エルデンリングの物語の最後に待ち受ける真のラスボス、「エルデの獣」。
黄金律ラダゴンを倒した直後、突如として現れるその姿に「一体何者なんだ?」と驚いた褪せ人も多いのではないでしょうか。
また、その独特な戦闘スタイルから「ゴミボス」「害獣」といった不名誉な評価を受けてしまうことも少なくありません。
この記事では、ゲーム内のテキストや様々な考察を元に、謎に包まれたエルデの獣の正体、マリカや黄金律との関係性、そして攻略法やエンディング分岐まで、あらゆる情報を網羅的に解説していきます。
エルデの獣の正体に関する深い考察を知ることで、エルデンリングの世界観をより一層楽しめるはずです。
エルデの獣とは?エルデンリングの真のラスボスを徹底解説

まずは結論:エルデの獣の正体は「黄金律の具現」であり「エルデンリング」そのもの
エルデの獣の正体を一言で表すなら、それは「律たる概念の具現」であり、「エルデンリング」そのものであると言えます。
ゲーム内のアイテムテキストには、その正体を示唆する重要な記述が残されています。
「エルデの獣の追憶」には『それは、大いなる意志の眷獣であり 律たる概念の具現であった』と記されています。
さらに、祈祷「エルデの流星」のテキストには『かつて、大いなる意志は 黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り それが、エルデンリングになったという』とあります。
これらの情報から、エルデの獣は大いなる意志によって狭間の地に送られ、世界のルール(律)を形作る存在、すなわちエルデンリングへと変化した、神聖な獣であることがわかります。
なぜラダゴンを倒した後に現れるのか?登場の理由を考察
エルデの獣が、マリカの半身である黄金律ラダゴンを倒した直後に現れる理由は、ラダゴンが「黄金律の体現者」であったことと深く関係していると考えられます。
ラダゴンは黄金律の狂信者であり、その身体にはエルデンリングが宿っていました。
戦闘後のムービーでは、ラダゴンの身体からエルデンリングが消え、その残穢とも言える場所からエルデの獣が出現する様子が描かれています。
つまり、ラダゴンの中に宿っていたエルデンリング、すなわち「律」そのものが、最後の抵抗として本来の姿である「エルデの獣」として具現化した、と考察することができます。
エルデの獣の正体に関する5つの詳細考察

考察①:大いなる意志の眷獣としての役割とは
エルデの獣は、テキストにある通り「大いなる意志の眷獣」です。
眷獣とは、神や高位の存在に仕える獣を意味します。
その役割は、単なる戦闘生物ではなく、狭間の地に「生命」と「律」をもたらし、維持するための存在であったと考えられています。
ある考察では、エルデの獣は意志や魂ではなく「肉体」を担当する存在とされ、無から生命を生み出し、生態系を育む「生命のタンク」のような役割を果たしたとされています。
この無尽蔵の生命力こそが、巨大な黄金樹を支える根源となっていたのかもしれません。
考察②:「律たる概念の具現」とはどういう意味か
「律たる概念の具現」という言葉は、エルデの獣の本質を理解する上で非常に重要です。
ここでの「律」とは、世界の秩序やルールといった、形のない「概念」を指します。
エルデの獣は、この目に見えない概念に形を与え、物理的な存在である「エルデンリング」として輝かせる力を持っています。
興味深いのは、エルデの獣自体は価値中立的な存在であり、その律を司る者(マリカや宵眼の女王など)の思想によって、具現化されるエルデンリングの形や性質が変化する点です。
これは、エルデの獣が特定の思想を持つのではなく、あくまで律を映し出す「器」であることを示唆しています。
考察③:なぜ「エルデンリングになった」と言われるのか
祈祷「エルデの流星」が示す通り、エルデの獣は最終的に「エルデンリングになった」とされています。
これは、単に獣が指輪に変わったという単純な話ではありません。
大いなる意志によって狭間の地に送られたエルデの獣が、その地に根付き、世界の秩序(律)そのものとして確立された状態が「エルデンリング」なのだと解釈できます。
獣という生命の器が、世界の根本法則という形而上の存在へと昇華した、と考えるのが自然でしょう。
考察④:黄金の流星はどこに落ちた?有力な2つの説を比較解説
エルデの獣が黄金の流星と共に降ってきた場所については、いくつかの説が存在します。
一つは、DLCで登場した「奈落の森」であるという説です。
その根拠として、奈落の森周辺に3つの指遺跡が円を描くように配置されていることや、陽が差さないにも関わらず濃密な樹海が形成されている点が挙げられます。
生命のタンクであるエルデの獣が最初に落ちた場所だからこそ、豊かな生態系が生まれたと考える説です。
もう一つは、マップの中央にある隕石の落下跡、すなわち神授塔が中心に建つ場所だという説です。
狭間の地の中心に律の根源が降ってきたと考えるのは、非常に説得力があります。
確定的な情報はありませんが、どちらの説も物語の深みを増す魅力的な考察と言えるでしょう。
考察⑤:奇妙な姿の理由は?古い王たちの特徴を併せ持つ説
エルデの獣の、クラゲやウミウシのようにも、頭のないドラゴンのようにも見える奇妙な姿。
この姿は、黄金律以前に狭間の地を支配していた「古い神々や王たちの特徴」を統合した結果ではないか、という興味深い考察があります。
例えば、長い首や翼はファルム・アズラの古竜、体に宿す星々は永遠の都の魔術、ヒレのような部分は祖霊の王が持つ海獣の要素など、様々なモチーフが見て取れます。
エルデの獣が「律たる概念の具現」であるならば、過去の律を司った王たちの力を取り込み、現在の姿になったと考えることもできるかもしれません。
エルデンリング・黄金律・マリカとの関係性の考察
エルデンリングとエルデの獣は同じもの?違うもの?
両者は非常に密接な関係ですが、厳密には「同じもの」ではありません。
エルデの獣は「エルデンリングになる」存在であり、律を具現化するための媒体、あるいは器と考えることができます。
一方でエルデンリングは、エルデの獣という器を通じて、その時代の律者(マリカなど)の思想が反映され、具現化した「律そのもの」です。
エルデの獣自体はニュートラルな存在ですが、宿す律によってその形や効果を変える、という関係性が成り立っています。
黄金律とエルデの獣の関係は?メリナのセリフから読み解く
エルデの獣と黄金律も、イコールではありません。
このことは、メリナの「この人はきっと、エルデンリングを求める…黄金律をはずれても」というセリフからも明らかです。
黄金律とは、数ある律の一つであり、「エルデの獣から生じた生命を基本に据え、それらと神との関係を律したもの」と考察されます。
エルデの獣はより根源的な力であり、その力を利用して構築された特定のルールセットが「黄金律」なのです。
神マリカとの関係は?なぜエルデンリングは破壊されたのか
永遠の女王マリカは、エルデの獣が具現化したエルデンリングをその身に宿し、黄金律の時代を統治していました。
しかし、彼女は自らの手でエルデンリングを破壊します。
その理由については多くの考察がありますが、自身の子供たちが呪いを背負ったことなどから黄金律に不信感を抱き、大いなる意志の支配からの脱却を望んだため、というのが有力な説です。
マリカにとってエルデの獣(エルデンリング)は、自身の統治の根幹であると同時に、大いなる意志からの束縛の象徴でもありました。
それを破壊することは、彼女の壮絶な反逆の意思表示だったのです。
エルデの獣の攻略法|弱点と倒せない時の対処法

エルデの獣の弱点と耐性一覧(物理が有効・聖はNG)
エルデの獣には明確な弱点属性はありませんが、物理攻撃全般が有効です。
逆にあらゆる攻撃に聖属性が付与されているため、聖属性の武器や祈祷は効果が薄く、聖カット率を高めることが攻略の鍵となります。
攻撃属性 | 耐性 |
---|---|
標準・斬撃・打撃・刺突 | ◯(有効) |
魔力・炎・雷 | △(やや有効) |
聖 | △(効果が薄い) |
毒・腐敗・出血・冷気など | 無効 |
攻略の重要ポイント3選(聖カット装備・遺灰・背後を取る)
エルデの獣に勝てない場合、以下の3つのポイントを見直してみてください。
- 聖カット率を上げる: タリスマン「聖竜印のタリスマン」や祈祷「王たる聖防護」などで聖属性のカット率を高めると、被ダメージを大幅に軽減できます。
- 遺灰を召喚して攻撃を分散させる: 強力な遺灰(黒き刃、ティシーなど)を召喚することで、ターゲットが分散し、攻撃のチャンスが格段に増えます。
- 背後からの攻撃を狙う: エルデの獣は前方への攻撃が主体で、背後への攻撃手段は限られています。常に背後や側面に回り込むように立ち回ることで、安全にダメージを与えられます。
厄介な攻撃パターンと避け方まとめ(エルデの流星・光輪攻撃など)
エルデの獣は、初見では対処が難しい特殊な攻撃を多用します。
特に厄介な攻撃への対処法を覚えておきましょう。
- エルデの流星: 無数の光弾が長時間追尾してくる技です。ひたすらダッシュで走り続けることで回避できます。霊馬トレントに乗って逃げるのが最も安全です。
- 光輪攻撃: 空中に浮かび、収束するリングを放つ攻撃です。リング自体にダメージはありませんが、触れると中央に引き寄せられ爆発に巻き込まれます。タイミングよくジャンプやローリングでリングを飛び越えましょう。これもトレントの二段ジャンプで容易に回避可能です。
- 光剣連撃: 剣を振りかぶり4連続で光の波を放ちます。ローリングで回避可能ですが、距離を取られると避けにくいため、常に密着を心がけると対処しやすくなります。
倒せない人必見:レベル上げやマルチプレイ、装備強化のススメ
どうしても倒せない場合は、一度原点に立ち返ることも重要です。
生命力や火力を上げるためのレベル上げ(ルーン稼ぎ)を行う、オンラインで他のプレイヤーに協力を求める「マルチプレイ」を活用する、といった方法があります。
また、使用している武器や遺灰が最大まで強化されているか、聖杯瓶の使用回数や回復量は十分か、といった基本的な要素を見直すだけで、戦況が大きく変わることもあります。
なぜエルデの獣は「ゴミボス」「害獣」と言われるのか?

評判が悪い3つの理由(ラダゴンとの連戦・シャトルラン・初見殺し攻撃)
エルデの獣は、その強さや背景設定とは裏腹に、プレイヤーからの評判が芳しくないボスとしても知られています。
その主な理由は以下の3点です。
- ラダゴンとの連戦: 強敵であるラダゴンを倒した直後、回復の機会もなく連戦に突入するため、聖杯瓶が枯渇しやすく、精神的な消耗も激しい点が挙げられます。
- 頻繁に距離を取る行動(シャトルラン): 戦闘中に何度も遠くへ泳いで移動するため、プレイヤーは攻撃を避けながらひたすら追いかける時間が長くなります。この単調な時間が「つまらない」と感じる要因になっています。
- 初見殺しの多さ: 前述の「エルデの流星」や光輪攻撃など、予備知識なしでは回避が極めて困難な攻撃が多く、何度も理不尽に倒されてしまうストレスが評価を下げています。
【朗報】トレント召喚解禁で「良ボス」になった?アップデートによる変化を解説
長らくプレイヤーを悩ませてきたエルデの獣戦ですが、2024年6月20日のアップデートにより、戦闘中に霊馬トレントを召喚できるようになりました。
これにより、距離を取られてもすぐに追いつけるようになり、最大の不満点であった「シャトルラン」が解消されました。
さらに、回避が困難だった「エルデの流星」などの攻撃も、トレントの機動力で安定して避けられるようになり、戦闘の理不尽さが大幅に緩和されています。
この変更により、「良ボスになった」と評価を改める声も多く上がっており、以前とは全く異なる戦闘体験が楽しめるようになっています。
エルデの獣を倒した後のエンディング分岐と各ルートの考察

エルデの王エンド(壊れかけの時代・律の時代・昏き者たちの時代・絶望の祝福)
エルデの獣を倒した後、修復ルーンを持たない、あるいは特定のルーンを使用することで「エルデの王」となるエンディングを迎えます。
これはさらに4つの時代に分岐し、それぞれ異なる世界の到来を示唆します。
- 壊れかけの時代: 最もスタンダードな結末。特定の律を定めず、ルールなき無法地帯となった世界と解釈されます。
- 律の時代: 金仮面卿のルーンで修復。神から感情を排した完全な律による統治が始まる、いわば黄金律の独裁世界です。
- 昏き者たちの時代: フィアのルーンで修復。運命の死が律に組み込まれ、死に生きる者たちが共存する世界が訪れます。
- 絶望の祝福: 糞喰いのルーンで修復。すべての生命が呪われる絶望の世界が永遠に続く、最も陰鬱な結末です。
星の世紀エンド(ラニと共に狭間の地を棄てる)
魔女ラニのイベントを最後まで進めることで到達できるエンディングです。
黄金律ではなく、星と月による「夜の律」を新たな理とし、主人公はラニの王となって共に狭間の地を棄て、千年の旅に出ます。
大いなる意志の干渉から解放された、新たな時代の幕開けを予感させる結末です。
狂い火の王エンド(全てを焼き溶かし混沌へ)
三本指を受領することで分岐する特殊なエンディングです。
主人公は狂い火の王となり、黄金樹をはじめとする世界のすべてを混沌の炎で焼き尽くします。
これは、かつて生命が一つであった「坩堝」の状態へすべてを還すことを目的としており、生も死も、苦しみも喜びも存在しない無の世界が訪れます。
まとめ:エルデンリング エルデの獣の考察
- エルデの獣の正体は「律たる概念の具現」であり「エルデンリング」そのものである
- 大いなる意志の眷獣として、狭間の地に生命と律をもたらす役割を担った
- ラダゴンの中に宿っていたエルデンリングの残穢が、本来の姿として具現化したのがエルデの獣である
- エルデの獣の姿は、黄金律以前の古い王たちの特徴を併せ持っているという説がある
- エルデの獣自体は価値中立な器であり、律者の思想によってエルデンリングの形は変わる
- 黄金律はエルデの獣の力で構築された律の一つであり、両者は別の概念である
- マリカは黄金律と大いなる意志に反逆するため、その根幹であるエルデンリング(エルデの獣)を破壊した
- 攻略の鍵は物理攻撃と聖カット率向上、そして背後からの攻撃である
- アップデートにより戦闘中にトレントを召喚可能になり、理不尽さが大幅に緩和された
- エルデの獣を倒した後の選択によって、世界のあり方を決める複数のエンディングに分岐する
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