2021年に発売された『戦国無双5』は、シリーズの歴史を塗り替えるリブート作品として大きな注目を集めました。
しかし、長年のファンからは「ひどい」「大コケしたのではないか」といった厳しい声が上がる一方で、新規プレイヤーからは「神ゲー」と高く評価されるなど、その反応は真っ二つに分かれています。
この記事では、戦国無双5がなぜ批判されているのか、具体的な不満点から高く評価されているポイントまで詳しく解説します。
さらに、隠しキャラの解放条件やSwitch版の動作状況、次回作となる『戦国無双6』への展望についても網羅的にまとめています。
これから本作をプレイしようか迷っている方にとって、判断基準となる情報をすべてお届けします。
『戦国無双5』が「ひどい」「大コケ」と批判される最大の理由は?
戦国無双5が「ひどい」と評される主な原因は、過去作の魅力を支えていた要素をリブートによって大幅に削ぎ落としたことにあります。
特に長年のファンにとって、愛着のあるキャラクターやアクションの仕様変更は受け入れがたいものでした。
ここでは、批判の的となっている4つの主要なポイントを詳しく掘り下げていきます。
シリーズ最多クラスの「大量リストラ」と真田幸村の不在
本作における最大の批判点は、操作可能なキャラクターが大幅に削減された「大量リストラ」です。
過去作では50人以上の武将が参戦していましたが、今作では無双武将27名、固有武将10名の計37名にまで減少しました。
特にシリーズの顔であった真田幸村や石田三成、伊達政宗といった人気武将が一切登場しない点は、多くのファンに衝撃を与えました。
織田信長と明智光秀の生涯に焦点を絞ったため、時系列的に合わない武将が除外された形ですが、キャラゲーとしての魅力を損なったと感じるユーザーが少なくありません。
キャラデザインの劇的変更と声優一新への違和感
リブートに伴い、キャラクターデザインが写実的なものからアニメ調のビジュアルへと一新されました。
これに合わせて多くの武将の担当声優も変更されており、以前のイメージに慣れ親しんだファンからは強い違和感を指摘されています。
例えば、織田信長は小杉十郎太さんから島﨑信長さんに変更され、より若々しく等身大なキャラクターとして描かれています。
こうした変化が「自分の知っている戦国無双ではない」という拒絶反応に繋がっているケースが多く見受けられます。
武器種が共通?「コンパチアクション」による個性の消失
アクション面では、全武将がすべての武器を装備できるようになったことで、個性が薄れたという批判があります。
武将ごとに固有のモーションが用意されていた過去作と異なり、今作では同じ武器を持てば誰でも同じ動きをする「コンパチ(共通)アクション」が基本となりました。
得意武器を装備することで発動する「固有チャージ攻撃」などは存在しますが、全15種類の武器種に対してキャラクター数が多いため、操作感覚の重複は避けられません。
この仕様により、キャラクターを使い分ける楽しみが減ったと感じるプレイヤーが多いのが現状です。
信長と光秀に寄りすぎたストーリーのボリューム不足
ストーリーが織田信長と明智光秀の視点にほぼ固定されているため、全体のボリューム不足を感じるという声もあります。
物語は本能寺の変や山崎の戦いで幕を閉じるため、その後の豊臣秀吉の天下統一や大坂の陣といった戦国後期のドラマは描かれません。
地方大名のエピソードも簡略化されており、戦国時代全体を俯瞰して楽しみたい層にとっては物足りなさが残る内容となっています。
特定キャラへの依存度が高い構成が、ストーリーの幅を狭めてしまったという評価に繋がっています。
逆に「神ゲー」との声も!プレイしてわかった本作の評価点
批判の一方で、戦国無双5を「最高傑作」や「神ゲー」と支持する意見も数多く存在します。
旧来のシステムを破壊したことで、これまでのシリーズにはなかった新しい魅力が生まれているのも事実です。
ここでは、実際にプレイしたユーザーが絶賛しているポイントを整理しました。
墨絵エフェクトが映える!進化した極上のビジュアル演出
本作のビジュアルは、和を強調した墨絵のようなエフェクトが採用されており、非常に高い評価を得ています。
無双奥義の決めポーズで表示されるカットインや、攻撃時に飛び散る墨のしぶきは、静止画としても映える美しさです。
従来のリアル路線とは異なる独自の芸術的なアプローチは、戦国時代の雰囲気をより華やかに演出しています。
グラフィックの質自体も向上しており、現代のゲーム機にふさわしい鮮やかな戦場を実現しました。
神速攻撃と新システム「閃技」が生み出す圧倒的な爽快感
戦闘アクションの爽快感については、シリーズ随一という声が目立ちます。
広範囲の敵を一掃する「神速攻撃」はさらに磨きがかかり、新要素の「閃技(せんぎ)」が戦略の幅を広げています。
閃技は攻撃だけでなく、攻撃力アップやゲージ回復といった補助効果も持ち、コンボの合間に組み込むことで絶え間ない攻撃が可能です。
敵をなぎ倒すスピード感と、自分のプレイスタイルに合わせてスキルをセットできるカスタマイズ性が高く評価されています。
今川義元や松永久秀など、深掘りされた魅力的な武将描写
キャラクター数が絞られた分、一人ひとりの武将の内面や人間関係が深く描かれるようになりました。
特に過去作でギャグキャラ扱いだった今川義元が「海道一の弓取り」にふさわしい強者として描かれたことは、多くの歴史ファンを喜ばせました。
松永久秀や斎藤道三といった武将たちも、単なる悪役や端役ではない、信念を持った魅力的な人物として再構築されています。
信長と光秀の絆や葛藤に重きを置いた濃密なドラマは、リブートならではの収穫といえるでしょう。
初心者でも遊びやすい!リブート作品としての完成度
シリーズ未経験の新規ユーザーにとっては、複雑な人間関係や設定がリセットされた本作は非常に遊びやすい作品です。
システム周りも整理されており、武器の強化やスキルの習得が直感的で分かりやすくなっています。
「戦国無双を一度やってみたかったけれど、どこから始めればいいか分からない」という人にとって、本作は最適な入門書となります。
過去のしがらみにとらわれず、純粋にアクションゲームとしての完成度を楽しめる点が、新たなファン層の獲得に寄与しています。
Switch版とPS4/PS5版の違いは?スペックや動作の比較
戦国無双5はマルチプラットフォームで展開されていますが、ハードごとに動作環境や画質に差があります。
特に携帯性の高いNintendo Switch版については、そのパフォーマンスを気にするユーザーが多いようです。
それぞれのハードでのプレイフィールについて、表を交えて比較します。
Switch版の画質や敵の表示数、処理落ちはひどい?
結論から述べると、Switch版でも無双シリーズの醍醐味である「草刈り感」は十分に楽しめます。
他ハードに比べると解像度が低く、エフェクトが重なる場面でわずかな処理落ちが発生することもありますが、プレイに支障が出るほどではありません。
敵の表示数についても、ハードの性能に合わせて最適化されており、爽快感が著しく損なわれることはないでしょう。
ただし、グラフィックの精細さを最優先する方にとっては、背景のテクスチャなどが簡素に見える可能性があります。
ロード時間やフレームレートを重視するならどのハードがおすすめ?
快適な操作レスポンスと美麗な映像を求めるのであれば、PS4版やPS5版(下位互換動作)が圧倒的におすすめです。
特にフレームレートが60fpsで安定しているため、アクションの滑らかさがSwitch版とは格段に異なります。
ロード時間についても、ステージ開始時の待ち時間が短縮されており、ストレスなく周回プレイに専念できます。
大画面で墨絵エフェクトの迫力を最大限に味わいたいなら、高スペックハードを選んで間違いありません。
全37名!『戦国無双5』の全キャラ解放条件と隠しキャラ
戦国無双5では、ストーリーモードである「無双演武」を進めることで、操作できるキャラクターが段階的に増えていきます。
基本的には章をクリアするごとに自動で解放されますが、特定の条件を満たさないと現れない隠しキャラも存在します。
効率よくキャラクターを揃えるための条件をまとめました。
今川義元と雑賀孫市を仲間にする「夢幻編」の出し方
今川義元と雑賀孫市は、メインストーリー終了後に解放される「夢幻編」で仲間にすることができます。
今川義元は、夢幻編の最初のステージ「桶狭間殲滅戦」をクリアすることで使用可能になります。
雑賀孫市については、同じく夢幻編の「永禄御前仕合」をクリアすることが条件です。
これらのステージを出すためには、信長編と光秀編の両方をクリアし、かつ特定のステージを評価Sでクリアする必要があるため、しっかりとした育成が求められます。
織田信長・明智光秀の「壮年期」姿をアンロックする方法
物語の後半から登場する、渋みを増した信長と光秀の「壮年期」姿も、プレイヤーキャラとして使用可能です。
解放条件は、無双演武の第五章をクリアし、第六章に到達することです。
壮年期の姿になると、見た目だけでなく固有チャージ攻撃の性能が向上し、台詞もより重厚なものに変化します。
これまでの青年期とは一味違う、天下人としての威厳を感じるアクションを楽しむことができます。
固有武将と無双武将の違いは何?操作は可能なのか
本作には「無双武将」27名のほかに、特定のグラフィックを持つ「固有武将」が10名登場します。
斎藤道三や足利義昭などがこれに該当し、彼らもすべてプレイヤーとして操作することが可能です。
大きな違いは、固有武将には「専用のチャージ攻撃」や「無双奥義・皆伝の固有演出」が用意されていない点にあります。
アクション自体はコンパチとなりますが、ストーリーを彩る重要な人物たちを自分の手で動かせるのは大きなメリットです。
作業感が強い?サブモード「堅城演武」の評価と攻略のコツ
メインストーリーのほかに用意されている「堅城演武(のうじょうえんぶ)」は、拠点を防衛するタワーディフェンス形式のモードです。
武将の強化に必要な素材を集めるための重要なモードですが、プレイヤーの間では評価が分かれています。
効率的に進めるためのポイントを解説します。
堅城演武が「つまらない」と言われる理由と施設のレベル上げ
堅城演武が不評な主な理由は、同じような防衛戦を何度も繰り返す必要がある「作業感」にあります。
道場やよろず屋などの施設を最大まで強化するには大量の素材が必要で、本編以上の時間をこのモードに割かなければなりません。
敵が拠点の門を突破するのを防ぐというルールが単調に感じられやすく、ストーリーのようなドラマ性も乏しいことが要因です。
ただし、武将同士の親密度を上げることで「親愛イベント」が発生するため、キャラの掛け合いを楽しみたい人には避けて通れない要素となっています。
Sランク獲得に必須!おすすめの兵科セットとコンボ維持の秘訣
堅城演武で効率よく素材を集めるには、最高評価であるSランクでのクリアが欠かせません。
Sランクを取るためのコツは、コンボを途切れさせないことと、制限時間を多く残すことです。
おすすめの兵科セットは、敵の足を止める力が強い「盾兵」や、広範囲を攻撃できる「大筒兵」です。
また、キャラクターを切り替えながら戦うことで、遠くの敵にも即座に対応でき、コンボ数を稼ぎやすくなります。難易度を「やさしい」にしてもランク評価には影響しないため、手早く終わらせたい場合は活用しましょう。
次回作『戦国無双6』の発売日はいつ?開発の噂とリーク情報
『戦国無双5』の発売から数年が経過し、ファンの関心はすでに『戦国無双6』へと移っています。
現時点で公式からの正式な発表はありませんが、これまでのシリーズの傾向から予測が立てられています。
次回作がどのような形になるのか、現在ささやかれている噂を整理しました。
これまでの発売周期から予測する「6」のリリース時期
戦国無双シリーズのナンバリングタイトルは、概ね4年から7年の間隔で発売されています。
『戦国無双4』が2014年、『戦国無双5』が2021年であったことを考えると、次回の『戦国無双6』は2025年から2028年頃になると予想されます。
2024年にシリーズ20周年を迎えた際にも大きな発表はありませんでしたが、開発自体は水面下で進んでいる可能性が高いでしょう。
現在は『真・三國無双 ORIGINS』などの開発も並行していると見られ、それらのプロジェクトが落ち着いたタイミングでの発表が期待されます。
次は豊臣秀吉や徳川家康が主人公?リブート路線の継続か
『戦国無双5』が信長と光秀の物語であったことから、次回作ではその後の時代を担う豊臣秀吉や徳川家康が主役になるのではないかという説が濃厚です。
『5』のビジュアルスタイルやシステムを引き継いだまま、関ヶ原の戦いや大坂の陣までを描く「リブート路線の継続」が現実的なラインといえます。
一方で、不評だったリストラを撤回し、再び多くの武将を操作できる「お祭り路線」に戻るのかどうかが最大の注目点です。
リブートで確立した質の高いドラマと、過去作のようなボリュームをいかに両立させるかが鍵となります。
ファンの本音は「4DX」や「真田丸」の路線に戻してほしい?
コミュニティの声を見ると、必ずしもリブート路線の継続を望む声ばかりではありません。
「真田幸村や石田三成を今のグラフィックで動かしたい」という要望は非常に強く、戦国無双4DXのような「全キャラ参戦」を望む声が根強いです。
また、ストーリーの質に関しては『戦国無双 〜真田丸〜』のような重厚な歴史体験を求める層も多く存在します。
『5』で得られた教訓を活かし、ファンの期待に応える「原点回帰」と「進化」の融合が待望されています。
結論:『戦国無双5』は買うべきか?おすすめできる人の特徴
結局のところ、戦国無双5は「何を求めているか」によって評価が激変する作品です。
購入を迷っている方に向けて、最終的な判断基準を提案します。
メリットとデメリットを天秤にかけ、自分に合っているかどうかを確認してください。
過去作に思い入れがある「シリーズファン」への忠告
これまでのシリーズのキャラクター設定や声優、そして膨大なプレイアブル武将数に魅力を感じていた方には、本作は手放しでおすすめできません。
「推しキャラがいない」「アクションが共通化されている」といった不満が、楽しさを上回ってしまう可能性があるからです。
もしプレイするのであれば、過去作の延長線上としてではなく、「戦国時代を舞台にした全く別の新作アクションゲーム」として割り切って遊ぶ必要があります。
ビジュアルや演出の進化は素晴らしいため、そこを許容できるかどうかが分かれ目です。
アクションの爽快感を求める「新規プレイヤー」には自信を持っておすすめ
一方で、戦国無双シリーズを初めてプレイする方や、純粋にアクションの爽快感を重視する方には、自信を持っておすすめできる一作です。
キャラクターデザインの変更に先入観がなく、最新の美麗なエフェクトで敵をなぎ倒す楽しさは、他のアクションゲームでは味わえない体験となります。
ストーリーも信長と光秀に絞られているため、歴史の流れが追いやすく、物語に没入しやすいのも利点です。
セールなどで安価になっているタイミングも多いため、入門編として手にとってみる価値は十分にあります。
まとめ:戦国無双5の評価と最新情報の完全ガイド
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戦国無双5がひどいと言われる最大の理由は、人気キャラのリストラとアクションの共通化にある。
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真田幸村や石田三成といった戦国後期の主要武将は一切登場しない。
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ビジュアル面は墨絵風のエフェクトが高く評価されており、シリーズ屈指の美しさを誇る。
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「神速攻撃」や新システム「閃技」により、戦闘の爽快感は過去作を凌駕している。
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Switch版は動作に安定感があるが、画質や滑らかさを重視するならPS4/PS5版がおすすめ。
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隠しキャラの今川義元や雑賀孫市は、クリア後の「夢幻編」で解放できる。
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織田信長と明智光秀の壮年期姿は、第六章に到達することで使用可能になる。
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サブモード「堅城演武」は育成素材集めのための周回が必要で、作業感が強い。
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次回作『戦国無双6』は、2026年以降に豊臣編や徳川編として登場する可能性がある。
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新規プレイヤーには入門作として最適だが、古参ファンは仕様変更を理解した上での購入が望ましい。

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