2026年2月27日、シリーズ30周年を飾る最新作『バイオハザード レクイエム』がついに発売されました。
本作最大の注目ポイントは、ミサイルによる「滅菌作戦」から約28年が経過し、廃墟と化したラクーンシティを初めて舞台にしている点です。
「ラクーンシティパートはどこから始まるのか」「過去作とのつながりはあるのか」「どんな収集要素があるのか」といった疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ラクーンシティの全エリア構成から攻略のポイント、機種ごとの比較情報、さらにはクリア後のやりこみ要素まで、プレイに必要な情報を網羅的にお届けします。
ネタバレは最小限に抑えつつ、購入を迷っている方にも役立つ内容となっています。
バイオハザードレクイエムにおけるラクーンシティとは
バイオハザード レクイエムにおけるラクーンシティは、1998年の生物災害(バイオハザード)事件後に政府の「滅菌作戦」で壊滅した都市が、28年の歳月を経て廃墟として描かれる舞台です。
シリーズではこれまでも、バイオハザード2やバイオハザード3でラクーンシティが登場してきました。
しかし、ミサイル攻撃後の荒廃した姿が本格的に描かれるのは、ナンバリングタイトルとしては今作が初めてです。
かつて人口約10万人を誇った企業城下町は、粉々になった建材と倒壊したビルが織りなす廃墟アートのような景観へと変貌しています。
RE ENGINEによるフォトリアルな表現が、荒廃の美しさと恐怖を同時に実現しており、多くのプレイヤーから高い評価を受けています。
プロデューサーの熊澤雅登氏は公式インタビューにおいて、「シリーズが30周年を迎えるにあたり、ラクーンシティがいちばんふさわしい舞台」と語っています。
バイオハザード7やヴィレッジで描かれたウィンターズ家の物語から離れ、アンブレラ社の陰謀というシリーズの原点に立ち返ることが、本作の大きなテーマとなっています。
ラクーンシティパートのエリア構成とマップ詳細
ゲーム全体の中でのラクーンシティの位置づけ
バイオハザード レクイエムは、前半パートと後半パートで舞台が大きく異なる構成を採用しています。
前半は「療養所(ケアセンター)」や「レンウッドホテル」など、ラクーンシティ外の町がメインの舞台です。
療養所はシリーズでトップクラスの広さを誇るマップで、新主人公グレースによるサバイバルホラー体験の中心となります。
ラクーンシティに到着するのはチャプター6からで、ここからゲームの雰囲気が一変します。
ストーリー上は、連続変死事件の真相を追うなかで過去と向き合う場所として機能しており、物語のクライマックスへ向けた重要な転換点です。
ラクーン市街地(東部エリア)の特徴
ラクーンシティに最初に足を踏み入れるエリアが、ラクーン市街地(東部)です。
このエリアは半オープンワールド形式を採用しており、廃墟化した街並みを比較的自由に探索できます。
主にレオンを操作するパートとなるため、三人称視点での爽快なアクション戦闘が楽しめるのが特徴です。
カフェオアシスやアパート地下駐車場など、複数のロケーションが点在しており、収集要素も豊富に配置されています。
東部エリアだけでもファイル6件、Mr.ラクーン(ラクーン君)像9体、BSAAコンテナ3個が存在するため、見落としなく探索することが攻略の鍵となります。
また、このエリアではゲートを爆破するための起爆装置のパーツを集めるというミッションがあり、マップの隅々まで探索する必要が出てきます。
ラクーン中心部と警察署(R.P.D.)エリアの特徴
チャプター7で到達するラクーン中心部は、シリーズファンにとって最大の見どころとなるエリアです。
このエリアには孤児院やラクーンシティ警察署(R.P.D.)が含まれており、バイオハザード2で馴染み深い場所を廃墟状態で再訪できます。
警察署内には2階にS.T.A.R.S.オフィスが残されており、ロッカー内のブリーフケースを暗号で開錠するパズルが用意されています。
暗号の手がかりは図書館の書籍と2枚の写真に隠されているため、警察署内をくまなく調べることが求められます。
さらに、バリーに関連した「プレゼントの隠し場所」という謎解き要素も存在し、過去作をプレイしたシリーズファンほどニヤリとできる仕掛けが随所に散りばめられています。
西側オフィスにある鍵付きロッカーの開錠にもS.T.A.R.S.オフィスの写真が必要となるため、探索順序にも注意が必要です。
ストーリーにおけるラクーンシティの真相と重要キャラクター
連続変死事件と黒いアザの謎
本作のストーリーは、ラクーンシティの生存者6名が全身に「黒いアザ」を発症し、同じ症状で死亡するという連続変死事件を軸に展開します。
FBI分析官であるグレース・アッシュクロフトは、上司のネイサン・デンプシーからの指示でレンウッドホテルの調査を開始します。
一方、対バイオテロ組織DSOのエージェントであるレオン・S・ケネディは、元t-ウイルス研究者ヴィクター・ギデオンを追跡するなかで、事件の核心に迫っていきます。
二人の調査線が交差するのがラクーンシティであり、後半パートではこの廃墟の街で過去の真実が次々と明らかになる構成です。
グレースの母親であるアリッサ・アッシュクロフトは、スピンオフ作品『バイオハザード アウトブレイク』に登場した新聞記者です。
母と娘、二世代にわたるラクーンシティとの因縁が、物語に深い厚みを与えています。
過去作とのつながりとシリーズファン向け要素
バイオハザード レクイエムは、シリーズ全体を貫く物語に立ち返ることを明確に意図した作品です。
レオンにとってラクーンシティは、警察官としての初任務で地獄を経験した因縁の地であり、ナンバリング作品への登場はバイオハザード6以来3作ぶりとなります。
作中にはゼノ(ウェスカーのクローン)、シェリー・バーキン(無線での登場を含む)、タイラント、ハンクなど、シリーズの重要キャラクターが数多く登場します。
特にゼノはバイオハザード7で存在が示唆された組織「The Connections」に所属しており、過去のナンバリング作品とスピンオフをつなぐ結節点としての役割を果たしています。
破産したはずのアンブレラ社の現状や陰謀も物語の核心に関わっており、シリーズの過去作を遊んでいるほど理解が深まる設計になっています。
一方で、シリーズ未経験者でもグレースの視点を通じてゼロから物語に入っていけるよう配慮されているため、本作が初めてのバイオハザードであっても問題なく楽しめます。
アウトブレイクとのつながりが本作の物語に深く関係している点は、長年のシリーズファンにとって特に感慨深い要素でしょう。
グレースとレオンのダブル主人公制がもたらすゲーム体験
グレースパートの特徴と恐怖演出
グレース・アッシュクロフトは28歳のFBI分析官で、戦闘の専門家ではない一般人に近い立場のキャラクターです。
そのため、グレースパートでは弾薬や回復アイテムが極端に限られるサバイバルホラーの緊張感が際立ちます。
血液を採集してクラフト素材として利用する独自のシステムが搭載されており、限られた資源をどう配分するかが攻略の要となります。
公式が推奨する一人称視点でプレイすると、暗闘のなかで突然敵と遭遇する恐怖が一層増幅されます。
プロデューサーの熊澤氏はグレースについて「敵に遭遇すると驚いて飛び上がるような人物」と表現しており、プレイヤーの恐怖体験に対する没入感を高めることに成功しています。
レオンパートの特徴と爽快アクション
レオンパートは一転して、歴戦のエージェントにふさわしい爽快なアクションが展開されます。
近接武器によるパリィシステムが導入されており、敵の攻撃をタイミングよく弾いてカウンターを決める気持ちよさは、本作ならではの醍醐味です。
三人称視点での操作が推奨されており、周囲の状況を広く把握しながら地形を活用した立ち回りが求められます。
グレースが慎重に切り拓いてきたルートを、レオンが豪快に突破するというストーリー上の対比も巧みで、「静と動」のメリハリが効いたゲームデザインとなっています。
ラクーンシティパートではレオンの操作が中心となるため、後半はアクション性がぐっと高まる展開を期待して問題ありません。
一人称視点と三人称視点の切り替え機能
本作の大きな特徴として、一人称視点と三人称視点をリアルタイムで自由に切り替えられる機能があります。
設定画面からいつでも変更でき、プレイスタイルや好みに合わせた体験が可能です。
公式推奨はグレースパートを一人称視点、レオンパートを三人称視点で遊ぶ形ですが、すべてを三人称で統一するプレイヤーも少なくありません。
三人称視点にすると視野が広がり周囲を把握しやすくなるため、アクション面での有利さがあります。
反対に、一人称視点ではホラー演出の没入感が格段に高まるため、恐怖を存分に味わいたい方にはこちらが向いています。
この切り替え機能が発表された際、ファンの間では大きな歓声が上がったと報じられており、実際に多くのユーザーから好意的な評価を得ています。
機種別の比較情報と選び方のポイント
本作はPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC(Steam/Epic Games Store)の4プラットフォームで展開されています。
どの機種で遊ぶか迷っている方のために、各プラットフォームの特徴を整理しました。
| 項目 | PS5 | Xbox Series X/S | Switch 2 | PC(Steam) |
|---|---|---|---|---|
| メタスコア | 88点 | 92点 | 90点 | 91点 |
| フレームレート | 安定した60fps | 安定した60fps | 携帯モードで一部変動あり | スペック依存 |
| 画質の特徴 | PSSR進化版対応(Pro) | 標準的な高画質 | DLSS技術採用 | パストレーシング対応で最高画質 |
| 価格(DL版) | 8,990円 | 8,990円 | 8,990円 | 8,990円 |
| 独自の利点 | PS5 Pro対応 | Game Pass未対応 | 携帯モード対応 | MOD対応の可能性 |
PS5 Pro版は進化版PSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)の初対応タイトルとなっており、フレームレートと画質を高い水準で両立しています。
Switch 2版はNVIDIAのDLSS技術によって、テクスチャの鮮明さでPS5版と遜色ない場面もあるとの技術分析が報告されています。
携帯モードでもプレイ可能な点は大きな利点ですが、画質は据え置きモードと比較すると粗くなる傾向があります。
PC版はパストレーシングを有効にすることで、現実に近い光の反射を体感できる最高画質を実現します。
ただし、推奨スペックとしてRTX 2060 Super以上のGPUと16GB以上のRAMが求められるため、プレイ環境の確認は事前に行っておくべきでしょう。
ラクーンシティの収集要素とやりこみガイド
Mr.ラクーン(ラクーン君)像の設置場所
ゲーム全体で25体存在するMr.ラクーン像のうち、ラクーンシティエリアにも複数体が配置されています。
ラクーン市街地ではカフェオアシスの棚、スコープで覗いた先の車の中、アパート地下駐車場の箱などに隠されています。
ラクーン中心部では、ラクーンシティ警察署の図書館にある中央の棚の下段も設置場所の一つです。
いずれも見落としやすい場所にあるため、探索の際はスコープを積極的に活用し、棚の下段や車の内部など意外なポイントを確認してみてください。
25体すべてを破壊すると特典が解放されるため、コンプリートを目指すプレイヤーにとっては周回時のチェックリスト作成が有効です。
ファイルとBSAAコンテナの回収
ファイルはストーリーの背景情報を補完する重要な収集要素です。
ラクーンシティ到着時には「ラクーン事件のレポート」が自動取得されますが、それ以降は能動的に探索して見つける必要があります。
東部ラクーンシティには6件のファイルが存在し、事件の真相やアンブレラ社に関する貴重な情報が記されています。
BSAAコンテナは東部エリアに3個配置されており、開封には専用の鍵が必要となる場合があります。
コンテナ内には武器改造パーツや貴重なアイテムが入っていることが多いため、鍵を入手したら見落とさずに回収しましょう。
クリア後の周回プレイと無限武器の解放
メインストーリーをクリアすると、最高難易度「INSANITY」が解放されます。
さらに、チャレンジの達成で獲得するCP(チャレンジポイント)を使って、無限武器やコスチューム、武器スキンなどのスペシャルコンテンツを購入できるようになります。
無限武器は「無限弾薬(銃器)」「無限ロケットランチャー(RPG-7)」「無限ナイフ」「無限斧」の4種類が用意されています。
無限弾薬の解放には50,000CPが必要で、多くの攻略情報では無限弾薬とRPG-7の無限化を最優先で交換することが推奨されています。
周回プレイでは武器やアイテムの引き継ぎが可能なため、1周目で収集しきれなかった要素を2周目以降で回収するプレイスタイルがシリーズの伝統として定着しています。
無限武器を装備してのタイムアタックに挑戦するプレイヤーも多く、クリア後もやりこみの楽しみは尽きません。
ユーザー評価で見えてきた長所と注意点
高く評価されているポイント
Steamでは発売数日で21,000件以上のレビューが集まり、「非常に好評」のステータスを維持しています。
PlayStation Storeでも約3,800件のレビューで星4.95という驚異的なスコアを記録しました。
複数の大手メディアレビューに共通する評価として、「RE:2リメイクとRE:4リメイクの良いところを融合した集大成」という表現が繰り返し用いられています。
特にラクーンシティの廃墟表現は「一見の価値あり」と評されることが多く、粉々になった建材と倒壊したビルの景観がプレイヤーに強い印象を与えています。
「後半がすごい」という評価が国内外のメディアで一致しており、ラクーンシティパートこそが本作の真髄であることを示唆しています。
シリーズファンが楽しめる小ネタや仕掛けも好評で、警察署のS.T.A.R.S.オフィスやバリーの謎解きなど、過去作への愛情を感じる要素が多数報告されています。
購入前に知っておきたい注意点とデメリット
一方で、注意すべきポイントもいくつか存在します。
まず、メインストーリーのクリア時間が約12時間前後と、ボリューム面での不足を指摘する声が国内外で見られます。
早い人では8時間程度でクリアしたという報告もあり、ダウンロード版8,990円という価格に対してコストパフォーマンスが気になるという意見は少なくありません。
ただし、バイオハザードシリーズは伝統的に周回プレイを前提とした設計であるため、複数回遊ぶことを想定すれば実質的なプレイ時間は大幅に伸びます。
PC版においては、初回起動時のパフォーマンス計測中にクラッシュする事例や、セキュリティソフトによる誤検知、AMDグラフィックドライバーとの相性問題が一部のユーザーから報告されています。
カプコンはSteam公式ディスカッションにてトラブルシューティングガイドを公開済みで、セキュリティソフトの除外設定やドライバー更新などの対処法が案内されています。
日本版と海外版では一部の表現に差異がある点も知っておくべきでしょう。
日本版はCERO Z(18歳以上のみ)で発売されており、従来作よりも踏み込んだ部位欠損表現が含まれていますが、海外版と完全に同一ではありません。
ディレクターの中西晃史氏は「CERO Z国内版の表現も頑張った」と発言しており、過去作の日本版と比較するとグロテスク表現の幅は広がっています。
最新動向と30周年イヤーの関連トピック
Steam同時接続数とセールスの記録的好調
バイオハザード レクイエムのSteam版は、発売直後から爆発的な人気を見せています。
配信開始からわずか1時間半で同時接続者数が26万7,509人を突破し、バイオハザードシリーズのSteam史上最高記録を更新しました。
その後も数字は伸び続け、最終的に34万4,214人という最大同時接続数を記録しています。
国内およびグローバルのSteam売上ランキングでも首位を獲得し、アメリカの小売店ではパッケージ版が発売前に売り切れとなる異常事態も発生しました。
高評価レビューと記録的なセールスが相まって、カプコンの開発陣からも「確かな手応えを感じている」という反応が報じられています。
MetacriticのAI生成レビュー問題
本作の発売に際して、Metacriticに掲載されていたレビューの一つがAIによって生成されたものではないかという疑惑が浮上しました。
架空のライター名で書かれた9点/10点のレビューが問題視され、Metacriticは該当レビューを削除する措置を取っています。
さらにMetacriticは、今後AI生成レビューを掲載するサイトに対してはバン措置を取る方針を表明しており、ゲーム業界全体に波紋を広げるトピックとなりました。
本作自体の品質とは無関係の問題ですが、レビュースコアの信頼性に関する議論のきっかけとして注目されています。
シリーズ30周年の関連展開
本作はバイオハザードシリーズの30周年(1996年3月22日が初代発売日)を飾る記念作品として位置づけられています。
ゲーム本体以外にも、「BIOHAZARD 30th Anniversary Concerts -Symphony of Legacy-」が日本・北米・欧州で開催予定です。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとのコラボレーションや、Nintendo Switch 2向けアミーボの展開も発表されています。
映画方面では、監督ザック・クレッガーによるリブート版バイオハザード映画が2026年9月18日に全米公開予定です。
ゲーム版レクイエムとは直接の関係はないものの、同じ30周年イヤーにゲームと映画の両方で新展開が重なるのはシリーズにとって特別な一年と言えるでしょう。
シリーズ累計販売本数は全世界で1億8,300万本を超えており、レクイエムの好調なセールスによってさらなる記録更新が期待されています。
2026年3月1日時点でDLCの公式発表はまだありませんが、シリーズの慣例からすると追加コンテンツの展開にも期待が持てます。
まとめ:バイオハザードレクイエムのラクーンシティを最大限楽しむために
- 本作のラクーンシティは、滅菌作戦から28年後の廃墟として描かれるシリーズ初の試みである
- ラクーンシティパートはチャプター6から始まり、ゲーム後半の核心部分を担っている
- エリアは「ラクーン市街地(東部)」「ラクーン中心部」「ARK」の3段階で構成される
- 警察署のS.T.A.R.S.オフィスやバリー関連の謎解きなど、過去作やアウトブレイクとのつながりが豊富に盛り込まれている
- グレースの恐怖体験とレオンの爽快アクションという「静と動」の対比が本作最大の魅力である
- 機種別メタスコアはPS5版88点、Xbox版92点、PC版91点、Switch 2版90点と全プラットフォームで高評価を獲得した
- Steam最大同時接続数34万4,214人を記録し、シリーズ史上最高のローンチとなった
- メインストーリーは約12時間前後と短めだが、無限武器の解放や最高難易度INSANITYなど周回前提のやりこみ要素が充実している
- PC版では初期クラッシュの報告があるため、セキュリティソフトの除外設定やドライバー更新を事前に行うことが推奨される
- 日本版はCERO Zのみの展開で従来作より表現規制が緩和されているが、海外版とは一部差異がある点に留意が必要である

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