フリーホラーゲームとして絶大な人気を誇る「魔女の家」には、前日譚を描いた漫画版が存在します。
タイトルは「魔女の家 エレンの日記」で、全2巻で完結済みの作品です。
ゲームをプレイして衝撃を受けた方、漫画版のネタバレが気になる方、あるいは3巻が出るのかどうか知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、漫画版の最終回がどのような結末を迎えたのか、ゲーム本編との関係性、小説版との違い、そして読者からの評価まで、あらゆる角度から詳しく解説していきます。
物語の核心に触れる内容を含みますので、ネタバレを避けたい方はご注意ください。
魔女の家の漫画版「エレンの日記」とは
漫画「魔女の家 エレンの日記」は、2012年に公開されたフリーホラーゲーム「魔女の家」の前日譚を描いたコミカライズ作品です。
原作はゲーム制作者であるふみー氏が執筆した同名小説で、作画は影崎由那氏が担当しています。
KADOKAWAの「月刊ドラゴンエイジ」にて2017年7月号から2018年3月号まで連載されました。
単行本はドラゴンコミックスエイジのレーベルから全2巻が刊行されており、第1巻が2017年12月9日、最終巻となる第2巻が2018年5月9日に発売されています。
ゲーム本編では断片的にしか語られなかった魔女エレンの過去と、少女ヴィオラとの出会いの経緯を、ゲーム開始直前の時点まで描いた物語となっています。
漫画版の基本情報と全体構成
出版情報とスペック一覧
漫画版の基本情報を以下の表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | 魔女の家 エレンの日記 |
| 原作 | ふみー |
| 作画 | 影崎由那 |
| 掲載誌 | 月刊ドラゴンエイジ(KADOKAWA) |
| 連載期間 | 2017年7月号〜2018年3月号 |
| レーベル | ドラゴンコミックスエイジ |
| 全巻数 | 全2巻(完結済み) |
| 総話数 | 全9話 |
| 第1巻発売日 | 2017年12月9日 |
| 第2巻発売日 | 2018年5月9日 |
全9話という比較的短い話数ながら、エレンの壮絶な生い立ちからヴィオラとの出会い、そして衝撃の結末までを凝縮して描き切った構成になっています。
第1巻と第2巻の内容の違い
第1巻に収録された第1話から第5話までは、魔女エレンの視点で物語が進行します。
エレンは幼い頃から重い病気を患い、寝たきりの生活を余儀なくされていました。
両親からも愛情を得られず、孤独と苦痛の中で過ごす日々が克明に描かれます。
やがて悪魔である黒猫と出会い契約を交わしたエレンは、魔女として「魔女の家」の主となり、家に迷い込んだ人間を次々と殺害していくようになります。
第2巻の第6話以降では、視点がヴィオラに切り替わる点が大きな特徴です。
父親に愛されて育った心優しい少女ヴィオラが、森の近くに住むエレンと出会い、友情を育んでいく様子が丁寧に描かれます。
しかし、読者はエレンの本当の目的を第1巻で知っているため、その友情の裏にある恐ろしい企みを意識しながら読み進めることになるのです。
漫画の最終回(第9話)のネタバレ詳細
エレンがヴィオラに仕掛けた「体の入れ替え」
漫画版の最終回である第9話は、エレンの計画がついに実行に移される場面を描いています。
病に蝕まれた自分の体から解放されたいと願い続けてきたエレンは、健康で愛情に満ちた生活を送るヴィオラの体を手に入れようと画策していました。
エレンはヴィオラに対して「1日だけ体を交換してほしい」と持ちかけます。
友人を信じて疑わないヴィオラは、病気で苦しむエレンのためならと、その申し出を善意から受け入れてしまいます。
しかし、エレンには最初から体を返す気などありませんでした。
魔法によって二人の体が入れ替わった瞬間、エレンは念願の健康な体を手に入れ、ヴィオラは病に蝕まれたエレンの体に閉じ込められることになります。
ヴィオラの善意が裏切られる瞬間
最終回で描かれる最大の衝撃は、ヴィオラの純粋な善意が完全に踏みにじられる展開にあります。
エレンにとってヴィオラとの友情は、体を奪い取るための手段に過ぎませんでした。
「愛されたい」という渇望を抱え続けてきたエレンが、自分を心から信頼してくれたヴィオラを利用するという構図は、多くの読者に強い衝撃を与えています。
漫画版では、入れ替えの直前までヴィオラがエレンを友人として気遣う表情が丁寧に描写されており、その善意が裏切られる落差が一層際立つ演出となっています。
入れ替え後、エレンの体に入れられたヴィオラは声も満足に出せず、目や足にも残虐な処置を施されていたことがゲーム本編で明かされます。
漫画版の最終回は、まさにゲーム本編の悲劇が始まる直前の場面で幕を閉じるのです。
漫画の最終回がゲーム本編の「始まり」となる構造
漫画版の最も巧みな点は、最終回がゲーム本編のオープニングへと直結する構造にあります。
ゲーム「魔女の家」は、金髪の三つ編みの少女が目を覚ますところから始まります。
プレイヤーは自然にこの少女を「主人公ヴィオラ」だと思い込んでプレイを進めますが、実はこの少女の中身はエレンであるという衝撃の真実がエンディングで明かされます。
漫画版の最終回を読んだ後にゲームをプレイすると、冒頭から全く異なる視点で物語を体験できるようになるわけです。
つまり、漫画版は「前日譚」という位置づけでありながら、ゲーム本編の印象を根底から覆す装置としても機能しています。
ゲーム本編のエンディングとの関係性
ノーマルエンドの真実
ゲーム本編のノーマルエンドでは、プレイヤーが操作する少女が魔女の家からの脱出に成功します。
外で待っていた父親と合流し、追いかけてきた下半身のない不気味な存在を父親が銃で撃退して物語は幕を閉じます。
一見するとハッピーエンドに見えるこの結末ですが、漫画版の前日譚を知った上で振り返ると、その意味は完全に反転します。
プレイヤーが操作していた少女は「ヴィオラの体を奪ったエレン」であり、父親が撃退した存在こそが「エレンの体に閉じ込められた本物のヴィオラ」だったのです。
父親は、実の娘を自らの手で殺してしまったことになります。
トゥルーエンドで明かされる残酷な真実
ゲーム中に特定のアイテム「エレンズナイフ」を入手した状態でクリアすると、トゥルーエンドに到達できます。
このエンディングでは、プレイヤーが操作していた少女が突然「しつこいな」「この体、どこも痛くないんだもん」と語り始め、追いかけてきた存在に向かって「ねえ?ヴィオラちゃん」と呼びかけます。
声を出すことすらできない本物のヴィオラは、助けを求めることもできず、駆けつけた父親に「化け物」として射殺されてしまいます。
善良な少女が体も家族も命も全て奪われ、悪意を持った魔女の願いだけが完全に達成されるという結末は、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。
ノーセーブクリアで判明するエレンの残虐な計画
一度もセーブせずにゲームをクリアすると、第三のエンディングに到達できます。
この特殊なエンディングでは、最後に読める魔女の日記の内容が通常とは全く異なるものに変化します。
日記には「体を交換したら声が出せなくなるように喉を焼く薬を飲ませよう」「目をえぐり出して足を切り落として、そのまま死んでしまえるようにしよう」といった、エレンがヴィオラに対して計画していた残虐な行為が赤裸々に綴られています。
入れ替えは単なる魔法の行使ではなく、ヴィオラが二度と元の体を取り戻せないよう周到に準備された計画だったことが判明するのです。
漫画版と小説版の違いを比較
表現方法の違いとそれぞれの魅力
漫画版と小説版は同じストーリーラインを共有していますが、表現のアプローチには明確な違いがあります。
| 比較項目 | 漫画版 | 小説版 |
|---|---|---|
| 表現手法 | 絵による視覚的表現 | 文章による内面描写 |
| 巻数 | 全2巻 | 1冊(344ページ) |
| 著者 | 影崎由那(作画)/ふみー(原作) | ふみー(本人執筆) |
| 独自要素 | キャラクターの表情変化が秀逸 | 電子書籍版に「黒猫のモノローグ」収録 |
| 描写の深さ | 動きや雰囲気が直感的にわかる | 心理描写がより詳細 |
漫画版の最大の強みは、影崎由那氏による作画でキャラクターの表情変化が視覚的に表現されている点です。
特にエレンが無邪気な少女から闇に染まっていく過程の表情の変遷は、多くの読者から高い評価を受けています。
一方、小説版はゲーム原作者であるふみー氏本人が執筆しており、キャラクターの内面描写がより緻密かつ詳細に記されています。
小説の電子書籍版だけに収録された特典
小説版を選ぶ際に注目したいのが、電子書籍版限定の特典です。
電子書籍版には、紙の書籍版や漫画版には収録されていない掌編「黒猫のモノローグ」が含まれています。
この掌編はゲーム本編終了後の時間軸で、悪魔である黒猫がエレンに対して抱いていた想いを語る内容となっています。
加えて、原作者ふみー氏の書き下ろしによる表紙1点と挿絵35点も収録されており、ファンにとっては見逃せない内容です。
物語の全容を最も深く知りたい場合は、漫画版と小説版の電子書籍版を併せて読むのが理想的と言えるでしょう。
漫画版を読む前に知っておきたい推奨順序
ゲーム→漫画の順番が推奨される理由
漫画版および小説版には、公式に「ゲームのトゥルーエンドを閲覧後に読むことを推奨します」という注意書きが記載されています。
ゲーム本編の最大の衝撃は、操作していた少女が実はヴィオラではなくエレンだったというどんでん返しにあります。
漫画版を先に読んでしまうと、この衝撃を体感する機会を失ってしまうため、可能であればゲームを先にプレイすることが推奨されているのです。
ゲーム本編は無料のフリーゲーム版やスマートフォン版(iOS/Android、無料配信中)で手軽にプレイできるため、環境面でのハードルは低いと言えます。
プレイ時間も2〜3時間程度と短いので、漫画を読む前に体験しておくのがベストです。
漫画版から入っても楽しめるのか
ゲームを先にプレイするのが理想ではあるものの、漫画版から物語に触れても十分に楽しめるという声は数多く見られます。
原作未プレイの状態で漫画版を読んだ読者からは「ゲームへの興味が一気に湧いた」「引っかかっていた伏線が着地する快感があった」といった評価が一般的に寄せられています。
漫画版を前日譚として読み、その後にゲーム本編をプレイするという逆の順番でも、物語の恐ろしさを別の角度から味わうことができるでしょう。
大切なのは、漫画版だけでは物語が完結しないという点を事前に理解しておくことです。
漫画版の読者からの評判と評価傾向
高く評価されているポイント
漫画版に対する読者の評価は、全体的に非常に高い傾向にあります。
最も多く挙げられる評価ポイントは、原作ゲームの不気味な雰囲気を忠実に再現した作画力です。
影崎由那氏の画風がゲームのゴシックホラー的な世界観と見事にマッチしており、「この作画担当で本当によかった」という声が一般的に広く共有されています。
また、伏線の回収が巧みで、第1巻で提示された疑問が第2巻で次々と解消されていく構成も高く評価されています。
エレンの境遇に対する同情と、その行為に対する嫌悪という相反する感情を同時に抱かせる物語の力も、読者を強く引きつけている要因です。
注意すべきデメリットと読者の不満点
一方で、漫画版に対して一定の不満も見られます。
最も多いのは「全2巻で短い」「もっと読みたかった」という声です。
全9話で完結する構成は凝縮されている反面、物語の余韻に浸る時間が少ないと感じる読者も少なくありません。
もう一つの大きな不満は、ゲーム本編のストーリー(入れ替え後の脱出劇やエンディング)が漫画化されていない点です。
漫画版は前日譚の段階で終了するため、「結末が微妙に宙ぶらりんに感じる」「これで終わりなのか続くのか判断しにくい」という意見が見られます。
さらに、残酷な描写やグロテスクな表現が含まれるため、ホラー耐性のない読者には向かない作品でもあります。
「胸糞が悪い」「救いがない」と評されるストーリーの性質上、ハッピーエンドを期待して読むと強い不快感を覚える可能性があることは事前に認識しておくべきでしょう。
漫画の3巻は出るのか?続編の可能性
現時点で3巻や続編の発表はない
漫画「魔女の家 エレンの日記」の3巻を期待する声は一定数ありますが、2026年2月時点で3巻や続編の発表はされていません。
本作は月刊ドラゴンエイジでの連載が2018年3月号をもって終了しており、最終巻には「完結」の表記が明確にされています。
ゲーム本編のストーリーをコミカライズしてほしいという読者の要望もSNS上で確認できますが、公式からの反応は見られない状況です。
原作ゲームの続編や新作についても、制作者であるふみー氏からの発表はなく、「魔女の家」シリーズとしての新展開は現時点では予定されていないと考えられます。
物語の「その後」を知る方法
漫画版で描かれなかったゲーム本編のストーリーを知るには、いくつかの手段があります。
最も手軽なのは、スマートフォン版「魔女の家」を無料でプレイする方法です。
2020年6月にGOODROIDからiOS/Android向けにリリースされた本作は、原作者ふみー氏との共同開発によるリメイク版で、無料で全編を体験できます。
より高品質なグラフィックで楽しみたい場合は、2018年にSteamで発売され、2022年にはNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One版もリリースされた「魔女の家MV」という選択肢もあります。
ゲームをプレイする時間がない場合でも、動画配信サイトには多数のゲーム実況動画が投稿されており、ストーリーの結末を把握することは可能です。
漫画版を読む方法と配信中の電子書籍ストア
漫画「魔女の家 エレンの日記」は、主要な電子書籍ストアのほぼすべてで配信されています。
BOOK☆WALKER、ebookjapan、コミックシーモア、まんが王国、ブックライブ、U-NEXT、Amazon Kindle、DMMブックスなど、幅広いプラットフォームで購入可能です。
また、KADOKAWA公式の「カドコミ(コミックウォーカー)」では第1話の試し読みが無料で公開されており、購入前に作風を確認できます。
各ストアでも冒頭の数ページから1話程度の試し読みに対応していますが、全巻を無料で読めるサービスは確認されていません。
紙の書籍版は一部のオンライン書店や中古市場でも流通していますが、在庫状況はタイミングによって異なります。
電子書籍版であれば在庫切れの心配がなく、すぐに読み始められるため、購入手段としてはこちらが確実でしょう。
魔女の家が今なお語り継がれる理由
フリーホラーゲーム史における位置づけ
「魔女の家」は、2010年代のフリーホラーゲームブームを代表する作品の一つとして広く認知されています。
「ゆめにっき」「青鬼」「Ib」と並び称されることが多く、RPGツクール製ホラーゲームの黄金期を象徴する存在です。
ふりーむ!の累計ダウンロードランキングでは1位を記録した実績があり、ニコニコ動画やYouTubeでのゲーム実況を通じて国内外に広くファン層を拡大しました。
2015年と2016年のニコニコ超会議では「超ホラーゲームお化け屋敷」の題材にも選ばれるなど、ゲームの枠を超えた文化的影響力を持つ作品として評価されています。
2025〜2026年でも続く根強い人気
原作ゲームの公開から10年以上が経過した現在も、「魔女の家」の人気は衰えていません。
2025年にも多数のゲーム実況動画が配信されており、初めてプレイする配信者のリアクションを通じて新規ファンが継続的に増えています。
ストーリーの考察記事が2025年にも新たに公開されるなど、作品の解釈をめぐる議論は今なお活発です。
ファンコミュニティでは「ヴィオラ救済」や「ヴィオラ生存ルート」をテーマにした二次創作が根強い人気を保っており、pixivなどの投稿サイトでは関連作品が数多く公開されています。
本作に影響を受けて制作されたフリーホラーゲームも複数存在しており、ジャンル全体に与えた影響の大きさがうかがえます。
まとめ:魔女の家の漫画の最終回が描いた衝撃の結末
- 漫画「魔女の家 エレンの日記」は全2巻・全9話で完結しており、3巻の刊行予定はない
- 最終回(第9話)では、エレンがヴィオラの善意を利用して体の入れ替えを実行する場面が描かれる
- 漫画版の結末はゲーム本編の冒頭に直結し、前日譚としての役割を果たしている
- ゲーム本編のエンディングでは、本物のヴィオラが父親に射殺されるという救いのない結末が待っている
- 公式には「ゲームのトゥルーエンドを閲覧後に読むこと」が推奨されている
- 漫画版は表情描写が秀逸で、小説版は心理描写がより詳細という特徴の違いがある
- 小説の電子書籍版には漫画版にはない特典「黒猫のモノローグ」が収録されている
- 読者評価は総じて高いが、「短い」「ゲーム本編まで描いてほしかった」という不満も見られる
- スマートフォン版の無料配信により、ゲーム本編への導線は現在も確保されている
- 2025年以降もゲーム実況や考察記事を通じて新規ファンが増え続けており、作品の人気は健在である

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