バイオハザード ネメシスの正体とは?誕生秘話と設定を完全解説

バイオハザードシリーズで最も恐ろしい敵キャラクターといえば、多くのファンがネメシスの名前を挙げるでしょう。

「STARS…」と呟きながらどこまでも追いかけてくる姿は、初めてプレイした方に強烈なトラウマを植え付けました。

しかし、ネメシスの正体について詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。

タイラントとの違いは何なのか、なぜS.T.A.R.S.を執拗に狙うのか、映画版とゲーム版で設定が異なるのはなぜか。

この記事では、ネメシスの誕生から形態変化、各作品での活躍まで、あらゆる疑問に答えていきます。

バイオハザードの世界をより深く楽しむための知識を、ぜひ手に入れてください。

目次

ネメシスの正体は寄生生物とタイラントの融合体

ネメシスの正体は、NE-α型と呼ばれる寄生生物を量産型タイラントT-103に移植して作られた生物兵器です。

アンブレラ社が開発したB.O.W.(バイオ・オーガニック・ウェポン)の中でも最高峰の知性を持ち、単独で任務を遂行できる唯一の存在として誕生しました。

正式名称は「ネメシス-T型」であり、「追跡者」という通称でも知られています。

NE-α型寄生体がタイラントの脳を乗っ取る仕組み

NE-α型寄生体は、アンブレラのフランス研究所で開発されたミミズのような姿をした寄生型B.O.W.です。

単体では何もできない存在ですが、宿主の脊髄に移植されると驚くべき変化を起こします。

まず、宿主の体内にあるT-ウィルスを取り込んで増殖を開始します。

次に、延髄付近に独自の脳を形成し、宿主の前頭葉を破壊して脳機能を完全に乗っ取ります。

同時に、中枢神経を侵食して神経回路を改変し、すべての脳機能を寄生体の脳と連動させます。

この過程により、寄生体は宿主の思考を司り、肉体を完全に制御できるようになるのです。

さらに、寄生体が分泌する細胞賦活成分により、宿主の再生能力は大幅に向上します。

素体となったT-103タイラントの製造背景

ネメシスの素体となったT-103タイラントは、人間の成人男性をベースにT-ウィルスを投与して製造された究極のB.O.W.です。

T-ウィルスに適合できる人間は人口1000万人に1人という希少性があり、アンブレラは適合者のクローンを使用して量産を実現しました。

バイオハザード アンブレラ・クロニクルズの設定によると、タイラントの素体となった成人男性の多くはアンブレラ幹部セルゲイ・ウラジミール大佐のクローンです。

ネメシスに使用された個体もクローンであり、特定の「元となった人間」は存在しません。

映画版では異なる設定が採用されていますが、ゲーム版の正史においては、ネメシスは最初から生物兵器として製造された存在なのです。

アンブレラ・ヨーロッパ第6研究所での開発経緯

ネメシス計画は、アンブレラ・ヨーロッパの第6研究所で進められました。

1988年、アンブレラUSAとアンブレラ・ヨーロッパは、B.O.W.の知性向上という課題に対して異なるアプローチで競争を開始します。

アンブレラUSAのアークレイ研究所は、知性を失わない人間変異体の開発を目指す「タイラント計画」を推進しました。

一方、アンブレラ・ヨーロッパの第6研究所は、B.O.W.の脳機能を乗っ取る寄生生物の開発を目指す「ネメシス計画」を開始したのです。

しかし、両計画とも長年にわたって壁にぶつかります。

タイラント計画は10年近く成果が出ず、ネメシス計画も寄生手術に耐えられる宿主が見つかりませんでした。

転機となったのは1998年の洋館事件です。

アンブレラUSAがT-002とT-103クローンの開発に成功した一方で、S.T.A.R.S.によってT-002が撃破される事態が発生しました。

この事件を受けてネメシス計画が再始動し、新型のT-103クローンにNE-α寄生体を移植する実験が行われます。

実験は成功し、複数のネメシス-T型が製造されました。

興味深いことに、少なくとも2体のネメシス-T型は自我と自己認識を獲得し、研究所からの脱走を試みたという記録が残っています。

ネメシスとタイラントの違いを比較

ネメシスとタイラントはどちらもアンブレラ社が開発した生物兵器ですが、両者には明確な違いがあります。

バイオハザードRE:2のタイラント(Mr.X)とバイオハザードRE:3のネメシスを例に、詳しく比較していきましょう。

知性と意思の有無が最大の違い

タイラントとネメシスの最も根本的な違いは、知性と意思の有無です。

タイラントは命令を遂行する能力は持っていますが、自律的な判断能力はほとんどありません。

与えられた指示に従って行動するだけの存在であり、状況に応じた柔軟な対応は困難です。

一方、ネメシスはNE-α寄生体によって高度な知性を獲得しています。

自己の判断で継続的に任務を遂行できるだけでなく、ロケットランチャーや火炎放射器といった専門知識を必要とする武装を状況に応じて使い分けることも可能です。

ターゲットの行動を予測し、先回りして待ち伏せするといった戦術的な行動も取れます。

この知性の差が、両者の恐怖の質を決定的に分けているのです。

速さ・攻撃方法・武器使用能力の差

カプコン公式の比較記事によると、速さにおいてはネメシスが圧倒的に優れています。

タイラントは一歩ずつ着実に近づいてくる存在であり、逃げること自体は比較的容易です。

ただし、足音が段々と近づいてくる恐怖感は独特のものがあります。

ネメシスは圧倒的な跳躍力でプレイヤーの先回りをすることができ、逃げられると思った瞬間に目の前に現れる絶望感を味わわせます。

攻撃方法においても大きな差があります。

タイラントは素手での打撃攻撃が中心であり、攻撃パターンは比較的単純です。

ネメシスは触手を伸ばして遠距離からプレイヤーを引き寄せたり、火炎放射器で追い詰めたり、ゾンビに寄生体を埋め込んで新たな敵を生み出したりと、非常に多彩な攻撃手段を持っています。

武器使用能力はネメシスだけが持つ特徴であり、タイラントには備わっていません。

追跡パターンと恐怖演出の違い

タイラントの追跡パターンは一定のリズムで進行します。

プレイヤーが逃げても意に介さず、一定の間隔で追いかけてくるのが特徴です。

バイオハザードRE:2では、安全地帯だと思っていたメインホールにまで侵入してくる演出で多くのプレイヤーを驚かせました。

足音による心理的圧迫が、タイラントの恐怖演出の核心といえるでしょう。

ネメシスの追跡パターンはより積極的かつ予測困難です。

触手を使って捕獲を試みたり、逃げる方向に先回りしたりと、さまざまな方法でプレイヤーを追い詰めます。

タイラントの恐怖が無機質さから来るものだとすれば、ネメシスの恐怖は生物的な執着心から来るものです。

「STARS…」と呟く声が聴覚に訴えかける演出も、ネメシスならではの恐怖要素として高く評価されています。

どちらが強い?強さランキングでの評価

ファンの間で議論が絶えないのが、タイラントとネメシスの強さ比較です。

設定上の見解としては、ネメシスの基本形態はスーパータイラント-T103よりも強いとされています。

知性、回復力、反射神経、再生能力のすべてにおいて、ネメシスは通常のタイラントの基本形態を上回っているからです。

ファミ通が実施したゲーマー総選挙では、最強敵ランキングでタイラントが2位、ネメシスが3位にランクインしました。

ちなみに1位はアルバート・ウェスカーです。

ただし、この結果は単純な戦闘能力だけでなく、ストーリー上の存在感や印象度も影響していると考えられます。

純粋な戦闘能力で比較すれば、ネメシスがタイラントを上回るというのが一般的な見解でしょう。

比較項目 タイラント(T-103/Mr.X) ネメシス
知性 命令遂行のみ 高知性、自己判断可能
速さ 歩行のみ 跳躍で先回り可能
武器使用 不可 ロケットランチャー、火炎放射器使用可能
攻撃方法 素手打撃 触手、武器、寄生体埋め込み
追跡方法 一定間隔で追跡 多様な方法で追跡
恐怖演出 足音による圧迫感 多彩な攻撃と音声

ネメシスがS.T.A.R.S.を狙う理由

ネメシスはなぜS.T.A.R.S.の隊員を執拗に追い続けるのでしょうか。

その理由は、アンブレラ社の復讐心と、ネメシスに施された特殊な教育にあります。

洋館事件でのT-002撃破への報復

1998年7月、アークレイ山中の洋館で起きた事件は、アンブレラ社にとって大きな痛手となりました。

ラクーンシティ警察の特殊部隊S.T.A.R.S.が洋館に潜入し、アンブレラが究極の完成体と考えていたT-002タイラントを撃破したのです。

この事件により、アンブレラはB.O.W.の信頼性に重大な疑問を突きつけられることになります。

商品として販売するはずだったタイラントが、わずか数人の警察官に倒されてしまったという事実は、軍への売り込みにおいて致命的でした。

アンブレラ・ヨーロッパは、新開発のネメシスでS.T.A.R.S.隊員を抹殺することで二つの目的を達成しようとしました。

一つは、洋館事件の生存者を口封じすること。

もう一つは、ネメシスがS.T.A.R.S.を殲滅する様子を記録し、新兵器の戦闘能力を実証することです。

つまり、ネメシスのS.T.A.R.S.追跡は、復讐と宣伝を兼ねた実戦テストだったのです。

写真を使った標的認識の教育方法

ネメシスはどのようにしてS.T.A.R.S.隊員を識別できるのでしょうか。

河村康久氏へのファミ通インタビューによると、ネメシスの開発チームは教育も担当していました。

担当者がS.T.A.R.S.隊員の映像や写真を見せながら、ネメシスに標的を認識させたのです。

ネメシスは高い知性を持っているため、指示を理解し、任務を遂行することができました。

標的を発見すると「STARS…」と呟くのは、教育によってインプットされた認識パターンが発動しているためと考えられます。

また、ネメシスはジルとニコライが会話している様子を複数回観察し、ニコライをジルの仲間として認識しました。

「あの女は危険だ……」という懸念が現実となり、ニコライは命を落とすことになります。

このように、ネメシスは単純な顔認識だけでなく、関係性の把握や状況判断も行える高度な知性を持っているのです。

ジルとブラッドが最後の標的となった経緯

ネメシスがラクーンシティに投入された時点で、市内に残っていたS.T.A.R.S.隊員はジル・バレンタインとブラッド・ヴィッカーズの2人だけでした。

洋館事件の生存者であるクリス・レッドフィールドはヨーロッパへ渡航しており、バリー・バートンも家族とともに避難していたためです。

ネメシスが最初に追跡したのはブラッドでした。

1998年9月28日の夜、ネメシスはブラッドを発見し、彼はジルに危険を知らせることに成功します。

ブラッドの最期については諸説あり、ネメシスに直接殺害されたという説と、負傷後にゾンビ化したという説があります。

その後、ネメシスの標的はジルに絞られました。

ダウンタウン、時計塔、病院と、ジルがどこに逃げてもネメシスは執拗に追い続けます。

ミハイル・ヴィクトール大尉の自爆攻撃で一時的にダメージを受けましたが、それでもネメシスは任務を放棄しませんでした。

最終的に、ジルはネメシスをレールガンで撃破し、ラクーンシティから脱出することに成功します。

ネメシスの形態変化と変異の仕組み

ネメシスは戦闘中にダメージを受けると形態が変化していきます。

ただし、この変化はGバーキンのような「進化」ではなく、損傷に対する「反応」である点が重要です。

第1形態から最終形態までの変化一覧

ネメシスには3つの主要な形態があります。

第1形態は、黒いコートを着用し、ロケットランチャー(リメイク版では火炎放射器)を装備した状態です。

この段階では人型を保っており、高い知性と武器運用能力を発揮します。

見た目は巨大な人間に近く、鼻や唇がなく歯茎と歯が剥き出しになっている点が特徴的です。

第2形態は、コートが損傷または脱落し、触手による攻撃が可能になった状態です。

オリジナル版では人型を維持していましたが、リメイク版では四足歩行の獣型に変異します。

寄生体がもはや人型を維持できなくなったという設定が追加されました。

第3形態(最終形態)は、溶解液などで深刻なダメージを受けた後の状態です。

巨大な塊状の怪物となり、オリジナル版では死んだタイラントを吸収して質量を増大させました。

リメイク版では赤い核が露出した異形の姿となり、レールガンでなければ倒せない存在として描かれています。

オリジナル版とRE3リメイク版の形態の違い

オリジナル版とリメイク版では、ネメシスの形態変化に大きな違いがあります。

オリジナル版の第2形態は人型を維持しており、コートが脱げて触手が使えるようになった程度の変化でした。

見た目の印象はそれほど大きく変わらず、あくまでダメージを受けた姿という印象です。

リメイク版の第2形態は、四足歩行の獣型という大胆なデザイン変更が行われました。

開発チームは、寄生体が人型を維持できなくなったという設定を追加し、より動物的な恐怖を演出しようとしました。

プレイヤーが回避しにくく、動きを予測しやすいというゲームプレイ上の意図もあったようです。

最終形態についても違いがあります。

オリジナル版では、ネメシスは死んだタイラントを吸収して巨大化し、毒を吐く能力を獲得しました。

リメイク版では、巨大な塊状の生物となり、体表に露出した赤い核がすべて弱点として設定されています。

変異はダメージによる損傷であり進化ではない

ネメシスの形態変化について重要な点は、これが「進化」ではなく「損傷への反応」だということです。

Gバーキン(ウィリアム・バーキン)は、Gウィルスの特性により、ダメージを受けるたびに新たな形態へと「進化」していきました。

より強く、より異形になっていくのがGバーキンの特徴です。

一方、ネメシスの形態変化は、コートの損傷や溶解液による肉体破壊など、外部からのダメージに対する反応です。

NE-α寄生体の分泌物により高い再生能力を持っていますが、限界を超えたダメージを受けると、制御が効かなくなり異形化していきます。

つまり、ネメシスは形態が進むにつれて弱体化しているとも解釈できるのです。

最終形態では知性がほとんど失われ、本能的に獲物を追い求めるだけの存在になってしまいます。

この設定は、B.O.W.としてのネメシスの限界を示しており、アンブレラの技術がまだ完成には至っていないことを暗示しています。

映画版ネメシスの正体はマット・アディソン

実写映画版のバイオハザードでは、ネメシスの設定がゲーム版と大きく異なります。

映画版では特定の人物がネメシスへと改造されており、悲劇的なキャラクターとして描かれています。

マットがネメシスに改造された経緯

映画版ネメシスの正体は、マット・アディソンという人物です。

マットは映画第1作『バイオハザード』に登場した環境活動家で、アンブレラ社の違法な遺伝子研究を暴こうとしていました。

主人公アリスとともにハイブ(地下研究所)からの脱出に成功しますが、脱出直前にリッカーに腕を引っかかれてT-ウィルスに感染してしまいます。

アンブレラの部隊に確保されたマットは、「ネメシス計画」の被験者として選ばれました。

感染から変異への過程を利用し、大規模な改造手術が施されます。

かつての人間としての姿は完全に失われ、アンブレラの命令に従う生物兵器へと作り変えられたのです。

映画第2作『バイオハザードII アポカリプス』で、ネメシスはラクーンシティに投入されます。

ゲーム版と同様にロケットランチャーを装備していますが、映画版では前腕に装着されたガトリングガンも追加されています。

アリスとの戦いで人間性を取り戻した理由

映画版ネメシスの特徴は、物語の終盤で人間性を取り戻す展開です。

アンブレラの命令に従いS.T.A.R.S.隊員を追い詰めていたネメシスでしたが、アリスとの直接対決で変化が起きます。

アリスはネメシスの瞳が素体となったマットの瞳のままであることに気づきます。

戦いの中で、マットの記憶がネメシスの意識の奥底から蘇り始めました。

アンブレラに実験台にされた記憶、アリスと共に戦った記憶が、プログラムされた殺戮本能を上回ったのです。

最終的に、ネメシスはアリスや生存者たちを守る側に転じました。

アンブレラのヘリコプターとの戦闘で、墜落してきた機体の下敷きになり命を落とします。

その後、ラクーンシティは核爆発で消滅し、ネメシスの遺体も完全に消し去られました。

ゲーム版と映画版の設定の違いまとめ

ゲーム版と映画版のネメシスには、以下のような根本的な違いがあります。

項目 ゲーム版 映画版
素体 T-103タイラント(クローン) マット・アディソン(人間)
寄生体 NE-α型を移植 T-ウィルス感染からの改造
知性の源 寄生体が脳を乗っ取り 元の人格が抑圧されている
人間性 最初から存在しない 抑圧されているが残存
最期 ジルに撃破される アリスを守り死亡
性格 純粋な殺戮兵器 悲劇的なキャラクター

映画版でネメシスが味方化する展開は、ゲームファンから強い批判を受けました。

「最大最強の敵を骨抜きにした」「なぜ最も恐ろしい敵を味方にしてしまうのか」という声が多く上がっています。

一方で、マットという人物の悲劇性に焦点を当てた物語として評価する意見もあります。

どちらが正しいということではなく、ゲーム版と映画版は別の作品として楽しむのがよいでしょう。

RE3リメイク版ネメシスの評価と批判点

2020年に発売されたバイオハザードRE:3では、ネメシスが現代の技術でリメイクされました。

しかし、この作品に対しては賛否両論の声が上がっています。

スクリプト依存で自由追跡が少ない問題

リメイク版ネメシスに対する最大の批判は、登場シーンがスクリプト(台本)依存になっている点です。

バイオハザードRE:2のMr.X(タイラント)は、警察署内を自由に徘徊し、プレイヤーがどこにいても追いかけてきました。

この予測不能な追跡が、多くのプレイヤーに緊張感と恐怖を与えたのです。

一方、リメイク版のネメシスは、特定のイベントやボス戦でのみ登場する場面が多くなっています。

街のストリートエリアが縮小されたことにより、自由に追跡される場面が限られてしまいました。

ネメシスの登場タイミングが予測しやすくなり、「追われている恐怖」が薄れたという意見があります。

VG247のレビューでは、ネメシスがゲームの小さな部分でしか活動しておらず、主にスクリプトシーケンスかボス戦に限定されていると指摘されました。

デザイン変更への賛否両論

リメイク版ネメシスのビジュアルデザインについても、意見が分かれています。

新デザインでは、体中に警告ラベルが貼られた黒いプラスチック製の拘束具を身につけています。

胸部には寄生体を制御する大型の金属デバイスが取り付けられ、プロトタイプとしての未完成さが強調されました。

顔のデザインも変更され、両目が残った状態で、鼻は潰れて曲がった形になっています。

Eurogamerのレビューでは、大きな牙と潰れた鼻が「漫画的」だと批判されました。

GamesRadarは「バイオハザード3の主要な悪役が恐怖要素を失った」と評しています。

一方で、Red Bullは「殺せない、止められない、逃げても追いつかれる」と最恐ヴィランとして高く評価しました。

機動力の向上により、オリジナル版以上の脅威を感じるという肯定的な意見もあります。

オリジナル版ファンが感じた不満点

リメイク版に対するオリジナル版ファンの不満は、ネメシス以外の要素にも及んでいます。

ゲーム全体のボリュームが3〜4時間程度と短く、フルプライスに見合わないという声が多く上がりました。

時計塔エリアがボスアリーナのみに縮小されるなど、原作で人気だった要素が大幅にカットされています。

謎解き要素もほとんど削除され、探索型サバイバルホラーとしての魅力が薄れたという意見もあります。

オリジナル版のディレクターである青山和弘氏は、リメイク版の制作に参加できなかったことへの遺憾を表明したと報じられました。

ゲームカタログ@Wikiでは、「原作で好評だった数多くの要素が無闘に削除や変更された点に不満の声が集中しており、内容面で見ると『3』のリメイク作品としては『劣化』という評価を受けることが多い」と記されています。

バイオハザードRE:2の高評価と比較されることで、相対的に評価が下がってしまった面もあるでしょう。

ネメシスが登場する関連作品一覧

ネメシスはバイオハザード3以外にも、さまざまな作品に登場しています。

その人気と知名度は、シリーズを代表するキャラクターとしての地位を確立しています。

Dead by Daylightでのキラー参戦

2021年6月、ネメシスは非対称型対戦ホラーゲーム『Dead by Daylight』にキラー(殺人鬼)として参戦しました。

同時に、レオン・S・ケネディとジル・バレンタインがサバイバー(生存者)として追加されています。

Dead by Daylightでのネメシスは、固有能力「T-ウイルス」を持っています。

触手攻撃でサバイバーを汚染し、汚染レベルを上げることでダメージを与えやすくなる仕組みです。

また、マップ上にゾンビが2体配置され、自動的にサバイバーを追跡して攻撃します。

バイオハザードを知らないプレイヤーにもネメシスの恐怖が広まり、キャラクターの知名度向上に大きく貢献しました。

Marvel vs. Capcomシリーズでの活躍

ネメシスは格闘ゲーム『Marvel vs. Capcom』シリーズにもプレイアブルキャラクターとして参戦しています。

当初、『Marvel vs. Capcom 3: Fate of Two Worlds』への参戦が検討されましたが、「グロテスクすぎる」という理由でESRBレーティングを考慮して見送られました。

しかし、アップデート版の『Ultimate Marvel vs. Capcom 3』で参戦が実現します。

続編の『Marvel vs. Capcom: Infinite』にも登場し、ストーリーモードではA.I.M.brella(A.I.M.とアンブレラが融合した組織)のリーダーであるM.O.D.O.K.の手先として活動します。

クリス・レッドフィールドとマイク・ハガーに敗北するものの、強力なキャラクターとして存在感を示しました。

バイオハザード レジスタンス・Re:Verseでの役割

『バイオハザード レジスタンス』は、バイオハザードRE:3と同時に配信された非対称型対戦ゲームです。

マスターマインド(ゲームマスター役)が召喚できるクリーチャーとして、ネメシスが登場します。

プレイヤーが操作できるわけではありませんが、召喚されると圧倒的な力でサバイバーを追い詰めます。

『バイオハザード Re:Verse』は、バイオハザード ヴィレッジのコンパニオンゲームとして制作された対戦シューティングです。

プレイヤーはバイオハザードシリーズのキャラクターを操作して戦い、倒されるとクリーチャーに変身して復活できます。

ネメシスもプレイアブルキャラクターの一体として参戦しており、シリーズファンにはたまらない対戦が楽しめます。

ネメシスに関するよくある質問

ネメシスについて、多くのファンが疑問に思う点をまとめて解説します。

ネメシスは元々人間だったのか?

ゲーム版の正史において、ネメシスは「元人間」とは言えません。

確かに、素体となったT-103タイラントは人間の成人男性をベースにしています。

しかし、多くの場合はクローンが使用されており、特定の「元となった個人」が存在するわけではありません。

NE-α寄生体がタイラントの脳を完全に乗っ取っているため、仮に元の人間がいたとしても、その人格や記憶は完全に消去されています。

ネメシスに「元の人間としての自我」は存在しないのです。

ただし、映画版では異なります。

映画版ネメシスの正体はマット・アディソンという実在の人物であり、抑圧されながらも人間としての記憶が残っていました。

この設定の違いが、ゲームファンと映画ファンの間で混乱を生む原因となっています。

ネメシス-T02の02は何を意味する?

ネメシス-T02という名称の「02」は、NE-α寄生体を移植されたタイラントの2番目の個体であることを示しています。

ネメシス計画では複数のネメシス-T型が製造されましたが、実際に戦場へ投入されたのはT02のみです。

なぜT01ではなくT02が選ばれたのかについては、公式な説明はありません。

ただし、少なくとも2体のネメシス-T型が自我に目覚めて脱走を試みたという記録があり、T01はこの事件に関係していた可能性があります。

いずれにせよ、「02」という数字は、ネメシスが実験段階の存在であり、アンブレラがまだ量産体制を確立できていなかったことを示唆しています。

ネメシスを倒す方法と弱点は?

ゲーム中でネメシスを倒すには、各形態に応じた攻略法があります。

第1形態では、通常の武器でダメージを与え続けることで一時的にダウンさせることができます。

ただし、完全に倒すことは困難で、ストーリーが進むまで何度でも復活します。

この段階では無理に戦わず、回避して逃げることも有効な選択です。

第2形態では、弱点となる部位を狙って攻撃する必要があります。

リメイク版では四足歩行になるため、動きを予測しながら攻撃のタイミングを計ることが重要です。

最終形態の弱点は、体表に露出した赤い核(肉腫のような部位)です。

すべての核を破壊することでネメシスが一定時間ダウンし、その間に必要なアクションを実行できます。

最終的には、実験用レールガン(オリジナル版では「パラケルススの剣」、リメイク版では「FINGeR」)を使用して撃破します。

通常の武器では倒しきれない圧倒的な耐久力が、ネメシスの恐ろしさを物語っています。

まとめ:バイオハザード ネメシスの正体を知って恐怖を楽しもう

  • ネメシスの正体はNE-α寄生体とT-103タイラントの融合体である
  • 寄生体が宿主の脳を乗っ取り、高い知性と再生能力を獲得させる
  • 素体はクローンであり、ゲーム版では特定の「元人間」は存在しない
  • S.T.A.R.S.を狙う理由は洋館事件でのT-002撃破への報復である
  • タイラントとの最大の違いは知性と意思の有無にある
  • ネメシスの形態変化は進化ではなくダメージへの反応である
  • 映画版ではマット・アディソンが素体という独自設定が採用された
  • RE3リメイク版はスクリプト依存や短いボリュームで批判を受けた
  • Dead by DaylightやMarvel vs. Capcomなど多数の作品に参戦している
  • 最終形態の弱点は体表の赤い核であり、レールガンで撃破できる
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