スターオーシャン3のストーリーがひどいと批判される核心的な理由

2003年に発売された「スターオーシャン3 Till the End of Time」は、発売から20年以上が経過した現在でも、ストーリーに関する議論が絶えない作品です。

「なぜSO3のストーリーは批判されるのか」「本当にひどいのか」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

実際、本作は戦闘システムや音楽面では高い評価を得ながらも、終盤のストーリー展開によってファンの間で大きな賛否両論を巻き起こしました。

この記事では、スターオーシャン3のストーリーが批判される具体的な理由から、擁護派の意見、シリーズ全体への影響、そして今後のリメイクの可能性まで、あらゆる角度から詳しく解説していきます。

これからプレイを検討している方も、過去にプレイして疑問を感じた方も、本作への理解を深める参考にしてください。

目次

スターオーシャン3のストーリーがひどいと批判される核心的な理由

スターオーシャン3のストーリーが批判される最大の理由は、終盤で明かされる「FD人設定」にあります。

この設定により、これまでプレイヤーが体験してきた壮大な物語の根幹が覆されることになりました。

FD人設定とは?世界がゲーム内の仮想空間だったという衝撃の真実

FD人設定とは、主人公フェイトたちが暮らす宇宙全体が、FD人(Four Dimension=4次元人)によって作られた仮想空間「エターナルスフィア」であったという設定です。

つまり、プレイヤーが冒険してきた世界は、高次元の存在であるFD人が運営する一種のシミュレーションゲームだったのです。

FD人はプレイヤーが住む3次元よりもさらに高い次元に存在しており、エターナルスフィアは彼らにとってのエンターテインメントコンテンツでした。

この設定は物語の終盤で突如として明かされ、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。

「自分たちがゲームのキャラクターだった」という展開は、一部のプレイヤーから「夢オチに近い禁じ手」として強い批判を受けることになったのです。

ラスボスがゲーム会社の社長という展開への批判

スターオーシャン3のラスボスは、エターナルスフィアを運営する「スフィア社」の社長であるルシファーです。

従来のRPGで見られる魔王や神といった存在ではなく、ゲーム会社の経営者がラスボスという展開は、プレイヤーの予想を大きく裏切るものでした。

ルシファーは作中で「0と1の集合体にすぎない分際で!」というセリフを発しており、フェイトたちを明確にプログラムとして見下しています。

また、途中で戦うボスキャラクターであるアザゼル、ベルゼブル、ベリアルなども、実はスフィア社の役員という設定になっています。

悪魔の名を持つ彼らの正体が会社の重役だったという展開に、「なんでゲーム会社の社員があんなに強いのか」という疑問の声も上がりました。

SO1・SO2の世界観を全否定したと言われる理由

スターオーシャン3のFD人設定は、本作だけでなくシリーズ全体に影響を及ぼす重大な設定でした。

エターナルスフィアには過去作の世界も含まれているため、SO1やSO2で描かれた冒険も全て「仮想空間内の出来事」だったことになります。

シリーズファンにとって、過去作の思い出深い物語がプログラム内のデータに過ぎなかったという事実は、大きなショックを与えました。

「1と2の世界観をブチ壊してくれた」「今までの旅はなんだったのか」という批判が噴出したのは、この設定が過去作を含めたシリーズ全体を巻き込んでしまったからです。

もしFD人設定がSO3単体で完結するものであれば、ここまでの批判は起きなかったかもしれません。

ストーリー批判の詳細な内容と具体的な声

ストーリーへの批判は発売当時から現在に至るまで、様々な形で表明されてきました。

具体的にどのような点が問題視されているのか、詳しく見ていきましょう。

「夢オチに近い禁じ手」と言われる終盤の展開

FD人設定が「禁じ手」と呼ばれる理由は、それまで積み上げてきた物語の価値を一気に損なってしまう展開だからです。

フェイトたちの冒険、仲間との絆、敵との戦いなど、全てが仮想空間内の出来事だったと明かされることで、プレイヤーが感情移入してきた物語が相対化されてしまいます。

「どうせデータ空間の出来事だしな」と白けてしまうプレイヤーが少なからず存在したのは、この設定がもたらす虚無感によるものでした。

夢オチが物語において忌避されるのと同様に、「全ては仮想現実でした」という展開も、読者やプレイヤーの感情的投資を無にしてしまう危険性を持っています。

前半は好評なのに後半で評価が急落する理由

スターオーシャン3のストーリーは、前半と後半で評価が大きく異なります。

前半部分では、宇宙旅行からの未開惑星への不時着、文明の異なる世界での冒険といった王道のスペースオペラ展開が好評を博していました。

リゾート惑星ハイダから始まり、ヴァンガード3号星、エリクール2号星と惑星を渡り歩く展開は、「星の海を巡る物語」というシリーズのコンセプトに合致するものでした。

しかし後半になり、FD世界の存在が明らかになると状況は一変します。

「舞台が変わるあたりからやる気をなくした」「後半のストーリーの飛躍っぷりはすごい」といった声が多く聞かれるのは、前半で築いた世界観が後半で根底から覆されてしまうからです。

「シリーズファンを馬鹿にしている」という意見の根拠

一部のファンからは、FD人設定が「シリーズファンを馬鹿にしている」という厳しい批判が寄せられています。

この意見の根拠は、長年シリーズを愛してきたファンの思い入れが、設定一つで否定されたように感じられる点にあります。

SO1やSO2のキャラクターたちに感情移入し、彼らの物語に心を動かされてきたファンにとって、それらが全てプログラム内の出来事だったという設定は受け入れがたいものでした。

また、SO3はナンバリングタイトルでありながら、シリーズの時系列では最も未来(宇宙暦772年)を描いています。

シリーズの集大成となるべき位置にある作品で、全てを相対化してしまう設定を採用したことへの疑問も、批判の背景にあります。

賛否両論あり?ストーリーを擁護する意見も存在する

スターオーシャン3のストーリーは批判一辺倒ではありません。

独自の視点から本作を評価し、擁護する意見も確実に存在しています。

単体作品として見れば完成度は高いという評価

シリーズ全体への影響を考慮しなければ、SO3のストーリーは単体作品として一定の完成度を持っています。

宇宙から始まり、未開惑星での冒険を経て、世界の真実に迫るという構成は、スケールの大きな物語として成立しています。

主人公フェイトに隠された秘密が徐々に明らかになる展開や、仲間たちとの関係性の構築など、RPGとしての基本的な要素はしっかりと押さえられているという評価もあります。

「シリーズものじゃない単独の作品ならあのストーリーでも許せた」という意見は、本作が持つ物語としてのポテンシャルを認めるものといえるでしょう。

宇宙の創造主との戦いという壮大なテーマへの肯定的意見

FD人設定を肯定的に捉える見方もあります。

「宇宙とはいつどのように始まったのか」という根源的な問いに対して、スターオーシャンシリーズとしての一つの解答を示したという解釈です。

自分たちの存在が実は高次元の存在によって創造されたものだったと知り、それでも自らの意志で生きることを選ぶというテーマは、哲学的な深みを持っています。

創造主であるルシファーに立ち向かい、自分たちの存在意義を示す戦いは、スケールとしては史上最大級のものといえます。

「冷静に考えなければ普通に面白い」という評価は、この壮大なテーマ性を認めた上での意見です。

哲学的解釈で納得できるという声

FD人設定を哲学的に解釈し、納得している層も存在します。

エターナルスフィア内の生命体は、FD人が直接操作できるわけではなく、独自の意志を持って行動しています。

つまり、この世界が0と1の集合体であったとしても、その中で生きる生命自体には何ら変わりがないという考え方です。

私たちの世界も、より高次の存在から見ればシミュレーションである可能性を論じる「シミュレーション仮説」は、現実の哲学や科学の分野でも議論されているテーマです。

SO3はゲームという形式でこのテーマに挑戦した作品として、再評価する動きも見られます。

ストーリー以外の問題点も多かった

スターオーシャン3への批判は、ストーリーだけに留まりませんでした。

発売当初の技術的な問題やゲームシステムの複雑さも、本作の評価を下げる要因となっています。

発売当初のフリーズバグが与えた悪印象

スターオーシャン3は発売当初、特定の型番のPS2(SCPH-10000など)で深刻なフリーズバグが発生しました。

レベル上げやダンジョン探索中に突然ゲームが停止し、それまでの進行が全て無駄になるという事態が頻発したのです。

「40分間レベル上げしてフリーズ」「ボス戦で必ずフリーズする」といった報告が相次ぎ、ソニー・コンピュータエンタテインメントが不具合対応を行う事態にまで発展しました。

修正版が配布されたものの、完全には解決されなかったという声もあり、ストーリーの評価以前にゲームとしての信頼性を損なう結果となりました。

後に発売されたディレクターズカット版では多くのバグが修正されていますが、発売当初の悪印象は長く尾を引くことになりました。

Gutsシステムによる戦闘の煩雑さ

SO3で導入された「Guts」システムは、戦闘に戦略性を加える意図で採用されましたが、一部のプレイヤーからは「ただ面倒なだけ」という評価を受けました。

Gutsは行動力を表すパラメータで、小攻撃、大攻撃、プロテクトという三すくみの関係が設定されています。

理論上は戦略的な駆け引きが生まれるはずでしたが、実際にはテンポの悪化や必殺技使用回数の制限といった不満につながりました。

また、MPが0になると戦闘不能になるという仕様も追加され、「気づいたら仲間が死んでいた」という状況が頻発するようになりました。

戦闘システムの評価はプレイヤーによって大きく分かれ、賛否両論となっています。

アイテムクリエイションの複雑化と金策難

シリーズの特徴であるアイテムクリエイションも、SO3では大幅に複雑化しました。

従来作では各キャラクターが自由なタイミングで実行できましたが、本作では「ファクトリー」と呼ばれる専用施設に行く必要があります。

さらに「クリエイター」と呼ばれるNPCを雇用しないと良い装備が作れないなど、システムが難解になりました。

敵を倒して得られる金額が少ない一方で、アイテムクリエイションには大量の資金が必要となり、金策に苦しむプレイヤーが続出しました。

「攻略本がないと意味不明」「金だけ吸われていく」という声は、システムの親切さに欠ける設計への不満を表しています。

スターオーシャンシリーズ内での評価比較

SO3の評価をより深く理解するためには、シリーズ全体の中での位置づけを把握することが重要です。

他作品との比較から、SO3の特徴が浮かび上がってきます。

シリーズ最高傑作SO2との決定的な違い

スターオーシャンシリーズで最高傑作と呼ばれることが多いのは、SO2(セカンドストーリー)です。

SO2は2023年にリメイク版「スターオーシャン セカンドストーリーR」が発売され、Steamで「圧倒的に好評」の評価を獲得するなど、現在でも高い人気を誇っています。

SO2とSO3の決定的な違いは、ストーリーの着地点にあります。

SO2は王道のRPGとして、仲間との絆や成長、敵との戦いを正面から描き切りました。

一方SO3は、メタ的な設定を導入することで物語を相対化してしまい、プレイヤーの感情的な満足度を損なう結果となりました。

項目 SO2 SO3
ストーリー評価 高評価 賛否両論
戦闘システム 好評 賛否両論
アイテムクリエイション シンプル 複雑
シリーズへの影響 正の影響 賛否両論

SO3以降のシリーズへ与えた影響

FD人設定は、SO3以降のシリーズ作品にも影を落としています。

SO4以降の作品は時系列的にはSO3より過去の時代を描いていますが、「結局は仮想空間内の出来事」という認識がプレイヤーの頭をよぎることになります。

この設定があるために、「どうせデータの中の出来事だしな」と物語に没入しきれないプレイヤーも存在します。

ただし、SO4以降の作品ではFD人設定への直接的な言及は避けられており、各作品を独立した物語として楽しむことは十分に可能です。

制作側もこの設定の扱いには慎重になっているようで、シリーズの展開において難しい遺産となっています。

SO6で復権したシリーズの現在地

2022年に発売されたSO6(スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE)は、シリーズ25周年記念作品として高い評価を獲得しました。

空中移動を活用した爽快な戦闘システムや、魅力的なキャラクター、王道のストーリー展開が好評を博しています。

SO6の時系列は宇宙暦583年で、SO3より約200年前の物語です。

FD人設定への直接的な言及はなく、独立した作品として楽しめる内容になっています。

SO6の成功とSO2Rの高評価により、スターオーシャンシリーズは復権の兆しを見せています。

SO3が残した課題を乗り越え、シリーズが新たな発展を遂げる可能性が出てきました。

今からSO3をプレイする際の注意点

賛否両論あるSO3ですが、現在でもプレイすることは可能です。

これからプレイを検討している方向けに、重要な情報をまとめます。

ディレクターズカット版とオリジナル版の違い

SO3には通常版(2003年2月発売)とディレクターズカット版(2004年1月発売)の2つのバージョンが存在します。

ディレクターズカット版では、通常版で問題となった多くのバグが修正されています。

また、追加キャラクターとしてミラージュ、アドレーが仲間にできるようになり、新エピソードや新ダンジョン、対戦モードなども追加されました。

戦闘システムにも調整が加えられ、キャンセルボーナスなどの新要素が導入されています。

現在入手できるバージョンは基本的にディレクターズカット版をベースにしており、これからプレイする方は改良版を遊ぶことができます。

現在プレイできる機種と購入方法

2024年現在、SO3をプレイできる主な方法はPS4版「ULTIMATE HITS HD スターオーシャン3 ディレクターズカット」です。

このバージョンは2017年3月にダウンロード専用で発売されました。

ディレクターズカット版をHDエミュレーター技術で高画質化したもので、PlayStation Storeから購入可能です。

PS2本体とオリジナルのディスクを所有している方は、そちらでプレイすることもできます。

ただし、オリジナル版はバグの問題があるため、可能であればディレクターズカット版を選ぶことをおすすめします。

シリーズ未経験者が遊んでも楽しめるか

SO3はシリーズの時系列で最も未来の時代を描いていますが、過去作との直接的なつながりは薄いです。

過去作のキャラクターが登場することもなく、SO3から始めてもストーリーを理解する上での支障はありません。

ただし、FD人設定が持つ意味合いを深く理解するためには、SO1やSO2をプレイしておくとより感慨深い体験になるでしょう。

シリーズ未経験者がSO3を楽しめるかどうかは、FD人設定を受け入れられるかどうかにかかっています。

メタ的な展開を面白いと思えるか、白けてしまうかは個人の感性によるため、事前に設定の概要を把握した上でプレイするかどうかを判断することをおすすめします。

SO3リメイクの可能性と今後の展望

SO2Rの成功を受けて、SO3のリメイクを望む声が高まっています。

今後の展望について、現時点で分かっている情報を整理します。

スクウェア・エニックスの公式見解

2023年12月時点で、スクウェア・エニックスはSO3リメイクに対するファンの期待を認識していることを明らかにしています。

ただし、具体的なリメイク計画については「現時点では未定」とされています。

公式が期待を認識しているという発言は、完全な否定ではないことを意味します。

今後の売上動向やファンの反応次第では、リメイクが実現する可能性は残されています。

SO2Rの成功がリメイクに与える影響

SO2Rは2023年11月に発売され、国内パッケージ版だけで初週約5万本を売り上げました。

Steamでは「圧倒的に好評」の評価を獲得し、スターオーシャンシリーズの復権を印象づける結果となりました。

この成功は、SO3リメイクの可能性を高める要因となっています。

リメイク作品に対する市場の需要が確認されたことで、シリーズ他作品のリメイクも検討されやすい環境が整ったといえるでしょう。

ファンからは「SO2Rの成功を受けて、SO3のリメイクも期待できる」という声が上がっています。

ファンが望むストーリー改変の可能性

SO3がリメイクされる場合、最大の関心事はストーリーの扱いでしょう。

ファンの間では、FD人設定の補完や後日談の追加を望む声があります。

「SO3の物語は決着がついていない」という考察もあり、リメイクで新たな展開が追加される可能性を期待する意見も見られます。

一方で、オリジナルのストーリーを維持すべきという意見も存在します。

もしリメイクが実現した場合、制作陣がこの賛否両論の設定にどう向き合うかが、作品の評価を左右する重要なポイントとなるでしょう。

まとめ:スターオーシャン3のストーリーがひどいと言われる真相

  • SO3のストーリー批判の核心は、終盤で明かされるFD人設定にある
  • FD人設定とは、主人公たちの世界が4次元人が作った仮想空間だったという展開である
  • ラスボスがゲーム会社の社長という設定は、プレイヤーの予想を大きく裏切るものだった
  • SO1・SO2の世界観も含めて全てがプログラム内のデータとされ、シリーズファンに衝撃を与えた
  • 前半のスペースオペラ展開は好評だが、後半のFD世界突入で評価が急落する傾向がある
  • 単体作品として見れば一定の完成度があり、哲学的テーマを評価する声も存在する
  • 発売当初のフリーズバグやシステムの複雑化も批判の要因となった
  • シリーズ最高傑作とされるSO2との違いは、ストーリーの着地点にある
  • 現在はPS4版ディレクターズカットでプレイ可能で、バグ修正や追加要素がある
  • SO2Rの成功を受けて、SO3リメイクへの期待が高まっている
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