯の4か所に咲いており、砂漠のみ地下通路を経由する特殊なルートが必要
- クエスト進行中のチャプターセレクト使用はクエストをリセットしてしまうため、クリアまでは絶対に使わない
- クリア報酬は月の涙の花飾り・1550EXP・エレベーター解放で、地下の宝箱からゲシュタルト計画報告書10も入手できる
- 商業施設のエレベーターは後続クエスト「同胞達の行方」で必須となるため、早めにクリアしておくことが望ましい
- エミールの決意でYエンディングを狙う場合は、自爆カウントダウン中に攻撃しないという条件を守る必要がある
- 月の涙は前作でカイネが愛した花であり、ニーアとカイネとエミールの絆を象徴するアイテムとして描かれている
- エミールはエイリアン侵略時に自己複製を繰り返した結果、記憶の大半を失った存在であり、このクエストはその喪失の歴史を追う物語でもある
- Yエンディングはエミールが数千年の孤独な戦いを終え、かつての仲間のもとへ還るような結末として描かれており、シリーズを通じた伏線回収になっている

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