2026年2月27日、カプコンからバイオハザードシリーズの最新作にしてナンバリング第9作目となる「バイオハザード レクイエム」が発売されました。
シリーズ30周年記念作品として登場した本作は、発売初日にSteam最大同時接続数32万人超を記録し、Metacriticスコア88~89という高い評価を獲得しています。
一方で、ダブル主人公制やエンディングの分岐、そしてシリーズの原点であるラクーンシティを舞台にした壮大なストーリーには、多くの謎と考察の余地が残されています。
この記事では、バイオハザードレクイエムのストーリーをチャプターごとに詳しく解説し、エンディングの分岐条件から登場人物の正体、さらには今後の展開につながる伏線まで、ネタバレを含めて徹底的に掘り下げていきます。
なお、本記事にはゲーム全編にわたる重大なネタバレが含まれますので、未クリアの方はご注意ください。
バイオハザードレクイエムの基本情報とゲーム概要
バイオハザード レクイエムは、カプコンが開発・発売したサバイバルホラーゲームで、シリーズ本編としては11作目、ナンバリングとしては第9作にあたります。
対応機種はPlayStation 5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch 2、PC(Steam)の4プラットフォームで、ゲームエンジンにはREエンジンを採用しています。
ディレクターはバイオハザード7を手掛けた中西晃史氏、プロデューサーは熊澤雅登氏が務めました。
本作最大の特徴は、新主人公であるFBI分析官のグレース・アッシュクロフトと、シリーズおなじみのレオン・S・ケネディによるダブル主人公制です。
グレースのパートでは探索と謎解きを中心とした「静」の恐怖を、レオンのパートでは歴戦のエージェントとしてのアクションによる「動」の爽快感を味わえる構成になっています。
また、シリーズで初めて第三者視点と主観視点を自由に切り替えられるシステムが導入されたほか、パストレーシングの実装もシリーズ初の試みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年2月27日 |
| ジャンル | サバイバルホラー |
| 対応機種 | PS5 / Xbox Series X/S / Switch 2 / PC |
| 価格(通常版) | 8,990円 |
| 対象年齢 | CERO Z(18歳以上) |
| クリア時間目安 | 約10時間 |
| エンジン | REエンジン |
ストーリー序盤のネタバレ解説:レンウッドホテルの恐怖
グレースが調査に向かうレンウッドホテルとは
物語の舞台は2026年のアメリカです。
各地で原因不明の連続変死事件が発生する中、廃墟と化した「レンウッドホテル」で新たな変死体が発見されます。
捜査を命じられたのは、FBI分析官のグレース・アッシュクロフト(28歳)でした。
グレースにとってレンウッドホテルはただの現場ではありません。
8年前、母親のアリッサ・アッシュクロフトがまさにこの場所で何者かに命を奪われているのです。
母の死をきっかけに内向的な性格となったグレースは、怖がりながらも「グレースがんばって」と自分を励ましつつ、単身でホテルに足を踏み入れます。
レンウッドホテルで明らかになる異変
ホテル内を探索すると、グレースの盗撮写真が大量に見つかります。
何者かがグレースを長期間にわたって監視していた痕跡です。
写真を手にとると過去の回想シーンが始まり、一人称視点と三人称視点の使い分けが恐怖感を大きく増幅させます。
過去編が終わった直後、ホテル入口を警備していた警官がゾンビ化して襲いかかってきます。
非力なグレースはゾンビの目を貫くことでなんとか撃退しますが、ここから本格的な恐怖体験が幕を開けることになります。
その後、連続変死事件の容疑者であるヴィクター・ギデオンが姿を現し、グレースを「特別な選ばれし子」と呼びながら拉致してしまいます。
ストーリー中盤のネタバレ解説:レオンの参戦と新たな脅威
レオン・S・ケネディがラクーンシティの生存者を追う理由
もう一人の主人公であるレオン・S・ケネディが登場するのは、まさにこのタイミングです。
ナンバリング作品への登場はバイオハザード6以来3作ぶりとなる49歳のレオンは、対バイオテロ組織DSOのエージェントとして活動しています。
レオンが追っているのは、ラクーンシティの生存者6人が同じ症状で死亡したという不審な事件でした。
調査の過程で、グレースを堂々と担いで街中を歩きながらウイルスを撒くヴィクター・ギデオンを発見します。
ここでレオンにもT-ウイルス感染を示唆する咳の描写が入り、プレイヤーに不穏な空気を感じさせる演出が光ります。
逆さ吊りの拘束からの脱出と巨大クリーチャーの出現
一方、拉致されたグレースは逆さに拘束され、血液を抜き取られている状態で目を覚まします。
必死に脱出を試みた直後、突然目の前に感染した死体が倒れ込み、さらにそれを掴む巨大な手が出現します。
進撃の巨人を彷彿とさせるほどの巨大クリーチャーの登場は、多くのプレイヤーにとって予想外の恐怖だったと言えるでしょう。
ギデオンの病院でのレオン無双とグレースへの銃の受け渡し
レオンがギデオンの所有する病院に乗り込むと、チェーンソーを振り回す感染者が待ち構えています。
油断するとチェーンソーで一撃死するため注意が必要ですが、奪い取ったチェーンソーは武器として使用可能です。
レオンが「いいね」と軽口を叩きながらチェーンソーを振るう姿は、シリーズファンにはおなじみの余裕ぶりでしょう。
グレース編で絶望的に強かった巨大クリーチャーをレオンが瞬殺するシーンは、2人の主人公のパワーバランスを鮮やかに対比させています。
その後、レオンはグレースに銃を渡しますが、弾はわずか1発しか入っていません。
弾薬の極端な不足はグレース編全体を通した特徴で、敵をやり過ごしながら探索を進める本格的なサバイバルホラーの緊張感を生み出しています。
エミリーの正体とラクーンシティの真実【重大ネタバレ】
盲目の少女エミリーとの出会いと衝撃の変異
物語の中盤、グレースはガラス張りの部屋に閉じ込められた盲目の少女エミリーと出会います。
「みんないなくなっちゃった」と呟くエミリーを解放したグレースは、彼女を抱きかかえながら移動し、点字を読んでもらうなど協力関係を築いていきます。
怖がりなグレースがエミリーを守ろうと奮闘する姿や、逆にエミリーに励まされるシーンは、本作の感動的なハイライトのひとつです。
しかし物語は残酷な展開を迎えます。
エミリーが突然変異を起こして怪物化し、レオンが変異したエミリーを射殺するのです。
グレースは深い絶望に陥り、敵側の人間についていってしまいます。
エミリーの正体はグレースのクローンだった
ラクーンシティに舞台が移ると、エミリーに関する衝撃の事実が明らかになります。
エミリーはグレースを再現するために作られた複製、つまりクローンであり、しかも大量に存在していたのです。
プレイヤーは別のエミリーを操作して過去の悲劇を追体験させられ、暴走した他のエミリーたちに襲われるという救いのない展開が待っています。
罪のない少女たちが異形と化して襲いかかってくる様子は、本作でも屈指の恐怖シーンと言えるでしょう。
爆撃後のラクーンシティがシリーズ初登場
レオンがたどり着くラクーンシティは、1998年の「滅菌作戦」で爆撃を受けた後の廃墟です。
爆撃後のラクーンシティがゲームの舞台として描かれるのはシリーズ史上初の試みであり、広大なマップでグレースを探すことになります。
世界中の秘密部隊がこの地に集結しており、目的はスペンサーが最後に完成させたとされる「エルピス」です。
そしてグレースこそが、エルピスを取り出すための「鍵」であることが明かされます。
エルピスの正体とスペンサーの贖罪【核心ネタバレ】
エルピスは生物兵器ではなく抗ウイルス剤だった
物語を通じて各陣営が争奪戦を繰り広げる「エルピス」の正体は、終盤で明らかになります。
当初は強力な生物兵器だと思われていたエルピスですが、実際にはアンブレラ社の創設者オズウェル・E・スペンサーが開発した抗ウイルス剤でした。
T-ウイルスをはじめとするあらゆるバイオ兵器を無力化できる「全バイオ兵器の解毒剤」であり、スペンサーの贖罪の象徴とも言えるものです。
タイトルである「レクイエム(鎮魂歌)」が何を意味するのかは、物語の終盤にスペンサー自身の口から語られます。
アリッサが隠していたフロッピーディスクから再生されるスペンサーのインタビュー映像で、老いたスペンサーはこれまでの行いを後悔し、「せめて死んだ人々への鎮魂歌(レクイエム)となればいいんだがな」と呟くのです。
グレースの出自に隠されたスペンサーとの繋がり
スペンサーのインタビュー映像では、もうひとつの衝撃の事実が判明します。
スペンサーが引き取った赤子の名前がグレースだったのです。
グレースはアリッサ・アッシュクロフトの実の娘であると同時に、スペンサーの養女的な存在でもありました。
グレースの体内にはエルピスが宿っており、実験に成功した唯一の被験体でした。
ヴィクター・ギデオンがグレースを「特別な選ばれし子」と呼んで執着していた理由も、エミリーがグレースの複製として大量に作られていた理由も、すべてはエルピスを取り出すための鍵がグレースの血液にあったからです。
「エルピス」という名称はギリシャ神話のパンドラの箱に由来しています。
パンドラの箱からあらゆる災いが飛び出した後、最後に残されたのが「エルピス(希望)」でした。
スペンサーが開けてしまったパンドラの箱(バイオ兵器の拡散)に対し、最後の希望として残されたのがエルピスだったという構造は、シリーズ30年の歴史を総括する見事な設定と言えるでしょう。
ゼノ・ハンク・ギデオンの正体と運命【キャラクター考察】
ウェスカーのクローン「ゼノ」の正体と退場の早さ
本作で大きな話題を呼んだキャラクターのひとつが、ウェスカーのクローンであるゼノです。
バイオハザード5で死亡したアルバート・ウェスカーのクローンとして登場し、謎の組織「コネクション」に所属しています。
高速移動能力を持つ強力な敵ですが、独自の人格と優越感を持ちながらも、ウェスカーとの直接的な関係性は作中では完全には明かされませんでした。
ゼノの扱いについては、海外のコミュニティを中心に「退場が早すぎる」「バイオ6にウェスカーの実の息子であるジェイク・ミューラーがいるのに、なぜクローンを出す必要があったのか」という指摘が多く見られます。
一部の海外メディアからも「ウェスカーの焼き直しに過ぎず、独自のアイデンティティに欠ける」という批判的な評価が出ています。
一方で、ゼノの存在はコネクションという組織の布石として機能しているとする見方もあり、今後のDLCや続編での掘り下げに期待する声も少なくありません。
シリーズの人気キャラ「ハンク」の衝撃的な死亡
ラクーンシティでレオンと対峙するシーンで、シリーズのダークヒーロー的存在であるハンクが登場します。
しかし驚くべきことに、ハンクはこの場面で死亡してしまいます。
「Mr.Death(ミスター・デス)」の異名を持ち、あらゆる修羅場を生き延びてきた人気キャラクターのあっけない退場は、多くのファンに衝撃を与えました。
「人気のサブキャラクターがこんなにあっさり?」という驚きの声は、発売直後から各所で見られます。
一方で、ハンクのこれまでの生存能力を考えると「本当に死んだのか」と疑う意見も根強く、今後の展開を見守る必要があるでしょう。
ラスボス「ヴィクター・ギデオン」の目的と巨大変異
連続変死事件の容疑者であり、本作のメインヴィランであるヴィクター・ギデオンは、元t-ウイルス研究者です。
エルピスの入手を目的としてグレースを誘拐しましたが、エルピスの正体が生物兵器ではなく治療薬だと判明した終盤で、自らにウイルスを注入して巨大変異を遂げます。
バイオハザードシリーズ恒例の「ラスボスの巨大化」を踏襲した展開ですが、ギデオンのキャラクター造形について「もう少し掘り下げてほしかった」という意見も見られます。
エンディングの分岐条件と全ルートの詳細解説
エンディング分岐のタイミングと選択肢
バイオハザードレクイエムには、ストーリー終盤の「ARK」というチャプターでエンディングが分岐するポイントがあります。
グレースとレオンが合流した後、ラスボス戦の直前に以下の2つの選択肢が出現します。
| 選択肢 | 入力コード | 結果 |
|---|---|---|
| エルピスを破壊する | Destruction | バッドエンド |
| エルピスを解放する | Hope | 真エンディング |
この二者択一がゲーム全体の結末を大きく左右するため、セーブデータの管理には十分注意してください。
バッドエンド:「エルピスを破壊する」を選んだ場合
「Destruction」を入力すると、レオンはグレースを逃がしてゼノとの一対一の戦いに挑みます。
しかし末期的なT-ウイルス感染の影響もあり、レオンは「お前だけでも助かってくれ」と告げた直後、ゼノに頭部を撃ち抜かれて命を落とします。
レオンとゼノは崩壊する建物に巻き込まれ、1人生き残ったグレースは「あなたを救いたかった」と呟いてエンディングを迎えます。
シリーズの象徴的な人気キャラクターであるレオンが死亡するという衝撃的な結末であり、プレイヤーに大きな喪失感を与えるバッドエンドです。
真エンディング:「エルピスを解放する」を選んだ場合
「Hope」を入力した場合、ゼノは自らにエルピスを注入します。
ここでエルピスがスペンサーの贖罪として開発された抗ウイルス剤であることが判明し、直後にヴィクター・ギデオンが出現してゼノをあっさりと殺害します。
グレースはエルピスをレオンに投与し、T-ウイルスのステージ3にまで進行していたレオンの感染が完治します。
復活したレオンは、巨大変異したギデオンを圧倒的な力で撃破し、「今度こそもう立ち上がれない」と決め台詞を放ちながら銃を回すキメポーズを見せます。
しかし崩壊する建物には出口がなく、レオンはグレースの隣に静かに座り「あぁ、だが傍を離れない。
ここで一緒にいるよ」と語りかけます。
その瞬間、クリスからの伝言を携えた救出部隊が到着し、2人は無事に助け出されます。
真エンディング後のエピローグと続編への伏線
真エンディングの後日談では、変異体の中でエミリーが生存していたことが判明します。
グレースはエミリーを引き取って養育しており、エミリーの目も回復していることがデスクの上のツーショット写真から確認できます。
グレースがレオンとの電話でエミリーに読み方を教えていることを報告するシーンは、本作で最も温かい場面のひとつでしょう。
しかし物語はここで終わりません。
事件の跡地に正体不明の部隊が現れ、「狼が来る前に証拠を回収する」という意味深な発言を残してゲームは幕を閉じます。
この台詞は明らかにバイオハザード10や今後のDLCへの伏線であり、コネクションの正体やクリスの動向など、多くの謎が持ち越されています。
レオンのT-ウイルス感染の経緯と考察
バイオ2時代の感染が長年潜伏していた
本作で多くのプレイヤーを驚かせた要素のひとつが、レオンがT-ウイルスのステージ3という極めて深刻な感染状態にあったという事実です。
この感染の起源は、1998年のラクーン事件、つまりバイオハザード2の時代にまで遡ります。
ラクーンシティでゾンビに噛まれた際にレオンの体内に入り込んだT-ウイルスが、長年にわたって潜伏し続け、ついにステージ3にまで進行していたとする説が有力です。
作中ではレオンの咳や体調不良の描写が随所に挿入され、プレイヤーは序盤から何かがおかしいと感じるよう巧みに伏線が張られています。
レオンがラクーンシティに戻る決意の意味
T-ウイルス感染という命の危機にありながら、レオンがなぜラクーンシティに赴くのかを語るシーンは、本作屈指の名場面です。
「ラクーンシティは俺の原点だ。
あの時俺は何も……何も出来なかった。
だから俺は今ここにいる」
このセリフには、新人警官だった1998年に多くの命を救えなかった悔恨と、28年の歳月を経てようやく向き合う覚悟が凝縮されています。
真エンディングではエルピスによって完治を果たしますが、バッドエンドでは感染したまま命を落とすため、選択肢の重みをいっそう強く感じさせる構造になっています。
過去作との繋がりとシリーズファン必見の伏線
グレースの母アリッサはアウトブレイクの主人公だった
バイオハザードレクイエムの主人公グレースの母親であるアリッサ・アッシュクロフトは、バイオハザード アウトブレイクシリーズの主人公の1人です。
ラクーンプレス社の新聞記者として1998年のラクーン事件を生き延び、その後もフリーライターとしてアンブレラ社の裏を追い続けました。
バイオハザード7のゲーム内では、アリッサが執筆したルイジアナ南部の失踪事件に関する記事が登場しており、実は長年にわたって伏線が張られていたことがわかります。
アウトブレイクという外伝的作品のキャラクターの娘がメイン主人公になるという展開は、シリーズの歴史を丁寧にたどってきたファンにとって特に感慨深いものでしょう。
シリーズの原点回帰としてのラクーンシティ
爆撃後のラクーンシティがシリーズ初の舞台として描かれる本作は、バイオハザード2やバイオハザード3の記憶を持つファンにとって格別な体験です。
ラクーン警察署の血文字が残存していたり、かつての街並みの残骸が確認できたりと、過去作への細かいオマージュが随所に散りばめられています。
また、タイラントとの戦闘やリッカーの登場など、シリーズ伝統の敵キャラクターも復活しており、リッカーの弱点である硫酸瓶も使用可能です。
クリア後に解放される「ラクーンシティの真実」ファイル
ゲームをクリアすると、「ラクーンシティの真実」と題された詳細なファイルが閲覧可能になります。
このファイルにはアンブレラとスペンサーの正史がまとめられており、コネクションの関与やエルピスの全貌が記載されています。
RE:5やRE:6のリメイクを視野に入れた内容が含まれているとする見方もあり、今後のシリーズ展開を占ううえで重要な資料となっています。
バイオハザードレクイエムの評価と注意すべきポイント
国内外のレビュー評価と高く評価されている点
バイオハザードレクイエムは、発売直後からメディア・ユーザー双方で高い評価を獲得しています。
| メディア・プラットフォーム | 評価 |
|---|---|
| Metacritic(クリティック) | 88~89 |
| OpenCritic | 89 |
| Steam ユーザーレビュー | 非常に好評(85%好評) |
| PlayStation Store | 高評価 |
多くのレビューに共通する高評価ポイントは、RE:2とRE:4の要素を見事に融合させたゲームデザイン、グレースとレオンのパートで生まれるメリハリの効いたプレイ体験、そしてシリーズ最高レベルのグラフィック表現です。
非リメイクのオリジナル作品としてはシリーズ最高のメタスコアを記録しており、特に「後半がすごい」と多くのメディアが口を揃えて評価しています。
ストーリーに対する批判的な意見
高評価が大勢を占める一方で、ストーリー面にはいくつかの批判的な指摘も見られます。
前述したゼノの退場の早さやハンクの死亡に加え、「後半のペースが失速する」という点を複数の海外メディアが指摘しています。
前半のグレース編で築き上げた緊張感に比べ、後半は展開が駆け足になるという意見です。
また、GameSpotが「革新性の欠如」を指摘したように、RE:2やRE:4の優れた要素を高いレベルで組み合わせた作品ではあるものの、シリーズに新しい地平を切り開くような革新はないとする冷静な評価もあります。
ゲームプレイ面で知っておくべき注意点
プレイにあたって事前に知っておきたい注意点がいくつかあります。
グレース編は弾薬が極端に少なく、敵も非常に固いため、難易度を低めに設定しても苦戦する場面が多くなります。
カバーアクションやローリングといった回避手段が存在しないため、敵の行動をよく観察し、戦闘を避ける判断も重要です。
恐怖演出はシリーズ最高レベルと広く言われており、特にグレース視点はバイオハザード7を超える怖さだと評されています。
ホラーが苦手な方は覚悟が必要でしょう。
また、チャプターが進むと前のエリアに戻れない仕様のため、収集アイテムの取り逃しには注意が必要です。
機種別の違いと選び方のポイント
PS5版・PS5 Pro版の特徴
PS5版はレイトレーシングONの画質モードでほぼ安定した60fpsを維持しており、快適なプレイ環境が保証されています。
特にPS5 Pro版は進化版PSSRに初対応しており、光や影の反射表現において通常のPS5を大きく上回る美しさを実現しています。
最高の映像体験を求めるのであれば、PS5 Pro版が現時点での最適解と言えるでしょう。
Nintendo Switch 2版の長所と短所
Switch 2版はDLSS対応により画質がPS5に近いレベルまで引き上げられている点が高く評価されています。
携帯モードでプレイできるメリットも大きく、日本国内では発売直後に大手家電量販店で品切れが続出するほどの人気を見せました。
一方で、フレームレートが30~60fpsの間で不安定になる点と、ロード時間が他機種より長い点が弱点です。
安定した動作を重視する場合は、他機種を検討する方が良いかもしれません。
PC(Steam)版の状況
PC版は発売初日に最大同時接続32万人超を記録し、シリーズ史上最高のスタートを切りました。
ハイスペックなPCであれば画質・フレームレートともに最も高い水準でプレイ可能です。
ユーザーレビューでは約900件中85%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得しています。
過去作を未プレイでも楽しめるかの検証
開発者が語る「レクイエムから始めても大丈夫」な設計
開発者インタビューによると、バイオハザードレクイエムは過去作を知らない人でも楽しめるよう設計されています。
難易度設定には初心者向けの低難易度が用意されており、シューティングゲームが得意でなくてもクリア可能です。
物語も基本的には単独で完結するため、過去のストーリーを知らなくてもメインの展開を理解できます。
より深く楽しむために推奨される予習タイトル
ただし、過去作との繋がりを最大限に味わうためには、いくつかのタイトルの予習が推奨されています。
最低限プレイしておきたいのはバイオハザードRE:2で、レオンの人物像やラクーンシティの位置づけを理解するうえで欠かせません。
さらにバイオハザード アウトブレイクをプレイしていると、グレースの母アリッサの背景が理解でき、物語への没入感が格段に高まります。
バイオハザードRE:4はレオン主人公の名作として、バイオ5はウェスカーの最期を知るために、それぞれ参考になるタイトルです。
| 予習タイトル | 理由 |
|---|---|
| バイオハザード RE:2 | レオンの人物像とラクーンシティの理解(最優先) |
| バイオハザード アウトブレイク | グレースの母アリッサの背景理解 |
| バイオハザード RE:4 | レオン主人公の代表作 |
| バイオハザード5 | ウェスカー死亡の経緯とゼノ理解の参考 |
今後の展開予想と残された伏線の考察
エンディング後の「狼が来る前に」の意味
真エンディング後に現れる謎の部隊が残した「狼が来る前に証拠を回収する」という発言は、多くの考察を呼んでいます。
「狼」が誰を指すのかについては、クリスを指している説やBSAAの内部勢力を暗示している説など諸説ありますが、現時点では確定的な答えは出ていません。
この台詞がバイオハザード10への伏線であることはほぼ間違いなく、シリーズの物語はまだ続くことを強く示唆しています。
コネクションの正体とH.C.F.の関与
ゼノが所属する組織「コネクション」の全貌は本作では明かされておらず、今後の展開で掘り下げられる可能性が高いテーマです。
クリア後ファイル「ラクーンシティの真実」にはコネクションの関与が記載されており、H.C.F.(Hidden Corporate Force)という新たな敵勢力の存在も示唆されています。
また、本作でクリスが直接登場しなかったことから、DLCまたは次回作でクリス編が展開される可能性を期待する声も多く見られます。
「最後の謎」チャレンジの現在の解明状況
クリア後に解放されるチャレンジの中に「最後の謎」という項目があり、ヒントとして「2人に声を聴かせて」と記されています。
発売から数日が経過した現時点でもその完全な答えは判明しておらず、グレースとレオンのそれぞれのパートで特定の場所に行く必要があるのではないかという考察が有力視されています。
今後のコミュニティの調査や、カプコンからの公式ヒントによって解明される可能性があるでしょう。
まとめ:バイオハザードレクイエムのネタバレと考察の全貌
- 本作はシリーズ第9作にしてナンバリング30周年記念作品であり、グレースとレオンのダブル主人公制を採用している
- 舞台はレンウッドホテルからシリーズ初となる爆撃後のラクーンシティへと展開する
- エルピスの正体はスペンサーの贖罪として開発された抗ウイルス剤であり、生物兵器ではなかった
- グレースはスペンサーが引き取った赤子であり、エルピスを宿す唯一の被験体である
- エミリーはグレースのクローンとして大量に作られており、真エンディングでは生存が確認される
- エンディングは「エルピスの破壊」と「エルピスの解放」の選択で分岐し、バッドエンドではレオンが死亡する
- ゼノはウェスカーのクローンだが退場が早く、ハンクもあっけなく死亡するなどキャラクター面で賛否がある
- レオンのT-ウイルス感染はバイオ2時代の潜伏感染が原因であり、真エンディングでエルピスにより完治する
- Metacritic88~89と高評価だが、後半の失速や革新性の欠如を指摘する声も存在する
- エンディング後の「狼が来る前に」という台詞やコネクションの未解明要素から、シリーズの続編展開が強く示唆されている

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