2024年8月の発売以降、世界中で2,500万本以上を売り上げた「黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)」は、定期的なアップデートによって進化を続けています。
パッチノートの詳細が気になる方や、DLCの最新動向を知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これまでに配信された全パッチの内容を時系列で整理しつつ、各プラットフォームのパフォーマンス改善状況やDLCに関する公式情報までを一挙にまとめています。
最新のアップデート事情を把握しておけば、これから遊び始める方もプレイ中の方も、最適な環境でゲームを楽しめるはずです。
黒神話悟空のアップデート全履歴を時系列で振り返る
黒神話:悟空は2024年8月20日の発売から2026年3月現在までに、合計8回のアップデートが配信されています。
大半はバグ修正やパフォーマンス改善を中心とした技術的なパッチですが、2024年12月のアップデートだけは大規模なコンテンツ追加を含む特別なものでした。
以下の表に、全パッチの概要を整理しています。
| バージョン | 配信日 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1.0.8.14860 | 2024年8月29日 | クラッシュ修正、ボスステータス調整 |
| 1.0.9.15179 | 2024年9月19日 | 百眼魔君戦の最適化、装備バランス変更 |
| 1.0.12~1.0.13 | 2024年12月10~14日 | 挑戦モード・行旅図など大型コンテンツ追加 |
| 1.0.14.17737 | 2025年2月17~20日 | 連戦の不具合修正、試験的NXSR追加 |
| 1.0.16.18901 | 2025年4月14~17日 | DLSS 4.0・XeSS 2.0統合 |
| 1.0.20.21518 | 2025年9月10日 | Xbox版リリース対応パッチ |
| 1.0.20.21756~22023 | 2025年10月13~16日 | PS5パフォーマンス大幅改善、FSR4統合 |
| 1.0.21.23831 | 2026年1月14日 | Super Resolution不具合修正ほか |
発売直後からGame Scienceは継続的にサポートを行っており、特にグラフィック技術の統合とパフォーマンス最適化に注力してきたことが分かります。
2026年最新パッチ(Ver1.0.21)の内容と変更点
2026年1月14日に配信されたVer1.0.21.23831は、本作にとって2026年最初のアップデートです。
PC、PS5、Xbox Series X|Sの全プラットフォームを対象としたバグ修正パッチで、新コンテンツの追加は含まれていません。
PC版で修正された不具合
PC版ではSuper Resolution(サンプリング解像度)の設定に関する2つの重大な不具合が修正されました。
1つ目は、Super Resolution設定が正しく機能せず、本来のパフォーマンスが発揮できなかった問題です。
この不具合はフレームレートの低下に直結していたため、アップデート前に「なぜかカクつく」と感じていたユーザーにとっては体感が大きく変わる修正と言えます。
2つ目は、推奨画質レベルを適用した際にSuper Resolutionが正確に設定されない問題で、こちらもグラフィック設定を自動に任せていたプレイヤーに影響を与えていました。
さらに、Steamにおいてコントローラーのタイプ設定がゲーム再起動後に保存されない問題も解消されています。
PS5版・全プラットフォーム共通の修正内容
PS5版では、パフォーマンスモード時に行旅図UIで画面ティアリングが発生する問題が修正されました。
全プラットフォーム共通の修正としては、石中境エリアでの水面表示の異常、特定条件下での雪のインタラクション不具合、若仙庵で魂魄・不白を使用した際のクラッシュ問題などが含まれます。
一部の画質モードにおいて石猿のスキルエフェクトが早く消失する問題も解消されており、視覚面の細かな品質向上が図られています。
2024年12月の大型アップデートで追加された新コンテンツ
発売以来で唯一の大型コンテンツ追加となったのが、2024年12月10日に配信されたVer1.0.12パッチです。
ゲームを最低1回クリアしたプレイヤーに向けて、やり込み要素が大幅に強化されました。
挑戦モード(再戦・連戦)の仕組みと報酬
挑戦モードは「再戦」と「連戦」の2種類で構成されています。
再戦は過去に倒したボスと1対1で再び戦えるモードで、3段階の難易度から選択可能です。
連戦は複数のボスを連続で撃破していくモードで、自ら縛り条件を設定して難易度を上げられる仕組みになっています。
特筆すべきは、連戦では一部のボスが本編にはなかった新技や新モーションを使ってくる点です。
本編をクリアした腕前でも油断はできません。
連戦をクリアすると、丹薬の「宝鱗丸」やその丹法、什宝の「石虎の割符」「紅宮灯」「神鉄の欠片」、装備「三山冠」、さらに武器「磬錘」「獣棍・神鋒」「虫棍・不僵」といった希少アイテムが手に入ります。
これらは連戦でしか入手できない限定報酬であり、コレクション目的のプレイヤーにも大きな動機付けとなっています。
行旅図(マップ機能)の追加でナビゲーションが改善
同パッチでは「行旅図」と呼ばれるマップ機能も実装されました。
黒風山に初めて足を踏み入れ、地神と出会うことで最初の行旅図が解放される仕組みです。
新しい土地に到達するたびに、地神の祠でその土地の行旅図を購入できます。
発売当初はマップ機能が存在せず、広大なフィールドで迷いやすいという指摘が多く寄せられていました。
行旅図の追加により探索の快適さが向上し、地神の祠へのファストトラベル時にもヒントが表示されるよう後続パッチで改善が重ねられています。
金彩一式と旅歌機能のアップデート
春節を祝う特別装備「金彩一式」(全4点)が無料配布されたのもこのタイミングでした。
地神の祠の「謝礼」メニューから受け取れるため、条件なく全プレイヤーが入手できます。
加えて、旅歌機能の改善としてサウンドトラック「黒神話:悟空 セレクトアルバム」が追加されました。
ゲーム内BGMの再生時間をドラッグ操作できるようになったほか、楽曲をUSBメモリなどにエクスポートする機能も搭載されています。
ただし、一部の楽曲は著作権の関係でエクスポート対象外となっている点に注意が必要です。
パフォーマンス最適化の変遷とPS5での改善効果
黒神話:悟空のアップデート史において、パフォーマンス面で最も大きなインパクトをもたらしたのが2025年10月のパッチ(Ver1.0.20)です。
2025年10月パッチでPS5の体験が劇的に向上
PS5のパフォーマンスモードがネイティブ60Hzに変更されたことが、最大の改善ポイントです。
入力遅延が大幅に低減し、アクションゲームとしての操作の手触りが明確に向上しました。
描画解像度もFSR2を使用して2560×1440をターゲットとする設定に引き上げられ、テクスチャの鮮明度やライティングの品質も改善されています。
ロード速度も体感できるレベルで高速化しました。
なお、従来のパフォーマンスモードは「Performance Legacy」として残されており、好みに応じて切り替えることが可能です。
多くのユーザーが「新しいパフォーマンスモードの方が明らかにクリーンで滑らか」と評価しており、PS5版の体験を一段階引き上げたアップデートと言えるでしょう。
ただし、PS5版ではこのパッチのダウンロード容量が約93.5GBに達しました。
本体のストレージに十分な空きがないとインストールできないため、事前の容量確認が欠かせません。
PC版のグラフィック技術統合の歩み
PC版では段階的に最新のアップスケーリング技術が統合されてきました。
2025年4月のパッチでNVIDIA DLSS 4.0とIntel XeSS 2.0が対応し、マルチフレーム生成やフレーム生成機能を設定画面から有効化できるようになっています。
2025年10月のパッチではAMD FSR4も統合され、対応するハードウェアとドライバを使用していれば利用可能です。
これにより、NVIDIA、AMD、Intelいずれのグラフィックカードでも最新のアップスケーリング技術を活用できる環境が整いました。
加えて、CPU性能やレンダリング性能の最適化、メモリ使用率の改善なども継続的に行われており、中~低スペック環境でのプレイ体験も着実に改善されています。
PC版のMOD使用時に注意すべきアップデートの影響
PC版をプレイしているユーザーの中にはMODを導入している方も多いですが、アップデートのたびに深刻な互換性問題が発生するリスクがある点は見落とせません。
アップデート前にMODを必ず削除すべき理由
Game Scienceはすべてのパッチノートにおいて、「アップデート前にMODを全てアンインストールすること」を推奨しています。
パッチ適用後にMODのバージョンが合わなくなると、ゲームが起動しなくなる、セーブデータが破損する、プレイ中にエラーウィンドウが表示されるといった問題が報告されています。
特に2025年10月の大規模パッチではファイル構造が大幅に変更されたため、ほぼすべてのMODが一時的に使用不能になりました。
MODの開発者が新バージョンに対応するまでは利用を控えるのが安全です。
シェーダーコンパイルによるトラブル
PC版ではアップデート後にシェーダーの再コンパイルが必要になるケースがあります。
コンパイル中にクラッシュが発生する可能性も公式に認められているため、初回起動時は安定したPCの状態で行うことが推奨されます。
バックグラウンドで負荷の高いアプリケーションを閉じておくなど、基本的な対策を講じておくとトラブルを回避しやすくなるでしょう。
Xbox版の現状とプラットフォーム別パフォーマンス比較
黒神話:悟空は2025年8月20日にXbox Series X|S版がリリースされ、全主要プラットフォームに対応しました。
ただし、プラットフォームによってプレイ体験に差がある点は理解しておく必要があります。
各プラットフォームの性能を一覧で比較
| 項目 | PC | PS5 / PS5 Pro | Xbox Series X | Xbox Series S |
|---|---|---|---|---|
| 最高画質の到達度 | 非常に高い | 高い | 高い | やや劣る |
| 60fps安定性 | GPU性能に依存 | 良好(10月パッチ後) | 概ね良好だが一部ドロップあり | 不安定(40~45fps付近) |
| Lumenライティング | 対応 | 対応 | 対応 | 非搭載 |
| MOD対応 | あり | なし | なし | なし |
| アップデート容量の傾向 | 中程度 | 大容量 | 大容量 | 大容量 |
Xbox Series Sにおける技術的な制約
Xbox Series Sではメモリが10GBに制限されていることが技術的なボトルネックとなっています。
Game Scienceの開発者自身がこの制約を公に認めており、当初Xbox版のリリースが遅れた要因の一つとして挙げていました。
結果として、Xbox Series S版ではLumenによるグローバルイルミネーションが非搭載となり、描画解像度の低下や視覚的なダウングレードが確認されています。
パフォーマンスモードでは40~45fps前後で不安定に推移し、画面ティアリングも発生するとの報告が多く見られます。
技術系メディアの分析でも「やや問題のある移植」と評されており、最良の体験を求める場合はPC版かPS5版を選ぶのが現実的な選択と言えるでしょう。
DLCに関する最新情報と今後の展望
黒神話:悟空のDLCについては、発売直後から多くのプレイヤーが期待を寄せてきました。
しかし2026年3月現在、正式なDLCは発表されておらず、今後の見通しも不透明な状況が続いています。
DLCが未発表のままである経緯
2024年9月の時点で「2025年初頭の春節前後にDLCが配信される」との噂が流れましたが、実現には至りませんでした。
Game Scienceは公式にDLCの中止を宣言してはいないものの、配信予定を明言したこともありません。
コミュニティの間では、開発リソースが次回作「黒神話:鍾馗」に集中しているために、悟空のDLC開発が後回しになっているとの見方が一般的です。
一方で「DLCはいずれ出るが時間がかかるだけ」「2026年中か2027年にリリースされる可能性がある」と期待する声も根強く残っています。
いずれにせよ、現時点では公式発表を待つしかない状況です。
次回作「黒神話:鍾馗」の動向
Game Scienceは2025年8月20日のGamescom Opening Night Liveで、「黒神話」シリーズ第2作となる「黒神話:鍾馗(Black Myth: Zhong Kui)」を正式発表しました。
中国神話に登場する伝説の鬼狩り神「鍾馗」を主人公としたアクションRPGで、Unreal Engine 5で開発が進められています。
2026年2月10日には中国の春節に合わせて6分超のインエンジン映像が公開され、独特の料理シーンが話題を集めました。
発売日は未定ですが、開発が着実に進行していることは映像から確認できます。
悟空のDLCを待ちつつも、シリーズの新たな展開として鍾馗の情報にも注目しておくのがよいでしょう。
Steamでの評価とユーザーの声から見る満足度
黒神話:悟空はSteamにおいて全言語で約87万件のレビューが投稿されており、「圧倒的に好評」のステータスを維持しています。
全体評価は圧倒的に好評を維持
全期間の好評率は95%以上に達しており、Steam Awards 2024ではGame of the Yearをはじめ3部門を受賞しました。
Golden Joystick Awards 2024でもUltimate Game of the Yearに選ばれるなど、業界からの評価も非常に高い作品です。
最近のレビューでは「非常に好評」となっており、全体的な満足度は高水準を保っています。
日本語ユーザーからの評価傾向
日本語レビューに限ると約558件で「やや好評」にとどまっています。
日本語の翻訳品質に対する指摘や、アクションの単調さを感じるとの声がやや多い傾向にあります。
ただし、グラフィックの美しさやボス戦の迫力については日本語ユーザーからも高く評価されており、ネガティブな意見は全体の中では少数派です。
翻訳については発売後のアップデートで継続的に改善が行われており、影神図(ゲーム内図鑑)の翻訳追加や誤訳の修正がパッチごとに実施されています。
アップデート時の注意点とトラブル回避のポイント
黒神話:悟空のアップデートを適用する際には、いくつかの注意点を押さえておくことでトラブルを未然に防げます。
ストレージ容量の事前確認が必須
PS5版では一部のパッチで93.5GBものダウンロードが必要になった実績があります。
PC版でもパッチサイズ自体は1.7~1.9GB程度ですが、プラットフォームの更新仕様上、一時保存用に約92GBの空き容量を求められるケースがあります。
ストレージの空きが不足しているとアップデートが開始できないため、事前の空き容量チェックは欠かせません。
不要なゲームやデータを整理しておくことを推奨します。
MODの管理とバックアップの徹底
前述の通り、PC版ではアップデートのたびにMODの互換性問題が発生します。
アップデート前にはMODを全てアンインストールし、セーブデータのバックアップも取っておくのが安全です。
MODを使わずに一度アップデートを完了させ、正常動作を確認してから再導入する手順を踏むことで、セーブデータの破損リスクを最小限に抑えられます。
自動アップデートの設定に注意
SteamやPS5では自動アップデートが有効になっていることが多く、意図しないタイミングでパッチが適用される場合があります。
MODを導入しているPC版ユーザーは、自動アップデートを一時的に無効にしておくことで、準備が整ってから手動で適用できるようになります。
まとめ:黒神話悟空のアップデートを踏まえた最適な楽しみ方
- 発売から2026年3月までに合計8回のアップデートが配信されている
- 大型コンテンツ追加は2024年12月の1回のみで、挑戦モードと行旅図が実装された
- 2025年10月のパッチでPS5のパフォーマンスモードがネイティブ60Hzに対応し体験が劇的に向上した
- PC版ではDLSS 4.0、XeSS 2.0、FSR4と主要アップスケーリング技術が全て統合済みである
- 2026年1月の最新パッチではSuper Resolution設定の不具合やクラッシュ問題が修正された
- Xbox Series S版はLumen非搭載かつフレームレートが不安定で、最良の体験を得たいならPC版かPS5版が推奨される
- MOD使用者はアップデート前に必ずMODを削除しセーブデータのバックアップを取るべきである
- PS5版のアップデートは90GB超の容量を要求する場合があるためストレージの事前確認が必須である
- ストーリー拡張DLCは2026年3月時点で未発表であり公式な配信予定も明かされていない
- 次回作「黒神話:鍾馗」の開発が進行中で、シリーズの展開は悟空のDLCよりも新作に軸足が移りつつある

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