青鬼シリーズの順番を解説!PC・スマホ・新作のおすすめは?

『青鬼』シリーズは、2004年に公開されたフリーゲームから始まり、今やスマホアプリ、小説、映画、アニメ、そして最新の3Dゲームに至るまで、幅広く展開されています。

しかし、作品数が非常に多いため、「どの順番でプレイすればいいの?」「PC版とスマホ版はどう違うの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、『青鬼』シリーズの膨大な作品群を整理し、初めて触れる方にも分かりやすいよう、おすすめのプレイ順番や各作品(ver)の違い、ストーリーの変遷について詳しく解説します。

目次

【結論】『青鬼』シリーズのおすすめプレイ順番は?

公式の時系列は存在しない?基本はどの作品からでもプレイOK

『青鬼』シリーズには、公式に定められた厳密な時系列やストーリーの繋がりはありません。

特にPC版、スマホ版(『青鬼2』『3』『X』など)、メディアミックス作品(小説・映画)は、それぞれが独立したパラレルワールドに近い設定となっています。

そのため、基本的にはどの作品からプレイを始めても問題なく楽しむことができます。

初めての人はどれから?『青鬼』の楽しさを知る最適なおすすめプレイ順

初めて『青鬼』に触れる方は、ご自身のプレイスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。

手軽に『青鬼』の面白さを体験したい場合は、スマホアプリ版の『青鬼』リメイクや、完全新作ストーリーが楽しめる『青鬼2』が良いでしょう。

シリーズの原点であり、最も研ぎ澄まされた「恐怖」を体験したい場合は、PCの無料ゲーム版、特に完成形とされる『青鬼6.23』が最適です。

ストーリーの変遷を追うならリリース(公開)順がベスト

『青鬼』シリーズの進化の過程や、ストーリー・設定の微妙な変化を楽しみたい方は、リリース(公開)された順番で追うのが一番です。

特にPCの無料版は、『1.0』から『6.23』に至るまで、作者の手によって何度もリメイクが繰り返されました。

バージョンアップに伴い、謎解き、マップ、登場する青鬼の種類、さらにはストーリー設定自体が変化していくため、その歴史を追体験する楽しみ方もあります。

PC版とスマホ版はどっちを先にやるべき?

どちらから始めても問題ありませんが、それぞれに特徴があります。

PCの無料版は、シリーズの「原点」であり、多くの実況動画などで見られる「青鬼」の恐怖の神髄が詰まっています。

一方、スマホ版は操作性が最適化されており、追加ストーリーやスマホならではの機能(ガチャなど)が充実しています。

純粋なホラーゲームとして楽しみたいならPC版、手軽に多彩なコンテンツを楽しみたいならスマホ版を選ぶと良いでしょう。

そもそも『青鬼』とは?20年続く人気ホラーゲームの概要

どんなゲーム?「謎解き × 鬼ごっこ」が醍醐味のフリーホラー

『青鬼』とは、noprops(のぷろぷす)氏によって制作された、RPGツクール製のフリーホラーゲームです。

物語は、「化け物が出る」と噂される洋館に閉じ込められた主人公たちが、館からの脱出を目指すというもの。

館内を探索して謎や仕掛けを解き明かすアドベンチャー要素と、突如現れる謎の怪物「青鬼」から逃げ切る「鬼ごっこ」のスリルが融合したゲーム性が、多くのプレイヤーを魅了しました。

『青鬼』シリーズ全作品の年表と歴史(2004年~現在)

『青鬼』シリーズは2004年の最初のバージョン公開から、現在に至るまで多くの作品がリリースされています。

公開年作品名プラットフォーム
2004年『青鬼1.0』PC (フリーゲーム)
2008年『青鬼1.1』PC (フリーゲーム)
2009年『青鬼3.0』PC (フリーゲーム)
2009年『青鬼5.2』PC (フリーゲーム)
2010年『青鬼6.23』PC (フリーゲーム)
2016年『青鬼2』スマホ (iOS/Android)
2017年『青鬼』(スマホリメイク版)スマホ (iOS/Android)
2017年『青鬼3』スマホ (iOS/Android)
2018年『青鬼オンライン』スマホ (iOS/Android)
2020年『青鬼X』スマホ (iOS/Android)
2024年『最恐-青鬼-』PC (Steam)
2024年『青鬼』(Switch/Steam版)Switch/PC (Steam)

※上記は主要なゲーム作品であり、メディアミックス(小説・映画・アニメ)は除きます。

シリーズ全体のあらすじと基本的なストーリー

多くの作品で共通する基本的なあらすじは、「不気味な噂のある洋館(あるいは廃校や廃村など)に肝試しにやってきた主人公たちが、何者かによって閉じ込められてしまう」というものです。

彼らは、不意に現れては驚異的なスピードで追いかけてくる「青鬼」から身を隠しつつ、館内に隠されたヒントやアイテムを見つけ出し、脱出の糸口を探ります。

青鬼の「正体」や「元ネタ」は?(考察)

ゲーム本編において、青鬼の「正体」や「元ネタ」は明確には語られていません。

この謎こそがシリーズの魅力の一つであり、ファンの間では様々な考察がなされています。

PC版『6.23』では脱落した仲間が青鬼化する描写があることから、「青鬼に襲われた人間が青鬼になる」という説が有力視されています。

一方で、小説版では「生物学者が娘の病気を治すための遺伝子治療に失敗し、化け物に変貌させてしまった」、アニメ映画版では「土着の謎の植物が人間を変異させた姿」など、メディアごとに異なる設定が採用されています。

【PC版】無料フリーゲーム『青鬼』のバージョン違いとおすすめ順

PCの無料ゲーム版は、リメイクが繰り返されたことで複数のバージョンが存在します。

『青鬼1.1』(初代):全ての原点。現行作とは異なるストーリー

2004年に公開された『1.0』のバグ修正版です。

最大の特徴は、後のバージョンとはストーリー設定が異なる点。

主人公のヒロシとカズヤが「いじめっ子たちに無理やり館に連れてこられる」という設定で、青鬼の動きも直線的で障害物に引っかかりやすいなど、シュールな一面も併せ持つ原点です。

『青鬼3.0』:人気の高いバージョン。「ブルーベリー農園」が初登場

このバージョンから、ストーリーが「仲良し4人組が興味本位で館を訪れる」という、現在につながる設定に変更・統一されました。

また、多彩な亜種が登場する「ブルーベリー農園」(俗称)と呼ばれるステージが追加され、シリーズの人気を決定づけたバージョンとも言われています。

『青鬼5.2』:新ステージ「別館」と亜種「青海老」が登場

『5.2』では新たに「別館」マップが追加され、ステージが拡張されました。

館内の障害物が隅に寄せられ、青鬼を引っかけて回避することが難しくなり、ゲームの難易度が大幅に上昇しました。

また、ゴキブリのような高速の動きから「青海老」と呼ばれる亜種も登場し、プレイヤーを恐怖させました。

条件を満たすことで「全員救出エンド」が可能になったのもこのバージョンからです。

『青鬼6.23』:シリーズ最高傑作?恐怖と難易度が最大のバージョン

無料PC版の集成とも言えるバージョンで、ボリューム、難易度、恐怖演出の全てにおいて最大とされています。

「別館」や「離れ屋敷」が登場し、亜種である「フワッティー」(通称はんぺん)も初登場。

さらに、ストーリー中に脱落した仲間が青鬼となって再登場するという、衝撃的な演出も加えられました。

多くのファンや実況者から「最高傑作」と評される、最も有名なバージョンです。

【スマホアプリ版】『青鬼』シリーズをプレイする順番

『青鬼』(スマホ版):初代PC版の完全リメイク。別視点ストーリーも追加

PC版の初代(1.1)や『6.23』の要素をベースに、スマホ向けに操作性を最適化したリメイク作品です。

最大の特徴は、主人公「ヒロシ」以外の視点で物語を追体験できる「キャラクター編」が追加されている点です。

PC版をプレイ済みの人でも、新たな発見がある内容になっています。

『青鬼2』:スマホ初の完全新作。舞台は「廃校」

『青鬼』シリーズ初となる、スマホオリジナルの完全新作ストーリーです。

舞台はお馴染みの洋館から「廃校」へと移り、新たな謎解きや恐怖が待ち受けます。

複数のエンディングが用意されているほか、「先生編」など主人公以外の視点で描かれるサブストーリーも充実しており、高い人気を誇ります。

『青鬼3』:舞台は「無人島」。ガチャやコラボ要素も

『青鬼2』に続くスマホオリジナル作品で、今度の舞台は「無人島」です。

これまでの閉鎖空間とは異なり、多彩なマップが登場するのが特徴。

また、青鬼の着せ替えができる「鬼マスクガチャ」や、人気YouTuber「HIKAKIN」とのコラボ編など、アプリならではの要素がふんだんに盛り込まれています。

『青鬼オンライン』:100人対戦のサバイバルアクション

シリーズ初のオンラインゲームで、ジャンルは謎解きホラーではなく「サバイバルアクション」です。

プレイヤーは100人の人間の一人として、ランダムに出現する青鬼から最後まで逃げ切ることを目指します(通称:青逃)。

スキン(アバター)の着せ替え要素や、協力・対戦モードなど、従来の『青鬼』とは全く異なるゲーム性で人気を博しています。

『青鬼X』:舞台は「廃村」。マルチエンディングを採用

スマホ版オリジナルストーリーの第4弾(オンラインを除く)で、舞台は「廃村」です。

「イージー」と「ノーマル」から難易度を選択できる機能が追加され、ホラーゲーム初心者でも安心してプレイできるようになりました。

プレイヤーの選択によって物語が分岐する「マルチエンディング」が採用されており、ストーリー性がより強化されています。

【新作・有料版】3D版やSwitch版はいつプレイするべき?

『最恐-青鬼-』(Steam):シリーズ初の公式3D・一人称視点。青鬼の秘密が明かされる?

2024年4月にSteamでリリースされた、シリーズ20周年を記念する完全新作です。

最大の特徴は、従来の2Dドット絵から一新された、一人称視点(FPS)の3Dホラーアクションである点。

リアルになった青鬼が迫りくる恐怖は格別です。

ステージ内に散らばる資料を集めることで、これまで謎に包まれてきた「青鬼」の正体やストーリーの秘密に迫ることができるとされています。

『青鬼』(Switch/Steam版):スマホ版ベースの移植作。新キャラ「藍(あい)」編を追加

スマホで配信されているリメイク版『青鬼』をベースに、Nintendo SwitchおよびSteam向けに移植した作品です。

基本的な内容はスマホ版を踏襲していますが、本作オリジナルの新キャラクター「藍(あい)」が主人公となる追加ストーリー「藍編」が収録されています。

シリーズ最高傑作はどれ?目的別のおすすめ『青鬼』作品

原点のストーリーを体験したい人:『青鬼1.1』

『青鬼』が誕生した当初の雰囲気を味わいたい方には、『1.1』がおすすめです。

「仲良しグループ」設定が定着した後発の作品とは異なる、「いじめ」を背景にしたダークな導入ストーリーが特徴です。

また、AIが未熟でシュールな動きをする青鬼も見どころの一つです。

最大の恐怖とやり込みを求める人:『青鬼6.23』

『青鬼』シリーズの集大成であり、最も多くのプレイヤーに遊ばれたバージョンです。

シリーズ最長のマップ、最高難易度の謎解き、そしてフワッティーや仲間が青鬼化する恐怖演出など、フリーゲームホラーの金字塔と呼ぶにふさわしい内容です。

これぞ『青鬼』という恐怖を体験したい方には、迷わず『6.23』をおすすめします。

手軽にスマホで楽しみたい人:『青鬼2』または『青鬼X』

移動中や空き時間に手軽にプレイしたい方には、スマホアプリ版が最適です。

特に『青鬼2』はスマホオリジナルの代表作であり、ボリュームも満点です。

ホラーゲームが少し苦手な方には、難易度選択が可能な『青鬼X』が良いでしょう。

新しい恐怖を体験したい人:『最恐-青鬼-』

従来のドット絵の『青鬼』に慣れた方には、3D・一人称視点になった『最恐-青鬼-』が新鮮な恐怖を提供してくれます。

グラフィックがリアルになったことで、青鬼の存在感や追われるプレッシャーが格段に増しており、全く新しい『青鬼』として楽しめます。

ゲーム以外のメディアミックス(小説・映画)の順番

小説版(PHPジュニアノベルなど)を読む順番は?

『青鬼』は複数のレーベルからノベライズされていますが、基本的には刊行(発売)された順番に読むのがおすすめです。

特に小学生向けの「PHPジュニアノベル」シリーズは人気が高く、『青鬼 ジェイルハウスの怪物』から始まる本編シリーズと、スピンオフの『青鬼 調査クラブ』シリーズがあります。

どちらもゲームとは独立したオリジナルストーリーとして楽しめます。

実写映画版『青鬼』『青鬼 ver2.0』を観る順番

実写映画は2作品公開されています。

1作目『青鬼』(2014年公開)を観てから、2作目『青鬼 ver2.0』(2015年公開)を観るのが自然な流れです。

ただし、『ver2.0』は1作目の直接的な続編ではなく、キャストや設定を一新した「バージョンアップ」版(リブート作品)となっているため、『ver2.0』から観始めても問題はありません。

アニメ版『あおおに』『青鬼 THE ANIMATION』の違い

アニメ版も2種類存在し、内容は全く異なります。

『あおおに~じ・あにめぇしょん~』は、キャラクターがデフォルメされた短編のコメディ(ブラックコメディ)アニメです。

『青鬼 THE ANIMATION』は、ゲームや小説とも異なる完全オリジナルストーリーで描かれる、本格的なサスペンスホラー映画です。

『青鬼』シリーズに関するよくある質問

結局、ストーリーは全部繋がっている?

結論から言うと、繋がっていません。

PC版の各バージョン、スマホ版の各作品、そして小説や映画といったメディアミックス作品は、それぞれが「青鬼」という基本設定を共有した「パラレルワールド」と捉えるのが最も適切です。

どの作品も独立した物語として完結しているため、順番を気にせず好きなものから楽しめます。

隠し要素「キノシタ」とは?

PC版『6.23』などで見られる、有名な隠し要素(イースターエッグ)です。

ゲーム開始時に主人公の名前を特定の名前(「キノシタ」など)に設定すると、ゲーム内の特定の場所に隠しキャラクターが出現したり、青鬼のグラフィックが変わったりするお遊び要素です。

PCの無料版は今どこでダウンロードできる?

原作者であるnoprops氏の公式サイトや、大手フリーゲーム配布サイト(「ふりーむ!」など)にて、現在も一部のバージョンがダウンロード可能です。

バージョンによって配布されているサイトが異なる場合があるため、プレイしたいバージョン名で検索することをおすすめします。

まとめ:青鬼シリーズ 順番の完全ガイド

  • 『青鬼』シリーズに公式の厳密な時系列は存在しない
  • 各作品はパラレルワールドであり、基本はどの順番からプレイしてもよい
  • 初めてプレイするならPC版『6.23』かスマホ版『青鬼2』がおすすめ
  • PCの無料版はバージョン(ver)違いでストーリーや難易度が異なる
  • 『青鬼6.23』はPC版の集大成で最高傑作と評されることが多い
  • スマホ版は『青鬼2』『3』『X』など独自の新作ストーリーが展開されている
  • 『青鬼オンライン』は100人対戦のサバイバルアクションで他作品と毛色が異なる
  • 2024年には3D・一人称視点の新作『最恐-青鬼-』がSteamで発売された
  • Switch/Steam版『青鬼』には新キャラ「藍(あい)」編が追加されている
  • 青鬼の正体や元ネタはゲーム本編では明言されておらず、メディアごとに設定が異なる
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