ポケモンSV(スカーレット・バイオレット)のDLC「碧の仮面」で登場したオーガポンは、4つのお面によってタイプや特性が変わるユニークな伝説ポケモンです。
どのフォルムが強いのか、どんな型で育成すべきか、対策はどうすればいいのか。
こうした疑問を抱えるトレーナーは少なくないでしょう。
この記事では、オーガポンの基本性能から各フォルムの育成論、ランクマッチでの評価、入手方法の注意点まで、対戦と攻略の両面から網羅的に解説していきます。
オーガポンとは?碧の仮面の伝説ポケモンを解説
オーガポンは、DLC「ゼロの秘宝」前編「碧の仮面」に登場する準伝説ポケモンです。
全国図鑑No.1017、分類は「おめんポケモン」で、身長1.2m、体重39.8kgという小柄な体格が特徴となっています。
性別はメスで固定されており、キタカミの里に伝わる伝承の中心に位置する存在です。
ストーリーではモモワロウとの因縁が描かれ、恐ろしいお面の下に隠されたかわいらしい素顔が大きな話題を呼びました。
感動的な物語としての評価も非常に高く、対戦勢だけでなくストーリー重視のプレイヤーからも広く支持されています。
準伝説でありながら親しみやすいデザインと深みのあるバックストーリーを持つ点が、オーガポンならではの魅力といえるでしょう。
オーガポンの種族値と基本性能
オーガポンの種族値は、どのお面を装着しても共通で以下の通りです。
| ステータス | 種族値 |
|---|---|
| HP | 80 |
| 攻撃 | 120 |
| 防御 | 84 |
| 特攻 | 60 |
| 特防 | 96 |
| 素早さ | 110 |
| 合計 | 550 |
攻撃120と素早さ110を軸とした高速物理アタッカー型のステータス配分になっています。
特攻は60と低いため、特殊技は実用的ではありません。
一方で特防96は水準以上の数値であり、特殊攻撃に対してもある程度の耐久力を備えています。
合計種族値550は準伝説ポケモンとしてはやや控えめですが、無駄のない配分のおかげで数値以上のパフォーマンスを発揮できるのが大きな強みです。
素早さ110は激戦区であるものの、テラスタル時の特性「おもかげやどし」による能力上昇と組み合わせることで、環境上位のポケモンとも十分に渡り合える性能を持っています。
オーガポン4つのお面とフォルム別タイプ・特性一覧
オーガポンは装着するお面によって、タイプと通常時の特性が変化します。
以下の表に4フォルムの情報を整理しました。
| フォルム | タイプ | 通常特性 | おもかげやどし効果 | 持ち物 |
|---|---|---|---|---|
| みどりのめん | くさ | まけんき | 素早さ+1 | 自由 |
| かまどのめん | くさ・ほのお | かたやぶり | 攻撃+1 | かまどのめん(固定) |
| いどのめん | くさ・みず | ちょすい | 特防+1 | いどのめん(固定) |
| いしずえのめん | くさ・いわ | がんじょう | 防御+1 | いしずえのめん(固定) |
重要なポイントとして、テラスタルすると通常特性が「おもかげやどし」に上書きされる仕組みがあります。
つまり、テラスタルした瞬間に「まけんき」や「かたやぶり」「ちょすい」「がんじょう」は消えてしまうのです。
この仕様が対戦における大きな駆け引きを生んでおり、「テラスタルするかしないか」の判断がオーガポンを使いこなすうえで極めて重要になります。
専用技「ツタこんぼう」の性能と仕様
オーガポンの専用技「ツタこんぼう」は、威力100・命中100のくさタイプ物理技です。
非接触技である点が大きな特徴で、ゴツゴツメットやさめはだといった接触時に発動するダメージを受けません。
さらに、装着しているお面に応じて技のタイプが変化する固有の仕様を持っています。
みどりのめん装着時はくさタイプのままですが、かまどのめんならほのおタイプ、いどのめんならみずタイプ、いしずえのめんならいわタイプになります。
この仕様により、お面を変えるだけでメインウェポンのタイプが切り替わるという、他のポケモンにはない柔軟性を実現しています。
威力100・命中100という安定感のある数値に加え、非接触というおまけまで付いた非常に優秀な技といえるでしょう。
おめんの隠し効果「全技威力1.2倍」の重要性
かまどのめん・いどのめん・いしずえのめんには、あまり知られていない隠し効果が存在します。
これらのお面を装着しているだけで、タイプ一致・不一致に関係なく全ての技の威力が1.2倍に補正されるのです。
この効果は「いのちのたま」に匹敵する火力補正でありながら、いのちのたまのようなHP反動ダメージが一切ありません。
ただし、お面は持ち物枠を使用するため、こだわりハチマキやきあいのタスキといった汎用アイテムとの併用はできない点に注意が必要です。
一方、みどりのめんフォルムはこの1.2倍補正を受けられません。
その代わりに持ち物が自由に選べるため、こだわりハチマキで瞬間火力を出したり、とつげきチョッキで耐久を補ったりと、幅広い運用が可能になっています。
この「火力補正か持ち物自由か」というトレードオフが、フォルム選びの重要な判断基準のひとつです。
テラスタル時の特性「おもかげやどし」の仕組み
オーガポンがテラスタルすると、フォルムに応じた固定のテラスタイプが発動し、特性が「おもかげやどし」に切り替わります。
おもかげやどしは場に出た瞬間にお面に対応したステータスを1段階上昇させる効果があり、テラスタル発動のタイミングで即座に恩恵を受けられます。
みどりのめんなら素早さが上がり、上から叩ける範囲が大幅に広がります。
かまどのめんなら攻撃が上がり、一撃で相手を仕留める火力を手に入れられるでしょう。
いどのめんなら特防が上がり、特殊アタッカーに対する耐久が飛躍的に向上します。
いしずえのめんなら防御が上がり、物理攻撃を受けながらの殴り合いに強くなります。
ただし前述の通り、テラスタルすると通常特性は消滅します。
「かたやぶり」で相手の特性を無視して攻撃したい場面、「がんじょう」で一撃を確実に耐えたい場面など、通常特性を維持した方が有利な状況も少なくありません。
テラスタルを切るタイミングの見極めこそが、オーガポン使いの腕の見せどころです。
草オーガポン(みどりのめん)の育成論と型
草オーガポンは唯一持ち物が自由に選べるフォルムであり、「こだわりハチマキ型」が最も一般的な型として広く採用されています。
おすすめの努力値は攻撃252・素早さ252振りのAS極振りで、性格はいじっぱりが基本です。
特性「まけんき」は相手にステータスを下げられると攻撃が2段階上昇する効果を持ちます。
環境に多い「いかく」を無効化するどころか攻撃バフに変換できるため、ランドロスやガオガエンに対して非常に強く出られるのが魅力です。
主な採用技はツタこんぼう、じゃれつく、はたきおとす、とんぼがえりの4つ。
とんぼがえりでサイクルを回しながら有利対面を作り、一貫性のある技で負荷をかけていく動きが基本戦術になります。
こだわりハチマキとまけんきによるバフが乗った状態のツタこんぼうは、等倍でも相手に甚大なダメージを与えられるでしょう。
ほかにもとつげきチョッキ型やいのちのたま型といった選択肢があり、構築に合わせた柔軟な型の変更ができる点が草オーガポンの最大の強みです。
炎オーガポン(かまどのめん)の育成論と型
炎オーガポンは、攻撃性能を最大限に引き出したいプレイヤーに支持されているフォルムです。
かまどのめんによる全技1.2倍補正に加え、テラスタル時の「おもかげやどし」で攻撃が1段階上昇するため、瞬間火力はオーガポン全フォルム中で最も高くなります。
通常特性の「かたやぶり」も極めて優秀です。
ミミッキュの「ばけのかわ」やロトム系統の「ふゆう」を貫通して攻撃できるため、本来不利な相手にも有効打を持てます。
おすすめの努力値配分は攻撃252・素早さ252で、性格はようきが一般的です。
素早さに補正をかけることで、同速帯のポケモンとの争いを有利に進められます。
採用技はツタこんぼう(ほのおタイプ)、パワーウィップ、じゃれつく、つるぎのまいの構成が主流となっています。
つるぎのまいを1回積めば、ほとんどのポケモンを一撃で倒せる火力に到達可能です。
ただし持ち物がかまどのめん固定のため、こだわりスカーフを持てず、素の素早さで勝負する必要があります。
相手のスカーフ持ちや先制技には注意が求められるでしょう。
水オーガポン(いどのめん)の育成論と型
水オーガポンは、他のフォルムとは異なる耐久寄りの運用が注目されています。
通常特性の「ちょすい」で水技を無効化しつつ、テラスタル時には「おもかげやどし」で特防が1段階上昇するため、特殊アタッカーに対して高い耐久力を発揮します。
さらに、テラスタル前後で弱点タイプが大きく変わる点が独自の強みです。
テラスタル前はくさ・みずタイプの弱点を突かれますが、テラスタル後はみず単タイプの弱点になるため、相手の攻撃計算を狂わせることができます。
育成の型としては、HP252を軸に特防と素早さに振り分ける耐久調整型が人気です。
採用技はツタこんぼう(みずタイプ)、ウッドホーン、やどりぎのタネ、まもるといった持久戦向けの構成が多く見られます。
ウッドホーンの吸収回復とやどりぎのタネによる定数ダメージを組み合わせることで、じわじわと相手を追い詰める戦い方が可能です。
攻撃性能では他のフォルムに劣るものの、サイクル構築における場持ちの良さは随一であり、上位帯のプレイヤーからも高く評価されています。
岩オーガポン(いしずえのめん)の育成論と型
岩オーガポンの最大の特徴は、通常特性「がんじょう」による行動保証です。
HPが満タンの状態であれば、どんな攻撃を受けても必ずHP1で耐えるため、確実に1回は行動できます。
この安定感は他のフォルムにはない圧倒的なアドバンテージです。
おすすめの努力値は攻撃252・素早さ252のAS極振りで、性格はいじっぱりが標準的な型となっています。
テラスタル時には防御が1段階上昇するため、物理攻撃に対してさらに堅くなれるのもポイントです。
採用技はツタこんぼう(いわタイプ)、ウッドホーン、はたきおとす、でんこうせっかが一般的。
でんこうせっかは先制技として、がんじょうで耐えた後の切り返しや、削れた相手への止めとして機能します。
くさ・いわという複合タイプは弱点が多い反面、はがねタイプに対して両方のタイプで等倍以上を取れるなど、攻撃面での範囲は悪くありません。
注意点として、がんじょうはステルスロックなどの定数ダメージでHPが削れると無効化されます。
相手の場にステルスロックがある状態では安易に繰り出さないよう気を付けましょう。
ランクマッチにおけるオーガポンの使用率と環境評価
オーガポンは、DLC配信直後のシーズンでは使用率上位に食い込み、特に炎オーガポンが使用率1位を記録したこともある強力なポケモンです。
準伝説が使用可能なレギュレーションにおいては、ハバタクカミやカイリューと並んで環境の中心に位置していました。
しかし、禁伝級ポケモンが解禁されたレギュレーションI以降は状況が変わっています。
シーズン38〜40のシングルランクマッチでは、ディンルー、コライドン、パオジアン、バドレックス、ミライドンといった合計種族値680〜720クラスのポケモンが上位を占めており、オーガポンはトップ10圏外に後退しました。
とはいえ、完全に姿を消したわけではありません。
炎オーガポンの「かたやぶり」や草オーガポンの「まけんき」といった特性は禁伝環境でも刺さる場面があり、一部の上位構築では引き続き採用されています。
レギュレーション次第で評価が大きく変動するポケモンであるため、環境の変化には常に注目しておく必要があるでしょう。
オーガポンの効果的な対策ポケモンと立ち回り
オーガポンへの対策として最も有効なのは、草技を半減でき高い耐久力を持つポケモンの採用です。
カイリューはマルチスケイルと合わせて草技を楽に受けられるうえ、飛行技やアイススピナーで弱点を突けるため、全フォルムに対して安定した対策枠となります。
ただし、じゃれつくを搭載した型には痛手を負う可能性があるため、過信は禁物です。
サーフゴーは草技を半減でき、ゴーストタイプの攻撃でオーガポンの弱点を突けます。
はたきおとすには注意が必要ですが、対面性能は高いといえるでしょう。
もうひとつの有力な対策として、やけどの付与が挙げられます。
オーガポンは物理技に完全に依存しているため、やけど状態にされると攻撃力が半減し、大幅に機能停止します。
ウルガモスの「ほのおのからだ」やドヒドイデの「ねっとう」は、接触技を多用するオーガポンに対して効果的な対策手段です。
岩オーガポンに対しては、がんじょうを潰すためにステルスロックを先に撒いておくことが重要になります。
素早さで上回れるポケモンやスカーフ持ちを選出して、上から一気に削り切る意識も大切です。
オーガポンの入手方法と厳選の注意点
オーガポンはDLC「碧の仮面」のストーリー終盤、恐れ穴にて入手できます。
4つの姿と連続でバトルする形式であり、HPを削り切るとお面を変えて次のバトルが始まるという特殊な戦闘です。
厳選に関しては、個体値と性格がほぼ固定されている点に注意してください。
性格は「さみしがり」(攻撃↑防御↓)に固定されており、変更するにはミントの使用が必要です。
個体値についても「すごいとっくん」での補正が前提となるため、一般的なポケモンと比べて育成コストが高くなります。
唯一の厳選要素は捕獲するボールの種類のみです。
見た目の好みに合わせてボールを選ぶのが、事実上の厳選作業となります。
2体目以降のオーガポンが欲しい場合は、別のセーブデータでDLCストーリーを最初からやり直す周回作業が必要です。
1周あたり約2〜3時間かかるため、複数フォルムを使い分けたいプレイヤーにとってはそれなりの時間投資が求められます。
なお、碧の仮面のストーリーは本編をクリアしていなくても進められるため、周回用のサブデータでも比較的スムーズに進行可能です。
オーガポンの色違いは入手できる?
通常のゲームプレイでは、オーガポンの色違いは出現しません。
色違いのデータ自体はゲーム内に存在しているものの、ブロックがかかっているため、いくらリセットを繰り返しても色違いに遭遇することは不可能です。
色違いオーガポンは、公式イベントでの配布を通じてのみ入手可能となっています。
過去にはポケモン公式大会の予選参加特典や、全国のポケモンセンターでの配布実績が報告されています。
今後も同様のイベント配布が行われる可能性はあるため、公式の情報をこまめにチェックしておくことをおすすめします。
色違い厳選の時間を費やす必要がない点は、ある意味ではメリットともいえるかもしれません。
オーガポンのメリットとデメリットを比較
オーガポンの強みと弱みを整理しておきましょう。
オーガポンのメリット
高速物理アタッカーとしてバランスの良い種族値を持ち、4つのフォルムで全く異なる役割をこなせる汎用性の高さが最大の強みです。
テラスタルとの固有シナジーは他のポケモンにはない独自性であり、テラスタルの切り方ひとつで試合の流れを大きく変えられます。
専用技ツタこんぼうの安定感、お面による全技1.2倍の火力補正、フォルムごとの優秀な通常特性など、シンプルに強いだけでなく戦略の幅が広い点も魅力でしょう。
オーガポンのデメリット
お面装着フォルムは持ち物が固定されるため、アイテムによる柔軟な対応ができません。
物理技に完全依存しているため、やけど状態になると致命的な性能低下を起こします。
全フォルム共通でくさタイプを含むことから、氷・毒・飛行・虫といったメジャーなタイプに弱点を突かれやすい点も見過ごせないでしょう。
禁伝級が解禁された環境では合計種族値550というスペックが物足りなくなり、採用率が下がる傾向にあるのも事実です。
まとめ:ポケモンSVオーガポンを使いこなすために
- オーガポンはDLC「碧の仮面」で入手できる準伝説ポケモンで、全国図鑑No.1017のおめんポケモンである
- 種族値は全フォルム共通で合計550、攻撃120・素早さ110の高速物理アタッカー配分である
- 4つのお面によってタイプ・特性・テラスタイプが変化し、それぞれ全く異なる役割を担える
- テラスタル時に特性が「おもかげやどし」に変わり、フォルムに応じたステータスが1段階上昇する
- かまど・いど・いしずえの各お面には全技威力1.2倍の隠し効果があるが、持ち物枠を消費する
- 草オーガポンは持ち物自由で「まけんき」が強力、こだわりハチマキ型が主流である
- 炎オーガポンは「かたやぶり」と最高火力を両立し、つるぎのまいからの全抜き性能が高い
- 水オーガポンは「ちょすい」と特防上昇による耐久型が上位帯で評価されている
- 対策にはカイリュー・サーフゴーの採用ややけど付与が有効で、岩フォルムにはステルスロックが刺さる
- 厳選は性格・個体値がほぼ固定のため、ミントやすごいとっくんでの補正が前提となる

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