ファイナルファンタジーVII リメイク(FF7R)のラストで、多くのファンが驚愕したセリフ、「勝った、マジか」。
本来の物語では命を落とすはずのキャラクター、ザックス・フェアが神羅兵との絶望的な戦いに勝利し、生き延びる姿が描かれました。
この衝撃的な展開は、原作やクライシスコア(CCFF7)をプレイしたファンにとって、喜びと同時に大きな謎をもたらしたことでしょう。
なぜザックスは生き延びることができたのか、そして彼の生存は今後の物語、特に最新作「FF7リバース」にどのような影響を与えるのでしょうか。
この記事では、「ザックスが勝った、マジか」のセリフが意味するもの、生存ルートが生まれた背景、そしてリバース以降の彼の役割について、原作の情報を交えながら徹底的に考察していきます。
「ザックスが勝った、マジか」原作からの変化を解説
原作でザックスはなぜ負けたのか?
結論として、原作におけるザックスの死は、ファイナルファンタジーVIIという物語を成立させる上で極めて重要な「確定した運命」だったからです。
彼の死がなければ、主人公クラウド・ストライフの物語は始まらなかったと言っても過言ではありません。
ザックスは、スピンオフ作品「クライシスコア -ファイナルファンタジーVII-(CCFF7)」の主人公であり、ソルジャー・クラス1stとして高い実力を持っていました。
しかし、物語の終盤、親友であるクラウドを守りながら逃亡する中で、神羅カンパニーの追手である大軍勢とたった一人で対峙することになります。
CCFF7では、プレイヤーがどれだけザックスを鍛え上げても、この最終決戦の結末は変わりません。
これは、彼の死が変えられない「運命」であることをゲームシステム自体が示しているのです。
瀕死のザックスが、精神が混濁したクラウドに自身の象徴であるバスターソードと「お前が俺の生きた証」という言葉を託して息絶えるシーンは、シリーズ屈指の名場面として知られています。
この出来事があったからこそ、クラウドはザックスの記憶や振る舞いを無意識に模倣し、「元ソルジャー」としてミッドガルに現れ、アバランチと出会うことになるのです。
つまり、ザックスの敗北と死は、FF7本編の物語を開始させるための、必要不可欠な要素だったわけです。
ザックスが髪型を変えた理由とは?
ザックスが物語の途中で髪型を大きく変えた理由は、彼の尊敬する先輩であり、師でもあったソルジャー、アンジール・ヒューレーへの追悼と、その意志を継ぐという決意の表れです。
CCFF7の物語序盤、ザックスの髪型は前髪を垂らした、やや長めのスタイルでした。
しかし、物語中盤でアンジールが命を落とし、ザックスは彼からバスターソードと思いを託されます。
アンジールはザックスにとって、ソルジャーとしての誇りや英雄としての在り方を教えてくれた、かけがえのない存在でした。
そのアンジールが、ツンツンと逆立ったオールバックの髪型をしていました。
ザックスは、アンジールの死を乗り越え、彼の意志を継いで本物の英雄になることを誓います。
その決意の象徴として、自身の髪型をアンジールと同じオールバックスタイルに変えたのです。
これは単なるイメージチェンジではありません。
友との別れを経験し、少年から大人へと精神的に大きく成長したザックスの内面が、外見に現れた瞬間と言えるでしょう。
この髪型は、彼が最後まで「ソルジャーの誇り」を失わなかったことの証でもあります。
ザックスとエアリスの切ない関係性
ザックスとエアリスの関係は、一言で表すなら「悲恋」であり、お互いを深く想い合いながらも運命によって引き裂かれた、非常に切ないものです。
二人は、CCFF7の物語で運命的な出会いを果たします。
ミッドガルの伍番街スラムにある教会に、任務の途中で落下してきたザックスをエアリスが助けたのが始まりでした。
明るく誰にでも気さくなザックスと、少し内気ながらも芯の強いエアリスはすぐに惹かれ合い、恋人同士になります。
しかし、ニブルヘイムでの任務の後、ザックスはクラウドと共に神羅に捕らえられ、宝条博士の実験サンプルとして約5年間もの間、幽閉されてしまいます。
その間、エアリスはザックスの帰りを信じて待ち続け、彼に宛てて89通もの手紙を書きました。
しかし、その手紙がザックスの元に届くことはありませんでした。
ようやく脱出したザックスは、エアリスとの再会を胸にミッドガルを目指しますが、その直前で神羅兵に阻まれ、命を落としてしまいます。
FF7本編でエアリスがクラウドの中にザックスの面影を見出し、惹かれていく様子が描かれるのは、この忘れられない初恋の記憶があるからです。
二人が共に過ごした時間は短くとも、互いの心に深く刻まれた、美しくも悲しい関係だったのです。
名言「いらっしゃいませ」に込めた想い
ザックスのセリフ「いらっしゃいませー!」は、彼のキャラクターを象徴する名言であり、どんな絶望的な状況でも失われることのない、彼の明るさと英雄としての誇りが込められています。
このセリフは、CCFF7の中で二度、非常に対照的な状況で使われます。
一度目は、物語の序盤。
ソルジャーとしての任務を意気揚々とこなす中で、冗談めかしてこのセリフを発します。
これは彼の陽気で、少しお調子者な性格をよく表しているシーンです。
そして二度目は、物語のラスト。
ミッドガルを目前にして、神羅の大軍勢に囲まれた絶体絶命の場面です。
死を覚悟したザックスは、しかし絶望に屈することなく、不敵な笑みを浮かべて「いらっしゃいませー!」と叫び、最後の戦いへと身を投じます。
この二度目のセリフには、単なる明るさだけではない、深い意味が込められています。
過酷な運命に翻弄されながらも、彼は決して「モンスター」にはならず、最後まで自分らしさと「ソルジャーの誇り」を失わなかった。
敵を「歓迎」するかのようなこの言葉は、彼の英雄としての気高さを最大限に表現した、魂の叫びと言えるでしょう。
だからこそ、このセリフは多くのファンの心に強く焼き付いているのです。
「ザックス、勝ったのマジか」生存後の物語と考察
運命改変で生まれたザックス生存ルート
FF7リメイクのラストでザックスが生き延びた理由は、クラウドたちが「運命の番人」であるフィーラーを倒したことにより、本来の確定した運命が改変されたからです。
FF7リメイクには、「フィーラー」と呼ばれる謎の存在が登場します。
彼らは、星の運命が本来の正しい流れから逸れないように監視し、介入する、いわば「運命の番人」です。
原作の物語では、ザックスは神羅兵に敗れて死ぬことが「正しい運命」でした。
そのため、リメイクの世界でも、ザックスの最後の戦いの周囲には無数のフィーラーが渦巻き、彼が敗北するように運命を固定していました。
しかし、物語の最終盤で、クラウド、ティファ、バレット、エアリス、レッドXIIIは、このフィーラーたちの親玉である「フィーラー=プラエコ」と戦い、勝利します。
運命の番人を打ち破った影響は、クラウドたちがいる時間軸や世界線だけにとどまりませんでした。
過去や未来、そして並行して存在するすべての世界線に及び、あらゆる「確定した運命」の縛りが解き放たれたのです。
その結果、ザックスを死へと追い込んでいたフィーラーの干渉も消滅。
純粋な実力だけで神羅兵と戦うことになったザックスは、ソルジャー・クラス1st本来の力を発揮し、見事に勝利を収めることができました。
これが、「勝った、マジか」というセリフと共に描かれた「ザックス生存ルート」が誕生したからくりです。
FF7リバースでのザックスの謎めいた登場
FF7リメイクで生存したザックスですが、「FF7リバース」では、クラウドたちの仲間として合流するわけではなく、全く別の世界線で行動する謎めいた存在として登場します。
リバースにおけるザックスは、クラウドたちがいる「本編の世界」とは異なる、分岐した並行世界(パラレルワールド)に存在しています。
この世界は、フィーラーを倒した影響で複数生まれた「可能性の世界」の一つと考えられます。
ザックスの世界線の特徴
項目 | ザックスの世界線 | クラウドたちの世界線(本編) |
クラウドの状態 | 魔晄中毒で意識不明のまま | アバランチの何でも屋として活動 |
エアリスの状態 | 意識不明でザックスが看病 | クラウドたちと共に旅を続ける |
ミッドガルの状況 | プレート落下後、アバランチは壊滅状態 | プレート落下後、ミッドガルを脱出 |
世界の雰囲気 | 終末が迫り、人々は諦観している | セフィロスを追う希望がある |
このように、ザックスがいる世界は、クラウドたちがミッドガル脱出に失敗し、星が滅びに向かっているかのような、非常に暗い状況にあります。
彼は、意識のないクラウドと、後に保護することになる同じく意識のないエアリスを一人で介護しながら、この終わりゆく世界で何をすべきか苦悩することになります。
リメイクのラストでクラウドたちとすれ違うシーンがありましたが、あれは別々の世界線にいる二組が、運命の交差点で一瞬だけ互いの存在を感知した、という演出だったのです。
彼の存在は、リバースの物語に「もしも」の層を加え、より複雑で奥深いものにしています。
ザックスはリバースでどのように描かれたか
「FF7リバース」におけるザックスは、自分のいる世界の謎や、救うべき人々のために、複数の選択肢の間で葛藤し、正しい道を探し求める人物として描かれています。
彼は、自分の置かれた状況を理解しきれないまま、看病するクラウドとエアリスを救う方法を探します。
その過程で、同じく生存していたアバランチのメンバー、ビッグスと出会い、情報交換をします。
物語の重要な局面で、ザックスはプレイヤーに選択を委ねられます。
- クラウドを救うため、宝条の元へ向かうか?
- テロを起こそうとするビッグスを止めに行くか?
- どちらも選ばず、教会で思い悩むか?
これらの選択によって、ザックスがたどる展開が微妙に変化し、複数の世界線が存在することが示唆されます。
どの選択をしても、彼は最終的にセフィロスの介入を受け、時空の狭間のような場所で、本編世界のクラウドと一時的に共闘することになります。
これは、ザックスが単に一つの世界線に留まっているのではなく、世界線と世界線の狭間で、物語の根幹に関わる重要な役割を担っていることの証明です。
彼は、リバースにおいて「もう一人の主人公」とも言える立場で、セフィロスが企む「世界の融合」という目的を理解する上で、欠かせないキーパーソンとして描かれているのです。
ザックスは3作目でどう関わってくるのか
現時点では憶測の域を出ませんが、リメイクプロジェクトの完結編となる3作目において、ザックスは物語の核心に深く関わり、非常に重要な役割を担う可能性が極めて高いです。
リバースのラストで、セフィロスは「世界は交わり、また別れる。そしてまた交わる」と語り、ザックス自身も「また会える」という希望を口にしています。
これは、バラバラになった世界線が、3作目で再び一つに収束していくことを示唆しています。
考えられる関わり方としては、以下のようなものが挙げられます。
- プレイアブルキャラクターとしての参戦ファンの間で最も期待されている展開です。最終決戦など、特定の場面でクラウドたちと共に戦う仲間として操作できる可能性があります。
- エアリス生存の鍵ザックスのいる世界線では、エアリスが異なる運命をたどる可能性があります。彼の行動が、本編世界のエアリスを救う鍵になるという展開も考えられます。
- セフィロス打倒の切り札複数の世界線に同時に干渉するセフィロスに対抗するためには、同じく世界線を渡る力を持つザックスの存在が不可欠になるかもしれません。クラウドとザックス、二人の英雄の共闘がセフィロスを打ち破る切り札となる展開です。
いずれにしても、FF7リメイクのラストで彼を生存させたことには、必ず大きな意味があります。
単なるファンサービスではなく、新たなファイナルファンタジーVIIの物語を構築するための、最も重要なピースの一つとして、3作目での彼の活躍が期待されます。
まとめ:「ザックス 勝った マジか」から始まる新たなFF7の物語
- 原作でザックスが死んだのはFF7本編の物語を開始させるための確定した運命だった
- 髪型を変えたのは師であるアンジールの意志を継ぐ決意の表れである
- ザックスとエアリスは運命に引き裂かれた悲恋のカップルである
- 「いらっしゃいませ」は彼の明るさと英雄としての誇りを象徴するセリフである
- FF7Rで生存できたのはクラウド達が運命の番人フィーラーを倒したからである
- 生存したザックスはクラウド達とは別の、分岐した世界線に存在している
- FF7リバースでは複数の世界線の間で葛藤し、正しい道を探し求めている
- リバースでの彼は物語の謎を解く上で重要なキーパーソンとして描かれる
- 3作目では再び世界線が交わり、物語の核心に関わる可能性が高い
- プレイアブル化やセフィロス打倒の切り札としての活躍が期待される
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