バイオハザード ヴィレッジをプレイした多くの方が、ある疑問を抱えたのではないでしょうか。
「デュークとは一体何者なのか」という謎です。
主人公イーサン・ウィンターズを終始サポートしてくれる謎の商人デューク。
敵の陣地に堂々と店を構え、撃っても傷一つ負わず、フラスコの秘密まで知っている不思議な存在です。
本編では正体が明かされないまま物語が終わり、多くのプレイヤーがモヤモヤした気持ちを抱えています。
この記事では、デュークの基本情報から各考察説の検証、DLCで判明した新事実まで、デュークの正体に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。
デュークという謎めいたキャラクターの真相に、少しでも迫っていきましょう。
デュークとは何者?基本プロフィールと役割
デュークは、バイオハザード ヴィレッジで最も謎に包まれたキャラクターの一人です。
公式サイトでは「村のそこかしこに現れる男。
さまざまな物品を商っている」とだけ説明されており、詳しい素性は一切明かされていません。
ここでは、ゲーム内で確認できる基本的な情報を整理していきます。
バイオハザードヴィレッジに登場する謎の商人
デュークは、2021年に発売されたバイオハザード ヴィレッジ(バイオハザード8)で初めて登場したキャラクターです。
異常なまでの肥満体が特徴で、着ている洋服は腹周りの丈が足りず、下腹の肉が露出しています。
移動手段は箱馬車で、馬車の後ろを開くとそのまま販売所になる仕組みになっています。
物腰は非常に柔らかく、常にどっしりと構えた飄々とした態度を崩しません。
イーサンに対しては終始協力的で、「ウィンターズ様」と敬称をつけて呼びかけます。
コンセプトアートによると、デザインコンセプトは「グルメな商人」とされており、食事に対する強いこだわりを持つキャラクターとして描かれました。
声優は茶風林(日本語版)とAaron LaPlante(英語版)
デュークの日本語版声優は茶風林さんが担当しています。
茶風林さんは、名探偵コナンの目暮警部、サザエさんの磯野波平、ちびまる子ちゃんの永沢君など、数多くの有名キャラクターを演じてきたベテラン声優です。
英語版ではAaron LaPlante氏が声を担当しており、深みのある落ち着いた声でデュークの神秘的な雰囲気を表現しています。
茶風林さんの演技により、デュークは怪しさの中にも親しみやすさを感じさせるキャラクターとして日本のプレイヤーに受け入れられました。
イーサンをサポートする武器・アイテム販売人
ゲームシステム上、デュークはバイオハザード4の武器商人と同じポジションを担っています。
武器や弾薬、回復アイテムの売買に加え、銃器のチューンナップも行ってくれます。
さらに、イーサンが各地で入手した食材を調理し、ステータスを永続的に上昇させる料理を提供してくれるのも特徴です。
商品のラインナップはゲームの進行度に応じて変化し、弾薬類は一時的に在庫切れになることもあります。
デュークの周辺はセーフゾーンとなっており、どんな敵も追跡をやめて立ち去っていきます。
孤独な戦いを強いられるイーサンにとって、デュークは唯一の味方であり、心のよりどころとなる存在でした。
デュークの正体が明かされない理由と公式情報
バイオハザード ヴィレッジのストーリーを最後までプレイしても、デュークの正体は一切明かされません。
これは意図的な演出なのか、それとも今後の展開への伏線なのでしょうか。
公式から発表されている情報と、ゲーム内で確認できる手がかりを整理します。
ゲーム本編で正体は最後まで不明のまま
デュークの正体は、バイオハザード ヴィレッジ本編において最後まで明らかにされませんでした。
ストーリー終盤、ミランダに敗れて瀕死となったイーサンを救出したのがデュークです。
馬車でミランダのいる祭壇まで運ぶ道中、イーサンは「お前の正体は一体…」と問いかけます。
しかしデュークからは明確な答えは返ってきませんでした。
物語はそのまま最終決戦へと進み、村の爆発後にデュークがどうなったのかも描かれていません。
公式からも、デュークの正体に関する公式発表や設定資料での言及はなく、謎は謎のまま残されています。
「私にも存じかねます」発言の真意とは
イーサンの問いかけに対し、デュークは「ほっほっ、それは私自身も存じかねます」と答えました。
この発言には複数の解釈が可能です。
一つ目は、カドゥや菌根に感染して人間ではなくなった自分自身の存在を、デューク自身も把握できていないという解釈です。
二つ目は、菌根の記憶から生まれた存在であるため、自分の起源を理解していないという解釈になります。
三つ目は、単純に正体を明かしたくない、あるいは説明が複雑すぎるため、はぐらかしたという解釈も成り立ちます。
いずれにせよ、この発言はデュークが普通の人間ではないことを強く示唆しています。
コンセプトアートで判明した5人目の貴族設定
ゲームをクリアするとアンロックされるコンセプトアートに、デュークに関する興味深い記述が存在します。
「5人目の貴族というイメージでデザインされた」という一文です。
開発当初、デュークはミランダに仕える四貴族と同列の「5人目の貴族」として構想されていたことがわかります。
最終的に商人キャラクターとして採用されましたが、貴族としての設定の名残がデザインや名前に反映されています。
「デューク(Duke)」という名前自体が公爵を意味し、貴族階級の中で最高位の爵位を表しているのです。
この設定が残されていることから、デュークが単なるゲームシステム上の存在ではなく、ストーリー上も重要な意味を持つキャラクターとして位置づけられていたことがうかがえます。
デュークの正体に関する主要考察説まとめ
デュークの正体については、発売当初から多くのプレイヤーやファンによって様々な考察が行われてきました。
ここでは、特に有力とされる主要な考察説を、根拠と問題点を含めて詳しく解説します。
カドゥ高適合者説:撃っても死なない理由
最も有力な考察説の一つが、デュークはカドゥの高適合者であるという説です。
バイオハザード4の武器商人は攻撃すると倒すことができましたが、デュークはパイプ爆弾やロケットランチャーで攻撃しても傷一つ負いません。
「弾の無駄遣いにはご注意を」と余裕たっぷりに忠告してくるほどです。
バイオハザード ヴィレッジの設定では、カドゥへの適合率が高い者ほど再生能力が高くなり、体格も大きくなるとされています。
デュークの異常なまでの巨体と不死身ぶりは、この設定と完全に一致します。
カドゥの適合者であれば、ライカンや四貴族から襲われないことも説明がつきます。
ただし、これほど適合率が高いのであれば、なぜ四貴族に選ばれなかったのかという疑問が残ります。
菌根の化身説:神出鬼没の移動能力の謎
デュークが菌根(メガマイセート)の化身、あるいは菌根から生まれた存在であるという説も有力です。
デュークはドミトレスク城の中、人工湖の廃屋、ハイゼンベルク工場のエレベーター内など、およそ馬車では到達できない場所にも平然と姿を現します。
本人曰く「商いは場所を選びません」とのことですが、その移動方法は明らかに常識を超えています。
菌根は村の地下に広がるネットワークを形成しており、デュークがこの菌根を通じて移動しているとすれば、神出鬼没の出現も説明できます。
イーサンが既に人間ではないことを見抜いていた点も、同じ菌根に関係する存在であれば納得がいきます。
この説の問題点は、菌根の化身であるならば、なぜミランダを倒す側に協力したのかという動機の説明が難しいことです。
本物のベネヴィエント説:ドナとの関係性
デュークこそが本物のベネヴィエント家の人間であり、ドナは偽物だったという説も存在します。
四貴族の中で、ドナ・ベネヴィエントだけは倒しても結晶体が手に入らず、アンジー人形だけが残りました。
他の三人は結晶化してデュークに売却できたにもかかわらず、ドナだけが例外的な扱いを受けています。
また、伝承に登場する「死神の衣」という表現が、ベネヴィエントと直接結びつかないという指摘もあります。
ベネヴィエント邸の庭には「クラウディア・ベネヴィエント」という人物の墓があり、この人物との関連を指摘する声もあります。
ただし、DLCのシャドウズ オブ ローズで登場した「仮面の公爵」は本物のデュークとは別存在と判明しており、この説の根拠は弱まっています。
コネクション説:なぜローズの情報を知っていたのか
デュークが悪の組織「コネクション」の一員であるという説も提唱されています。
コネクションはミランダの研究に協力しており、ローズの存在をミランダに教えた組織です。
デュークがローズの情報やフラスコの秘密を知っていたのは、コネクションの情報網を通じて得た可能性があります。
バイオハザード4の武器商人との交友関係や、B.O.W.の素材を買い取る行為も、闇組織との関係を示唆しているとも解釈できます。
しかし、この説には大きな問題点があります。
コネクションの重要人物であれば、クリスたちに目をつけられているはずですが、デュークは村で堂々と商売をしています。
また、ミランダを倒す側に協力するのは、組織の利益と矛盾する行動です。
イーサンだけに見える幻覚説の根拠と矛盾点
デュークはイーサンにしか見えない幻覚、あるいは菌根が作り出した精神的な存在であるという説もあります。
根拠となるのは、ゲーム中でデュークを認識しているのがイーサンただ一人であるという点です。
ドミトレスクはデュークの部屋に入っても彼を認識せず、ライカンも襲ってきません。
イーサン自身がE型特異菌に感染した存在であり、菌根内の記憶を利用して作られた存在を知覚できるという解釈です。
しかし、この説には明確な矛盾があります。
武器や弾薬といった物理的なアイテムが実際に手に入ること、そしてハイゼンベルク工場から瀕死のイーサンを救出し、ミランダのもとまで運んだという事実は、幻覚では説明できません。
デュークとバイオ4武器商人の関係は?
デュークとバイオハザード4の武器商人には、何らかの繋がりがあることがゲーム内で示唆されています。
両者の関係性を示す証拠と、そこから導き出される推測を詳しく見ていきましょう。
「昔の友の口癖」発言が示す友人関係
ドミトレスク城でデュークの大店を利用していると、時折興味深いセリフを聞くことができます。
「『何 買うんで?』…昔の友の口癖でしてね」という発言です。
英語版では「What’re ya buying?」と表記されており、これはバイオハザード4の武器商人が使っていたフレーズとほぼ同一です。
バイオハザード4の武器商人は、プレイヤーに話しかけるたびに「What are ya buying?」と独特の訛りで問いかけてきました。
デュークがこのフレーズを「昔の友の口癖」と表現していることから、両者が以前から友人関係にあったことが明確に示唆されています。
バイオハザード ヴィレッジの舞台はルーマニア、バイオハザード4の舞台はスペインであり、いずれもヨーロッパです。
両者がヨーロッパ全域を商圏とする商人仲間であった可能性は十分に考えられます。
フクロウの紋章と商人組織の存在
デュークに関連して頻繁に登場するシンボルが、フクロウの紋章です。
ミランダに敗れたイーサンを救出し、馬車で運ぶシーンでは、馬車の床にフクロウの紋章が描かれた絨毯が敷かれています。
この紋章の下には「L’ARGENT DÉFEND LE DROIT」というフランス語の銘文が記されており、「金は法を守る」あるいは「権利は金銭によって保証される」という意味を持ちます。
また、ショップメニュー画面の右下にも同じフクロウの紋章が表示され、「The Right Honourable Lady Carolyn Margaret Devine」という名前が添えられています。
フクロウは西洋において「知恵の象徴」「魔除けの象徴」とされ、ギリシャ神話では女神アテナの使いとして描かれます。
これらの手がかりから、デュークとバイオ4の武器商人は、フクロウを紋章とする商人組織に所属している可能性が浮上します。
金銭至上主義を掲げ、敵味方を問わず取引を行う中立的な組織の存在が示唆されているのです。
フクロウの紋章とスペンサーとの関連性
デュークの馬車内に描かれたフクロウの紋章は、バイオハザードシリーズ全体を通じて重要な意味を持つ可能性があります。
特に、アンブレラ創設者であるオズウェル・E・スペンサーとの関連が指摘されています。
馬車内の紋章「L’ARGENT DÉFEND LE DROIT」の意味
馬車の床に敷かれた絨毯には、フクロウの紋章とともに「L’ARGENT DÉFEND LE DROIT」という銘文が刻まれています。
フランス語で書かれたこの文言は、「金は法を守る」「金は権利を守る」という意味を持ちます。
言い換えれば、「権利や正義は金銭によって初めて保証される」という金銭至上主義的な価値観を表しています。
貴族階級の紋章には、家訓や信条を示すモットーが添えられることが一般的です。
この銘文が示すのは、デュークが属する組織、あるいはデューク自身の家系が、金銭と権力を重視する貴族であるという可能性です。
フランス語で記されている点も注目に値します。
かつてのイギリス貴族はフランス語を公用語としており、デュークがイギリス貴族である説を補強する材料となっています。
オズウェル・E・スペンサーとの接点はあるのか
バイオハザードシリーズの諸悪の根源とも言えるオズウェル・E・スペンサーは、イギリスの名門貴族出身です。
スペンサーはアンブレラ社の創設者であり、T-ウイルスをはじめとする生物兵器の開発を主導した人物として知られています。
興味深いことに、スペンサーはかつてミランダのもとで学んでおり、菌根やメガマイセートについての知識を得ていました。
ミランダの研究に触発されて、スペンサーは不老不死の研究に傾倒していったとされています。
デュークとスペンサーが同じイギリス貴族であること、そしてミランダを通じた間接的な繋がりが存在する可能性は否定できません。
フクロウの紋章がスペンサー家と何らかの関係を持つのか、あるいは全く別の組織のシンボルなのかは、現時点では明らかになっていません。
今後のシリーズ展開で、この謎が解き明かされることを期待する声も多く上がっています。
DLCシャドウズオブローズで判明した新事実
2022年に配信されたDLC「シャドウズ オブ ローズ」では、デュークに関する重要な新情報が明らかになりました。
本編では謎のままだった部分に、一定の回答が示されています。
仮面の公爵は本物のデュークではない
シャドウズ オブ ローズの物語では、菌根の記憶世界に迷い込んだローズの前に「仮面の公爵」と呼ばれる人物が登場します。
この人物は、顔を仮面で隠している以外はデュークに瓜二つの容姿をしており、声も同じです。
しかし、重要な事実として、この仮面の公爵は本物のデュークではありません。
仮面の公爵の正体は、菌根の中に意識を残していたミランダが、蓄積された人々の記憶を編集して作り出した存在です。
つまり、デューク本人でもなければ、デューク自身の記憶から作られた存在でもないのです。
この事実により、本編のデュークとDLCに登場する仮面の公爵は、明確に別の存在であることが確定しました。
菌根内で作られた偽物の正体と特徴
仮面の公爵は、ミランダが娘エヴァの器を作り出す実験の過程で偶然生まれた存在です。
菌根内には膨大な生物の記憶が蓄積されており、ミランダはこれらを寄せ集めてエヴァの器を作ろうとしていました。
しかし実験は失敗し、意図せず仮面の公爵のような存在が生まれてしまったのです。
ミランダ自身も「何故か見覚えのある風体」と記録しており、本物のデュークの存在を認識していたことがうかがえます。
仮面の公爵の特徴として、顔面の欠損を仮面で隠していることと、強い嗜虐性を持つことが挙げられます。
本編のデュークが物腰柔らかで協力的だったのに対し、仮面の公爵はローズを執拗に追い詰め、その苦しむ姿を楽しむという残酷な性格を持っています。
この対比は、菌根から不完全に作られた存在が、オリジナルとは全く異なる性質を持つことを示しています。
本物のデュークの生死と現在の所在
DLCで仮面の公爵の正体が明かされた一方で、本物のデュークについては新たな情報がほとんど追加されませんでした。
本編終盤で村が爆発した後、デュークがどうなったのかは依然として不明のままです。
デュークの神出鬼没な性質と、撃っても死なない不死身ぶりを考えれば、爆発前に撤退していた可能性は十分にあります。
「今回の騒ぎのおかげで私は大事なシマを一つ失ってしまいましたよ…」という発言からも、デュークにとってこの村は商売地域の一つに過ぎなかったことがわかります。
本物のデュークが生きているのか、死んでいるのか、そしてどこにいるのか。
これらの疑問は、シャドウズ オブ ローズでも回答されず、今後のシリーズ作品に持ち越されることになりました。
デュークが敵に襲われない理由を検証
デュークの最も不可解な特性の一つが、敵対的な存在から一切攻撃されないという点です。
ライカンが徘徊する村の中でも、四貴族の拠点内でも、デュークは平然と商売を続けています。
この謎について、考えられる理由を検証していきます。
ドミトレスク城やハイゼンベルク工場に堂々と出現
デュークは、ストーリーの進行に合わせて様々な場所に先回りして店を構えます。
ドミトレスク城内の外商室、人工湖の水門操作機がある建物、ハイゼンベルク工場のエレベーター内など、いずれも敵の勢力圏内です。
特にドミトレスク城では、来客名簿に2月1日にデュークとの商談予定が記録されており、ドミトレスク夫人と正式な取引関係にあったことが確認できます。
ハイゼンベルク工場では、エレベーターで移動するたびにデュークがフロアに現れ、本を読みながら涼しい顔で商売を続けます。
最初に通った時は何もなかった場所に、少し経ってから戻ると大量の商品とともにデュークが鎮座しているという光景も珍しくありません。
どうやって移動してきているのか、なぜ敵に発見されないのか、ゲーム内で明確な説明はありません。
ライカンや四貴族から攻撃されない謎
村には凶暴なライカンが徘徊しており、人間であれば即座に襲われます。
しかしデュークは、村の中心部にある聖杯の祭壇で堂々と店を開いていても、一度もライカンに攻撃されることがありません。
四貴族についても同様です。
ドミトレスク夫人は娘たちの仇であるイーサンを執拗に追いかけますが、デュークの部屋に入っても彼を認識していないかのように振る舞います。
考えられる理由の一つは、デュークがカドゥの適合者であり、同じ菌根に属する存在として認識されているという解釈です。
ライカン同士が互いに攻撃しないのと同様に、デュークも同類として扱われている可能性があります。
もう一つの可能性は、デュークが何らかの認識阻害能力を持ち、自分の存在を周囲から認識されないようにしているという解釈です。
セーフゾーンを形成できる能力の考察
デュークの周辺はセーフゾーンとして機能し、どんな敵も追跡をやめて立ち去っていきます。
この現象は、単なるゲームシステム上の都合ではなく、デュークの能力として解釈することも可能です。
ベネヴィエントが幻覚を見せる能力を持っていたように、デュークは「自分の存在を相手から見えなくする」認識操作能力を持っているのかもしれません。
この能力の範囲内にいるイーサンも、敵の認識から外れるという理屈です。
あるいは、デュークが四貴族以上の存在であり、ミランダからも一目置かれる特別な立場にあったという可能性もあります。
「Duke(公爵)」は「Lord(卿)」より上位の爵位であり、四貴族よりも高い階級にあることを示唆しています。
いずれにせよ、デュークが普通の人間ではないことは確実であり、何らかの超常的な能力を持っていると考えるのが自然でしょう。
デュークの名前「Duke」に隠された意味
デュークという名前には、単なる固有名詞以上の意味が込められています。
名前の由来と、そこから読み取れる設定を詳しく見ていきましょう。
公爵を意味する貴族階級の最高位
「Duke」は英語で公爵を意味し、貴族階級の中で最高位の爵位です。
貴族の階級は一般的に、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵の5つに分けられ、公爵はその頂点に位置します。
王族以外で最も高い身分を持つ存在であり、広大な領地を治め、莫大な富と権力を持つ階級です。
バイオハザード ヴィレッジに登場する四貴族は「Lord」と呼ばれていますが、日本語では「卿」と訳されます。
Lordは広い意味で貴族や領主を指す言葉ですが、爵位としてはDukeより下位に位置します。
つまり、名前の意味だけで言えば、デュークは四貴族よりも格上の存在ということになります。
コンセプトアートで「5人目の貴族」として構想されていたことと合わせると、デュークがミランダの配下ではなく、対等かそれ以上の存在であった可能性が浮かび上がります。
英語表記「the Duke」が示す称号としての意味
ゲームの英語版では、デュークは「the Duke」と表記されています。
定冠詞「the」がついていることは、非常に重要な意味を持ちます。
英語で人名を呼ぶ際に定冠詞をつけることは通常ありませんが、称号や肩書きの場合は定冠詞がつきます。
つまり「the Duke」は「デュークさん」という人名ではなく、「公爵」という称号を指しているのです。
この表記から、デュークは個人名ではなく、公爵という地位にある人物であることがわかります。
本名は別に存在し、「公爵」という称号で自らを呼ばせている可能性が高いと考えられます。
バイオハザード4の武器商人も本名は明かされておらず、両者には共通点が多く見られます。
イギリス貴族説とフランス語発言の関係
「Duke」という言葉は、主にイギリスの公爵を指す際に使われます。
フランスでは「duc(デュック)」、ドイツでは「Herzog(ヘルツォーク)」と表記が異なります。
ゲーム内で「Duke」と表記されていることから、デュークはイギリス出身の貴族である可能性が高いと推測されます。
興味深いのは、デュークが時折「オ・ルボワール」というフランス語を使う点です。
「オ・ルボワール(Au revoir)」はフランス語で「また会いましょう」を意味する別れの挨拶です。
一見矛盾するようですが、歴史的にイギリス貴族はフランス語を公用語として使用していました。
ノルマン征服以降、イギリスの宮廷ではフランス語が話されており、貴族階級では長らくフランス語が教養の証とされていたのです。
デュークがフランス語を使うことは、イギリス貴族としての出自を示す証拠とも解釈できます。
デュークはなぜフラスコの秘密を知っていたのか
デュークは、ローズの存在やフラスコの秘密など、本来知り得ないはずの情報を把握していました。
単なる商人がなぜこれほど詳しい情報を持っていたのか、考えられる理由を検証します。
ドミトレスクとの商談記録から読み解く情報網
ドミトレスク城の来客名簿には、2月1日にデュークとの商談予定が記録されています。
イーサンが村に到着したのが2月9日であることから、デュークはイーサンが来る約1週間前にドミトレスク夫人と取引を行っていたことがわかります。
デュークはドミトレスクを「夫人」と敬称をつけて呼び、良好な取引関係を築いていたようです。
商談の場で、ミランダの計画やフラスコについての情報を入手した可能性は十分にあります。
貴族や商人としての立場を利用し、取引相手から巧みに情報を引き出すのは、商売人として当然のスキルです。
ドミトレスク夫人に口紅を、ハイゼンベルクに葉巻をプレゼントしながら、物腰柔らかく村の情報を聞き出していた姿が想像できます。
四貴族との取引で得た村の内部情報
デュークは四貴族全員と何らかの取引関係にあったと考えられます。
ドミトレスク城には専用の外商室が用意されており、正式な取引相手として認められていたことは明らかです。
村の記録には「太った商人」に関する言及もあり、デュークが以前から村で商売を行っていたことがうかがえます。
村人のエルネストには、外部の情報を得るために古い新聞を持ってきてほしいと頼まれ、実際に届けていたという記録も残っています。
ミランダが外部との接触を禁じていた村において、デュークは唯一の外部との窓口として機能していたのです。
この立場であれば、村の内部事情やミランダの計画について詳しく知っていても不思議ではありません。
四貴族それぞれとの取引を通じて、断片的な情報を集め、全体像を把握していた可能性が高いと言えるでしょう。
デュークの正体考察で最も有力な説は?
これまで様々な考察説を紹介してきましたが、結局のところどの説が最も有力なのでしょうか。
各説の根拠と問題点を比較検証し、現時点での結論を導き出します。
各考察説の根拠と問題点を比較検証
主要な考察説について、根拠の強さと問題点を整理すると以下のようになります。
| 考察説 | 主な根拠 | 問題点 | 有力度 |
|---|---|---|---|
| カドゥ高適合者説 | 撃っても死なない、巨体、敵に襲われない | 四貴族に選ばれなかった理由が不明 | 高 |
| 菌根の化身説 | 神出鬼没の移動、イーサンの正体を見抜いた | ミランダを倒す側に協力した動機が不明 | 高 |
| 本物のベネヴィエント説 | ドナだけ結晶化しない、クラウディアの墓 | DLCで仮面の公爵は別存在と判明 | 中 |
| コネクション説 | 武器商人との交友、ローズの情報を把握 | クリスに目をつけられていない、ミランダを倒す側に協力 | 低 |
| イーサンの幻覚説 | 他キャラがデュークを認識しない | 物理的なアイテムの受け渡し、イーサンを運んだ事実 | 低 |
総合的に見ると、カドゥ高適合者説と菌根の化身説が最も有力と考えられます。
両者は矛盾するものではなく、「カドゥに感染した高適合者であり、かつ菌根と深い関わりを持つ存在」という形で両立する可能性もあります。
ゲームシステム上の存在という見方も
考察とは別の視点として、デュークは単にゲームシステム上必要だったから存在するという見方もあります。
バイオハザード4の武器商人と同様に、プレイヤーをクリアに導くための存在として用意されたキャラクターです。
重要な情報を知っていることや、敵の陣地に堂々といることは、ゲーム進行上の都合として割り切ることもできます。
「私にも存じかねます」という発言も、あえて謎を残すことでプレイヤーに考察の余地を与え、ゲームへの没入感を高める演出だったのかもしれません。
バイオハザード4の武器商人も発売から20年以上が経過していますが、公式から正体が明かされたことはありません。
デュークも同様に、謎は謎のまま残されることで、キャラクターとしての魅力が保たれている側面があります。
ただし、コンセプトアートでの「5人目の貴族」設定や、ストーリーへの深い関わりを考えると、何らかの裏設定が存在する可能性は十分にあると言えるでしょう。
バイオハザード9でデュークは再登場するのか
デュークの正体は本編でもDLCでも明かされないまま、物語は幕を閉じました。
今後のシリーズ展開で、デュークが再び登場する可能性はあるのでしょうか。
村の爆発後のデュークの行方
バイオハザード ヴィレッジのエンディングでは、イーサンの自己犠牲により村全体が爆発で消滅します。
この爆発の後、デュークがどうなったのかは一切描かれていません。
ミランダとの最終決戦に向かうイーサンを見送った後、デュークは姿を消しています。
デュークの神出鬼没な性質と、撃っても死なない不死身ぶりを考慮すれば、爆発前に安全な場所へ退避していた可能性は高いと考えられます。
「今回の騒ぎのおかげで私は大事なシマを一つ失ってしまいましたよ…」という発言からも、デュークにとってこの村は多くの商売地域の一つに過ぎなかったことがわかります。
ヨーロッパ全域、あるいは世界各地で商売を行っているのであれば、一つの村を失ったとしても活動を続けることは可能でしょう。
今後のシリーズで正体が明かされる可能性
バイオハザードシリーズには、クリア後に行方不明となったキャラクターが多数存在します。
バイオハザード4の武器商人もその一人であり、20年以上経った今でも正体は謎のままです。
デュークも同様に、正体が明かされないまま終わる可能性は十分にあります。
しかし、デュークには武器商人にはなかった要素がいくつか存在します。
フクロウの紋章、「the Duke」という称号、5人目の貴族という初期設定、そしてストーリーへの深い関わりです。
これらの要素は、今後のシリーズで回収される伏線として機能する可能性を秘めています。
バイオハザード9が発表された際には、デュークの再登場や正体の解明に期待するファンの声が多く上がることは間違いないでしょう。
謎めいた存在のまま終わるのか、それとも全ての謎が明かされる日が来るのか。
デュークの今後の動向から、目が離せません。
まとめ:バイオハザード8デュークの正体を振り返る
- デュークはバイオハザード ヴィレッジに登場する謎の商人で、日本語版声優は茶風林
- ゲーム本編でもDLCでも正体は最後まで明かされず、「私にも存じかねます」と本人も語る
- コンセプトアートでは「5人目の貴族」としてデザインされた経緯が判明している
- 最も有力な考察説はカドゥ高適合者説と菌根の化身説の二つ
- 「Duke」は公爵を意味し、四貴族の「Lord」より上位の爵位を示す
- バイオ4の武器商人とは「昔の友」として友人関係にあったことが示唆される
- フクロウの紋章と「L’ARGENT DÉFEND LE DROIT」の銘文が商人組織の存在を暗示
- DLCの仮面の公爵は本物のデュークとは別の存在であることが確定
- ドミトレスクら四貴族との取引を通じて村の内部情報を把握していた可能性が高い
- 村の爆発後の行方は不明だが、今後のシリーズでの再登場に期待が寄せられる

コメント