ibゲーム評価の全貌|リメイク版の実力と評判を徹底検証する

Ibというホラーゲームの名前を聞いたことがあるものの、実際の評価や評判がどうなのか気になっている方は多いのではないでしょうか。

2012年にフリーゲームとして公開されて以来、Ibは国内外で根強い人気を誇り、2022年以降はリメイク版がSteamやNintendo Switch、PlayStation向けに展開されています。

Steamでは好評率99%という驚異的な数値を記録し、海外の反応も含めて世界中のプレイヤーから高い評価を受けている作品です。

この記事では、Ibの評価をあらゆる角度から掘り下げ、プラットフォームごとの違いや面白いポイント、注意すべきデメリットまで網羅的に解説していきます。

購入を迷っている方がベストな判断を下せるよう、レビュースコアやユーザーの感想の傾向も含めて、客観的な情報をお届けします。

目次

Ibとはどんなゲームか|基本情報と概要

Ibは、個人開発者のkouri氏が制作した2D探索型ホラーアドベンチャーゲームです。

プレイヤーは9歳の少女イヴを操作し、不思議な力を持つ美術館からの脱出を目指します。

戦闘やアクション要素は一切なく、美術品にまつわる謎解きと探索だけでゲームが進行するのが最大の特徴です。

芸術家「ゲルテナ」の作品が並ぶ美術館を両親と訪れたイヴが、気づくとひとりぼっちになり、異変に満ちた世界へ迷い込んでしまうというストーリーが展開されます。

道中で出会う青年ギャリーや謎の少女メアリーとの関係性が物語の核となり、プレイヤーの行動や選択によって全7種のエンディングに分岐するマルチエンディング制を採用しています。

原作は2012年にRPGツクール2000製のフリーゲームとして公開されました。

リメイク版は2022年4月にSteam版が発売され、その後2023年3月にNintendo Switch版、2024年3月にPS4およびPS5版が登場しています。

リメイク版の開発にはUnityエンジンが採用され、グラフィックの全面刷新や会話システムの追加など、多くの改善が施されています。

各プラットフォームの評価スコアまとめ

Ibのリメイク版は、発売されたすべてのプラットフォームで高い評価を獲得しています。

具体的なスコアを一覧で確認してみましょう。

プラットフォーム・サイト スコア 備考
Steam(全期間) 好評率99%(約4,900件以上) 「圧倒的に好評」評価
Steam(直近30日) 好評率100%(56件) 2026年2月時点
Metacritic(Switch版メディア) 82/100(11件)
Metacritic(Switch版ユーザー) 8.0/10 好評79%、賛否14%、不評7%
OpenCritic 85/100(11件) 「Mighty」評価、全ゲーム上位5%
Amazon.co.jp(Switch通常版) 星4.5/5.0(約105件)

注目すべきは、Steamにおける好評率99%という数値です。

約4,900件を超えるレビューが集まったうえでこの数値を維持している作品は極めて稀であり、インディーゲーム全体を見渡しても最高クラスの評価といえます。

海外メディアのレビューでも90点台のスコアを付けるサイトが複数あり、海外の反応は総じて好意的です。

一方で、65〜70点台の評価を付けた海外メディアも存在し、ボリュームの短さやテーマの掘り下げ不足を指摘する声もあります。

メディアとユーザーの双方から高く評価されているものの、万人が満点を付ける作品ではないという点は押さえておく必要があるでしょう。

多くのユーザーが評価する面白いポイント

美術館ホラーという唯一無二の世界観

Ibが面白いと評価される最大の理由は、「美術館」という舞台設定の独自性にあります。

ピクセルアートで描かれた美術品の数々は、美しさと不気味さが共存する独特の魅力を放っています。

一般的に、ドット絵からにじみ出る静かな恐怖が本能に訴えかけるという評価が多く、派手な演出に頼らない雰囲気づくりが高く支持されています。

BGMもどことなく儚げなオルゴール調の楽曲が中心で、「狂った美術館」という舞台に見事にマッチしています。

大きな音でプレイヤーを驚かせるジャンプスケアは最小限に抑えられており、じわじわと迫る不穏な空気感こそがIbのホラー表現の真骨頂です。

キャラクターの魅力とストーリーの深み

主人公イヴ、頼れる青年ギャリー、人懐っこいメアリーという3人のキャラクターは、短いプレイ時間の中でも強烈な印象を残します。

特にギャリーの女性的な口調や面倒見の良さ、メアリーの明るさの裏に隠された秘密など、個性豊かなキャラクター造形がプレイヤーの心を掴んでいます。

マルチエンディング制により、プレイヤーの行動次第で物語の結末が大きく変わる点も魅力です。

トゥルーエンドである「再会の約束」をはじめ、切ないノーマルエンドやバッドエンドまで、全7種のエンディングそれぞれに異なる余韻が残ります。

クリア後に何かを表現したくなる後味こそが、二次創作が盛んになった原動力であり、多くのファンが繰り返しプレイする理由でもあります。

ゲーム初心者にも優しい設計

Ibは「ゲームが苦手な人でも楽しめる」というコンセプトで制作されており、謎解きの難易度は絶妙なバランスに調整されています。

動体視力や高度な操作テクニックを求められる場面はほぼなく、じっくり考えれば必ず先に進める構成です。

セーブポイントとなるノートとペンが各所に配置されており、ゲームオーバーになっても近くからやり直せる親切設計も見逃せません。

リメイク版ではオートセーブ機能も追加され、快適性がさらに向上しています。

デメリットと注意点|購入前に知っておくべきこと

プレイ時間の短さ

Ibに対して最も多く挙がる不満点は、ボリュームの少なさです。

初見プレイでの1周クリア時間は約2〜3時間であり、手順を覚えた周回プレイでは30分〜1時間ほどで終わります。

全7種のエンディングを回収し、クリア後のギャラリーモード「真・ゲルテナ展」をコンプリートするまで含めても、総プレイ時間は5〜6時間程度です。

Steam版のダウンロード価格1,300円であれば価格相応と感じるプレイヤーが多いものの、コンソール版のパッケージを購入した場合にはやや割高に感じる可能性があります。

周回プレイの作業感

マルチエンディングを全て見るためには複数回の周回が必要ですが、2周目以降は謎解きの答えを知った状態でプレイすることになります。

そのため、作業感が強くなるという声は少なくありません。

エンディングの分岐条件がゲーム内で明示されない点も、狙ったルートに辿り着きにくい要因となっています。

攻略情報を参照しながら効率的に進めるか、試行錯誤を楽しむかはプレイヤーの好みによるところが大きいでしょう。

ストーリーの制約

設定上やむを得ないことですが、ギャリーとメアリーの両方が救われるエンディングは存在しません。

どちらのキャラクターにも思い入れがあるプレイヤーにとっては、やるせなさを感じる構造になっています。

また、美術館という魅力的な舞台に対して、美術作品そのもののテーマがもう少し深く掘り下げられていればという意見も一部には見られます。

ホラー耐性による評価の分かれ方

Ibのホラー要素は控えめであり、CERO年齢区分はB(12歳以上対象)に設定されています。

ホラーが苦手な方でもプレイしやすい反面、強い恐怖体験を求めるプレイヤーにとっては物足りなさを感じる場合があります。

不気味な雰囲気を楽しむゲームであり、絶叫系ホラーとは方向性が異なる点を理解したうえで購入することをおすすめします。

フリー版とリメイク版の違いを比較

原作のフリー版とリメイク版では、ゲームの根幹となるストーリーやエンディングは同一ですが、プレイ体験には大きな差があります。

主な変更点を整理すると、以下の通りです。

比較項目 フリー版(原作) リメイク版
制作エンジン RPGツクール2000 Unity
グラフィック 低解像度のドット絵 高解像度に全面刷新
会話システム なし 同行キャラとの会話を追加
ズーム機能 なし あり
オートセーブ なし あり
セーブスロット数 限定的 30個
操作ガイド なし あり
謎解き内容 記憶力・アクション寄りの仕掛けが多い 論理性を重視した内容に差し替え多数
BGM 既存曲のみ 新規楽曲を追加
真・ゲルテナ展の解放 2周目以降に追加条件あり 条件が緩和
新エンディング追加 なし(意図的に行わず)
動作環境 古いPCでしか起動できない場合あり Windows 10以降、各コンソール対応

リメイク版は原作に忠実な方針で制作されており、作者のkouri氏は新エンディングの追加やストーリーの大幅変更を「蛇足になる」としてあえて行っていません。

一方で、謎解きの仕掛けについてはかなりの数が差し替え・調整されており、原作プレイ済みのユーザーでも新鮮さを感じられる部分は多いと一般的に評価されています。

現在の環境で原作フリー版を動作させることが難しくなっているため、これから初めてプレイする場合はリメイク版を選ぶのが現実的な選択肢です。

プラットフォーム別の選び方ガイド

リメイク版のIbはSteam、Nintendo Switch、PS4、PS5の4プラットフォームで展開されています。

ゲーム内容自体にプラットフォーム間の差はありませんが、価格やパッケージ特典、機能面に違いがあります。

選び方の基準 おすすめプラットフォーム
最もコスパが良い Steam(DL版1,300円、セール時約910円)
携帯モードで遊びたい Nintendo Switch
トロフィーコンプリートを楽しみたい PS4またはPS5
パッケージを手元に残したい Switch版またはPS版(アートブック付属)
限定グッズが欲しい 各プラットフォームの豪華版

Switch版の豪華版にはレースのハンカチ、PS版の豪華版にはミルクパズルという作中に登場するアイテムを模した特典が同梱されています。

Switch版は発売直後に豪華版が即欠品となり再販が実施された経緯があり、コレクター需要の高さがうかがえます。

PS4版とPS5版のゲーム内容は基本的に同じですが、トロフィー機能に対応しているため、プラチナトロフィー獲得を目指すプレイヤーにはコンソール版が適しています。

トロフィーコンプリートの難易度は5段階中1.0と非常に低く、約5〜6時間で達成可能です。

類似作品との比較で見るIbの立ち位置

Ibは「ゆめにっき」「魔女の家」「青鬼」と並び、RPGツクール製フリーホラーゲームの代表格として広く認知されています。

これら4作品は2010年代前半のフリーゲームブームを牽引した存在であり、現在もインディーホラーの原点として語り継がれています。

各作品の特性を比較すると、Ibの個性がより明確になります。

作品名 恐怖の方向性 アクション性 ストーリー重視度 1周クリア時間
Ib 静かな不穏さ 低い(謎解き中心) 高い 2〜3時間
魔女の家 即死トラップの緊張感 中程度 高い 1〜2時間
青鬼 追いかけられる恐怖 高い(鬼ごっこ要素) 低〜中程度 1〜2時間
ゆめにっき 漠然とした不安感 低い(探索のみ) 低い(解釈に委ねる) 自由

Ibは4作品の中で最もキャラクター描写に力が入っており、取っつきやすさの面でも群を抜いています。

ホラーの怖さは控えめな部類に入るため、ホラーゲーム入門として最初にプレイする作品としても適しています。

近年では、Ibに影響を受けた後続作品として「OMORI」「NeverHome」「Alice’s World」などのタイトルが登場しており、一つのジャンルの源流としての影響力も見逃せません。

海外の反応と国際的な評価

Ibは日本発のフリーゲームでありながら、海外でも非常に高い評価を獲得しています。

リメイク版のSteam版が発売された2022年4月当初は日本語のみの対応でしたが、それにもかかわらず海外ユーザーから多数のレビューが寄せられ、好調な売り上げを記録しました。

OpenCriticでは85点の平均スコアで「Mighty」評価を獲得し、全ゲームの上位5%にランクインしています。

海外メディアのレビューでは、「unsettling(不安を掻き立てる)」「charming characters(魅力的なキャラクター)」「incredible experience(素晴らしい体験)」といった表現が頻繁に使われており、雰囲気とキャラクターの両面が国境を越えて評価されていることが分かります。

英語圏のゲームコミュニティでは「cult classic(カルト的名作)」として認知されており、RPGツクール製ホラーゲームの代名詞的存在という位置づけです。

Steamにおける推定オーナー数は約31万人に達しており、インディーゲームとしては非常に大きな販売規模を実現しています。

最新の動向|2024年〜2026年のトレンド

PS4・PS5版の発売で全主要プラットフォームに対応

2024年3月14日にPS4およびPS5版が発売されたことで、Ibのリメイク版はSteam、Switch、PlayStationという主要プラットフォームすべてに対応する体制が整いました。

PS版の豪華版には作中のゲルテナ作品を模した「ミルクパズル」が同梱されるなど、コレクターズアイテムとしての展開も継続しています。

リアルイベントの継続的な展開

Ibのゲーム外での展開も活発に続いています。

2023年9月に東京ドームシティで初開催された「Ib謎解きミュージアム」は、チケットが即完売する大反響を呼びました。

その後、大阪や福岡でも開催され、2025年2月8日から3月9日にかけては完全新規の謎解き要素を追加した東京凱旋展が実施されています。

来場者層は20〜30代が中心で、やや女性が多い傾向にあると報告されています。

2023年にはSwitch版発売を記念した展覧会「ゲルテナ展」が渋谷PARCO、名古屋PARCO、心斎橋PARCOで順次開催され、前売りチケットが約1時間で完売する盛況ぶりでした。

新規プレイヤーの継続的な流入

2026年2月時点でもSteamの直近30日レビューは好評率100%を維持しており、発売から4年近くが経過した現在も新規プレイヤーが途切れていないことが分かります。

2026年1月にはPS版のトロフィーコンプリート記事やプレイ感想記事が複数投稿されており、新たなユーザーが継続的にIbの世界に触れている状況です。

作者のkouri氏も2026年に入って公式ショップで新春初売りイベントを実施するなど、IPとしての展開は活発に続いています。

Ibをおすすめできる人・できない人

これまでの評価やレビューの傾向を踏まえると、Ibが向いている人と向いていない人の特徴は明確に分かれます。

Ibをおすすめできるのは、雰囲気重視のゲームが好きな人、謎解きやパズルを楽しめる人、キャラクターの関係性に感情移入できる人、そしてホラーゲームに興味はあるけれど怖すぎる作品は避けたいという人です。

クラシックなピクセルアートに魅力を感じる方や、短時間でサクッと遊べるゲームを探している方にも最適でしょう。

反対に、Ibが向いていないのは、アクション性やバトル要素を重視する人、長時間没頭できる大ボリュームの作品を求める人、そして激しい恐怖体験を期待する人です。

ピクセルアート風のグラフィックに抵抗がある場合も、本作の魅力を十分に感じにくいかもしれません。

また、原作フリー版を既にプレイ済みで新ストーリーや新エンディングを期待している場合、リメイク版はグラフィックや快適性の向上が中心であるため、期待値の調整が必要です。

まとめ:Ibのゲーム評価が示す名作の条件

  • Steamでの好評率99%、OpenCriticでの上位5%ランクインなど、国内外で極めて高い評価を獲得している
  • 美術館を舞台にした静かなホラーと謎解きの融合が、他に類を見ない独自の体験を生み出している
  • イヴ、ギャリー、メアリーの3人を軸としたストーリーとマルチエンディングが、繰り返しプレイの動機となる
  • CERO:B(12歳以上対象)で怖さは控えめであり、ホラーゲーム入門として最適である
  • 1周2〜3時間というボリュームの短さは最大の弱点であり、価格と相談して購入判断すべきである
  • リメイク版はグラフィック刷新、会話システム追加、謎解き再調整など多くの改善が施されている
  • コスパ重視ならSteam版、携帯プレイならSwitch版、トロフィー目的ならPS版を選ぶのが合理的である
  • 謎解きイベントやグッズ展開が2026年現在も活発に続いており、IPとしての勢いが衰えていない
  • 海外の反応も非常に好意的で、RPGツクール製ホラーのカルト的名作として国際的に認知されている
  • 原作公開から14年を経てもなお新規プレイヤーが増え続けている事実こそが、Ibの評価の確かさを物語る
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